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25階層と、ダンジョン異変
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冬休みに入った。サンタクロースなんて信じる年齢じゃないけど、プレゼントはしっかりと貰う。
ダンジョン産の果物を煮詰めたジャムだ。それらをふんだんに使ったクリスマスケーキもある。
甘さ控えめな所に果物の酸味が刺激になる。これはいくらでも食べられそうだ。
サンタさんからのプレゼントは、毎年お菓子の詰め合わせ。駄菓子じゃなくて、贈答品にも使われるような、高級お菓子。出所は分かっているけど、嬉しいから素直に喜ぶ。
今日はポチとタマもご馳走だ。コマーシャルで偉そうな猫が食べてる缶詰。
でも、ダンジョン産のお肉の方が美味しいと言ってたのは大人達には内緒だ。
巫術のお陰か、本人の努力もあって、やっと海人君が25階層に降りてきた。
でも、果物ばかりでまともな魔物がいないと、不満そうだ。
でも、26階層に降りるのは、両親に強く反対されているらしい。
盾がなくても、物理障壁を使えばいいのに。
「物理障壁を使えば、あの岩の攻撃をやり過ごせるよね?」
「それな、単なる物理攻撃とは違うみたいで」
「そうなの?」
「いや…美優ちゃん、戦っているよね?」
「私は結界使ってるから」
「あー。そうだったね。魔法障壁は、うちの両親には使えないみたいだから」
使っている技が魔力を消費してるってみんな分からないみたいなんだよね。だから、魔力を自覚出来ない。
前世の記憶がある海人君なら問題なく対処できそうだけど。
そのうち許可が降りたら、海人君も一緒に26階層に降りよう。
あ、アーモンドだ!お父さんが好きなんだよね。
というか、ナッツ系が好きなのかな?ピーナッツは毎日お酒と一緒に食べてる。
「どうせなら、スイカがなればいいのに」
「海人君、スイカが好きなの?」
「毎年夏が楽しみで」
うん。季節外れでもスイカは買えるけど、あんまり甘くないし、値段も高いんだよね。
でも買えるだけいいよね。私の一番好きな幸水梨は、買えるのは本当に短い期間なのに。でもダンジョンでも出るから、毎日通って幸水を見逃さないようにしないと!
巫術の成長が悪いから、了承を貰って海人君から逆に経験値を分けてもらったりもしてみた。
魔力を渡す事もちょっと出来るようになったけど、恐ろしく効率が悪い。
あれからエストレイラ様からは何もないけど、いつかは巫術で繋がれると信じている。
雪が降る寒い日。新宿ダンジョンに異変が起きた。ある階層より先に、転移出来なくなった。
「ね!新宿ダンジョンの記事、見た?」
「僕の家にはそういう情報、真っ先に来るからね」
さすが東日本最大のダンジョンショップだ。末端の田舎町の支店にも、情報は届く。
「強い冒険者パーティーが幾つもあるから、きっとすぐに元に戻るよ」
「だよね。東京防衛戦隊だっけ?」
「東京防衛隊。日曜日の戦隊ものみたいじゃん」
ちょっと想像してしまった。カラフルな全身タイツで、とうっ!って。
「まあ、他にも幾つもあるけど、そこが大手だね」
「いいね!何か格好いい!もし裏の林のダンジョンに異変が起きたら、私達とタマ達でパーティー組んで、異変を解決しようよ!」
「美優ちゃん…絶対大人に反対されるよ?」
「むう…」
そうかもしれなくても、スタンピードの時は手伝えたし。それに、他のダンジョンと違って、冒険者の数も少ないし。
強い冒険者パーティーは、どうしても都会に集中してしまう。
もし、スタンピードが発生した時、被害も大きくなるし、大きなダンジョンもある。
でも、裏の林のダンジョンだって、何階層あるか分からないんだよね。
新宿ダンジョンの異変は35階層。普段は出ない魔物とボスで、35階層以上に転移出来なくなっている。
「という事は、その人は35階層以上で活躍してる人なんだね」
「パーティー名は山賊。七人で普段は41階層で活躍するパーティーみたいだね。普段は見ないような下層の魔物がいるらしい」
「どんなの?」
「ワイバーンと、竜っぽい魔物だって」
「おお…新宿ダンジョンにはワイバーンがいるんだね?美味しかったよね」
「駄目だよ?」
「うっ…」
前世で、ボス部屋にいたワイバーンを仕留めた事がある。意外に柔らかくて、ステーキにしたらあっという間に食べ尽くしてしまった。
ただ、ダンジョンの位置が遠かったから、気軽に行く事が出来なくて。
電車で何時間かかるかな?でもその前に、一人では辿りつけないだろう。
「海人君…あの思い出の味を
味わいたいと思わない?」
「無理だよ。僕達とポチ達が組んで降りても、戦力不足だよ。あの時は魔法使いが三人もいたし、それにドラゴンなんて出たら」
「きっと、強いチームがサクッと倒して即解決するよ。あー、でも普段のワイバーンが何階層に出るか分からないのか」
「それに、さすがに子供の僕達だけで行くのは許可してくれないよ」
