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主として
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魔力の花の事、この世界限定ではあるけど、森羅万象のスキルのお陰で錬金術的に色々利用出来る事が分かった。
それにしても、シェーブルのミルクはあっさりしてて美味しい。チーズの方は多少臭いに癖があるけど、使い方次第かな。
それと、フェニックスの羽。不死の霊薬、エリクサーを作る原料にもなる。そっちは世界樹の葉も必要になるし、まだ他にも材料が足りないから作れないけど、死亡を一度だけ回避してくれるアイテムを作る事も出来る。
そんな物が作れるなんて、ゲームみたいだ。
フレイムの羽…ちょっと毟らせてもらおうかな?
いや、前にシュガーが遊ぶおもちゃをフレイムの抜けた羽で作ったから、それを使わせてもらおう。成功するかも分からないし。
魔法力を上げる魔力の花は、出来れば一輪だけじゃなくて、もっと欲しいな。
けど…オーガクィーンが…それに、加護も。
加護はいい。元々頼らないように頑張ってきたんだし、普通はない物だし。
私もまだまだって事だよね。…はぁ。慢心は良くない。
音も気配もなくあっさりと後ろを取られた。数も多かったし…そういえば、ヤブランの正体もばれちゃったんだよね…大丈夫だとは思うけど、根拠はない。
「メイ、大丈夫にゃ?」
ダンジョンから戻って、ベッドに潜り込んでしまった私の横に、シュガーが入ってくる。
「うん…失った血も回復したみたいだし、平気」
「にゃーは、メイのお姉ちゃんにゃ。メイの力になりたいにゃ」
「…でも、私の問題なんだよね…気持ちは嬉しいよ、シュガー」
人化を解いたシュガーに、顔を埋める。
色々、考えなきゃ…
(折角みんな眷属になれたんだから、もっと頼っていいにゃ)
うん…出来る事をしよう。
次の日。朝早くにヤブランは出掛けた。眷属になったから、離れていても大体居場所が分かる。黄金竜、エルドさんの所だ。
「エリー姉様、今日は空いてますか?」
「ごめんなさい。どうせだから、3階層まで魔物掃除をしようと思うの。メイは駄目よ?」
「う…そうだよね…王様が暇なわけないし…稽古をつけて貰えないかな…って」
「ヤブランもそんな事言ってたわね。まだ若いから、経験が足りないのですって?」
「確かに一年ちょっとだから、赤ちゃんと一緒だけど…ヤブランがそんな事を」
「メイが怪我したのが自分のせいだと思っているみたい。考え過ぎよね。戦いは自己責任だもの。そこには従魔とか関係ないわ」
「うん…」
「メイも考え過ぎちゃ駄目よ?まだ子供なんだから、これから大きくなって、そうすれば戦い方も変わってくるはずよ?」
でも、ヤブランを安心させてあげる為に、今、少しでも強くなりたい。
「そうねー?この国にもう一つダンジョンがあるのよ。そこは獣人達も利用する、割と一般的なダンジョンだと思うわ。行ってみたら?」
「あ!それは勿論…あ。でも行くだけで時間かかるから、無理かな。学校始まるし」
「亜空間移動は出来るんでしょ?一々門を通らないでいいように、国民証を発行してあげる」
「そ…そんな個人的理由で大した理由もなく特権振りかざしていいんですか?!」
「…びっくりしたわ。でも、この程度の事は全然平気よ?そもそもこの国に誘ってるんだから、元からそのつもりだったわよ」
そういえば…私が産まれたというか、魂が落ちた所はどこの国にも所属してない深淵の森だし、他のみんなもふるさとは同じだ。
近かったからクラークの国に行ったけど、国民かというと…でも、あの国には友達もいるから、無関係にはなり得ない。
隠す事が少なくて済むって事は楽でいいけど、それは王様に対してだけだ。
そもそも私、人族だしね…。獣人さん達から見たら、いい印象はないんだろうな。
私の心の中の目標は、卒業後、チョコを手に入れる事だ。
そうしたら、ギルドの依頼をこなしつつ、錬金術の腕前を上げて行きたいな。
思いもかけない所で抹茶と蒟蒻が手に入って、出荷もたくさん出来ているから、今の所、農園の資金には余裕がある。
調理器具は外に出しても問題なく使えるし(オート調理は出来ない)、調理場を増やすのもいいかもしれない。
アロカシアは積極的に料理を手伝ってくれるし、メタルも変化可能になってから、料理が出来るようになった。ただし、食べられないから、味見は出来ないけど。
味覚もないらしいから、料理は調味料まできっちり計って作る。
アロカシアと同じやり方だし、今のメタルには魔法も使えるから楽に料理出来る。
結局魔宝石はあれ一つしか作れていない。
というか、魔石も使い過ぎちゃって使えるのがない。
農園内の鉱石ダンジョンで手に入る魔石は小さな屑魔石だから、役に立たない。
外で狩りをする必要があるな。
「とりあえずさ、この国のもう一つのダンジョンの近くに、ゲートを開いておきたいんだよね。ここ王都からちょっと離れているから、小旅行になる」
「いいよー?ヤブランは待つ必要はないしね」
もう眷属だから、亜空間を通して私の亜空間に入って来られるようになったし。
「メイはダンジョンが好きにゃーね…」
だって、冒険て気がするじゃん?
