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28話
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アルフレッド様と話をして帰宅後、エリザベス様と共にすぐに執務室に向かいます。
理由は当然、お父様と話をする為ですわ。
「お父様!」
そう言って執務室の扉を開けると、そこにはお父様とお母様、留学に行っていたはずのお兄様の『ルイス・シャーべ』お兄様までもが揃っています。
それに驚いて、自分の目的もそっちのけで
「お、お兄様!?いつの間に帰ってきましたの!?」
と聞いてしまいましたわ。
だって、お兄様が帰ってくるのは来年の春だと聞いていましたもの。
エリザベス様はお兄様がいる、ということは知っていますが初めて会ったのでキョトンとした顔をしていますね。
するとお兄様はクスクスと笑いながら
「今日の昼くらいかな?マリアンヌが大変な目にあっていると聞いて、すぐに帰ってきたんだ」
と答えてくれました。
そうでしたのね。
まさかお兄様にまで話が伝わっていると思っていませんでしたわ。
「そうでしたの.......いや、その前に、お父様」
危ないですわ。
早めに本題を片付けないとお兄様と話し込んでしまうので、お父様の方を見ると、私の表情で何の話か察しがついたみたいで
「マリアンヌも話を聞いたのか」
とため息をついています。
変なところで内緒にしようとしますのよね。
私だっていつまでも子供じゃないんですから、こういうのは話しておいて欲しいですわよ。
そう思いながら
「はい。それで、ジュリをアルフレッド殿下の元に向かわせて欲しいとのことでした」
と私が言うと
「なるほど.....確かにジュリなら有力な証人かもしれないな」
とお父様も頷いています。
ジュリというのは我が家のメイドの1人ですが、悪い言い方をすると私の監視役ですわ。
王妃に相応しくない行動をとることがあればすぐに陛下に報告がいくようになっています。
なので、仲良くなりすぎると情のようなものが湧いてきますので、なるべく関りの少ないように接していたんですわ。
私が忘れていた理由はそれです。
お父様がジュリに王宮に行くように指示したのを見てから
「あ、エリザベス様、私のお兄様ですわ」
とエリザベス様に紹介をすると
「このタイミングで紹介されますのね」
と苦笑しています。
確かにこんなタイミングで、ってなりますわよね。
でもいつ帰るかわからないので早めに、ですわ。
するとエリザベス様は
「初めまして。マリアンヌ様と仲良くさせてもらっています。エリザベス・マカルポーネと申しますわ」
と挨拶をすると
「初めまして。話は聞いているよ。大変だったね」
お兄様がにこやかにそう言いました。
はぁ......いつ見てもお兄様は素敵ですわ。
何を隠そう、私はお兄様が大好きですわ。
優しくて、かっこよくて、紳士的で、頭も良くて........
これでお兄様に婚約者がいないのが不思議ですわよね。
なんて思っていると
「い、いえ....マリアンヌ様のおかげで私は被害に遭っていませんわ」
「それならよかった」
あら?なんだかエリザベス様の頬が赤い気がしますわね。
もしかして......いや、もしかするかもしれませんわ!
理由は当然、お父様と話をする為ですわ。
「お父様!」
そう言って執務室の扉を開けると、そこにはお父様とお母様、留学に行っていたはずのお兄様の『ルイス・シャーべ』お兄様までもが揃っています。
それに驚いて、自分の目的もそっちのけで
「お、お兄様!?いつの間に帰ってきましたの!?」
と聞いてしまいましたわ。
だって、お兄様が帰ってくるのは来年の春だと聞いていましたもの。
エリザベス様はお兄様がいる、ということは知っていますが初めて会ったのでキョトンとした顔をしていますね。
するとお兄様はクスクスと笑いながら
「今日の昼くらいかな?マリアンヌが大変な目にあっていると聞いて、すぐに帰ってきたんだ」
と答えてくれました。
そうでしたのね。
まさかお兄様にまで話が伝わっていると思っていませんでしたわ。
「そうでしたの.......いや、その前に、お父様」
危ないですわ。
早めに本題を片付けないとお兄様と話し込んでしまうので、お父様の方を見ると、私の表情で何の話か察しがついたみたいで
「マリアンヌも話を聞いたのか」
とため息をついています。
変なところで内緒にしようとしますのよね。
私だっていつまでも子供じゃないんですから、こういうのは話しておいて欲しいですわよ。
そう思いながら
「はい。それで、ジュリをアルフレッド殿下の元に向かわせて欲しいとのことでした」
と私が言うと
「なるほど.....確かにジュリなら有力な証人かもしれないな」
とお父様も頷いています。
ジュリというのは我が家のメイドの1人ですが、悪い言い方をすると私の監視役ですわ。
王妃に相応しくない行動をとることがあればすぐに陛下に報告がいくようになっています。
なので、仲良くなりすぎると情のようなものが湧いてきますので、なるべく関りの少ないように接していたんですわ。
私が忘れていた理由はそれです。
お父様がジュリに王宮に行くように指示したのを見てから
「あ、エリザベス様、私のお兄様ですわ」
とエリザベス様に紹介をすると
「このタイミングで紹介されますのね」
と苦笑しています。
確かにこんなタイミングで、ってなりますわよね。
でもいつ帰るかわからないので早めに、ですわ。
するとエリザベス様は
「初めまして。マリアンヌ様と仲良くさせてもらっています。エリザベス・マカルポーネと申しますわ」
と挨拶をすると
「初めまして。話は聞いているよ。大変だったね」
お兄様がにこやかにそう言いました。
はぁ......いつ見てもお兄様は素敵ですわ。
何を隠そう、私はお兄様が大好きですわ。
優しくて、かっこよくて、紳士的で、頭も良くて........
これでお兄様に婚約者がいないのが不思議ですわよね。
なんて思っていると
「い、いえ....マリアンヌ様のおかげで私は被害に遭っていませんわ」
「それならよかった」
あら?なんだかエリザベス様の頬が赤い気がしますわね。
もしかして......いや、もしかするかもしれませんわ!
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