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22話
しおりを挟むさて、そんなことを思っているうちに無事に検問も終わり、再びディーヴァンに乗って、王宮へと向かいますわ。
と言っても、この門から王宮まで、約5分という本当に短い時間なのですぐなんですけどね。
毎回思うんですが、ディーヴァンが飛ぶのが早いからなのか、それとも純粋に体が大きくてあまり距離を感じないだけなのか、他の竜よりも早く移動が出来ますのよね。
もしかしたら個体の差はあるのかもしれませんが、良いところがある、というのはなんだかディーヴァンだけが特別、と言う感じがして嬉しいですわ。
なんて思っていると
[とりあえず、王宮の門の前で良いのか?]
とディーヴァンに聞かれましたわ。
そんなの当然じゃないか、と思うかもしれませんが、一応、グレズリューン王国には竜が多いということで、王都に竜専用の入り口が存在しますのよ。
そこは、確か陛下の部屋.....いや、応接室だ、と言っていましたっけ?
まぁ、とにかく竜が入っていく入口なので、当然ディーヴァンも勝手に出入りして良いと、許可は貰っていますわ。
ですが、流石に今日はディーヴァンだけではありませんし、もしそのまま竜専用の理口で降りたとしても、その後は王宮の中を勝手に歩き回っている隣国の令嬢ということになるので、物凄く怪しまれてしまいますわよね。
なので、ディーヴァンの質問に
「そうね。流石にそうじゃないと不審者扱いよ」
と言って苦笑をすると
[顔を知っているのに不審者扱いをされえるのか?]
何を言っているんだ?とでも言いたそうに、そう言われて
「そうじゃなくて.....あ、いや、でもそう言ったようなものなのかな?」
と言葉に詰まらせてしまいましたわよ。
確かに言われてみると顔を知っているなら不審者ではないですが......ま、まぁ、一番簡単に言うと、常識を考えて、ということですわよ。
ただ、ディーヴァンは当然、竜なので常識といっても通じない、といいますか......。
なので説明に困りますのよね。
そんなことを話している間にも、王宮の門の前に到着しましたわ。
門の前では、私たちが来ることを知っていたかのようにしっかりと竜一匹分が止まれるくらいの場所が空けられていて、ちょっとした気遣いですが、なんだか嬉しく感じましたわ。
やっぱりこういうことは人と関わっていくことに大事な要素の1つですわよね。
なんて思いながらディーヴァンから飛び降りると、早速私たちの近くに1人の男性が近付いてきましたわ。
男性は、ニコニコしながら私たちに近付いてくると
「待っていたよ」
と優しく微笑んでくれたので、私も微笑みながら
「カイロス様!お久しぶりですわ」
そう言って駆け寄りましたわよ。
最後に会ったのは......ディーヴァンと一緒に竜騎士の親睦会に呼ばれたとき以来、ですもの。
大体3か月くらい前......でしたわよね?
まぁ、そうは言ってもフレグリッド様達と比べたら会っている方ですけどね。
とはいえ、竜のことや剣術のことについて話が出来る人とは出来るだけ沢山お話をしたい、と思うのは私だけではないと思いますわ。
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