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ここは異世界?
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いやね?この手の話は結構読んだけど、まさか自分の身に降りかかるとは思わないじゃん。
(それで…私はやっぱり死んだんだよね?今赤ちゃんみたいだし)
(そう…ですね。少しは申し訳なく思ってますよ?)
(私はどうして死んだのかな)
(それは…私が死神で、死ぬ予定にあった佐藤さんの魂を狩りとる仕事をしていて…ほ、本当は佐藤祐三さんの魂を狩るつもりが、あなたが呼び掛けに応えたりしたから、あなたの魂を)
(それって私が佐藤さんの代わりに死んだって事?)
(まあ、祐三さんの方はきっと同僚が処理してくれたでしょう)
結局佐藤さんも死んじゃったのか。
(なんですか?あちらの佐藤さんはそういう運命だったのです。…本当に、嫌になりますね。うっかりは認めますけど、故意にではないのに異界にいる羽目になるとは)
「ちょっと!メイのせいにする気?あなたが異界の魂を私の世界に捨てたりしなければメイは通常の輪廻に流れる事が出来たのに!」
アルミネアが戻って来たらしい。
(それは…反省しています)
「それよりも、びっくりしたわ!こっちの世界だと記憶なんて持ち越して生まれたら情報量のせいで脳が駄目になってしまうのに…私の力で生まれさせたからかしら?…でも念の為に」
アルミネアがメイを抱き上げ、癒しの力を使う。細胞の一つ一つが優しい光に包まれ、活性化するのを感じた。
(ま、魔法?)
信じられないけど、こんなの今まで感じた事がない。
「あら。メイのいた世界にはその概念はなかったと思ったけど。でも…そうね。念話も覚えたし、記憶もあるなら魔素を感じて魔力操作を覚えてみる?」
(凄い!凄い!魔法って…異界って、異世界の事?)
「確かにここは、メイの元いた世界じゃないわ。ここはリンドルグ。私が主神を勤める世界よ」
(か…神様?!お母さんかと思った…)
「体を作ったのは私だし、別にお母さんでも構わないわよ?」
えええ…
「生後半年の子にはまだ早いと思うけど、メイが魔法を使いたいなら教えてあげるわ…その前に、まずは自分の状態を知る事からね。自分の持つ力を数値化して見られるのよ。メイのスマホに入っていたゲームみたいにね。あれ、面白いわよね!」
やっぱりあれは私のスマホ!何で異世界の神様が私のスマホを持っているか分からないけど。
そっか…ステータスのある世界なんだ。ますますラノベみたい。
メイ(0) 人族?
レベル 1
HP 10 MP 51 力 3 精神 1017
敏捷 1 幸運 32
特殊スキル 魂の拡張 自動回復 魔力ブースト 弱点看破
アクティブスキル
魔力感知
パッシブスキル
家事 想像 怪力 精神耐性 念話
主神アルミネアの加護
魔法神ネリーの加護
生命神ユリースの加護
異界神シュールの加護
うわ…ステータスが知りたいと思ったら目の前に透明なボードが現れて、ステータスが。…これはかなり弱い?
「あら。もうステータスが見られたのね。ゲームにもあったから分かり易かったのかしら?それと、これはあくまでも今の状態よ…ネリーもユリースも加護を与えたみたいね」
(シュールも一応加護をくれたんだ)
(そういう約束ですからね。あなたがすぐに死なない程度になるまでは私が面倒を見ます。まあ、私の加護スキルを使いこなせるかはあなた次第ですが)
「そうなの。メイ、スキルはただ持っているだけじゃ役に立たないの。本人が意識して使っていく事で自分に馴染むのよ…例えば私の加護は、魂の領域を拡張する事で多くのスキルを覚えられるけど、それだけじゃ意味がないのよ。ちゃんとスキルを鍛えないと。付属の効果でスキルも覚えやすくなってるし、精神も高くなってる。精神はスキルや魔法を使う事で鍛えられるわ。鍛えれば魔力も増えていく」
へえ…。
「あ、でもまだ魔法はダメよ?危ないから。魔力操作ならいいわ」
それは残念。最大魔力が上がれば魔法を使いたい放題になれるかと思ったのに。まあ、まだ寝返りも満足に打てない赤ちゃんじゃしょうがないか。
けど、お話しには魔力を使い切るのは危険な物もあったっけ。
まあ今は、魔力操作をやってみよう。寝てるしかない今、暇だからね。
さっきの魔法で魔力がどんな物かは分かっている。これを色々すればいいんだよね?
