(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる

文字の大きさ
31 / 166

魔力操作と対人戦

しおりを挟む
    冬の間に勉強と体力作り、そして魔力操作を学ぶ。
    生活魔法の水を出し、それを下に落とさないで手と手を合わせた中で維持させる。

    これが結構難しい。みんな桶を置いてやってるけど、すぐにこぼしてしまう。
    シュガーは適性がないので、ライトの維持だ。なるべく光量を落として、それを維持させる。

    生活魔法も使えないなんて。って言われたけど、みんなの使ってるそれは、単なるイメージの魔法だよ?

    魔力は最低限で、けど切らしたらだめ。
    なる程、これなら最低限の魔力で魔力操作が身に付きそうだ。

    桶の水を捨てに行く子がちらほら出始めた。私?まだこぼしてないよ?
    だってさ、ネリーの指導で、今だって毎日魔力操作の訓練してるもん。

    シュガーはクィーンキャットになってから光、というか聖魔法を身に付けたけど、クィーンキャットの特性で、聖魔法が特に伸びている。
    でもシュガーの事だから、そろそろ飽きるんじゃないかな?
    シュガーは授業中も寝てる。そういう時は念話で起こしてあげるけど。

    シュガーが欠伸した。当然、光は消える。
(こんな事しなくてもにゃーは魔法使えるにゃ)
(これも修行だよ。魔力効率が上がれば少ない魔力で同じ効果を発揮するんだから)
    
    あれ?ぐったりしてる子がいる…魔力切れかな?
    そういう子は先生も休ませてくれるけど、シュガーみたいに単に飽きた子は許してくれない。

    シュガーの目の前に、ライトの魔法を同時発動させる。
    甘いかな?でも私の修行にもなるし。

    授業の最後に先生が、魔力操作を毎日行うように言った。
    さて、この中でどれだけ守る子がいるか。

    今日はかなりの雪が積もった。本当に近い子じゃないと、帰れないだろう。
    私もシュガーも、今日はお泊まりだ。

    四人部屋の子の一人はアルマだ。魔法使いを目指しているらしい。
    もう一人がエレン。剣が得意で、魔法は苦手。
    苦手でも生活魔法は使えるんだから、イメージが苦手なんだよね、きっと。

「私は将来騎士を目指している。だからAクラスになれて嬉しい」
「Aクラスは強い子が集まっているの?」
「知らなかったの?やっぱりメイって興味ない事は聞こえないタイプ?」
    その通り。
「噂に疎いとか言われた」
「あと野生児にゃ」

「シュガーの方が強いのに…」
「シュガーは獣人だからだろう?その身体能力に4歳でついて行けてるのは凄い事だ」

    寝ている時に人化を維持するのは難しいみたいだ。
    シュガーは当然のように私と寝るから私が注意すればいい事なんだけど、いつかばれないかとヒヤヒヤする。

    ランスでもたまに寝ながら人化が解けてしまう位だし、シュガーはスキルを覚えてから日が浅い。
    いざとなれば私がシュガーを影に引き入れてしまえば済む。
    
    体育館…というか、下は地面だ。
今日は体力作りじゃなくて、実戦形式だ。
「メイ、手合わせして貰えないか?」
「いいよ。エレン」
    私の強さがかけ離れていると分かってからは、手加減している。

    手加減した動きにどうにかついてこられている。と、思ったら、1本取られたのは私の方だ。
「メイの剣はまっすぐだ。悪くはないが、対人戦ではそれではだめだ」
「うーん。盗賊とか?」
「魔法で圧倒出来るかもしれないが、人は知恵を使う。私も父に教わった。メイにも教えてやる」
    エレンの動きは面白い。魔物とだけ戦っていたら、学べない戦い方だ。

「メイは飲み込みが早いな…私も結構レベルは上がっている筈だが、メイには負ける」
    本気を出せば負けないと思う。でもエレンから戦いの技を学びたいから、レベルを合わせて多くを学んだ。

    悪者相手に躊躇ったらだめだと分かっているけど、平和な日本で暮らしていた私は、怖いと思う。日本だって戦争もあったし、戦国時代なら、普通に敵を倒していたのだろう。

    盗賊だって、この世界の法では倒さないといけないし、そうしなければ、傷つくのは何もしていない善良な人々だ。

    エレンは凄いな。
「良かったら、これからも色々教えて?」
「勿論だ。王国の騎士たる父の技、全てを持って悪者をこらしめてくれ」
    ええと…まあ、悪い子じゃないのは確かだし。

    まだ物語系は読んでない。何か時代劇に似た物語でもあるのかな?

