どうやら我が家は国に必要ないということで、勝手に独立させてもらいますわ~婚約破棄から始める国づくり~

榎夜

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21話

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さて、そんなことを話している間に隣国に到着しましたが.......まだグレズリューン王国の辺境にある領地に着いただけなのでもう少し、という感じですわね。

辺境から辺境まで、大体1時間半。

馬車だと1週間かかる、と考えたら相当時間が短縮されていますし、体も全く痛くないですわ。

まぁ......強いて言うのであれば、ディーヴァンの背中に椅子が付いていたら完璧、という感じですわね。

なんて思っていると、辺境の門番が私たちに手を振っているのに気付きましたわ。

しっかりと一番高い塔にいる、というのを考えると姿が見えてすぐに移動してくれたんでしょう。

そう考えると嬉しいですわね。

見えるかどうかはわかりませんが、辺境の兵士に手を振りながらニコニコしていると

[そろそろ降りることになるから準備をしておくんだぞ]

というディーヴァンの声が聞こえてきましたわね。

そろそろ降りる、というのはいくら自由に行き来しても良いと言われていても、流石にすべての門を通ることなく王宮に行くわけにはいきませんもの。

最後の王都に入る門くらいはしっかりと検問を受ける必要がある、と思っていますわ。

ディーヴァンの言葉に

「えぇ、わかっていますわ」

とだけ返事をして、なるべくいい笑顔で降りられるよう、と頬をほぐします。

鞄は.....特に中の物も出していませんし確認の必要もありませんわね。

後はスカートがめくれあがっていないか、降りてすぐに確認して.......って、今日はドレスではなかったから特に確認することもなかったですわね。

なんて思っているうちにも、王都に入る門の前に到着してしまいましたわ。

ゆっくりとディーヴァンが門の前に降りて行くと、他の馬車の検問をしていた門番の1人が駆け寄ってきているのが見えますわね。

私としては順番でいい.......とは思いますが、ここにディーヴァンが待機しているのも邪魔になってしまいますもの。

仕方ありませんわ。

なんて思いながら、門番と話をするためにディーヴァンから飛び降りると

「これはこれはフージュリン辺境伯の令嬢様!お久しぶりです!」

早速私に声をかけてきてくれましたわね。

この門番は、私が竜騎士になる前から顔見知りなんですが、本当に良い笑顔をしていますのよね。

二ッと笑う人なんですが、真っ白な歯が眩しいですわ。

そんなことを思いながら、門番に

「久しぶりですわ。今日は陛下達にお話があってきましたの。もう手紙は送ってあるから、とお父様が言っていたけど.........」

と声をかけると

「もちろん聞いております!えーと.......馬車の用意はどうしましょう?」

そう言ってディーヴァンのことを見ていますわね。

その時の状況にもよりますが、ここから馬車を用意してもらって移動する場合もありますしディーヴァンで良く場合もある、ということで先に気を遣って聞いてくれたんでしょう。

私としてはどちらでも良い、と良いんですが.....ディーヴァンからの答えを待とうと顔を見ると

[そんなに距離はないんだ。乗って行ったらいいだろう]

そう言って王宮の方向を向いていますわね。

まぁ、この後山に行く、ということを考えたら馬車だと邪魔になってしまいますしね。

よく考えると、乗っていくべきですわ。

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