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2章
出生の秘密 裏
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カンはどこまで知っているのだろう。
警戒音がヤバいくらい鳴ってる気がする。
「アン様のことを調べていくうちに、わかったんです。殿下の番なのだと。そして、多分ですが殿下も知らない情報を聞くこともできました」
「その情報元は安全か!?
その情報は正確なのか!?」
「大丈夫です。情報元はこちらの見方です。そして、殿下の知ってる方でもあります。
マチルダさんです。私の調べではマチルダさん、本当の平民ではありません。
そして本人より聞いてきました。あの方は元々、エルフ国の王位継承権12位というくらいをお持ちでした」
凄いな。カンは、本当の隠密なんだな。情報収集能力に長けていて分析も的確。
戦闘力もあるときた。かなり優秀だ。
こちら側についてくれるのであればラッキーだがまだ味方だと決まったわけじゃない。
俺の大事な人を守る戦いだ。負けるわけにはいかないのだから、慎重に情報を吟味しなければ……
「殿下、あなたは私の理想に1番近い。
支えるのなら貴方のような王なのです。
命じてくださるのならば私は最大限に能力を発揮し貴方に仕える」
カンはソファを立ち俺のそばにきて騎士の姿勢をとる。
「カン、気持ちはありがたい。ありがとう。
だが、俺は俺の大事な人達を守る戦いだけに尽力を注ぐ。王にはならない」
「それでいいのです。僕は別に権力に仕えるのではなく殿下に仕えるのです。殿下は僕にとっては5年前から王なんです」
うーん、5年前になんかあったっけ!?
思い出そうとするが何にも浮かばない。
「カンがそれでいいのなら多いに頼らせてもらうよ」
「はい。よろしくお願いします」
かなり、大きな戦力になってくれそうだ。
「それで、殿下マチルダさんからの情報なのですが、聞かれますか!?」
「アンについてのことなのだろう。
聞くよ。聞いておかなきゃ、戦えないからな」
「マチルダさんによると多分、50年ほど前に魔族領に捨てられた子どもではないかと」
「アンがか!?」
「はい。耳の形です。人間のような耳をしていますよね。エルフのそれではない」
「そうだ、アンの耳は人間の耳のような形をしているよ」
「マチルダさんによると、エルフの王がハイエルフ、エルフの上位種族ですが、との性交に成功したんだとか。その子どもが双子だったみたいです。エルフの世界では、忌み子と呼ばれる不吉の象徴らしく産まれると先に産まれた方を耳を切り取ってから魔族領にすてるんだそうです。その後妹の方は、上手く成長せずに亡くなったそうなんですが」
もし、それが本当ならアンはエルフの王族という事になる。
俺にはそんな事はどうでもいいことだがカンは本当に俺が王になれなくても助けてくれるだろうか。
アンと離れるという選択肢は絶対にないから必然的に俺が王籍から抜けなければ正式な結婚はできない。
「僕は、アン様がその赤子ではと思っています。それで、殿下に謝らなければなりません。この情報を聞き出した時いっしょにいるところをルーベンの部下に見られたのではと思っているんです。
申し訳ありません。僕のミスで殿下はじめ、ルークさん、マチルダさんを危険に晒してしまってすみません」
カンはそんなふうに考えたのか、 フム
「殿下、勘違いされているかもしれませんが今現在アン様は王族ではございません。なので今すぐ結婚なさっても大丈夫です。
ただ、憶測ではありますがアン様は魔族領の孤児院でお育ちなので籍がごさいません。クリアする課題はそこだけです」
なんて情報だよ。
嬉しい限りだから、いいのだが。
警戒音がヤバいくらい鳴ってる気がする。
「アン様のことを調べていくうちに、わかったんです。殿下の番なのだと。そして、多分ですが殿下も知らない情報を聞くこともできました」
「その情報元は安全か!?
その情報は正確なのか!?」
「大丈夫です。情報元はこちらの見方です。そして、殿下の知ってる方でもあります。
マチルダさんです。私の調べではマチルダさん、本当の平民ではありません。
そして本人より聞いてきました。あの方は元々、エルフ国の王位継承権12位というくらいをお持ちでした」
凄いな。カンは、本当の隠密なんだな。情報収集能力に長けていて分析も的確。
戦闘力もあるときた。かなり優秀だ。
こちら側についてくれるのであればラッキーだがまだ味方だと決まったわけじゃない。
俺の大事な人を守る戦いだ。負けるわけにはいかないのだから、慎重に情報を吟味しなければ……
「殿下、あなたは私の理想に1番近い。
支えるのなら貴方のような王なのです。
命じてくださるのならば私は最大限に能力を発揮し貴方に仕える」
カンはソファを立ち俺のそばにきて騎士の姿勢をとる。
「カン、気持ちはありがたい。ありがとう。
だが、俺は俺の大事な人達を守る戦いだけに尽力を注ぐ。王にはならない」
「それでいいのです。僕は別に権力に仕えるのではなく殿下に仕えるのです。殿下は僕にとっては5年前から王なんです」
うーん、5年前になんかあったっけ!?
思い出そうとするが何にも浮かばない。
「カンがそれでいいのなら多いに頼らせてもらうよ」
「はい。よろしくお願いします」
かなり、大きな戦力になってくれそうだ。
「それで、殿下マチルダさんからの情報なのですが、聞かれますか!?」
「アンについてのことなのだろう。
聞くよ。聞いておかなきゃ、戦えないからな」
「マチルダさんによると多分、50年ほど前に魔族領に捨てられた子どもではないかと」
「アンがか!?」
「はい。耳の形です。人間のような耳をしていますよね。エルフのそれではない」
「そうだ、アンの耳は人間の耳のような形をしているよ」
「マチルダさんによると、エルフの王がハイエルフ、エルフの上位種族ですが、との性交に成功したんだとか。その子どもが双子だったみたいです。エルフの世界では、忌み子と呼ばれる不吉の象徴らしく産まれると先に産まれた方を耳を切り取ってから魔族領にすてるんだそうです。その後妹の方は、上手く成長せずに亡くなったそうなんですが」
もし、それが本当ならアンはエルフの王族という事になる。
俺にはそんな事はどうでもいいことだがカンは本当に俺が王になれなくても助けてくれるだろうか。
アンと離れるという選択肢は絶対にないから必然的に俺が王籍から抜けなければ正式な結婚はできない。
「僕は、アン様がその赤子ではと思っています。それで、殿下に謝らなければなりません。この情報を聞き出した時いっしょにいるところをルーベンの部下に見られたのではと思っているんです。
申し訳ありません。僕のミスで殿下はじめ、ルークさん、マチルダさんを危険に晒してしまってすみません」
カンはそんなふうに考えたのか、 フム
「殿下、勘違いされているかもしれませんが今現在アン様は王族ではございません。なので今すぐ結婚なさっても大丈夫です。
ただ、憶測ではありますがアン様は魔族領の孤児院でお育ちなので籍がごさいません。クリアする課題はそこだけです」
なんて情報だよ。
嬉しい限りだから、いいのだが。
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