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イタズラ
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亜空間、開けてびっくりトールがいた。ソファーで熟睡してる。
普通、他の人の気配がしたら起きるよね?仮にも神様なんだし。…顔も無駄に整ってるんだよね…
イタズラしちゃえ!
ほっぺたに、3本のヒゲ。そうしたら、額にはアレを書くよね。
うん。金髪だし、いい感じだ。
「んう…」
っと、危ない。
全く…ここは私にくれたんだから、私の家じゃないの?これって不法侵入だよね!だから、顔にイタズラ書きされても文句は言えないよ!
さて。当初の予定どおりに料理しよう。
折角時間あるし、揚げ物にしよう。やっぱり揚げるといえばドーナツだよね!甘い物は何にも勝る大切な物だし。
そういえば、小豆が見当たらなかったから、あんこ系がまだ作れてない。白あんでもいいかな。…羊羮食べたい!テングサ見付けてもう、粉にしてあるからいつでも作れるし。あ、芋羊羮もいいな!
にまにましながら料理していたら、匂いで起きたのか、トールが伸びしてる。
「…おー?帰ってたのか」
「トール、不法侵入は犯罪だよ!てか、他人の気配があるのに起きないなんて、警戒心なさすぎ」
「いや…だってさ、ミノリにあげた空間にミノリの気配があるのは当然だし」
「そういうもん?あ、あのさ!北の町の近くにアンデッドドラゴンがいるんだよね。トールがやっつけてよ!」
「いや…無理。俺はこの世界に干渉出来ないの」
「そういえば、隣の世界の神様なんだっけ?なら、勇者をまた呼んで、倒してもらうとか」
「無理だよ。神様には複雑過ぎるルールがあって、好き勝手はできないのさ…ミノリが凄く強くなったら、倒せるかもしれない?」
「いや…なんで疑問型?」
さっき作ったドーナツに、きな粉をまぶして持っていく。
「お、サンキュー!…?何、笑ってるんだ?」
「な…内緒!」
全然気がついてない!あ、下手な美形より親しみが持てていいかも?
「うん。ミノリって感じの味だな。甘い物が好きなのか?」
「大好き!なのに、調味料は揃ってるのに、砂糖だけなくて最初は悲しかった」
「ミノリに渡す前に、勇者に貸してたからか…魔道具も設定変えられてるし」
「そうなんだ?…あ!トールは魔道具作れるの?なら、炊飯器の魔道具作ってよ!」
「ん?…ああ。ミノリのいた場所の主食か…というか、魔道具の本あるだろう?自分で色々考えて作ってみろよ。放っておくとミノリは、何の勉強もしなさそうだからな」
「えー!意地悪!」
「少しは勉強もしろよ。復興の為には住民を導いていかないとならないんだぞ?」
「ぶー」
意地悪なトールには、顔のイタズラ書きの事は教えてあげない!
「レベル上げとか、色々やらなきゃならない事は多いだろうけど、焦る必要はないからな?安全第一でやってくれ」
相変わらず精霊達は隅の方で控えてるし。
…あれ?トールが来たのは、何か用事があったんじゃないの?
「そういえば、何しに来たの?」
「ん?休みに来たんだよ」
「…は?ここは私にくれたんだよね?」
「そうだけど、創り出した俺にも権利があってもいいだろう?」
「それは…まあ、いいかな。色々聞けるし、ずっと音信不通だと、嫌だし」
「そうか?まあ…俺もそんな暇じゃないけど、気にしておかないと、ミノリは無茶しそうだからな」
「最近はそんな無茶もしてないよ?こうやっておやつを作って食べる事が息抜きになってるし」
「なるほど…そういえば、何階層だったかな?蜂蜜が取れる所があった気がしたな」
「!本当?!わ…!やった!」
「こら、すぐに行こうとするな。今日は休め、な?」
「ぶう…蜂蜜たっぷりパンケーキは、また後でか…」
「ん…なんだ、呼び出しか。じゃあミノリ、またな」
後日、怒りのメールが来たのは、いうまでもない。仲間の神様に、散々笑われたようだ。
普通、他の人の気配がしたら起きるよね?仮にも神様なんだし。…顔も無駄に整ってるんだよね…
イタズラしちゃえ!
