最低ランクの冒険者〜胃痛案件は何度目ですぞ!?〜

恋音

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閑話

第61話 ワクワクふれあい動物園

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「よし、解散だ」

 王が軽く言ったその言葉に、幹部はフゥと息を吐いた。

「丁度いい。王よ! 今夜飲みに行くか?」
「アクイラぁああ、お前ってやつは最高だな! よし、早速行くか!」

 会議前の重圧的な雰囲気も無く、バラバラと席をたち始める。グルージャは使った脳みそを休めるように目を閉じた。

 ああ慣れない。1年以上もの月日、幹部〝鶴〟として席についているが、やはり慣れない。
 なんせこの場の人間はほぼほぼ20年間共に過ごしてきた仲だ。

 もちろん、自分と同じように新しく席についた者もいる。この場には居ないが。
 大体家系で名前を引き継ぐ場合、元々幹部としての仕事を手伝っていたりする者が殆どだ。それはグルージャ本人も例外では無い。兄がアッパラパーなので事務仕事やら補助やらはやってきた。元々グルージャの名を持っていたのは父親だったが、クライシスが『面白そうだし』と殺してしまい……。


 というかこの人達馬鹿そうに見えても作戦全部理解出来るくらいには頭良いんだな。
 あまりの疲れに先輩たちに心で暴言を吐いた。

「あぁそうだグルージャ」
「は、はい」

 王に呼び止められ思わず体が固まる。
 グルージャは冷や汗をかいた。この王の緩急にはなれない。いっそずっと威厳ありますみたいな雰囲気を出して居ればいいのに。

「お前の兄の様子はどうだ」
「あー……。それがCランク冒険者について回ってます。父からグルージャの名を奪った頃はちゃんと任務をこなしていたんですけど、2年前から標的をその冒険者にシフトチェンジしたみたいで」
「……ヤツがただの冒険者に懐くとは思えんが」

 グルージャは眉間に皺を寄せた。

「自分には兄が理解出来ませんから」
「わはは。言い得ている。というか、ヤツのことを理解出来る人間など、それこそ同じような狂人か酔狂なヤツしか居るまい」

 地元の人間にさえボロカスに言われているクライシスは、大きなくしゃみをした。


 5年前。クライシスが18の頃。
 彼は自分の父親を殺した。


 親殺しはトリアングロではよくある事だ。動物の名を冠した幹部の座は国中から狙われる。それが自分の子であろうとも。
 故に、長年幹部として務めている化け物達が他の国民と圧倒的な差を持っていると言っても過言ではない。

 中には犬の名を持つシアンの様に、国への功績で幹部の席に着いた者もいる。ただし彼とて、武力でその座を狙われる。彼は頭脳と武力でその座を死守する。
 文武両道とはまさにその通り。功績と実力。それらが揃わない凡人が、国の名を背負えるか。いや、背負えるわけが無い。

 トリアングロの幹部はクアドラードの騎士や領主とはわけが違う。1人が軍隊なのだ。

 閑話休題。

 クライシスがグルージャであった頃、クライシスに課せられた任務は『次世代の勢力を削ぐ』というものであった。今の世代の戦争で片をつけるだけでなく、その後のクアドラードの支配にまで手を伸ばしていた。まだ歳若いクライシスと同等の実力を排除する。均衡な戦闘能力はさぞかしクライシスを虜にさせたであろう。

 狙うは次世代の中心人物になる者。国が統合された後、革命や復讐を目論みそうな者。

 ──王子達など。

 それが1年前までのクライシスであった。結局第4以下の王族と、いても意味の無い姫は殺した様だが。

 しかし。
 あの『誰でも手なずけそうな王が唯一諦めた人類の例外』とトリアングロで名高いクライシスがたかがCランク冒険者にゾッコンとは。

「異世界人にも興味を示さなかったヤツがなぁ……」

 王は顎に手を当ててふむと考え込む。

 狂人を手懐ける人間がトリアングロに居ない以上、クアドラードでどうにかなるとも思わなかった。魔法に惹かれる可能性はあったが、魔法なんてものより己が直接、という考えがあった為大丈夫だろうと思っていた。
 無論手綱を握れぬということでそこまで重要な仕事を任せていた訳ではない。

 裏切りについても……ぶっちゃけこちら側についていたとも言えない為、立場はなあなあだ。だって罪を裁こうとしてもご褒美になる可能性があるから。

 別に戦闘狂というわけじゃない。ただの戦闘狂ならこんなに扱いに苦労しなかった。

「兄に関しては考えるだけ無駄だと、自分は思いますよ」

 死んだ目でグルージャが告げた。

「……たしかにな」

 否定できないしなんなら納得した。

 だから彼は人類の例外なのだ。

「今あの狂人の話したって意味無いんとちゃう?」

 するりとグルージャの肩に手を回して抱き締めたのは海蛇のアダラ。艶かしい手つきがグルージャの頬を撫でた。

「~~~~~~~~っ!」

 後頭部を柔らかく包み込む謎の物体π。否、謎ではない。浪漫である。
 鼻から入り脳みそを痺れさせる甘い香りに息を思わず止めてしまう。脳みそを殺された気分だ。人はそれを脳殺という。言わないが。

「……アダラ。グルージャには酷だ」
「うち若い子好きやで? こーんな可愛らしい反応してくれるもん」

 諌める様な王の声にアダラはにっこりと微笑む。
 言外に『あんたらおっさん共の反応は面白くないから嫌い』と伝えられた気がした。気のせいでは無い。

「それより、異世界人ちゃんはどないしてはるん?」
「あー、異世界人は確かフロッシュの所だったな」
「あぁ、あの蛙の……」

 アダラはわざとらしいため息を吐き出した。

「可哀想になぁ。あの異世界人ちゃん、クアドラードの狸共に召喚されたんやったっけ」
「あぁ、あの時は本当にビビったな」
「まさか、魔法に関係あらへん子を召喚するやなんて……。ほんに、けったいなもんやなぁ……──魔法ってのは」

 ギリ……、とアダラがグルージャを抱き締める腕の力が強くなった。物理的な圧迫力も然ることながら、紅一点が醸し出す殺気に呼吸が出来なくなる。グルージャの命をガリガリと削る。

 締め、殺される……!