「まあ、今回はゲートを開けるだけになると思うよ?そろそろ夏休みも終わりだし、休みが明けたらすぐ試験なんだから、シュガーも勉強しないとね!」
「う…うにゃぁ?!」
去年も似たような反応してたな…シュガーは理解力はあるのに、サボり過ぎなんだよね。
魔石が欲しいという話をして、狩りをしながら行く事にした。
途中、イエローモコモコもいたけど、流石に今回は抱きつかなかったよ?ヤブランもいないし、途中、ランスやシュガーにも戦闘訓練をして貰いながら進んだ。
フレイムも、槍捌きが堂に入ってきたから、一緒に訓練したけど、フレイムの真価は真の姿にこそあると言える。
人化して、スキルの殆どを封じられた状態では、実力も発揮出来ないよね。
それに、フレイムは錬金術師向きだと思う。
どうしても大雑把な私とは違って、フレイムのポーションの調合は綺麗だ。いつの間にか精密魔力操作も習得しているし、発想力もある。
まあ、それに関しては、妄想…じゃなくて、想像のお陰もあるのかな?みんな、魔法の使い方も多彩になったもんね。
森羅万象の固有スキルも付いたから、妄想が消えるかと思ったけど、固有スキルが増えただけだった。
私の思考は今、森羅万象の中にある。お陰で多重思考の能力が飛躍的に上がった。
ただ不思議なのは、エルドさんはこのスキルを眠る事で扱えるけど、アロカシアは今、森羅万象とは切り離されている事。
眷属化したお陰でお互いに能力を共有したはずなのに、私がより大きな力を扱える。
対してアロカシアは、私から得た物は殆どない。
それでもアロカシア/ヤブランは心の底から喜んでいた。
「考え事してるにゃ?」
「うん…色々とね。ね?シュガー。この国ではみんな、獣人として、仲間として見てくれるよね?ここは、シュガーにとって住みやすい?」
「メイが一緒ならどこでもいいにゃ?もふもふの人達がいるんだから、メイにとってはいい所にゃ?」
「そうだね…でも人族の私は、好かれないけど」
「もふもふは、にゃー達がいるにゃ!もう、魔物に抱きつくのも禁止にゃ!」
「あー。はいはい」
つい衝動的に、っていうのは誰でもあるよね?
魔素の影響からか、上位種の存在も多い。という事は、逆に気候は年間を通して穏やかなのかな?確かに、真夏の今は、外を何の対策もなしに出歩くのは厳しいだろうな。
「見えてきたよ」
山、それ自体が昇るタイプのダンジョン。ビーストホープ。同名の町が山裾にも広がっている。
王都の次に大きな町らしく、活気に溢れた町だ。
この国自体にギルドがないから、ドロップアイテムや、狩りで手に入れた肉等は、酒場を通す。マスターが依頼の管理もしてくれるから、実質ここがギルドのような物だ。
パッと見、荒くれ者の集う酒場だけど、狼藉を働いたりするような者はいない。ここのオーナーとマスターは魔族だ。オーナーは町の多くの店舗のオーナーでもあり、町の責任者でもある。
エリー姉様から紹介状も貰っているので、マスターに渡した。
優しそうな外見だけど、その実力はかなりの物だろう。
「エリー陛下からの紹介状、確かに預かりました。あの方から信頼されるあなた方の事、オーナーにもしっかりとお伝えしますよ」
「と、言っても残念ながら、暫くは来られないんですけど」
それに、ヤブランもまだ戻らない。町を見てまわったら、残り少ない学校に行かないと。
約4か月。きっとあっという間だ。
それにしても、シェーブルのミルクはあっさりしてて美味しい。チーズの方は多少臭いに癖があるけど、使い方次第かな。
それと、フェニックスの羽。不死の霊薬、エリクサーを作る原料にもなる。そっちは世界樹の葉も必要になるし、まだ他にも材料が足りないから作れないけど、死亡を一度だけ回避してくれるアイテムを作る事も出来る。
そんな物が作れるなんて、ゲームみたいだ。
フレイムの羽…ちょっと毟らせてもらおうかな?
