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二歳になった頃、ようやくスマホを返してもらえた。
「あ、ゲームをやる時は気をつけてね?実際に体験出来るようにしてみたの!中で作った物は実際に取り出せるから。あと、中で眠っちゃったら、強制的に出されちゃうからね?」
ど、どういう事?まあ、とりあえずやってみよう。
アプリを起動すると、私の体はスマホの中に吸い込まれた。
畑の中心に、カブの種を持って現れた。肩かけバッグの中にはボロの鍬とじょうろ、鎌とハンマー、釣竿が入っている。
畑の中は石や木が落ちている。うん。私が遊んでいたゲームの世界だ。
邪魔な石や木を石材、木材に変えて、畑を耕して、水をまく。
荒れた木の小屋には古い調理台。寝る為のベッドもあるけど、ここで寝たらゲームの外に出てしまうんだろう。
図鑑もある。出荷する事によってこの図鑑が埋まっていく仕組みだ。今はまっさらの状態。
まるっきりの初期状態だ。とりあえず一通り回ってみよう。
出荷箱に雑草から石材まで一つずつ入れて、町に行く。道具屋、設備屋、鍛冶屋、嬉しい温泉もある。
ゲームと同じ、無機質な定型文の受け応え。
今は一文無しなので何も買えないけど、翌日には出荷されてゲーム内でのお金が手に入るはずだ。
ステータスはゲーム内の物とは違う、私のステータスのままだ。
お気に入りだったゲームを一からやり直すのもいいものだ。
というか、実際に動いて体験できるのもいい。
ここには海も川もあって、釣りも出来る。
餌はないけど、ゲームの中では餌無しで釣れていた。
おうふ…やっぱり長靴も釣れるんだ。まあ、ゴミ扱いだけど出荷すれば安いけど買い取ってくれる。
よし!釣れた。これは何の魚だろう…知りたいな。
鑑定 イワナー 川魚
何故か鑑定のスキルを覚えてしまった。ラッキー。それにしても、イワナじゃないのかな?
おっと。もう一匹釣れた。
鑑定 シャケ 川魚
いや、鮭じゃないの?焼いて食べたいけど、せめて塩は欲しい。海はある。…残念ながら穴のあいた鍋しかなかったから、今は無理かな。
調味料も道具屋で買える。しばらくは辛抱かな。
実は生まれてこのかた食事をした事がない。聞いたら神様のいる世界では不要との事。
便利ではあるけど、微妙に淋しいかな。
お風呂もそうだ。体を綺麗にするイメージの魔法。本にはクリーンという光属性に当たる魔法がある。
生活魔法じゃないんだね。生活魔法は、火をつける、コップ一杯位の水を出す、灯りをつけるライトだけだ。そもそもがネリーの話では魔法は全てイメージ。生活魔法は誰でも使えるって事らしいけど、そこには三つの属性が含まれている事に気がつかないのもおかしな話だ。
それにしても変だな。ゲームをやっているとすぐに夕方になって夜が来るのに、ずっと昼間のままだ。まあ、一通りは出来る範囲で出荷できたと思うから、今度は温泉だ!
脱衣所にあった鏡を覗いて驚いた。
「誰…」
って、私だよね?生前の面影は全くない。それと微妙にアルミネアの面影がある。まあ、今はまだ美女って感じじゃないけど。
髪の色もブルーグレーだし、何かのアニメキャラっぽい。
はあ…驚いたな。考えてみれば私のDNAが残るはずはない。とりあえず今は外に出よう。
ベッドに横にならなくても出られるらしい。横にいたシュールがびっくりしている。
「私、長い時間消えてた?」
「ほんの一瞬、消えたと思ったら現れたので驚きましたよ」
それって、現実世界では殆ど時間が経ってないって事か。凄いな。ただ、ずっと動いていたから結構疲れている。
小説も読みたいけど、明日にしよう。
ゲームの中に入る前に、する事がある。
技術の神オージェの所に行って、鍋や包丁の作り方を教えてもらおう。
「どうした?ここまで来るなんて珍しいな、メイ」
以前来た時は、訓練用の木剣を作ってもらった。ラスカームとの訓練で使ってるけど、なかなか上手くいかない。一応短剣のスキルは取れたけど。
「料理用の鍋とか包丁が欲しいの。作り方も教えて」
「料理?ここには材料もないだろう?」
「えっとね、ゲームの中に入れて、魚や野菜が取れると思うから、料理したいの」
顎髭を撫でて考え込んでいたオージェだけど、すぐに快く教えてくれた。
ゲームの中では鉄鉱石と作業台さえ手に入ればオート作成できる。
流石に危ない事はやらせて貰えなかったけど、成分を抽出、大まかな形を決める整形、刃を研ぐシャープ等を教えてもらった。
実際にやってみると錬成魔法陣の上で鉱石が鉄とそうでない物に分類される。事前知識を教えてもらったからこそ出来た。
細工も触りだけは教えてもらったけど、鍋や包丁に細工は要らない。
それと付与の知識。魔石を使って物質に付与を施す。その物質によってできる容量が変わるらしい。
とりあえず、鍋と包丁には錆止めの付与を。お皿と箸にはクリーンを付与した。
「お皿はそれじゃちょっと味気ないだろ?模様でも付けたらどうだ?」
うーん。自信ないんだけどな。
「…これは?」
「うーん。鳥?」
のような物だ。
「まあ、初めはこんなもんだ」
笑いながら頭を撫でてくれるけど、芸術?何それ美味しいの?の私だし、美しいと思うのは、二次元キャラクターだ。
ゲームの中に入って驚いた。3日はかかるはずのカブがもう育っている。
何故か分からないけど嬉しい。
昨日の魚等の出荷でゲーム内のお金が増えている。早速次の種を買おう。
道具屋に行くと、並んでいたのはホウレンの種とポテ芋の種?