遊んでいるうちに、魔力を指から出せるようになった。実体のない糸みたいになってる。
「器用ね、メイ」
花の形にしたり、家の形を作ったり。ネリーはそれを面白そうに見ている。とはいえ、ネリーの表情は殆ど変わらない。けど、ずっと見てるメイにとっては、口角が上がっている事が分かる。
(ネリー、魔法、使いたい)
「それも立派な魔法なのだけれど。火を付けたり、水を出したりするだけが魔法じゃないのよ?例えばそれを、糸にする事を考えてみて」
あやとりみたいな感じか…おお!本当に糸の花が出来た!
「でも気をつけて。体外に魔力を出すと体内の魔力が減るの。変えるのが難しい物質もあるし。体内の魔力を最後まで使い切ってはだめよ?」
ステータスで魔力量を見たら、300まで増えていた。
アルミネアの加護で精神が増えているから上がりやすいのだろう。糸の花を作るのに使った魔力は僅か5。そして、見ているうちに、あっという間に回復してしまった。
「人達はそれに一々名前を付けたり、分類付けたりするけれど、本当はそんな事必要ないのよ。まあ、そうする事によって魔法をイメージしやすくできる事は確かだけれど」
神様達が住んでいる所だからか、ここには魔力の素が沢山ある。人の住んでいる所は濃い場所もあるし、薄い場所もあるそうだ。
それによって魔物も生まれたりするし、濃い所は強い魔物が集まるそうだ。
今は自由に動けないし、何も出来ないけどせっかくの異世界。旅とかしてみたいよね!
(それで…私はやっぱり死んだんだよね?今赤ちゃんみたいだし)
(そう…ですね。少しは申し訳なく思ってますよ?)
(私はどうして死んだのかな)
(それは…私が死神で、死ぬ予定にあった佐藤さんの魂を狩りとる仕事をしていて…ほ、本当は佐藤祐三さんの魂を狩るつもりが、あなたが呼び掛けに応えたりしたから、あなたの魂を)
(それって私が佐藤さんの代わりに死んだって事?)
(まあ、祐三さんの方はきっと同僚が処理してくれたでしょう)
結局佐藤さんも死んじゃったのか。
(なんですか?あちらの佐藤さんはそういう運命だったのです。…本当に、嫌になりますね。うっかりは認めますけど、故意にではないのに異界にいる羽目になるとは)
「ちょっと!メイのせいにする気?あなたが異界の魂を私の世界に捨てたりしなければメイは通常の輪廻に流れる事が出来たのに!」
アルミネアが戻って来たらしい。
(それは…反省しています)
「それよりも、びっくりしたわ!こっちの世界だと記憶なんて持ち越して生まれたら情報量のせいで脳が駄目になってしまうのに…私の力で生まれさせたからかしら?…でも念の為に」
アルミネアがメイを抱き上げ、癒しの力を使う。細胞の一つ一つが優しい光に包まれ、活性化するのを感じた。
(ま、魔法?)
信じられないけど、こんなの今まで感じた事がない。
「あら。メイのいた世界にはその概念はなかったと思ったけど。でも…そうね。念話も覚えたし、記憶もあるなら魔素を感じて魔力操作を覚えてみる?」
(凄い!凄い!魔法って…異界って、異世界の事?)