いや、前にシュガーが遊ぶおもちゃをフレイムの抜けた羽で作ったから、それを使わせてもらおう。成功するかも分からないし。
魔法力を上げる魔力の花は、出来れば一輪だけじゃなくて、もっと欲しいな。
けど…オーガクィーンが…それに、加護も。
加護はいい。元々頼らないように頑張ってきたんだし、普通はない物だし。
私もまだまだって事だよね。…はぁ。慢心は良くない。
音も気配もなくあっさりと後ろを取られた。数も多かったし…そういえば、ヤブランの正体もばれちゃったんだよね…大丈夫だとは思うけど、根拠はない。
「メイ、大丈夫にゃ?」
ダンジョンから戻って、ベッドに潜り込んでしまった私の横に、シュガーが入ってくる。
「うん…失った血も回復したみたいだし、平気」
「にゃーは、メイのお姉ちゃんにゃ。メイの力になりたいにゃ」
「…でも、私の問題なんだよね…気持ちは嬉しいよ、シュガー」
人化を解いたシュガーに、顔を埋める。
色々、考えなきゃ…
(折角みんな眷属になれたんだから、もっと頼っていいにゃ)
うん…出来る事をしよう。
次の日。朝早くにヤブランは出掛けた。眷属になったから、離れていても大体居場所が分かる。黄金竜、エルドさんの所だ。
「エリー姉様、今日は空いてますか?」
「ごめんなさい。どうせだから、3階層まで魔物掃除をしようと思うの。メイは駄目よ?」
「う…そうだよね…王様が暇なわけないし…稽古をつけて貰えないかな…って」
「ヤブランもそんな事言ってたわね。まだ若いから、経験が足りないのですって?」
「確かに一年ちょっとだから、赤ちゃんと一緒だけど…ヤブランがそんな事を」
「メイが怪我したのが自分のせいだと思っているみたい。考え過ぎよね。戦いは自己責任だもの。そこには従魔とか関係ないわ」
「うん…」
「メイも考え過ぎちゃ駄目よ?まだ子供なんだから、これから大きくなって、そうすれば戦い方も変わってくるはずよ?」
でも、ヤブランを安心させてあげる為に、今、少しでも強くなりたい。
「そうねー?この国にもう一つダンジョンがあるのよ。そこは獣人達も利用する、割と一般的なダンジョンだと思うわ。行ってみたら?」
「あ!それは勿論…あ。でも行くだけで時間かかるから、無理かな。学校始まるし」
「亜空間移動は出来るんでしょ?一々門を通らないでいいように、国民証を発行してあげる」
「そ…そんな個人的理由で大した理由もなく特権振りかざしていいんですか?!」
「…びっくりしたわ。でも、この程度の事は全然平気よ?そもそもこの国に誘ってるんだから、元からそのつもりだったわよ」
そういえば…私が産まれたというか、魂が落ちた所はどこの国にも所属してない深淵の森だし、他のみんなもふるさとは同じだ。
近かったからクラークの国に行ったけど、国民かというと…でも、あの国には友達もいるから、無関係にはなり得ない。
隠す事が少なくて済むって事は楽でいいけど、それは王様に対してだけだ。
そもそも私、人族だしね…。獣人さん達から見たら、いい印象はないんだろうな。
私の心の中の目標は、卒業後、チョコを手に入れる事だ。
そうしたら、ギルドの依頼をこなしつつ、錬金術の腕前を上げて行きたいな。
思いもかけない所で抹茶と蒟蒻が手に入って、出荷もたくさん出来ているから、今の所、農園の資金には余裕がある。
調理器具は外に出しても問題なく使えるし(オート調理は出来ない)、調理場を増やすのもいいかもしれない。
アロカシアは積極的に料理を手伝ってくれるし、メタルも変化可能になってから、料理が出来るようになった。ただし、食べられないから、味見は出来ないけど。
味覚もないらしいから、料理は調味料まできっちり計って作る。
アロカシアと同じやり方だし、今のメタルには魔法も使えるから楽に料理出来る。
結局魔宝石はあれ一つしか作れていない。
というか、魔石も使い過ぎちゃって使えるのがない。
農園内の鉱石ダンジョンで手に入る魔石は小さな屑魔石だから、役に立たない。
外で狩りをする必要があるな。
「とりあえずさ、この国のもう一つのダンジョンの近くに、ゲートを開いておきたいんだよね。ここ王都からちょっと離れているから、小旅行になる」
「いいよー?ヤブランは待つ必要はないしね」
もう眷属だから、亜空間を通して私の亜空間に入って来られるようになったし。
「メイはダンジョンが好きにゃーね…」
だって、冒険て気がするじゃん?
