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42話
しおりを挟むそしてついにきました。
リリアーナ達と話をする日です。
あぁ、それから、話をする条件として無駄に大人数の兵士たちには帰ってもらいました。
アレックス様は、納得していなかったみたいですが兵士たちの方が逃げるように帰ったみたいなので何も言えなかったみたいです。
残ったのは数名の兵士とリリアーナ達だけ。
それならば、ということでやっと入国を許可してもらったらしいですよ。
自分の部屋で来客の知らせがあるまで待っていると扉をノックする音が聞こえてきました。
まさか、もう来たんですかね?
そう思って返事をするとレオンハルト様が部屋に入ってきました。
「そろそろ奴らが来るけど大丈夫?」
入ってくるなりそう聞かれたのでゆっくりと頷きました。
私のことを心配して来てくれたんですね。
さっきはマリウス様とマリアンヌ様、その前は伯父様と叔母様。
皆心配そうな顔をして、部屋から出るときは何かあったら呼ぶように、と言い残していきました。
場所も、本当は王宮で、という話だったんですが、何かあったら動けないからという伯父様とマリウス様に根負けした、と聞きました。
皆心配性ですね。
でも、それが嬉しい自分もいます。
自分を心配してくれる人がいるって嬉しいことですね。
だからこそ、自分の過去に決着をつけたいと思うようになったんです。
「ミアが話している間、俺が隣にいることになったよ。だから安心して思ったことを言ってね?」
優しく微笑むレオンハルト様を見ているとなんだか緊張が和らいでいくような気がします。
実は今回話をするとき、少し考えていることがあるんですよね。
実際に出来るかはわかりませんが......。
それをレオンハルト様に伝えると、凄く笑われてしまいました。
そんなに面白いことをいいましたかね?
言ってから少し恥ずかしくなってきました。
すると、再び扉をノックする音が聞こえました。
時間を見ると、話をしているうちに結構いい時間になっていますね。
ついに来たんでしょうか?
そう思っていると
「お嬢様、来客です」
私の予想通りですね。
「行こうか?」
と手を差し出してきたレオンハルト様の手に自分の手を重ねて客室に向かいます。
はぁ....今更ですけど緊張してきました。
客室が近付くと
「ユーフェミアはまだか!」
という叫び声が聞こえてきました。
はぁ....ここは自分の国じゃないんですから....。
事前の連絡もなしに勝手に来ておいてその態度、相変わらず好きになれませんわ。
「申し訳ありません。今呼びに行ってますので」
「はぁ?俺は王太子だぞ!?待っているのが普通だろ!」
廊下まで聞こえてくるなんて声が大きすぎませんか?
そう思っていると
「あー....早速やらかしてるね」
クスクス笑いながらそう言ったレオンハルト様は、なんだか楽しそうにしています。
正直、やらかしてくれたほうが上手く事が運ぶのでいいんですが、メイドに迷惑をかけるのはやめて欲しいですよね。
はぁ....と大きく深呼吸をして、いざ、戦場に!です。
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