(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる

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シュガーの力

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    今日はネギトロ丼。マグロはまだまだ残っている。
「旨いな。これは魚だから地上では採れないのだろう?」
「そう。釣りしたんだよ。普通なら船に乗っての釣りでしか手に入らないんだ。メタルが手伝ってくれたから釣れたんだよ」

「そのスマホの中での事か…いつか入ってみたいものだな」
    私も入れてあげたいけど、本当にどうやっても無理。
「スマホのスキルが取れればね…私は持ち主だからだと思うんだけど」
    入った私の時間は経つけど、今の所成長の範囲でしかない。メタルに変化はないし、他のみんなは…少なくとも、アロカシアに変化はないだろう。

    さて。今日はボス戦になるな。でもその前に、ホワイトホーク狩りだ!結構美味しかったし、ビッグコッコよりも肉は大きかったりする。

    今日も冒険者はいないな…寒いのが苦手なのかな?

「階段を見つけたぞ」
「じゃあ、みんなリフレッシュ!」
    ボスは、フライングアント。巨大な白アリだ。

「やっていいにゃ?」
「うん…?」
    空間が歪んだと思ったら、アリが消えた!
    …あれ。消えたのにドロップアイテムは落ちるんだ。魔石だ。

「凄いね…これならソニックウェーブが消えても大丈夫だね」
「ソニックウェーブも使えるにゃーよ?良く分からないけど、天空支配に色々統合されてるみたいにゃ」

    種族が変わって、今まで使えていたのが使えないのはおかしいからかな?
    尻尾を振って発動するのが可愛いかったから、残って良かった。

    11階層は、フライングフィッシュ…飛び魚だ。
「アゴだしだね!」
「だし?」
「あ…何でもないよ」
    羽根がカッターみたいに鋭く、風魔法も操るのでうかうかしてると怪我しちゃう。
    ドロップアイテムは切り身だ。いつも思うけど、わざわざ解体したり、開いたりと、ダンジョンもまめなんだな…

「マグロもダンジョンで出ればいいな…」
「それは切実に思うよね。出来れば本マグロがいいな…」
    カマトロなんて、ほっぺが落ちそうな美味しさだ。前世でも食べた事がなかったから、同じ味かどうかは分からないけど。

    しばらく狩りを楽しんでいたら、魔法石を使って階層転移してきた人達が、私達を見て驚いていた。
「驚いたな…俺達の他にもボスをクリアした奴らがいたんだな」
「え?他の人達はあんまり冒険しないんですか?」
「そりゃあ、みんな命の方が大事だからな。俺達は、普通なら海でしか採れない魚が手に入るからここに来ているんだ」
    海の恵みは手に入りにくい。私はスマホがあって良かった。

「どんな料理がお勧めですか?」
「まあ、一番は塩焼きだな。けど、嫌がられる人もいるけど、そのまま生も最高だ」
    お刺身か塩焼きか…うん。楽しみ! 
「じゃあ、お互い頑張りましょう!」

    あ!つまみ食いしてるし。
「ランス、クリーンはかけないと」
「済まない…だが、生でと聞いて」
「お刺身の事だと思うよ?醤油とか、山わさびを付けて」
「そのようだな」

    美味しいと聞いて、みんな凄くやる気が出たみたいだ。出た瞬間に瞬殺している。
    お陰で教えてくれたもふもふ冒険者達が引いてるけど、美味しい物を食べたいと思うのはみんな一緒だよね?

    ギルドがないからダンジョンの情報は手に入らないけど、そういう情報は酒場で手に入れるのが普通らしい。
    別にこれはこの国に限った事じゃなくて、様々なお客さんから情報が手に入るのは普通。子供な私にはちょっと無理でも、他のみんなは…シュガーでさえ、見かけ年齢は大人になってしまった。

    でも、自分の目で見て考えて、知っていくのはいい事だよね。
    
    ここのダンジョンの一番の魅力は岩塩みたいだけど、殆どがそう時を置かずして枯れてしまう…私達の時は運が良かったんだね。

    鉱石なんかはないのか聞いたけど、みんなあんまり上層まで行かないから、自分達が知っている限りではないそうだ。

    お礼を言って、再び自分達の狩りに戻る。
「今日はここで狩りするにゃ?」
「それもいいね。魚は大好きだし。でも次の階段は見つけたいよね!」

    ここは飛び魚がいるからか、水の溝が迷路になっている。これは海水なのかな?とりあえず壁じゃないから、簡単に階段は見つけられた。

    でも、飛び越える気にはならない。切り身が欲しいからだ。
    ドロップアイテムは切り身だけじゃない。何故か羽根。カッター代わりにでもするのかな?

    まあ、切り身の方が多いから嬉しい。

    集めつつ進むと、あっさり階段に着いた。

    12階層は、キングビー。硬くて黒光りする羽根を持つ…Gじゃないよ?角生えてるし。
    ようするにカブトムシだ。ただ、普通のカブトムシではなくて、魔物。

    威圧を使ってくるけど、あんまり効いてないかな。
    カブトムシの角は硬くて、武器になりそう。軽い攻撃だと角でするりと反らされるし。

    さすがに虫の王様は凄いね…それにしても大きい。樹液なんか食べ尽くすんじゃないかな?
「ていうか、こんなに大きかったら木に止まれないよね」
「魔化したものだからな…元はそんなに大きくない。魔化してからは雑食だ。深淵の森にもいるだろうな…素材が欲しいのか?」
「ううん…ちょっと疑問だっただけだよ」

    角は素材として売る事が出来るので、幾つか拾った。

「拾っても売れそうにないから、拾わなくていいよ」
    防具の補強と書いてあるけど、そこまで硬くはないんだよね…まあ、鉄よりは軽いから少しは役に立つのかな?
「魔石だけでいいにゃ?」
「魔石も出るんだ…」
    みんなを見ると、ちゃんと魔石も出ている。

「今回は結構早く階段を見つけたね…中途半端な時間だけど、帰ろうか」
    飛び魚の所で長居しすぎた。
「一応、13階層の魔物は確認しておこうか」

    空飛ぶ亀だ…美味しかったけど、また明日にしよう。

    飛び魚の刺身と焼き魚。それとホワイトホークの照り焼きだ。
「うわ…柔らかい!美味しい!」
    刺身もいいけど、塩焼き最高!

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