鑑定 ホウレンの種 えぐみのある葉野菜の種
うん…これはほうれん草の種だろう。じゃあ、ポテ芋ってじゃがいも?…種袋の中に入っているのは種芋だし、間違いなさそう。
昨日も思ったけど、名前が微妙に違うのは異世界だからかもしれないな。
種を買ったら塩が買えないけど、海もあるし、鍋も用意した。
今日もまだ使用できない畑に転がってる石や木を石材や木材にして貯めて、枯れ草の一つを取っておく。
海に行って鍋に水を汲んで薪に火を…そういえば、ここでなら魔法の練習も出来るじゃん!
火をつけて海水を煮詰めている間に、まだ畑に出来ない広場で早速魔法の練習。
やっぱり威力のある魔法を使おうとすると、たくさん魔力を使ってしまう。
でもゲームを進めれば、鉱石の採れるダンジョンにも入れるし、そこには多分魔物も出るはずだ。
それに何故かここだと魔力回復のスピードが遅く感じる。無理は禁物かな。
上澄みを取り除いてからさらに煮詰めると、少ないけど塩が出来た。
イワナーに塩をまぶして塩焼きにして、カブは浅漬けにする。
手間を考えると塩は買った方がいいけど、ゲーム序盤はとにかくお金がない。
そして、久しぶりの食事はとても美味しかった。思ったけど、やっぱり岩魚だ。
あの魔法の本は結構役に立った。小説等で魔法は色々見てるけど、既存の魔法もどういう物があるか分かると役に立つ。
例えばこのリフレッシュという魔法。体の疲れを取ってくれる。前世で魔法がなくて良かった。こんな便利な魔法があったらブラック企業が乱立しそうだ。
リフレッシュは便利だけど、多用はしたくないな。冒険者として働きながら、のんびり旅をしたいから。
「あ、ゲームをやる時は気をつけてね?実際に体験出来るようにしてみたの!中で作った物は実際に取り出せるから。あと、中で眠っちゃったら、強制的に出されちゃうからね?」
ど、どういう事?まあ、とりあえずやってみよう。
アプリを起動すると、私の体はスマホの中に吸い込まれた。
畑の中心に、カブの種を持って現れた。肩かけバッグの中にはボロの鍬とじょうろ、鎌とハンマー、釣竿が入っている。
畑の中は石や木が落ちている。うん。私が遊んでいたゲームの世界だ。
邪魔な石や木を石材、木材に変えて、畑を耕して、水をまく。
荒れた木の小屋には古い調理台。寝る為のベッドもあるけど、ここで寝たらゲームの外に出てしまうんだろう。
図鑑もある。出荷する事によってこの図鑑が埋まっていく仕組みだ。今はまっさらの状態。
まるっきりの初期状態だ。とりあえず一通り回ってみよう。
出荷箱に雑草から石材まで一つずつ入れて、町に行く。道具屋、設備屋、鍛冶屋、嬉しい温泉もある。
ゲームと同じ、無機質な定型文の受け応え。
今は一文無しなので何も買えないけど、翌日には出荷されてゲーム内でのお金が手に入るはずだ。
ステータスはゲーム内の物とは違う、私のステータスのままだ。
お気に入りだったゲームを一からやり直すのもいいものだ。
というか、実際に動いて体験できるのもいい。
ここには海も川もあって、釣りも出来る。
餌はないけど、ゲームの中では餌無しで釣れていた。
おうふ…やっぱり長靴も釣れるんだ。まあ、ゴミ扱いだけど出荷すれば安いけど買い取ってくれる。
よし!釣れた。これは何の魚だろう…知りたいな。
鑑定 イワナー 川魚
何故か鑑定のスキルを覚えてしまった。ラッキー。それにしても、イワナじゃないのかな?
