ハーレムエンドを迎えましたが、ヒロインは誰を選ぶんでしょうね?

榎夜

文字の大きさ
22 / 40

21話 マリアンヌside

しおりを挟む

今は日課となりつつあるスカーレット様とのお茶会の最中です。

「やっぱりスカーレット様にも届いたんですね」

「えぇ。やっぱり、ということはマリアンヌ様も?」

私たちの目の前には2通の手紙が。

差出人はもちろん、それぞれの元婚約者からです。

殿下に関してはなんで私の居場所が分かっているのか不思議ですが噂か何かになっているんでしょうか?

はぁ....とため息をついてから

「スカーレット様の方はなんて書いてありましたの?」

と尋ねると、レオン様からの手紙を渡してくれたので、私も殿下からの手紙をスカーレット様に渡しました。

読んでみましたが

「大体内容は同じものですね」

という感想です。

殿下もレオン様も、自分でアリスさんを選んで私達を追い払ったのに、騙されていたんだ、やっぱり君じゃないとダメなんだ、アリスがあんな奴だと思わなかった、など好き勝手書いていますわ。

全て、今更ですよね?

私たちがアリスさんのことについて、何度も忠告したにも関わらず、自分たちでアリスさんを信じたんですもの。

もう彼らには愛想が尽きているんですよ。

どうしようか、と2人で話していると、私の婚約者であり、この国の王太子の『ハルト』様が庭にやってきました。

スカーレット様とのお茶会の時に来るなんて珍しいですね。

何かあったんでしょうか?

スカーレット様もハルト様が来たのに気付いて

「ハルト様、ごきげんよう」

とカーテシーをとりました。

流石、奇麗なカーテシーですね。

私も見習わないとですわ。

なんてことを思いながらハルト様に用件を聞くと

「ごめんね。お茶会の邪魔をしたいわけじゃなくて急ぎの話があったからさ」

申し訳なさそうにそう前置きをして話を始めました。

ハルト様曰く、私の冤罪の話が広まっているらしく、アリスさんは拘束され、牢屋に。

殿下達.....まぁ、アリスさんの取り巻きですね。

その取り巻きたちは、謹慎処分になっているらしいです。

しかも、私の実家の公爵家は経営難が続いているらしく、当主に相談しても全く動いてくれないんだとか。

元、お父様に関しては私が今まで仕事をしていたから出来なくて当たり前ですよね。

冤罪のことに関してはいったい誰が調べたんでしょう?

まぁ、本来なら婚約破棄する前に調べているのが普通のことなので謹慎処分に終わっているだけでも優しいです。

なんて思いながら、ハルト様の話を聞いていると

「それで、マリアンヌの元父親が君のことを探し始めた、という報告があったんだ」

という衝撃的なことを言われました。

なんで今更?

連れ戻して仕事を片付けさせようとしてるんでしょうか?

色んな事が思いつきますが、相変わらず自分勝手ですよね。

自分から絶縁しておいて戻ってこいだなんて。

そう思っていると

「俺とマリアンヌの婚約発表をしようと思う」

とハルト様が言いました。

実は、婚約はしていますが、まだ発表はしていないんですよね。

当時は何があるかわからないから隠すことにしたんです。

私が返事をする前にスカーレット様が

「それはなぜですの?」

と少し警戒した様子でハルト様に尋ねています。

隠している理由を知っていますから当たり前ですね。

すると、ハルト様は

「発表することで、マリアンヌの元婚約者と父親に、戻るつもりはない、と伝えられるということと、マリアンヌに何かしたら、我が国に喧嘩を売ることだ、と忠告にもなるだろう?」

「なるほど.....わかりました」

そう言われたら了承するしかないですよね。

これがどのような結果になるのか、想像もつかなかった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結済み】王子への断罪 〜ヒロインよりも酷いんだけど!〜

