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35話
しおりを挟むリオルの捜索をお願いして2日後、急にアイボリー元侯爵が話があるとのことで家を訪ねてきました。
そして、私が席に座ると
「カノンの旦那さんが見つかったよ」
と言いましたが、その表情はなんだか固いような気がします。
私も
「本当ですか...っ?」
つい喜んでいるように答えてしまいましたが、一体何があったんでしょう?
「あぁ。まだうちの領地にいたみたいだ」
まだあまり移動していなかったんですね。
そして、リオルが今捜索してくれている兵士から逃げ回っていることを伝えられました。
やっぱりノアから聞いた通り、命を狙われたんでしょう。
そう考えると少しだけ可哀想にも思えてきます......。
するとアイボリー元侯爵は真剣な顔をして
「どうしたらいい?」
と聞いてきました。
あまりにも急だったので
「.........え?」
と間抜けな返事をしてしまいましたが、どうしたらいい、ですか.........。
「見つけたは良いけどその後をどうするか話していなかったからね」
「そうでしたね.........」
正直、見つけたあとのことを考えていませんでした......。
見つけたらどうしましょう......。
リオルの実家の方に帰したらそれこそ殺されてしまう気がします。
でもアイボリー侯爵家にいさせてもらうなんて迷惑はかけられませんし.........。
嫌ですが、そうなると選択肢は1つしかないですよね......。
そう考えた私は
「あの...うちに連れてきてもらって.........」
と言うと
「いや、それは得策ではないと思う」
すぐに反対されてしまいました。
「なぜですか?」
と尋ねると返ってきた答えは
「カノンちゃんのことを殺してやる、と言い出しているらしいんだ」
でした。
「そんな.........」
2日前にアイボリー元侯爵が言った通りでした....。
心のどこかでリオルがそんな考えになるわけが無い、と思っていましたが、1番嫌な考えが当たってしまいましたね。
「だから確保したとしてもカノンちゃんの家は却下だ。下手したらカノンちゃんだけじゃなく、子供達にも何をするかわからないからね」
「じゃあどうすれば.........」
「実家に送るというのはダメなの?その方が家の人も目を光らせておいてくれるだろうけど」
もうここまでしてもらって隠すことなんてないですよね......。
そう思って
「あ...そのことなんですけど.........」
アイボリー元侯爵にリオルは死んでいることになっている、とのことを伝えると
「なんてことを......!そんなの貴族だとか以前の前に人として終わっているじゃないか!」
「私もそう思います」
だから、我が家に連れてくるしか方法がないんです、と言おうとすると
「......わかった。なら少し手荒になるかもしれないが一旦我が家に連れていく」
アイボリー元侯爵はそう言って席を立ち上がりました。
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