ほっぺたに、3本のヒゲ。そうしたら、額にはアレを書くよね。
うん。金髪だし、いい感じだ。
「んう…」
っと、危ない。
全く…ここは私にくれたんだから、私の家じゃないの?これって不法侵入だよね!だから、顔にイタズラ書きされても文句は言えないよ!
さて。当初の予定どおりに料理しよう。
折角時間あるし、揚げ物にしよう。やっぱり揚げるといえばドーナツだよね!甘い物は何にも勝る大切な物だし。
そういえば、小豆が見当たらなかったから、あんこ系がまだ作れてない。白あんでもいいかな。…羊羮食べたい!テングサ見付けてもう、粉にしてあるからいつでも作れるし。あ、芋羊羮もいいな!
にまにましながら料理していたら、匂いで起きたのか、トールが伸びしてる。
「…おー?帰ってたのか」
「トール、不法侵入は犯罪だよ!てか、他人の気配があるのに起きないなんて、警戒心なさすぎ」
「いや…だってさ、ミノリにあげた空間にミノリの気配があるのは当然だし」
「そういうもん?あ、あのさ!北の町の近くにアンデッドドラゴンがいるんだよね。トールがやっつけてよ!」
「いや…無理。俺はこの世界に干渉出来ないの」
「そういえば、隣の世界の神様なんだっけ?なら、勇者をまた呼んで、倒してもらうとか」
「無理だよ。神様には複雑過ぎるルールがあって、好き勝手はできないのさ…ミノリが凄く強くなったら、倒せるかもしれない?」
「いや…なんで疑問型?」
さっき作ったドーナツに、きな粉をまぶして持っていく。
「お、サンキュー!…?何、笑ってるんだ?」
「な…内緒!」
全然気がついてない!あ、下手な美形より親しみが持てていいかも?
「うん。ミノリって感じの味だな。甘い物が好きなのか?」
「大好き!なのに、調味料は揃ってるのに、砂糖だけなくて最初は悲しかった」
「ミノリに渡す前に、勇者に貸してたからか…魔道具も設定変えられてるし」
「そうなんだ?…あ!トールは魔道具作れるの?なら、炊飯器の魔道具作ってよ!」
「ん?…ああ。ミノリのいた場所の主食か…というか、魔道具の本あるだろう?自分で色々考えて作ってみろよ。放っておくとミノリは、何の勉強もしなさそうだからな」
「えー!意地悪!」
「少しは勉強もしろよ。復興の為には住民を導いていかないとならないんだぞ?」
「ぶー」
意地悪なトールには、顔のイタズラ書きの事は教えてあげない!
「レベル上げとか、色々やらなきゃならない事は多いだろうけど、焦る必要はないからな?安全第一でやってくれ」
相変わらず精霊達は隅の方で控えてるし。
…あれ?トールが来たのは、何か用事があったんじゃないの?
「そういえば、何しに来たの?」
「ん?休みに来たんだよ」
「…は?ここは私にくれたんだよね?」
「そうだけど、創り出した俺にも権利があってもいいだろう?」
「それは…まあ、いいかな。色々聞けるし、ずっと音信不通だと、嫌だし」
「そうか?まあ…俺もそんな暇じゃないけど、気にしておかないと、ミノリは無茶しそうだからな」
「最近はそんな無茶もしてないよ?こうやっておやつを作って食べる事が息抜きになってるし」
「なるほど…そういえば、何階層だったかな?蜂蜜が取れる所があった気がしたな」
「!本当?!わ…!やった!」
「こら、すぐに行こうとするな。今日は休め、な?」
「ぶう…蜂蜜たっぷりパンケーキは、また後でか…」
「ん…なんだ、呼び出しか。じゃあミノリ、またな」
後日、怒りのメールが来たのは、いうまでもない。仲間の神様に、散々笑われたようだ。
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