「まあ、今回はゲートを開けるだけになると思うよ?そろそろ夏休みも終わりだし、休みが明けたらすぐ試験なんだから、シュガーも勉強しないとね!」
「う…うにゃぁ?!」
去年も似たような反応してたな…シュガーは理解力はあるのに、サボり過ぎなんだよね。
魔石が欲しいという話をして、狩りをしながら行く事にした。
途中、イエローモコモコもいたけど、流石に今回は抱きつかなかったよ?ヤブランもいないし、途中、ランスやシュガーにも戦闘訓練をして貰いながら進んだ。
フレイムも、槍捌きが堂に入ってきたから、一緒に訓練したけど、フレイムの真価は真の姿にこそあると言える。
人化して、スキルの殆どを封じられた状態では、実力も発揮出来ないよね。
それに、フレイムは錬金術師向きだと思う。
どうしても大雑把な私とは違って、フレイムのポーションの調合は綺麗だ。いつの間にか精密魔力操作も習得しているし、発想力もある。
まあ、それに関しては、妄想…じゃなくて、想像のお陰もあるのかな?みんな、魔法の使い方も多彩になったもんね。
森羅万象の固有スキルも付いたから、妄想が消えるかと思ったけど、固有スキルが増えただけだった。
私の思考は今、森羅万象の中にある。お陰で多重思考の能力が飛躍的に上がった。
ただ不思議なのは、エルドさんはこのスキルを眠る事で扱えるけど、アロカシアは今、森羅万象とは切り離されている事。
眷属化したお陰でお互いに能力を共有したはずなのに、私がより大きな力を扱える。
対してアロカシアは、私から得た物は殆どない。
それでもアロカシア/ヤブランは心の底から喜んでいた。
「考え事してるにゃ?」
「うん…色々とね。ね?シュガー。この国ではみんな、獣人として、仲間として見てくれるよね?ここは、シュガーにとって住みやすい?」
「メイが一緒ならどこでもいいにゃ?もふもふの人達がいるんだから、メイにとってはいい所にゃ?」
「そうだね…でも人族の私は、好かれないけど」
「もふもふは、にゃー達がいるにゃ!もう、魔物に抱きつくのも禁止にゃ!」
「あー。はいはい」
つい衝動的に、っていうのは誰でもあるよね?
魔素の影響からか、上位種の存在も多い。という事は、逆に気候は年間を通して穏やかなのかな?確かに、真夏の今は、外を何の対策もなしに出歩くのは厳しいだろうな。
「見えてきたよ」
山、それ自体が昇るタイプのダンジョン。ビーストホープ。同名の町が山裾にも広がっている。
王都の次に大きな町らしく、活気に溢れた町だ。
この国自体にギルドがないから、ドロップアイテムや、狩りで手に入れた肉等は、酒場を通す。マスターが依頼の管理もしてくれるから、実質ここがギルドのような物だ。
パッと見、荒くれ者の集う酒場だけど、狼藉を働いたりするような者はいない。ここのオーナーとマスターは魔族だ。オーナーは町の多くの店舗のオーナーでもあり、町の責任者でもある。
エリー姉様から紹介状も貰っているので、マスターに渡した。
優しそうな外見だけど、その実力はかなりの物だろう。
「エリー陛下からの紹介状、確かに預かりました。あの方から信頼されるあなた方の事、オーナーにもしっかりとお伝えしますよ」
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