裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~

あかる

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22階層の攻略と

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    弾丸を打ち出すイメージ。連発で、だ。
    外れてもダンジョンを攻撃したとは思われない。魔法だからだ。

    水晶の塊か、魔石。予想出来る範囲ではある。
    ゴーレム自体の動きは遅いから、仲間が集まってくる事はないけど、一体倒すのに時間がかかり過ぎている。

    ピヨちゃんの嘴攻撃はダメージを与えられない。
    お?蹴爪攻撃だと、表皮が薄く割れる。
    凄いな…ピヨちゃんの蹴爪。

    ネコパンチもネコキックも通用しないタマが悔しそう。ポチの咆哮弾も、ターゲットから一瞬でも私を外してくれる。

    水晶だから、売ってもそんなに高価じゃないだろうけど、ドロップアイテムのこれには多量の魔力が含まれている。

    とはいえ、魔石と同じようには使えないけど。

    うーん…これをそのまま武器のように扱う事は出来そうだけど…

    取り敢えず、砕くか。宝石は魔力を吸いやすい。
    だから、一時付与を付けやすい。水晶対水晶だと、同じ硬度だから、上げてやればいい。

    魔法で高速に弾を打ち出せば対処は可能だけど、ドロップする以上に水晶を使ってしまったら、ドロップしたのが魔石だった場合、こちらは一気に不利になる。

    指先程に揃えた水晶の欠片を、連続で打ち出す。

    よし!倒した。使った量はドロップした量の三割位か…これは今の時点でだ。この魔法の使い方に慣れれば、もう少し使う弾を減らせると思う。

    それか、水晶より高いモース硬度を持つ宝石を使うかだけど…かなり無理があるな。
    暫くは練習と、ピヨちゃんの蹴爪攻撃を工夫してもらって、更なる素材を回収出来るか、一番いいのは、核のある場所を削るように蹴爪攻撃を打ち出してもらうか。
    それに、ポチの攻撃は隙を作れる。

    こんな硬い相手に、海人君の両親はどんな風に戦っているんだろう?

 
「22階層まで来たのか…凄いな。魔法でゴーレムも倒せるんだ?」
「いえ…実は純粋な魔法による攻撃は、クリスタルゴーレムには効かないんです」
「へえ…そんな性質があるんだ。私の場合は剛力でね…流石に妻の双剣は通らないから、私が守って抜けたな…海人も持ってるスキルだけど、美優ちゃんに合わせるには実力不足だからな…」

「いえ、スキルの事などは本来秘密なのに、教えて下さってありがとうございます。全く対処出来ない訳ではないので、もう少し頑張ってみます」

「剛力は、秘密にするスキルでもないよ。割と取りやすいスキルだし」
    でも、強力が進化した上位スキルだし、杖を使っている私には取れないスキルだろう。

    私には困難な階層というだけで、他の人にはそうでもないのかな?

    魔法には相性悪いけど、使い方次第だね。

    時間はかかったけど、最初の頃より素材も時間もかからなくなってきた。そのうちタマも爪でダメージを与えられるようになったし…どうやったんだろう?

    新しいスキル…弱点看破か。石の軋みとか、僅かな隙をつけるのだろう。タマ、頑張ったんだね。

    今日は23階層を目指すつもりだし、頑張って進もう!
    ペット達がつけた傷に、水晶の弾を打ち込む。
    一時付与の効果もあって、弾はゴーレムを深く傷つける。

    うん。いい感じに進めている。だけど
「な…何故にここで巨大化?」
    しかも、今までのゴーレムとは違って、反応が素早い。

   とはいえ、大きくなってもやる事は一緒だ。弾の残りもまだあるし、落ち着いてやろう。

   今までの経験から、動きも予想がつくし、狙う所は核だから、大きくなっても一緒だ。

    攻撃を避けながら、協力してどうにか倒せた。そして、遂に回避のスキルを手に入れた!今更と言われようが、私は嬉しい!必死にゴーレムの攻撃を避けて良かった…
    残った水晶の大きな塊を収納庫にしまい、階段を降りる。

    大物が出るなんて、冒険者の書でも書いてあるの見た事なかったな…まあ、元々下層の魔物情報は、書かれてないけど。

    22階層は、空飛ぶ亀だ。火を吹く大亀。
    甲羅への攻撃は、殆ど効かない。でも、爪攻撃も頭や手足には効くし、最悪引っ込んでも魔法なら、頭まで届く。

    残るのは、亀肉コラーゲンだ。肌は勿論だけど、関節痛にもいいから、たくさん集めよう。
    21階層より余裕で戦えているし、亀鍋も楽しみだ。

    亀の甲羅もドロップアイテムで残る。
    これだけ硬ければ、鎧や盾の素材として使えるだろう。
    そろそろ新しい膝当てが欲しいと思っていたし、裏に毛皮を張れば転んでも痛くなさそうだ。

    亀鍋にしてもらったら、〆の雑炊まで綺麗になくなった。
「お母さんもおばあちゃんも、そんなに気に入った?」
「勿論よ。これで明日は艶々ね!」
    お母さんもおばあちゃんも、そういうの気にしないと思ってた。
「美優も、大人になれば分かるわよ」

    それは分からないけど、ダンジョンの亀肉だし、効果はありそうだ。お母さん達が喜んでくれるなら、22階層はこれからもたくさん行こう。

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