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旅立ちと、エルフの里に向けて
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(サヤカ、頼みがあるんだ)
「何?チョコ」
(ボクの友達を助けて欲しい)
「チョコの友達って、チョコ〇?」
(種族は違うんだけど、聖獣の仲間。アッシュ、ブリテンドに行きたい)
「チョコ殿、ブリテンドはドーラ帝国と一触即発状態にある。危険だ」
(ボクは…フェンリルを助けたい)
えっ…超有名ファンタジー種族じゃん!
(さっき、念話が届いて…何故か急に瘴気が湧き出して、普段はいない魔物まで集まって来てるって…先にボクだけで転移する。後からサヤカと来てくれないか?)
「にゃっ!」
(マシロ!君には無理だ)
「にゃうん」
(アッシュに任せればいいって?…まあ、君が来てくれるなら、助かるけど)
「ちょっと待ってよ…瘴気って危険なんでしょ?」
(魔物を狂わせるけど、ボクなら平気だよ。ボクの山だって、弱い瘴気があったじゃないか。今はサヤカのお陰で消えたけど)
「え?そうなの?…というか、瘴気ってそもそも何なの?」
(自然にも溜まりやすい場所はある。そういう場所にボクみたいな聖獣がいて、抑えている訳だけど)
「自然ではない何かがあったと?」
(分からない。でもマシロなら瘴気を浴びても狂わないと思う)
「私は、どうしたらいい?」
(なら、あの木を増やしてよ。ある程度片づいたら来て欲しい)
「分かった…マシロをお願い」
(大丈夫、信じて)
亜空間から出たチョコとマシロの姿が、一瞬歪んで消えた。
「転移とか…流石聖獣様だ。さて…寒い中移動するのは大変だけど、俺達も明日には移動しようか」
「えっ…フェンリルの所に?」
「いや、馬だけで移動は無理だから、エルフの里に…転移陣を使う。それに、一応王にも報告しないと」
「王様って、エルフの?アッシュさんのおじいさん?」
「そんなに身構える必要はないよ」
権力への拘りなんてかけらもないし、本人は早く隠居して、魔道具作りに集中したいみたいだし。
もう、最初に種から育てたリンゴの木はすっかり大きくなっていて、赤い実がたくさん実っている。
オーブンがあるから、アップルパイも焼けるけど、シナモン欲しいな…
取り敢えず、ジャムでも作ろうかな。苺も当分チョコがいないなら、ジャムにしてもいいかも?
で、二種類のジャムが出来た
鑑定 リンゴジャム
聖女の力が込められたジャム
魔力回復 体内瘴気除去
鑑定 苺ジャム
聖女の力が込められたジャム
疲労回復 俊敏上昇
何かやっぱりアレな効果が付いてる。
特に、瘴気なんて普通に暮らしていて、付いたりするものなのだろうか?
