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2章 一人のアルファで一人の兄で
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飯田はいつものぴしっとしたスーツではなく、スラックスにセーターというラフな姿だった。潤自身もタートルネックセーターにジャケットで出勤しているのだから、特段問題にすることではない。ただ、不思議なだけだった。
「なんで、ここに?」
飯田はいつものような穏やかな笑顔を見せた。
「実は年が明けて、休暇中に社長が姿を現したら連絡を欲しいと警備室に伝えておいたのです」
おそらくいつもならば電話で潤に連絡をしてくれば良い話であろう。しかし、この社長室で別れたときの状態が状態だったため、飯田の方から連絡することを憚ったのだろう。
「社長がいらっしゃったと連絡を頂いたので、急いで来ましたよ」
あの動じないベテラン警備員を当てにしていたのは、どうやら自分だけではなかったらしいと潤は思った。
飯田の自宅は埼玉にあると聞いている。連絡を受けて本当に急いでやってきたに違いない。だから、あまり見たことのない格好なのだ。
「完全に回復されたら、仕事始め前に出社されると思ったので」
私の予想は当たりましたね、と飯田は笑った。
ああ、こういう策略的な先回りをするところが飯田らしさだと思った。不意に潤は、自分が戻るべき場所に戻ってきたことを強く実感した。
「……随分をご心配をおかけしました。不在の間にもいろいろと尽力を頂いて助かりました」
ありがとうございます、と素直に謝意を見せる潤に、飯田は謙遜するように手のひらを振った。
「とんでもありません。わたしなどでお役に立てたどうか……。茗子社長も相当にご心配されていました」
「ラインで連絡を頂いた件ですね。結局、入院できずにずっと自宅療養だったのですが、夕方になって様子を見に来ましたよ」
潤の言葉に、飯田も頷く。
「そうでしょうなあ。完全に母親の顔に戻っておられましたよ。あの茗子社長が」
飯田にとってかなり意外な出来事だったらしい。
かなり心配をかけてしまったようです、と潤も苦笑いを浮かべた。
潤が執務デスク前に設置されているソファに腰掛けるように促す。二人で向かい合って座った。
「佐賀さん、どうなりました?」
潤がまず気になっていたことだった。
潤が知っているのは、取締役会で、佐賀の取締役の解任が決まったこと。あと、その後の飯田からの報告で、とりあえず潤の復帰後に被害届を警察に提出する流れで、顧問弁護士と話がついたというところまでだった。
潤が、自身の体調や事件の決着より先に、取締役会を優先させたため、佐賀への対処が遅れた。そのため後日書類を揃えて被害届を提出し、警察に捜査を委ねるという方針になったとのこと。
たしかに、潤自身、一刻を争う事態だったので、すべてがあの時は後手後手となっていた。
「昨年の二十七日、仕事納めの日に本人から退職願が提出されており、それは受理されました」
まだ事件は公になっていないので、一応自己都合退職ということになっている、と飯田が説明した。
「そうですか」
おそらく被害届を提出し受理されれば、マスコミ対応なども必要になるし、社内が動揺するかもしれない。そう考えれば、飯田たちの判断は適切だったと思う。
「お手数をおかけしました」
潤がそう頭を下げると、飯田が「社長の責任ではないでしょう」と窘めた。
「とりあえず、実務的には取締役は空席のままですが、管理部長には副部長が昇格する形で調整しています。あと、突然のことだったので、管理部の管理職をはじめ、関連部署で動揺が起きています。年明け早々にフォローが必要かと思います」
飯田の言葉に潤も頷いた。
「……そうですね」
佐賀氏ですが、と飯田は言葉を続けた。
