(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる

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訓練、訓練、訓練。

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    やっとハイハイ出来るようになった。床は白いもふもふで、痛みもない。
「初めましてだな。メイ」
   チャラ男っぽいけど、凄い筋肉だ。
「俺はラスカーム。戦神だ。初めから怪力なんてスキル持ってるから、どんなもんかと思ったが、今は使えないスキルみたいだな」

    それは多分、液体洗剤の箱とかをスリムカートにガンガン積み上げてたから、重い物を持つコツが分かっているんだと思う。
    スキル化してるって事は、大きくなれば使えるのかな?
「さすがにここで一生を過ごす事はないだろうから、降りる前に少しでも動けるようになっとかないとな。降りた途端、魔物に喰われたなんて事にならないように」

    確かにそれは嫌だし、折角異世界転生したんだから旅とかしてみたい。
(どうすればいいですか?)
「まず重要なのは、柔軟と体幹だ。体が硬いといざって時に動けねえ。今から少しずつでもやっていれば違ってくるからな」

   体力増強にも繋がりそうだ。ハイハイしてるだけで体力が5も上がったし、魔力と同じで訓練次第で上がる物なのだろう。魔力操作以外にもやる事が出来たな。

(ねえ、アルミネア。アイテムボックスっていうスキルはあるの?それか無限収納)
「それ、この小説に書いてあったスキルね!これ、面白いわよね!残念ながらそんな物はないけど、異空間に荷物をしまえるスキルならあるわ」
    うそ、異世界なのにどうして電波が通じるの?そういえばゲームもやっていたっけな。
(私も読みたい)
「ちょっと待ってね。こっちの世界仕様にしてるから。全く、読み辛いったらありゃしないわ」
   えええ…
   でも、読めるようになれば文字の勉強にもなるか。

(文字を教えて)
「まだ早くない?…でも知識はあるのか…いいわ。やる気がある時にやるのが一番だものね!」

   忘れた頃にくれたのは、皮張りの手書きの本。
   神様の事について書かれた本で、神様に献上された物らしい。
   紙に書かれているから製紙技術はあるのだろう。
   …全く読めない。言語理解のスキルはないのか。

   まあ別にいい。転生なんだし、言葉だって必死に覚えたのだ。
    それからは暇そうな神様を見つけたら、とにかく聞きまくった。
    
   一歳になる頃には歩けるようにもなり、行動範囲も広がったけど、ここはどこまで行っても白い世界だ。
   以前聞いたアイテムボックスはなかったけど、似たような魔法を覚えた。
   人々が使う魔法とは少し違うみたいだけど、収納庫の魔法。空間の狭間に物を入れる感覚で、時間も停止する。
   人々は空間属性の魔法って呼んでるらしい。
    探してもらった本の内容はネリーから教わった物とは全然違う。
    簡単な事が出来る生活魔法。あとは属性ごとの魔法に分かれているって信じられてるみたいだ。

   多分、想像できる範囲の問題だろう。だって全ての属性が使えなかったら生活魔法なんて物が存在するはずないんだから。
    鍛え方によっても魔力量は変わるんだし、大きな魔法を使うのには地道な訓練が必要。
    時間を止める感覚は普通に生活してたら分からない物だし、私だって言ってしまえばラノベのお陰だし。

    レベルは魔物と戦って勝たないと上がらない。だからレベルは変わらないけど、立って歩けるようになったら自動的に敏捷も上がった。
    他には従魔を持てば繋がっているパスから経験値がシェアされるそうだ。

    従魔は絶対に欲しい!出来ればもふもふなのがいい!
    協力して戦ったり、もふもふに顔を埋めて寝たい。
    知恵のある魔物なら私も覚えた念話を使えば従魔の方も覚える可能性があって、会話も出来るらしい。

    その為にも、今のうちに色々出来るようになっておきたい。
    普通に転生のできなかった私だから、降りてしまえば扱いは孤児だ。しかも一度落ちた所から再スタートになるらしい。何とか湖からは離してもらえるようで安心した。
   魔物にぱっくんも嫌だけど、異世界スタートのいきなりの溺死は絶対嫌だ。

   黒板と白墨を貰って文字の練習。かなり書きにくい。それと併せて発音も練習してる。誰かと話す時に念話だけじゃだめだしね。

「はあ…帰りたい」
    珍しくシュールが愚痴を言ってる。元の世界では死神としての業務しかやった事はなく、ここでは雑用ばかり。
「でも、そんなに難しい仕事じゃないって聞いたよ?」
「そうですけど、プライドってもんがあるんですよ。死神として第一線で活躍してきたというプライドが」
    死神って、人からは嫌われる役だと思うんだけど、大切な仕事らしい。

   そういえば、伸びてきた髪でネリーと同じブルーグレーの髪だと分かったけど、顔はどんな感じなんだろう。
「シュール、私の顔ってどんな感じ?前の顔に似てるのかな?」
「覚えてませんよ。姿形には頓着しないので。…というか、覚えてられると思いますか?」
    きっと、今までに多くの魂を…
    ここには鏡がない。ゴスロリ風にバッチリ決めてるネリーも鏡を見ないのかな?
「瞳の色はアルミネアと一緒ですね」

    深銀か。どんな感じなんだろう。日本人顔にそれらを当てはめたら変かも?
    まあ、今気にしても仕方ない。あまり目立つ感じじゃないといいな。

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