味は普通に美味しい。
「へえ…これはまた凄い物が…リンゴジャムは、作ってストックして欲しいな」
「えええ…リンゴをたくさん切るって結構大変なんですよ?」
加護効果がなかったら、翌日の筋肉痛は必須だ。
「まあ…作りますけど」
木が大きくなるにつれて、収穫量も増えてるし、季節関係なく花が咲いて、次々に実る。
元がチートなリンゴだからか、謎の効果も付くし。
「チョコが言ってたブリテンドって凄く遠いんですか?」
アッシュさんが、地図を見せてくれた。世界地図だ。
「エルフの里へはここから一週間かな」
「別に鎖国してる訳じゃないんですね…ユグドラシル?なんて重要な物があるのに」
「普通の人は入れない。サヤカは聖女だから大丈夫だけど」
「はぁ…聖女、ですか…」
まだどこかで、信じ切れてないんだよね…絶対ないとは言えないけど、この引きこもり専用スキルの亜空間は凄く有り難くて、自分にも合ってる気がする。
それに、今の自分の称号も分からないし、精霊も見えない。アッシュさんはそのうち見えるようになるっていうけど、精霊視のスキルはまだ付かない。
感覚強化で、視力系の力は上がってるはずだけど、焦っても見えるようになる訳じゃないと思うし。
ハイエルフなアッシュさんには、生まれつき見えてたらしい。スキルを切っておく事も出来るから、必要ない時は見てなかったみたいだけど、今は必要らしい。
そう急ぐ必要はないけど、いつでも転移出来るようにしておきたいから、エルフの里へは翌日から向かう事にした。
チョコがいないので、馬でである。雪がうっすら積もっていて、寒い。
「サヤカ、風の魔法で風が当たらないように出来るよね?加護も頂いたし」
「ええっ!いきなりですか?」
「俺も風魔法のスキルは持ってるけど、折角頂いても使わないと成長しないからね」
やっぱり鬼師匠だ。
移動の時にチョコにやって貰っていたから、何となくやり方は分かる。
「そんなに強くかける必要はないよ、薄くでいい…今度は風が巻き込んで来るよ!ちゃんと操作して!」
うう…スパルタだ。
「さ、お昼にしようか」
馬を操りながら仕留めた雪ウサギを渡される。解体して捌くのも私…解体も慣れないとね。
半分はソテーにして、あと半分はブラウンシチューにする。これを作ると、お皿を前にしてじっと冷めるのを待ってたマシロが可愛いかった。
シチューは夕ご飯用にして、サラダと一緒に並べる。
「それにしても、ストーブの魔道具って凄いんですね。すぐに部屋全体が暖かくなりますし、上着が要らない位」
「火の精霊が魔道具に加護をくれたみたいだからね」
「えっ…あ、本当だ。いつの間に」
まさかの精霊さんパワー。
ふと思いついて、コンロの魔道具を見ると、こちらにも加護が付いてる。水道や、庭の池にも水の精霊さんが加護を付けてくれている。お陰で、魔力たっぷりの美味しい水だ。チョコ達が大きくなったのはこの水のせいかな?
「うわ…精霊さん達、ありがとうね!」
微かに喜びの声が聞こえた気がしたけど、耳鳴りかな?
「何?チョコ」
(ボクの友達を助けて欲しい)
「チョコの友達って、チョコ〇?」
(種族は違うんだけど、聖獣の仲間。アッシュ、ブリテンドに行きたい)
「チョコ殿、ブリテンドはドーラ帝国と一触即発状態にある。危険だ」
(ボクは…フェンリルを助けたい)
えっ…超有名ファンタジー種族じゃん!
(さっき、念話が届いて…何故か急に瘴気が湧き出して、普段はいない魔物まで集まって来てるって…先にボクだけで転移する。後からサヤカと来てくれないか?)
「にゃっ!」
(マシロ!君には無理だ)
「にゃうん」
(アッシュに任せればいいって?…まあ、君が来てくれるなら、助かるけど)
「ちょっと待ってよ…瘴気って危険なんでしょ?」
(魔物を狂わせるけど、ボクなら平気だよ。ボクの山だって、弱い瘴気があったじゃないか。今はサヤカのお陰で消えたけど)
「え?そうなの?…というか、瘴気ってそもそも何なの?」
(自然にも溜まりやすい場所はある。そういう場所にボクみたいな聖獣がいて、抑えている訳だけど)
「自然ではない何かがあったと?」
(分からない。でもマシロなら瘴気を浴びても狂わないと思う)
「私は、どうしたらいい?」
(なら、あの木を増やしてよ。ある程度片づいたら来て欲しい)
「分かった…マシロをお願い」
(大丈夫、信じて)
亜空間から出たチョコとマシロの姿が、一瞬歪んで消えた。
「転移とか…流石聖獣様だ。さて…寒い中移動するのは大変だけど、俺達も明日には移動しようか」
「えっ…フェンリルの所に?」
「いや、馬だけで移動は無理だから、エルフの里に…転移陣を使う。それに、一応王にも報告しないと」
「王様って、エルフの?アッシュさんのおじいさん?」
「そんなに身構える必要はないよ」
権力への拘りなんてかけらもないし、本人は早く隠居して、魔道具作りに集中したいみたいだし。
もう、最初に種から育てたリンゴの木はすっかり大きくなっていて、赤い実がたくさん実っている。
オーブンがあるから、アップルパイも焼けるけど、シナモン欲しいな…
取り敢えず、ジャムでも作ろうかな。苺も当分チョコがいないなら、ジャムにしてもいいかも?