「被害届が受理され逮捕となった場合、顧問弁護士によると、有罪まではこぎ着けても執行猶予がつくのではないかという見方のようです。薬機法違反、医師法違反も付きますが、投与されたのがフェロモン誘発剤ですから、生命に関わるような毒物というわけではありません。それに初犯で、すでに社会的な制裁も受けています」
潤も頷いた。
正直な本音を言うのであれば、潤は佐賀の行為を許すことができない。彼にフェロモン誘発剤を投与されたことにより、結果として自分を取り巻く環境は大きく変化してしまったからだ。
失えないものを失ったのだと思う。
仮に、彼に対しなぜそんなことをしたのかを問い詰め、罵倒すれば、状況が変わるというのであれば、躊躇わない程度に、潤は個人的な恨みを佐賀安則という人物に対して抱いている。
しかし、それはあくまで仮定の話であり、経営者としての判断はそう単純ではないのだ。
個人の本音を、腹の奥にぐっと押し込める。
「あまり大事(おおごと)にはしたくない、というのが僕の本音です。社会的な衝撃もあるでしょうし、我が社のイメージも損なう」
飯田も強い眼差しを向け、即座に同意した。
「仰るとおりです」
「それを踏まえて進めてもらえれば問題はないです」
それにしても……と向かいに座る飯田が潤を見る。
「社長、痩せられましたね……」
しみじみといった口調で指摘され、潤も苦笑した。
「……それは昨日、江上室長にも言われました。大丈夫、ちゃんと戻しますよ。調子が戻らないままで、できる仕事ではないのは分かっていますしね」
潤の言葉に飯田も無言で頷いた。
彼はもちろん、この年末年始に潤自身に起こったことは聞いてこなかった。ここにきちんと戻ってきたことだけを喜んでくれた。
「で、飯田副社長としては、僕の生還を確認した上で佐賀さんのことだけを話すために、ここまでいらっしゃったわけではないですよね」
潤が促すと、飯田ももちろんです、と身を乗り出した。
「実は大西さんから年末に内々に連絡がありました。余裕があったら社長にもご相談を、と言われていた案件があります」
どうやらここからが本題のようだと感じた。
「なんでしょう」
「実は年末にメルト製薬側から接触があったそうです」
飯田の言葉を、潤は自分でも意外と思うほどに冷静に受け止めた。
飯田によると、大西部長の大学時代の同級生がメルト製薬の研究開発副本部長の地位にあるとのことで、年末に連絡があったという。
「おそらく誠心医大でペア・ボンド療法の治験が始まって、敏感になっているのだろうと思いますが……」
先方も慎重に接触を重ねてきますね、と呟く。
なぜこんなに自分でも落ち着いているのだろう、と潤は疑問に思う。しばらく思いを巡らしたが、どうやら、このような展開を無意識で想定していたようだ。
その原因は、おそらく江上。彼は潤の親友だが、秘書であり部下であり、森生メディカルの社員だ。
「まあ、うちの社員が被験者の一人ですから、メルト側の反応は、そうなるでしょうね……」
潤が呟くと、飯田が驚いたような表情をみせた。
「そこまでご存じで……?」
潤が頷く。
「大西部長から、その件で連絡を頂いたのです。もちろん誠心医大側から出た情報ではありませんが、そのような情報が飛び交っているらしいと」
潤は頷いた。
「誠心医大側は被験者の個人情報を公にしませんが、年末に行われた誠心医大横浜病院での第一例目の治験、被験者が確かに森生メディカルの社員でした。
メルト製薬側でも、その情報に信憑性があると判断したんでしょうね」
「……社長は、その話をどこで……?」
潤の確定的な表現に、飯田が怪訝な表情を浮かべる。
「……年末の取締役会の後。横浜の誠心医大病院で偶然」
なぜ、自宅療養をしていた身で、そのような情報を耳に入れることができたのか不思議でならないのだろう。
もちろん飯田も、あの時潤が向かったのが誠心医大横浜病院であることは承知しているはずだ。しかし、驚きを隠せない表情を浮かべている。