おっと。もう一匹釣れた。
鑑定 シャケ 川魚
いや、鮭じゃないの?焼いて食べたいけど、せめて塩は欲しい。海はある。…残念ながら穴のあいた鍋しかなかったから、今は無理かな。
調味料も道具屋で買える。しばらくは辛抱かな。
実は生まれてこのかた食事をした事がない。聞いたら神様のいる世界では不要との事。
便利ではあるけど、微妙に淋しいかな。
お風呂もそうだ。体を綺麗にするイメージの魔法。本にはクリーンという光属性に当たる魔法がある。
生活魔法じゃないんだね。生活魔法は、火をつける、コップ一杯位の水を出す、灯りをつけるライトだけだ。そもそもがネリーの話では魔法は全てイメージ。生活魔法は誰でも使えるって事らしいけど、そこには三つの属性が含まれている事に気がつかないのもおかしな話だ。
それにしても変だな。ゲームをやっているとすぐに夕方になって夜が来るのに、ずっと昼間のままだ。まあ、一通りは出来る範囲で出荷できたと思うから、今度は温泉だ!
脱衣所にあった鏡を覗いて驚いた。
「誰…」
って、私だよね?生前の面影は全くない。それと微妙にアルミネアの面影がある。まあ、今はまだ美女って感じじゃないけど。
髪の色もブルーグレーだし、何かのアニメキャラっぽい。
はあ…驚いたな。考えてみれば私のDNAが残るはずはない。とりあえず今は外に出よう。
ベッドに横にならなくても出られるらしい。横にいたシュールがびっくりしている。
「私、長い時間消えてた?」
「ほんの一瞬、消えたと思ったら現れたので驚きましたよ」
それって、現実世界では殆ど時間が経ってないって事か。凄いな。ただ、ずっと動いていたから結構疲れている。
小説も読みたいけど、明日にしよう。
ゲームの中に入る前に、する事がある。
技術の神オージェの所に行って、鍋や包丁の作り方を教えてもらおう。
「どうした?ここまで来るなんて珍しいな、メイ」
以前来た時は、訓練用の木剣を作ってもらった。ラスカームとの訓練で使ってるけど、なかなか上手くいかない。一応短剣のスキルは取れたけど。
「料理用の鍋とか包丁が欲しいの。作り方も教えて」
「料理?ここには材料もないだろう?」
「えっとね、ゲームの中に入れて、魚や野菜が取れると思うから、料理したいの」
顎髭を撫でて考え込んでいたオージェだけど、すぐに快く教えてくれた。
ゲームの中では鉄鉱石と作業台さえ手に入ればオート作成できる。
流石に危ない事はやらせて貰えなかったけど、成分を抽出、大まかな形を決める整形、刃を研ぐシャープ等を教えてもらった。
実際にやってみると錬成魔法陣の上で鉱石が鉄とそうでない物に分類される。事前知識を教えてもらったからこそ出来た。
細工も触りだけは教えてもらったけど、鍋や包丁に細工は要らない。
それと付与の知識。魔石を使って物質に付与を施す。その物質によってできる容量が変わるらしい。
とりあえず、鍋と包丁には錆止めの付与を。お皿と箸にはクリーンを付与した。
「お皿はそれじゃちょっと味気ないだろ?模様でも付けたらどうだ?」
うーん。自信ないんだけどな。
「…これは?」
「うーん。鳥?」
のような物だ。
「まあ、初めはこんなもんだ」
笑いながら頭を撫でてくれるけど、芸術?何それ美味しいの?の私だし、美しいと思うのは、二次元キャラクターだ。
ゲームの中に入って驚いた。3日はかかるはずのカブがもう育っている。
何故か分からないけど嬉しい。
昨日の魚等の出荷でゲーム内のお金が増えている。早速次の種を買おう。
道具屋に行くと、並んでいたのはホウレンの種とポテ芋の種?
鑑定 ホウレンの種 えぐみのある葉野菜の種
うん…これはほうれん草の種だろう。じゃあ、ポテ芋ってじゃがいも?…種袋の中に入っているのは種芋だし、間違いなさそう。
昨日も思ったけど、名前が微妙に違うのは異世界だからかもしれないな。
種を買ったら塩が買えないけど、海もあるし、鍋も用意した。
今日もまだ使用できない畑に転がってる石や木を石材や木材にして貯めて、枯れ草の一つを取っておく。
海に行って鍋に水を汲んで薪に火を…そういえば、ここでなら魔法の練習も出来るじゃん!
火をつけて海水を煮詰めている間に、まだ畑に出来ない広場で早速魔法の練習。
やっぱり威力のある魔法を使おうとすると、たくさん魔力を使ってしまう。
でもゲームを進めれば、鉱石の採れるダンジョンにも入れるし、そこには多分魔物も出るはずだ。
それに何故かここだと魔力回復のスピードが遅く感じる。無理は禁物かな。
上澄みを取り除いてからさらに煮詰めると、少ないけど塩が出来た。
イワナーに塩をまぶして塩焼きにして、カブは浅漬けにする。
手間を考えると塩は買った方がいいけど、ゲーム序盤はとにかくお金がない。
そして、久しぶりの食事はとても美味しかった。思ったけど、やっぱり岩魚だ。
あの魔法の本は結構役に立った。小説等で魔法は色々見てるけど、既存の魔法もどういう物があるか分かると役に立つ。
例えばこのリフレッシュという魔法。体の疲れを取ってくれる。前世で魔法がなくて良かった。こんな便利な魔法があったらブラック企業が乱立しそうだ。
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