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41話
しおりを挟むリリアーナ達がナルジェンダ国に来てから3日が経った。
もう帰ったと思っていたけどまだ頑張っているみたい。
本当に.....頑張るところが違うのよ。
なんて思いながらマリアンヌ様とお茶を飲んでいると、
「マーランナ国から連絡があったぞ!」
機嫌の良いマリウス様が温室に現れました。
後ろには、同じく機嫌の良いレオンハルト様もいます。
2人の様子を見る限り、いい返事がもらえたみたいですね。
そう思っていると私が聞く前にマリアンヌ様が
「それで?あれらはどうなりますの?」
あれって.....物じゃないんですから。
なんか最初は令嬢らしい大人しい方だと思っていましたのにだいぶイメージが変わりましたね?
「あぁ、こっちで好きにしていいって許可が出たよ。なんか、廃嫡の話が元々進んでいたらしいよ」
マリウス様が満面な笑みでそう言いました。
廃嫡?
そんなことになるなんて何をやらかしたんでしょう?
もう陛下でも庇いきれないってことですよね?
なんか、マーランナ国も大変そうですね。
なんて他人事のように考えていると、マリウス様が
「あ、それから、アージュ公爵家なんだけど、今だいぶヤバいらしいよ」
とふいに言ってきました。
思わず
「そうなんですか?」
と聞いてしまいましたが、何がヤバいんでしょう?
普通に続きが気になりますね。
そう思っていると、レオンハルト様が
「あー....マリウス、なんで言っちゃうかなぁ.....」
盛大なため息と共にそう言いました。
一体どうしたんでしょう?
マリウス様も何かわからないみたいで
「え!?もしかして秘密だった!?」
と驚いています。
しかも、レオンハルト様だけではなくマリアンヌ様まで
「マリウス様.....いくら嬉しいからって......」
と呆れています。
「マリアンヌまで......」
本当に.....どうしたんでしょう?
すると、レオンハルト様が
「一応、自分が育った家が危ないなんて聞きたくないでしょ?」
とマリウス様に言ったことで納得しました。
2人とも、私に気を使ってくれたんですね。
まぁ、言われてみると確かにその通りかも知れませんが、自分でもビックリするくらいなんの感情も湧いてこないんです。
ざまぁみろ、とも思いませんし、可哀そう、とも思いません。
あぁ、そうなんですね。という感じです。
マリウス様はレオンハルト様に言われて気付いたみたいで
「あ....そうだよな。ミア、悪かった」
と私に謝ってきました。
なので、
「いえ、私も気になっていましたから.....それで、なんで危ないんですか?」
と続きを促すと、マリウス様が
「元王妃が裁かれたでしょ?あの話がマーランナ国でも伝わったらしくて、嫁を殺して、娘を虐待していた、という噂が一気に広まってしまったらしいんだよね」
なるほど。
というか、虐待していたことなんて、皆知っていたはずですよね?
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「これで奴らが問題を起こしたらすぐに罰せられるけど、ミアはどうしたい?会わなくても処罰はできるけど」
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