「ペア・ボンド療法の治験で、横浜病院サイドの中心人物が僕の兄です」
飯田は颯真の存在を思い出したように、ああなるほど、と頷いた。
不意に潤はあの時の、江上の番が尚紀であることを告げた際の颯真の表情を思い浮かべた。江上と尚紀の二人の関係を受け入れた今でも、あの時の衝撃を、しばらく忘れることができないだろうと思う。
「我が社の人間の誰であるのか。社長はご存じなんですか。わたしも知る人物ですか」
飯田の急かすような言葉に、潤はいとも簡単に正体を明かす。
「江上秘書室長です」
「え」
飯田が言葉を失う。
「僕も驚きました」
江上がアルファであることは飯田も承知しているが、まさかこんな本社の中枢にいる人物が、ペア・ボンド療法に関与しているとは思ってもみなかった様子だった。
社長もご存じなかったと? と飯田が呟きまじりで聞いてくるので潤も頷く。
「知りませんでしたよ。兄に徹底的に隠されていたみたいです。なぜ、彼が関与することになったのか、具体的な経緯は聞いていませんが、十中八九、僕の兄が関わっていると思います」
思えば、江上と尚紀が十五年ぶりに再会し、そのような関係になったというきっかけも経緯も、潤は知らない。颯真がどう関与し、ペア・ボンド療法に参加することになったのかも。自分のことで一杯一杯だったのだから仕方がない。
だから今、飯田に語ることができる材料はほとんど持ち合わせていなかった。
「もちろん以前、我が社の製剤技術をペア・ボンド療法に活用できないかといった狙いは当然あると思います。大西さんがメルト製薬側から打診があったという件ですね。
ただ、もしからしたら、もっと単純な理由で、メルト製薬が我が社に接触を試みてきているのかも……」
「どこまでうちが押さえているのか、ということですね」
潤も頷いた。
「大西部長を、今呼びましょうか」
飯田の問いかけに潤は首を横に振った。わざわざ正月休みの中で大西を呼び出すほとのことではないだろう。
「いえ、ここ二、三日で動く話でもないですし、明後日以降でも大丈夫でしょう。江上もいた方が良いですし。大きな問題ではないと思いますが、事実の摺り合わせは必要ですね」
潤と飯田は頷き合ったのだった。
「なんで、ここに?」
飯田はいつものような穏やかな笑顔を見せた。
「実は年が明けて、休暇中に社長が姿を現したら連絡を欲しいと警備室に伝えておいたのです」
おそらくいつもならば電話で潤に連絡をしてくれば良い話であろう。しかし、この社長室で別れたときの状態が状態だったため、飯田の方から連絡することを憚ったのだろう。
「社長がいらっしゃったと連絡を頂いたので、急いで来ましたよ」
あの動じないベテラン警備員を当てにしていたのは、どうやら自分だけではなかったらしいと潤は思った。
飯田の自宅は埼玉にあると聞いている。連絡を受けて本当に急いでやってきたに違いない。だから、あまり見たことのない格好なのだ。
「完全に回復されたら、仕事始め前に出社されると思ったので」
私の予想は当たりましたね、と飯田は笑った。
ああ、こういう策略的な先回りをするところが飯田らしさだと思った。不意に潤は、自分が戻るべき場所に戻ってきたことを強く実感した。
「……随分をご心配をおかけしました。不在の間にもいろいろと尽力を頂いて助かりました」
ありがとうございます、と素直に謝意を見せる潤に、飯田は謙遜するように手のひらを振った。
「とんでもありません。わたしなどでお役に立てたどうか……。茗子社長も相当にご心配されていました」
「ラインで連絡を頂いた件ですね。結局、入院できずにずっと自宅療養だったのですが、夕方になって様子を見に来ましたよ」
潤の言葉に、飯田も頷く。
「そうでしょうなあ。完全に母親の顔に戻っておられましたよ。あの茗子社長が」
飯田にとってかなり意外な出来事だったらしい。
かなり心配をかけてしまったようです、と潤も苦笑いを浮かべた。
潤が執務デスク前に設置されているソファに腰掛けるように促す。二人で向かい合って座った。