で、二種類のジャムが出来た
鑑定 リンゴジャム
聖女の力が込められたジャム
魔力回復 体内瘴気除去
鑑定 苺ジャム
聖女の力が込められたジャム
疲労回復 俊敏上昇
何かやっぱりアレな効果が付いてる。
特に、瘴気なんて普通に暮らしていて、付いたりするものなのだろうか?
味は普通に美味しい。
「へえ…これはまた凄い物が…リンゴジャムは、作ってストックして欲しいな」
「えええ…リンゴをたくさん切るって結構大変なんですよ?」
加護効果がなかったら、翌日の筋肉痛は必須だ。
「まあ…作りますけど」
木が大きくなるにつれて、収穫量も増えてるし、季節関係なく花が咲いて、次々に実る。
元がチートなリンゴだからか、謎の効果も付くし。
「チョコが言ってたブリテンドって凄く遠いんですか?」
アッシュさんが、地図を見せてくれた。世界地図だ。
「エルフの里へはここから一週間かな」
「別に鎖国してる訳じゃないんですね…ユグドラシル?なんて重要な物があるのに」
「普通の人は入れない。サヤカは聖女だから大丈夫だけど」
「はぁ…聖女、ですか…」
まだどこかで、信じ切れてないんだよね…絶対ないとは言えないけど、この引きこもり専用スキルの亜空間は凄く有り難くて、自分にも合ってる気がする。
それに、今の自分の称号も分からないし、精霊も見えない。アッシュさんはそのうち見えるようになるっていうけど、精霊視のスキルはまだ付かない。
感覚強化で、視力系の力は上がってるはずだけど、焦っても見えるようになる訳じゃないと思うし。
ハイエルフなアッシュさんには、生まれつき見えてたらしい。スキルを切っておく事も出来るから、必要ない時は見てなかったみたいだけど、今は必要らしい。
そう急ぐ必要はないけど、いつでも転移出来るようにしておきたいから、エルフの里へは翌日から向かう事にした。
チョコがいないので、馬でである。雪がうっすら積もっていて、寒い。
「サヤカ、風の魔法で風が当たらないように出来るよね?加護も頂いたし」
「ええっ!いきなりですか?」
「俺も風魔法のスキルは持ってるけど、折角頂いても使わないと成長しないからね」
やっぱり鬼師匠だ。
移動の時にチョコにやって貰っていたから、何となくやり方は分かる。
「そんなに強くかける必要はないよ、薄くでいい…今度は風が巻き込んで来るよ!ちゃんと操作して!」
うう…スパルタだ。
「さ、お昼にしようか」
馬を操りながら仕留めた雪ウサギを渡される。解体して捌くのも私…解体も慣れないとね。
半分はソテーにして、あと半分はブラウンシチューにする。これを作ると、お皿を前にしてじっと冷めるのを待ってたマシロが可愛いかった。
シチューは夕ご飯用にして、サラダと一緒に並べる。
「それにしても、ストーブの魔道具って凄いんですね。すぐに部屋全体が暖かくなりますし、上着が要らない位」
「火の精霊が魔道具に加護をくれたみたいだからね」
「えっ…あ、本当だ。いつの間に」
まさかの精霊さんパワー。
ふと思いついて、コンロの魔道具を見ると、こちらにも加護が付いてる。水道や、庭の池にも水の精霊さんが加護を付けてくれている。お陰で、魔力たっぷりの美味しい水だ。チョコ達が大きくなったのはこの水のせいかな?
「うわ…精霊さん達、ありがとうね!」
微かに喜びの声が聞こえた気がしたけど、耳鳴りかな?
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