「アダラ、グルージャを離せ」
「おっと……。堪忍な」

 ゲホゲホと息を吐き出した。自分の震える手に気付かないフリをしてグルージャが微笑む。

「いえ、大丈夫です。この程度、妹に抱きつかれるのと一緒ですから」
「……。」

 こいつ、言いおる。
 グルージャの微笑みの中に煽りが見て取れる。

 自分を苦しめたアダラに向かって『気にしないでいいですよ』と慰めながらも『子供の腕力かと思いました』と煽っているのだ。

「うははははは!!」

 思わずと言った様子で腹を抱えて笑い始めた男がいた。蛇、サーペントだ。

「……蛇。言いたいことがあるんやったら黙って窓から身を投げぇ?」
「お前最高だな! このクソアマ相手に煽りにかかるなんて!」

 サーペントは笑いすぎて涙を浮かべながらニッコーー! と嬉しそうに勢い良くグルージャと肩を組んだ。
 グエッと潰れたような声が発せられたが、アダラがいっぱい食わされた様子を見て上機嫌なサーペントの耳には届かない。

 ヒーヒー言いながら未だに笑っている。

 一瞬とは言え口が達者な女を黙らせたという事実が愉快で堪らないのだろう。グルージャは痛み始めた胃に気付き、そっと目を閉じだ。
 俺、来世は戦いに無縁の男爵の五男に生まれるんだ。きっと叶うまい。

「いやぁ、イカレ野郎の後釜になよなよしたのが入ったと思っていたが、中々愉快!」

 蛇2匹に気に入られて可哀想に。

 蛙のフロッシュがそっと目を逸らした。同情するが変わる気は微塵もない。

「あの、疑問なんですけど」

 トリアングロの幹部で1番若いグルージャは、今年で19。まだ20年前を、知らない。

「クアドラードは何故異世界人を召喚したのでしょう。自分達は何故、戦争をするのしょう」

 それが地雷だと分かっていながらも疑問を投げかけれるのは強みだ。穴埋めで鶴の席に就いた訳では無い。

「……俺たちトリアングロとクアドラードは、魔法で争ってんのはわかるな」
「はい、分かります。自分達は人間です。魔法なんてものに頼らず生きる、人間だ」
「だが世界的に見れば俺たちの方が異端だ。魔法を完全排除する。目の前にある便利な魔法を使わず、俺たちは一本筋を貫き通し続けてきた」

 使えるものを使わず、便利なものを排除する。
 それはもしかすると行き過ぎた行為なのかもしれない。

「まぁ、人の魔法を排除するために魔導具を使う俺たちも中々本末転倒な気がするが。あれは魔物の魔石だからな。矛盾しているのは否定しねぇが」
「あの中庭ですか」

 グルージャには心当たりがある。
 この国には巨大な魔導具で魔法を排除している。魔導具の置いてある場所は王城の中庭。

「あのエルフは……。と言うかル族エルフとは利害が一致してるからな」
「魔導具作りの天才と聞いています」
「この後時間があるなら寄ってみろ。嫌われるだろうが」

 ちょっとした雑談に王は笑いを零す。

 一旦目を閉じ、心を鎮めた。
 王は、静かに語る。

「俺たちは魔法を排除すると決めた。だが、他の国は迷っている。魔法という未知の存在に。理解の出来ない存在に。特に上に立てば立つほど、魔法の残酷さが見えてくる。己の、魔法という悪が」

 それでこそ人間らしい。
 迷う事こそ、理性のある人間だ。

「だから喚び出したんだよ。魔法が全く使えない存在を。異世界人を」

 ──実験動物にするために。

 グルージャはヒュッと喉を詰まらせた。自分の肩に手を回しているサーペントの手が固く冷たくなるのを知った。

「別に異世界人を保護しようとか崇高な考えで動いたんじゃない。ただ、俺たちの求める『人間』が『動物』になるのは、たまったもんじゃねぇ」

 王はため息を吐き出した。
 クアドラードの奴らを許せないとは思えない。魔法の使えない存在を同じ人という括りにしなかったのは、迷っているからだ。『己が人間でありたい』願望と『魔法という便利な存在』のどちらを取るか。
 仕方の無い葛藤だ。わかるさ。

 トリアングロが悪であれば、クアドラードも悪である。クアドラードが善であれば、トリアングロも善である。

 どちらかが善でどちらかが悪など、あまりにも気に入らない。

「うちらは多分、生まれる世界を間違えたんやろうな」

 何かを明確に悪だと言うのなら。この世界の仕組みだ。我々を生み出した神だ。

「この戦争は──人間であろうとする為の戦いだ」

 嘘に塗れた世界で、真実を作り出せ。
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