「確かにここは、メイの元いた世界じゃないわ。ここはリンドルグ。私が主神を勤める世界よ」
(か…神様?!お母さんかと思った…)
「体を作ったのは私だし、別にお母さんでも構わないわよ?」
えええ…
「生後半年の子にはまだ早いと思うけど、メイが魔法を使いたいなら教えてあげるわ…その前に、まずは自分の状態を知る事からね。自分の持つ力を数値化して見られるのよ。メイのスマホに入っていたゲームみたいにね。あれ、面白いわよね!」
やっぱりあれは私のスマホ!何で異世界の神様が私のスマホを持っているか分からないけど。
そっか…ステータスのある世界なんだ。ますますラノベみたい。
メイ(0) 人族?
レベル 1
HP 10 MP 51 力 3 精神 1017
敏捷 1 幸運 32
特殊スキル 魂の拡張 自動回復 魔力ブースト 弱点看破
アクティブスキル
魔力感知
パッシブスキル
家事 想像 怪力 精神耐性 念話
主神アルミネアの加護
魔法神ネリーの加護
生命神ユリースの加護
異界神シュールの加護
うわ…ステータスが知りたいと思ったら目の前に透明なボードが現れて、ステータスが。…これはかなり弱い?
「あら。もうステータスが見られたのね。ゲームにもあったから分かり易かったのかしら?それと、これはあくまでも今の状態よ…ネリーもユリースも加護を与えたみたいね」
(シュールも一応加護をくれたんだ)
(そういう約束ですからね。あなたがすぐに死なない程度になるまでは私が面倒を見ます。まあ、私の加護スキルを使いこなせるかはあなた次第ですが)
「そうなの。メイ、スキルはただ持っているだけじゃ役に立たないの。本人が意識して使っていく事で自分に馴染むのよ…例えば私の加護は、魂の領域を拡張する事で多くのスキルを覚えられるけど、それだけじゃ意味がないのよ。ちゃんとスキルを鍛えないと。付属の効果でスキルも覚えやすくなってるし、精神も高くなってる。精神はスキルや魔法を使う事で鍛えられるわ。鍛えれば魔力も増えていく」
へえ…。
「あ、でもまだ魔法はダメよ?危ないから。魔力操作ならいいわ」
それは残念。最大魔力が上がれば魔法を使いたい放題になれるかと思ったのに。まあ、まだ寝返りも満足に打てない赤ちゃんじゃしょうがないか。
けど、お話しには魔力を使い切るのは危険な物もあったっけ。
まあ今は、魔力操作をやってみよう。寝てるしかない今、暇だからね。
さっきの魔法で魔力がどんな物かは分かっている。これを色々すればいいんだよね?
遊んでいるうちに、魔力を指から出せるようになった。実体のない糸みたいになってる。
「器用ね、メイ」
花の形にしたり、家の形を作ったり。ネリーはそれを面白そうに見ている。とはいえ、ネリーの表情は殆ど変わらない。けど、ずっと見てるメイにとっては、口角が上がっている事が分かる。
(ネリー、魔法、使いたい)
「それも立派な魔法なのだけれど。火を付けたり、水を出したりするだけが魔法じゃないのよ?例えばそれを、糸にする事を考えてみて」
あやとりみたいな感じか…おお!本当に糸の花が出来た!
「でも気をつけて。体外に魔力を出すと体内の魔力が減るの。変えるのが難しい物質もあるし。体内の魔力を最後まで使い切ってはだめよ?」
ステータスで魔力量を見たら、300まで増えていた。
アルミネアの加護で精神が増えているから上がりやすいのだろう。糸の花を作るのに使った魔力は僅か5。そして、見ているうちに、あっという間に回復してしまった。
「人達はそれに一々名前を付けたり、分類付けたりするけれど、本当はそんな事必要ないのよ。まあ、そうする事によって魔法をイメージしやすくできる事は確かだけれど」
神様達が住んでいる所だからか、ここには魔力の素が沢山ある。人の住んでいる所は濃い場所もあるし、薄い場所もあるそうだ。
それによって魔物も生まれたりするし、濃い所は強い魔物が集まるそうだ。
今は自由に動けないし、何も出来ないけどせっかくの異世界。旅とかしてみたいよね!
応援ありがとうございます!
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