(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる

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抹茶スイーツと成長

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    ダンジョンは世界に100個位あるって話だし、そうなると国に一つ以上はある事になるんだろう。
    まあ、中には1階層しかなくて、旨味の少ないダンジョンなんかもあるらしいけど。

    ここにある試練の洞穴は、魔族の人達が一人前となる為のダンジョンで、この洞穴内にだけ咲く魔力の花を採ってくる事が試練になるようだ。
    只でさえ強大な魔力を持つ魔族が、更に魔力を強化出来るようになるという。

    一説によると、強い魔力は子供が出来るのを阻害するとか。私は魔力量は多いけど、強さはシュガーの精霊魔法に敵わない。
    あんまり魔法を使わないヤブランだけど、威力も量も申し分ない…そして力も。
    そんなヤブランに唯一勝てる所は、想像(妄想)魔法かな。

    町長さんの所で食べた肉は美味しかったな…羊のようなくるんと丸い角を持った、牛と羊の合の子みたいな魔物らしい。
    そんな話をしていたら、ヤブランは目を輝かせていたし、ランスは尻尾をパタパタ振っていた。

    食いしん坊ナンバーワンとツーの為にも見つけたら即狩ろう。
    宿屋で休みながら、明日は朝いちで出発する話をした。

    お尻が痛くなる馬車よりも、走った方がはるかに速いし、魔物も探しやすい。
    いた。ホーンブルだ。火を吐くから注意が必要だけど、動きが直線的だから分かりやすい。

    モーモーとモコモコの合の子って本当だろうか。牛柄のモコモコの毛は固そうだ。
    赤身の多い肉だけど、ウォーターバッファローの肉とはまた違って、独特の旨味がある。となると、やっぱりステーキや肉串のようにシンプルな料理が合うだろう。

    目の前のホーンブルにとどめを差していたら、後ろから来たもう1匹が突進してきた。
    咄嗟に躱したけど、僅かに及ばない。けど、ちゃんとヤブランの加護が働いてくれた。

    モコモコの雷攻撃は私が危機感ゼロだったから加護が働かなかったのかな?
    そんなのでヤブランも悩ませちゃって、私もしっかりしなきゃなと思った。

    ミノタウロスよりは断然弱いし、ヤブランも積極的に戦ったから、あっという間に片付いた。
「早速今晩食べたい」
    はいはい。気に入ったんだね。

    噛み応えのある肉だから、ハンバーグにしてみた。勿論ヤブランにも手伝って貰って、たくさん焼き上げた。姿が違うだけで本人だから、技術は一緒だ。
    出荷箱にも入れたいから多めに焼いたけど、1個、これは神様用だからと残さなければ確実に綺麗になくなっていた。

「あんまり食べ過ぎて、横に大きくならないでね?」
「?縦にばかり伸びたらバランスが悪くなるが」
    嫌味の通じない奴め。
「メイも特にこの半年は伸びているだろう?」

「私だっていつまでも小さな子供じゃないよ」
    ネリーに作って貰った子供服が、微妙に合わなくなってきている。自動調節大の付与も使えるようになったし、少しずつ防具の代わりにもなる服を作り出している所だ。

    それでも、魔力を物質化する魔法はやたらと魔力を使う。
    集中力も使うから、一枚造り出すのがやっとだ。
    まあ、そのお陰か、通常の魔法を使うのに少ない魔力量で済むようになってきている。
    余裕ができたら、みんなの服も作ってあげたい。

    抹茶の木が育ったから、抹茶を使ったスイーツもたくさん出荷しよう。
    今日は朝いちから忙しかったから、まだスマホに入ってないんだよね。

    熟成小屋に入っていつものようにベーコン等を回収していたら、新たに改築されていた。
    お茶の葉を箱に入れて指定するだけで、緑茶にも紅茶にも、烏龍茶にも加工出来るようになっていた。確かにお菓子を食べる時に合った飲み物も欲しくなるよね。

    私はハーブティー派だから紅茶は高い茶葉を買って淹れないと飲めないのもあって、好んでハーブティーばかり飲んでいたけど、結構好き嫌いが別れる飲み物だからね。
    苗木は一度買えば、切らないといけないカシオブツ以外はずっと収穫出来る。
    こんなに便利になったという事は、アルミネア達も色々飲んでみたいという事かな?

    それはさておき、抹茶スイーツだよね。
    何故か粉末状で小さな木の箱で収穫出来る抹茶に、便利だなと思いつつ、抹茶アイスを自分達の分も作った。

    そうだ。アーモンドの木も大きくなったから、マカロンも作れるようになったんだよね。
    アーモンドはあれば色々作れるからこれから楽しみだ。

    作っていたら、マジックバッグの中に魚をたくさん入れたメタルが帰って来た。
    見ると、作業台の上には錬成前の鉱石や宝石が山になっていた。

「ごめんね、全然気が付かなかったけど、かなり時間経っていたね」
(いえ、他にお手伝い出来る事はありますか?)

    私は、マジックバッグの中から白身の魚を出して、熟成小屋に行く。新たに増えたもう一つの機能、加工を試す為だ。
    これを使えば蒲鉾も簡単に作れるし、練り物も作れる。ただし、1日一種類だけ。

「えへへ…笹かま。こんなにお手軽に食べられるなんて」
    練り物は大好きだし、料理にも色々使える。
    大根、じゃがいも、卵がメインの寂しいおでんも、これからは色々楽しめる。

    よし。マカロン焼けた。チョコレートならぬチョエコットがないからガナッシュは作れないけど、今回はクリームに果物を入れて作ろう。
    オカカを農園で育てるのは難しいのだろうか?

    豆が手に入るようになってから、スマホ内の滞在時間も増えたな…大人になったら早く老けるのは嫌だけど、子供の今は、早く成長出来るのはちょっと嬉しいかも?

    あまり急激に身長が変わっても、体を動かす感覚が狂ってくるから、柔軟と体術の訓練をメタルに手伝って貰う。
    今まで学校に行ってたから、この辺は充分に出来ていなかった。

    ヤブランの加護に頼りきりにならないように、自分の身は自分で守れるようになりたい。

   
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