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174話
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少し複雑な気分になりながらも、とりあえずは厄介そうな自分物を追い返すことに成功した、ということで喜んでいいと思いますわ。
だって、アーリナ様以上に凄い人なんていないと思いますもの。
そう思いながら、改めて椅子に座り直しましたが.....達成感に満ちている私とは反対に、レオンハルト様は浮かない顔をしていますわね。
さっきのやり取りの間に何かあったんでしょうか?
いや....ですが、レオンハルト様はずっと私の前にいましたし、特に何もなかったと思っていますが.....。
なんて思いながらも、とりあえず、と思ってレオンハルト様に
「もしかして、何かありましたの?」
と聞いてみましたわ。
すると、レオンハルト様はまさか私に気付かれると思っていなかったのか、それとも無意識だったのかはわかりませんが、一瞬驚いた顔をしながらも、
「ま、まぁ........ない、とは言えないかな.........」
とすぐに複雑そうな顔になってしまいましたわね。
なんだか煮え切らない返事と言いますか.......何を考えて、レオンハルト様の表情が曇っているのかわからないので気になって仕方がありませんわね。
それに、アーリナ様のこともありますし、私としては何か気になることがあるのなら、すぐにでも言って欲しい、と思うんですが......。
一応、特に深く聞くことなくレオンハルト様の方から話をしてくれるのを待ってみましたが、どうやら私に言うつもりはないみたいですわね。
ただただ黙り込んでいるだけで、何も言ってきませんわ。
そんなレオンハルト様に痺れを切らした私は、
「何かがあるなら言って欲しいですわ。私に関わってくる話かもしれませんし」
少しきつめの口調で言ってしまいましたが、仕方がありませんわよね。
だって、この状況なのに、レオンハルト様がたった1人で考え込むのが悪いんですもの。
なんて思いながら、じっとレオンハルト様のことを見つめていると、私の視線に負けたのか、考えて言った方が良い、と判断したのか.....まぁ、どちらでも良いですが、やっとのことで
「いや、さっきのあのやり取りのことなんだけど、今思うと結構色んなところから視線を感じたな、と思ってね」
とかんがえていたことを話してくれましたわ。
色んなところからの視線、ですか。
確かにアーリナ様と言い合いをしている最中、色んなところから視線を感じましたわ。
中には刺さるんじゃないか、と思う程鋭い視線もありましたし.........。
あぁ、もちろん基本的には好奇心のようなものが多かったような気がしますわよ。
その中にあった鋭い視線というのは、きっとレオンハルト様のことを好いている人、または婚約者の座を狙っていた人だ、と思っていますが.......。
ただ、視線が多いとはいえレオンハルト様のように心配そうな顔をする理由がいまいちわからないんですのよね。
なので、私は淡々と
「確かにその通りですわね」
とレオンハルト様の言葉に頷いたんですが、レオンハルト様が次に言った言葉で、なぜ複雑そうな表情をしていたのか、理解することになりましたわ。
だって、アーリナ様以上に凄い人なんていないと思いますもの。
そう思いながら、改めて椅子に座り直しましたが.....達成感に満ちている私とは反対に、レオンハルト様は浮かない顔をしていますわね。
さっきのやり取りの間に何かあったんでしょうか?
いや....ですが、レオンハルト様はずっと私の前にいましたし、特に何もなかったと思っていますが.....。
なんて思いながらも、とりあえず、と思ってレオンハルト様に
「もしかして、何かありましたの?」
と聞いてみましたわ。
すると、レオンハルト様はまさか私に気付かれると思っていなかったのか、それとも無意識だったのかはわかりませんが、一瞬驚いた顔をしながらも、
「ま、まぁ........ない、とは言えないかな.........」
とすぐに複雑そうな顔になってしまいましたわね。
なんだか煮え切らない返事と言いますか.......何を考えて、レオンハルト様の表情が曇っているのかわからないので気になって仕方がありませんわね。
それに、アーリナ様のこともありますし、私としては何か気になることがあるのなら、すぐにでも言って欲しい、と思うんですが......。
一応、特に深く聞くことなくレオンハルト様の方から話をしてくれるのを待ってみましたが、どうやら私に言うつもりはないみたいですわね。
ただただ黙り込んでいるだけで、何も言ってきませんわ。
そんなレオンハルト様に痺れを切らした私は、
「何かがあるなら言って欲しいですわ。私に関わってくる話かもしれませんし」
少しきつめの口調で言ってしまいましたが、仕方がありませんわよね。
だって、この状況なのに、レオンハルト様がたった1人で考え込むのが悪いんですもの。
なんて思いながら、じっとレオンハルト様のことを見つめていると、私の視線に負けたのか、考えて言った方が良い、と判断したのか.....まぁ、どちらでも良いですが、やっとのことで
「いや、さっきのあのやり取りのことなんだけど、今思うと結構色んなところから視線を感じたな、と思ってね」
とかんがえていたことを話してくれましたわ。
色んなところからの視線、ですか。
確かにアーリナ様と言い合いをしている最中、色んなところから視線を感じましたわ。
中には刺さるんじゃないか、と思う程鋭い視線もありましたし.........。
あぁ、もちろん基本的には好奇心のようなものが多かったような気がしますわよ。
その中にあった鋭い視線というのは、きっとレオンハルト様のことを好いている人、または婚約者の座を狙っていた人だ、と思っていますが.......。
ただ、視線が多いとはいえレオンハルト様のように心配そうな顔をする理由がいまいちわからないんですのよね。
なので、私は淡々と
「確かにその通りですわね」
とレオンハルト様の言葉に頷いたんですが、レオンハルト様が次に言った言葉で、なぜ複雑そうな表情をしていたのか、理解することになりましたわ。
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