ジイチャン常にはやとちり

雄MAN

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一章 ジイチャン 異世界へ

第6話 浮いてる

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「ツネ様
    ここからは、敬語になりますが御許し下さい」

「そうか
    分かった

    それにしてもデケエ城が見えんな
    あれ浮いてねーか?」

西洋風の城が地上から十メートル位上空に浮いていた

「ありがとうございます

    そうですね
    お城は浮いてます」

「浮く技術を城にまで使われてんのか」

「はい
    城が浮くようになったのは最近ですが」


「それでもスゲーな

    ところでなんで門があんだ」

「街に入るには門からしか入れないんですよ」

「門じゃないところからでも入れんじゃねーの」

「門以外のところから入ると、強制的に反発されてぶっ飛んでいくようになってるんですよ」

「反発って?」

「向かって来た方向に反発されるんです」

「ほー
    そんな風になるんか

    それにしてもコノ街並みを見ると
    異国に来たって感じがすんな」

一区画ごとに石で出来てるような長屋が続いていた

「この地区は居住区になっているんですよ
    ここだけでなく、城の近くにも高級住宅地があるんですがね

    区画ごとに居住区、工業区、商業区、特別区となっていて
    特別区には病院や学校等があるんです

    ツネ様には関係無いかもしれないのですが門のところが冒険者ギルドと買い取り所になってまして

    冒険者ギルドの方は冒険者という、さっき倒したゴブリンのようなモノや素材を集めたりする者の案内所みたいになっています

    買い取り所の方は、冒険者で無くとも、殺したゴブリンや素材を買い取ってくれるので、覚えておいて下さい」

「門が大きいなと思ったら
    業者にもなってんのか

    まぁそうだわな
    街中に血ミドロをもってってもな

    それにしても
    随分きっちり区分けされてんだな」

「そうですか

    ツネさんのいたところは、どんな感じだったんですか」

「なんだザッパ
    日本を知らねーのか?」

「はい
    ニホンという国はどういうところか知りません」

「あんなにテレビで流れてるのに
    テレビは見ねーのか?」

「ツネ様
    それはツネ様の国で見ているのでニホンの事をテレビで見れるのでは無いですかね」

「あーそうかそうか

    国によっても違うんだな

    そっかそっか
    そりゃそうだわな    ナッハッハ」
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