「佐賀さん、どうなりました?」
潤がまず気になっていたことだった。
潤が知っているのは、取締役会で、佐賀の取締役の解任が決まったこと。あと、その後の飯田からの報告で、とりあえず潤の復帰後に被害届を警察に提出する流れで、顧問弁護士と話がついたというところまでだった。
潤が、自身の体調や事件の決着より先に、取締役会を優先させたため、佐賀への対処が遅れた。そのため後日書類を揃えて被害届を提出し、警察に捜査を委ねるという方針になったとのこと。
たしかに、潤自身、一刻を争う事態だったので、すべてがあの時は後手後手となっていた。
「昨年の二十七日、仕事納めの日に本人から退職願が提出されており、それは受理されました」
まだ事件は公になっていないので、一応自己都合退職ということになっている、と飯田が説明した。
「そうですか」
おそらく被害届を提出し受理されれば、マスコミ対応なども必要になるし、社内が動揺するかもしれない。そう考えれば、飯田たちの判断は適切だったと思う。
「お手数をおかけしました」
潤がそう頭を下げると、飯田が「社長の責任ではないでしょう」と窘めた。
「とりあえず、実務的には取締役は空席のままですが、管理部長には副部長が昇格する形で調整しています。あと、突然のことだったので、管理部の管理職をはじめ、関連部署で動揺が起きています。年明け早々にフォローが必要かと思います」
飯田の言葉に潤も頷いた。
「……そうですね」
佐賀氏ですが、と飯田は言葉を続けた。
「被害届が受理され逮捕となった場合、顧問弁護士によると、有罪まではこぎ着けても執行猶予がつくのではないかという見方のようです。薬機法違反、医師法違反も付きますが、投与されたのがフェロモン誘発剤ですから、生命に関わるような毒物というわけではありません。それに初犯で、すでに社会的な制裁も受けています」
潤も頷いた。
正直な本音を言うのであれば、潤は佐賀の行為を許すことができない。彼にフェロモン誘発剤を投与されたことにより、結果として自分を取り巻く環境は大きく変化してしまったからだ。
失えないものを失ったのだと思う。
仮に、彼に対しなぜそんなことをしたのかを問い詰め、罵倒すれば、状況が変わるというのであれば、躊躇わない程度に、潤は個人的な恨みを佐賀安則という人物に対して抱いている。
しかし、それはあくまで仮定の話であり、経営者としての判断はそう単純ではないのだ。
個人の本音を、腹の奥にぐっと押し込める。
「あまり大事(おおごと)にはしたくない、というのが僕の本音です。社会的な衝撃もあるでしょうし、我が社のイメージも損なう」
飯田も強い眼差しを向け、即座に同意した。
「仰るとおりです」
「それを踏まえて進めてもらえれば問題はないです」
それにしても……と向かいに座る飯田が潤を見る。
「社長、痩せられましたね……」
しみじみといった口調で指摘され、潤も苦笑した。
「……それは昨日、江上室長にも言われました。大丈夫、ちゃんと戻しますよ。調子が戻らないままで、できる仕事ではないのは分かっていますしね」
潤の言葉に飯田も無言で頷いた。
彼はもちろん、この年末年始に潤自身に起こったことは聞いてこなかった。ここにきちんと戻ってきたことだけを喜んでくれた。
「で、飯田副社長としては、僕の生還を確認した上で佐賀さんのことだけを話すために、ここまでいらっしゃったわけではないですよね」
潤が促すと、飯田ももちろんです、と身を乗り出した。
「実は大西さんから年末に内々に連絡がありました。余裕があったら社長にもご相談を、と言われていた案件があります」
どうやらここからが本題のようだと感じた。
「なんでしょう」
「実は年末にメルト製薬側から接触があったそうです」
飯田の言葉を、潤は自分でも意外と思うほどに冷静に受け止めた。
