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8話

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あれから1週間後。

リリアさんのデタラメを信じて私に嫌がらせをしてきた人達は、家で謹慎処分となりました。

同い年くらいの人は知りませんが、私とアルフレッド様の仲が良いことは大人たちの間では結構有名な話です。

だから私が婚約者になっても、周りが騒ぐことなく平和だったんですが、無知とは恐ろしいものですね。

リリアさんは一家全員が罪人、ということで男爵家は取り潰し、男爵と兄は鉱山行き、夫人は娼婦行き、リリアさんは牢屋に終身刑、となりました。

本当はリリアさんは修道院行き、という話もあったみたいですが、売人行為を手伝ったこともあって終身刑になったらしいです。

娼婦行きはあまりにも可哀想だ、ということでしたが、一生出ることが出来ない牢獄に入れられている方が精神的にしんどいのでは?と思ったのは私の中で留めておいています。

私は、というと、謹慎処分された子息令嬢の方々から謝罪の手紙を書くのに勤しんでいます。

正直、ここまで大人数だとは思わなかったので、あまりの多さに驚いていますわ。

アルフレッド様との婚約は続行。

来年卒業と同時に婚姻となるらしいです。

私としてはもう少し時間を開けてからにして欲しかったんですが、アルフレッド様が断固として聞き入れてくれないので仕方ないですわ。



♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

「マリアンヌ様~」

「いらっしゃい」

「お招きありがとうございます」

今日は前から約束していたお茶会の日です。

「私の家なんかで良いんですの?」

「もちろんですわ!私達が来たくて来たんですもの!」

そう言って笑ったエリザベス様は本当に嬉しそうな顔をしていますね。

「はぁ...それにしても、私達がいないところで終わっていたなんて...」

「全然助けになりませんでしたね」

え、そんなこと気にしてくれたんですの?

「そんなことないですわ!2人がいなかったら私への勘違いが膨れ上がり続けていましたもの」

そうですわ!

2人が色んな場面で諌めてくれていなかったら、もっと多くの人が勘違いしていたかも知れませんし。

改めて2人でお礼を言うと2人は少し腑に落ちない様子でしたが頷いてくれました。

そんなことより、2人とは楽しい話がしたい、と思った私は

「そういえば聞きました?私達が3年に上がるときに隣国から留学生が来るらしいですわ」

話を変えることにしましたわ。

結構噂になっている話ですわよね。

「確か第4王女だったかしら?」

「どういう人なんでしょうね?」

うーん......噂によると、ワガママで自己中な人で、今回の留学も反対を押し切って無理やり押し通した、と聞いています。

でも、結局噂ですからね。

本当かどうかは会ってみないとわかりませんが

「また面倒なことにならなければ良いですね......」

私としての願いはただそれだけでした。
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