    製紙技術はあっても印刷技術はない世界だから、本は貴重だ。
    お金を払わないといけないから、つい魔道具の本とか、実用系の本に偏りがちだ。

「次はにゃーとやるにゃ!」
    丁度いい。エレンに教わった事をシュガーで実践してみよう。

「…何でにゃ?確かにちゃんと当たったはずにゃ?それなのににゃーが転んでるにゃ?」
    相手の力を利用する。ラスカームにも少しだけ習った。私が小さかったからちゃんと出来てなかったんだろうな。

「メイ…やはり私相手の時は手加減していたのか」
    そりゃ、シュガーと同じようにはいかないもん。
「別に、侮っているとかじゃないよ?でも本当にシュガーは強いから」
    人化しての戦いに慣れたシュガーは気を抜けない。
「いや、ライバルは強い方がいい。シュガーにも私の戦い方を教えてやる」

    あとで、ランスにも教えてあげよう。
    私はまだ出来ないけど、護衛依頼っていうのもあるし、きっとランスにも必要になる。
    ランスは力で押していくタイプだけど、知ってて損はない。

    終わって、みんな結構あちこち打ち身や擦り傷を作ってるけど、一人だけ治癒の魔法を使ってる子がいた。
(にゃーも使ってもいいにゃ?)
(ちょっと待って)

    因みに私の怪我はとっくに治っている。ユリースの加護のお蔭で、擦り傷位ならすぐに治ってしまう。
    魔物にざっくりやられた時はさすがに自分でヒールを使ったけど、いらなかったかも。

「ええと…リリー?凄いね」
「あ、光魔法ね。私、孤児だから。教会で修行すると使えるようになる人もいるの」
「普通の魔法使いは使えないのかな?」
「そんな事ないと思う。光魔法は治癒だけじゃなくて、支援魔法もあるから、冒険者の人は使えたりするかも?」
「そっか。ありがとう」

「でも、治癒魔法は魔力を使うのよ。私、あんまり魔力ないから」
    孤児、か。それでも教会で面倒を見てくれたのだから、運がいい方なんだろうな。
    この町でもスラム街は普通に存在する。
    リリーはきっと、光魔法が使えたから引き取ってもらえたのだろう。

「私も、学校が終わったら教会で修行する予定なの。うちはあんまりお金はないけど、ギルドとかで働きながら学んでいくつもり」
「アルマ…偉いね」
「私の風魔法の才能はお母さん譲りなの。だからきっと、冒険者として活躍できるわ!」

    近くに手本になる人がいればイメージもしやすい。
「魔法はしっかりイメージできれば大概発動するよ?」
    私は、近くに来たエレンの擦り傷を治してあげる。
「ええっ?!光魔法も無詠唱なの?」
    あ、不味かったかな?

「私は、魔法の力は強くイメージする事だって教わったし、図書館の本にもそう書いてあったよ?」
    ただし、宮廷魔導師クラスの人だけど。

「そうなの?お母さんも詠唱は大事って言ってたよ?」
「事象がイメージしやすくなるって書いてあったよ?」
「ふうん…確かに慣れた魔法だと、呪文名だけで発動するもんね…奥が深いわね」
   アルマは考え込んでしまった。
  
   常識だと思っていた事を変えるのは難しいよね。
    魔法のない世界から来た私があっさり使えるのはラノベのお蔭に違いない。

    それに私にもしっかりと魔力を感じられるからかな。
    色々な魔法を考えたけど、そういえば同時発動の事は魔法の本には載っていなかった。
    今度魔法の先生に聞いてみよう。




    
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜

シュガーコクーン
ファンタジー
 女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。  その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!  「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。  素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯ 旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」  現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。

滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!

白夢
ファンタジー
 何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。  そう言われて、異世界に転生することになった。  でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。  どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。  だからわたしは旅に出た。  これは一人の幼女と小さな幻獣の、  世界なんて救わないつもりの放浪記。 〜〜〜  ご訪問ありがとうございます。    可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。    ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。  お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします! 23/01/08 表紙画像を変更しました

転生したので好きに生きよう!

ゆっけ
ファンタジー
前世では妹によって全てを奪われ続けていた少女。そんな少女はある日、事故にあい亡くなってしまう。 不思議な場所で目覚める少女は女神と出会う。その女神は全く人の話を聞かないで少女を地上へと送る。 奪われ続けた少女が異世界で周囲から愛される話。…にしようと思います。 ※見切り発車感が凄い。 ※マイペースに更新する予定なのでいつ次話が更新するか作者も不明。

【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】 佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。 新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。 「せめて回復魔法とかが良かった……」 戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。 「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」 家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。 「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」 そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。 絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。 これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~

深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。 ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。 それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?! (追記.2018.06.24) 物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。 もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。 (追記2018.07.02) お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。 どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。 (追記2018.07.24) お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。 今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。 ちなみに不審者は通り越しました。 (追記2018.07.26) 完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。 お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

処理中です...