飯田によると、大西部長の大学時代の同級生がメルト製薬の研究開発副本部長の地位にあるとのことで、年末に連絡があったという。
「おそらく誠心医大でペア・ボンド療法の治験が始まって、敏感になっているのだろうと思いますが……」
先方も慎重に接触を重ねてきますね、と呟く。
なぜこんなに自分でも落ち着いているのだろう、と潤は疑問に思う。しばらく思いを巡らしたが、どうやら、このような展開を無意識で想定していたようだ。
その原因は、おそらく江上。彼は潤の親友だが、秘書であり部下であり、森生メディカルの社員だ。
「まあ、うちの社員が被験者の一人ですから、メルト側の反応は、そうなるでしょうね……」
潤が呟くと、飯田が驚いたような表情をみせた。
「そこまでご存じで……?」
潤が頷く。
「大西部長から、その件で連絡を頂いたのです。もちろん誠心医大側から出た情報ではありませんが、そのような情報が飛び交っているらしいと」
潤は頷いた。
「誠心医大側は被験者の個人情報を公にしませんが、年末に行われた誠心医大横浜病院での第一例目の治験、被験者が確かに森生メディカルの社員でした。
メルト製薬側でも、その情報に信憑性があると判断したんでしょうね」
「……社長は、その話をどこで……?」
潤の確定的な表現に、飯田が怪訝な表情を浮かべる。
「……年末の取締役会の後。横浜の誠心医大病院で偶然」
なぜ、自宅療養をしていた身で、そのような情報を耳に入れることができたのか不思議でならないのだろう。
もちろん飯田も、あの時潤が向かったのが誠心医大横浜病院であることは承知しているはずだ。しかし、驚きを隠せない表情を浮かべている。
「ペア・ボンド療法の治験で、横浜病院サイドの中心人物が僕の兄です」
飯田は颯真の存在を思い出したように、ああなるほど、と頷いた。
不意に潤はあの時の、江上の番が尚紀であることを告げた際の颯真の表情を思い浮かべた。江上と尚紀の二人の関係を受け入れた今でも、あの時の衝撃を、しばらく忘れることができないだろうと思う。
「我が社の人間の誰であるのか。社長はご存じなんですか。わたしも知る人物ですか」
飯田の急かすような言葉に、潤はいとも簡単に正体を明かす。
「江上秘書室長です」
「え」
飯田が言葉を失う。
「僕も驚きました」
江上がアルファであることは飯田も承知しているが、まさかこんな本社の中枢にいる人物が、ペア・ボンド療法に関与しているとは思ってもみなかった様子だった。
社長もご存じなかったと? と飯田が呟きまじりで聞いてくるので潤も頷く。
「知りませんでしたよ。兄に徹底的に隠されていたみたいです。なぜ、彼が関与することになったのか、具体的な経緯は聞いていませんが、十中八九、僕の兄が関わっていると思います」
思えば、江上と尚紀が十五年ぶりに再会し、そのような関係になったというきっかけも経緯も、潤は知らない。颯真がどう関与し、ペア・ボンド療法に参加することになったのかも。自分のことで一杯一杯だったのだから仕方がない。
だから今、飯田に語ることができる材料はほとんど持ち合わせていなかった。
「もちろん以前、我が社の製剤技術をペア・ボンド療法に活用できないかといった狙いは当然あると思います。大西さんがメルト製薬側から打診があったという件ですね。
ただ、もしからしたら、もっと単純な理由で、メルト製薬が我が社に接触を試みてきているのかも……」
「どこまでうちが押さえているのか、ということですね」
潤も頷いた。
「大西部長を、今呼びましょうか」
飯田の問いかけに潤は首を横に振った。わざわざ正月休みの中で大西を呼び出すほとのことではないだろう。
「いえ、ここ二、三日で動く話でもないですし、明後日以降でも大丈夫でしょう。江上もいた方が良いですし。大きな問題ではないと思いますが、事実の摺り合わせは必要ですね」
潤と飯田は頷き合ったのだった。
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