BBやっこ
恋愛
悪役令嬢もので王子の立ち位置ってワンパターンだよなあ。ひねりを加えられないかな?とショートショートで書こうとしたら、短編に。他の人物目線でも投稿できたらいいかな。ハッピーエンド希望。 断罪の舞台に立った令嬢、王子とともにいる女。そんなよくありそうで、変な方向に行く話。 ※ 【完結済み】

『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』

放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」 王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。 しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!? 「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!) 怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。

【完結】悪役令嬢の反撃の日々

ほーみ
恋愛
「ロゼリア、お茶会の準備はできていますか?」侍女のクラリスが部屋に入ってくる。 「ええ、ありがとう。今日も大勢の方々がいらっしゃるわね。」ロゼリアは微笑みながら答える。その微笑みは氷のように冷たく見えたが、心の中では別の計画を巡らせていた。 お茶会の席で、ロゼリアはいつものように優雅に振る舞い、貴族たちの陰口に耳を傾けた。その時、一人の男性が現れた。彼は王国の第一王子であり、ロゼリアの婚約者でもあるレオンハルトだった。 「ロゼリア、君の美しさは今日も輝いているね。」レオンハルトは優雅に頭を下げる。

【完結】私が誰だか、分かってますか?

美麗
恋愛
アスターテ皇国 時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった 出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。 皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。 そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。 以降の子は妾妃との娘のみであった。 表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。 ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。 残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。 また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。 そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか… 17話完結予定です。 完結まで書き終わっております。 よろしくお願いいたします。

悪役令嬢に相応しいエンディング

無色
恋愛
 月の光のように美しく気高い、公爵令嬢ルナティア=ミューラー。  ある日彼女は卒業パーティーで、王子アイベックに国外追放を告げられる。  さらには平民上がりの令嬢ナージャと婚約を宣言した。  ナージャはルナティアの悪い評判をアイベックに吹聴し、彼女を貶めたのだ。  だが彼らは愚かにも知らなかった。  ルナティアには、ミューラー家には、貴族の令嬢たちしか知らない裏の顔があるということを。  そして、待ち受けるエンディングを。

悪役令嬢を陥れようとして失敗したヒロインのその後

柚木崎 史乃
ファンタジー
女伯グリゼルダはもう不惑の歳だが、過去に起こしたスキャンダルが原因で異性から敬遠され未だに独身だった。 二十二年前、グリゼルダは恋仲になった王太子と結託して彼の婚約者である公爵令嬢を陥れようとした。 けれど、返り討ちに遭ってしまい、結局恋人である王太子とも破局してしまったのだ。 ある時、グリゼルダは王都で開かれた仮面舞踏会に参加する。そこで、トラヴィスという年下の青年と知り合ったグリゼルダは彼と恋仲になった。そして、どんどん彼に夢中になっていく。 だが、ある日。トラヴィスは、突然グリゼルダの前から姿を消してしまう。グリゼルダはショックのあまり倒れてしまい、気づいた時には病院のベッドの上にいた。 グリゼルダは、心配そうに自分の顔を覗き込む執事にトラヴィスと連絡が取れなくなってしまったことを伝える。すると、執事は首を傾げた。 そして、困惑した様子でグリゼルダに尋ねたのだ。「トラヴィスって、一体誰ですか? そんな方、この世に存在しませんよね?」と──。

【完結済】監視される悪役令嬢、自滅するヒロイン

curosu
恋愛
【書きたい場面だけシリーズ】 タイトル通り

悪役とは誰が決めるのか。

SHIN
恋愛
ある小さな国の物語。 ちょっとした偶然で出会った平民の少女と公爵子息の恋物語。 二人には悪役令嬢と呼ばれる壁が立ちふさがります。 って、ちょっと待ってよ。 悪役令嬢だなんて呼ばないでよ。確かに公爵子息とは婚約関係だけど、全く興味は無いのよね。むしろ熨斗付けてあげるわよ。 それより私は、昔思い出した前世の記憶を使って色々商売がしたいの。 そもそも悪役って何なのか説明してくださらない? ※婚約破棄物です。

処理中です...