「まあ…だよね」
それに、裏の林ダンジョンにもワイバーンが出るかもしれないし。そっちを期待しよう。
ダンジョン産の果物を煮詰めたジャムだ。それらをふんだんに使ったクリスマスケーキもある。
甘さ控えめな所に果物の酸味が刺激になる。これはいくらでも食べられそうだ。
サンタさんからのプレゼントは、毎年お菓子の詰め合わせ。駄菓子じゃなくて、贈答品にも使われるような、高級お菓子。出所は分かっているけど、嬉しいから素直に喜ぶ。
今日はポチとタマもご馳走だ。コマーシャルで偉そうな猫が食べてる缶詰。
でも、ダンジョン産のお肉の方が美味しいと言ってたのは大人達には内緒だ。
巫術のお陰か、本人の努力もあって、やっと海人君が25階層に降りてきた。
でも、果物ばかりでまともな魔物がいないと、不満そうだ。
でも、26階層に降りるのは、両親に強く反対されているらしい。
盾がなくても、物理障壁を使えばいいのに。
「物理障壁を使えば、あの岩の攻撃をやり過ごせるよね?」
「それな、単なる物理攻撃とは違うみたいで」
「そうなの?」
「いや…美優ちゃん、戦っているよね?」
「私は結界使ってるから」
「あー。そうだったね。魔法障壁は、うちの両親には使えないみたいだから」
使っている技が魔力を消費してるってみんな分からないみたいなんだよね。だから、魔力を自覚出来ない。
前世の記憶がある海人君なら問題なく対処できそうだけど。
そのうち許可が降りたら、海人君も一緒に26階層に降りよう。
あ、アーモンドだ!お父さんが好きなんだよね。
というか、ナッツ系が好きなのかな?ピーナッツは毎日お酒と一緒に食べてる。
「どうせなら、スイカがなればいいのに」
「海人君、スイカが好きなの?」
「毎年夏が楽しみで」
うん。季節外れでもスイカは買えるけど、あんまり甘くないし、値段も高いんだよね。
でも買えるだけいいよね。私の一番好きな幸水梨は、買えるのは本当に短い期間なのに。でもダンジョンでも出るから、毎日通って幸水を見逃さないようにしないと!
巫術の成長が悪いから、了承を貰って海人君から逆に経験値を分けてもらったりもしてみた。
魔力を渡す事もちょっと出来るようになったけど、恐ろしく効率が悪い。
あれからエストレイラ様からは何もないけど、いつかは巫術で繋がれると信じている。
雪が降る寒い日。新宿ダンジョンに異変が起きた。ある階層より先に、転移出来なくなった。
「ね!新宿ダンジョンの記事、見た?」
「僕の家にはそういう情報、真っ先に来るからね」
さすが東日本最大のダンジョンショップだ。末端の田舎町の支店にも、情報は届く。
「強い冒険者パーティーが幾つもあるから、きっとすぐに元に戻るよ」
「だよね。東京防衛戦隊だっけ?」
「東京防衛隊。日曜日の戦隊ものみたいじゃん」
ちょっと想像してしまった。カラフルな全身タイツで、とうっ!って。
「まあ、他にも幾つもあるけど、そこが大手だね」
「いいね!何か格好いい!もし裏の林のダンジョンに異変が起きたら、私達とタマ達でパーティー組んで、異変を解決しようよ!」
「美優ちゃん…絶対大人に反対されるよ?」
「むう…」
そうかもしれなくても、スタンピードの時は手伝えたし。それに、他のダンジョンと違って、冒険者の数も少ないし。
強い冒険者パーティーは、どうしても都会に集中してしまう。
もし、スタンピードが発生した時、被害も大きくなるし、大きなダンジョンもある。
でも、裏の林のダンジョンだって、何階層あるか分からないんだよね。
新宿ダンジョンの異変は35階層。普段は出ない魔物とボスで、35階層以上に転移出来なくなっている。
「という事は、その人は35階層以上で活躍してる人なんだね」
「パーティー名は山賊。七人で普段は41階層で活躍するパーティーみたいだね。普段は見ないような下層の魔物がいるらしい」
「どんなの?」
「ワイバーンと、竜っぽい魔物だって」
「おお…新宿ダンジョンにはワイバーンがいるんだね?美味しかったよね」
「駄目だよ?」
「うっ…」
前世で、ボス部屋にいたワイバーンを仕留めた事がある。意外に柔らかくて、ステーキにしたらあっという間に食べ尽くしてしまった。
ただ、ダンジョンの位置が遠かったから、気軽に行く事が出来なくて。
電車で何時間かかるかな?でもその前に、一人では辿りつけないだろう。
「海人君…あの思い出の味を
味わいたいと思わない?」
「無理だよ。僕達とポチ達が組んで降りても、戦力不足だよ。あの時は魔法使いが三人もいたし、それにドラゴンなんて出たら」
「きっと、強いチームがサクッと倒して即解決するよ。あー、でも普段のワイバーンが何階層に出るか分からないのか」
「それに、さすがに子供の僕達だけで行くのは許可してくれないよ」
「まあ…だよね」
それに、裏の林ダンジョンにもワイバーンが出るかもしれないし。そっちを期待しよう。
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