オケ!うまずたゆまずちんたらと

It

文字の大きさ
48 / 129
2章

出生の秘密   裏

しおりを挟む
午後になり、父王と一緒にリビングへと向かう。
その間も、念話で会話。
これ、便利だよな。秘密の会話とか出来るよな。
リビングへ入るともう、みんな来ていた。「揃っているな。では、ハロルド、アシェル、エイデンの3人はついて来い」
というと父王の私室に向かう。
私室には、アンドリューが待っていた。
アンドリューの先導であの魔法陣のある部屋についた。弟たちはこんな部屋があったことにびっくりだ。
「では、皇子様方、お一人ずつこの魔法陣の上にお乗りください。まずは、エイデン皇子様、どうぞ」
とアンドリューが言うと、
「あぁ」と、自信たっぷりのエイデンは魔法陣へと歩いていく。
そして、消えた。えっ、あいつが本当に王太子なのか!?
この国、終わっただろう。神竜様~
「では、アシェル皇子様どうぞ」
「はい」
とアシェルは緊張した面持ちで魔法陣へ。
そして、消えた。えっ、また消えた。
そうか、弾かれるって言ってたなぁ。そう言えばどこ行ったんだろうか。
「では、ハロルド様もどうぞ」
「えっ、俺もやるの!?」
「当たり前だ!儀式なのだ。あちらに着いたら誰かいないか確認だ。お前が行ったらすぐにアンドリューと向かうからな」
「はい。わかりました」
そのまま魔法陣に乗り向こう側へ。
すぐに庭園の方に歩いて行くと、クレアが「ハロルド~、こっちだよー!」と手を振っていた。その横には、あっ、良かったよ。
アシェルだ。後ろから父王と、アンドリューも歩いてくる。
「おめでとう。アシェル」
「ありがとうございます。
でも、ハロルド兄様もこちらに来れたではないですか」
「まあ、これには事情があってな」
「これで、王太子は決まりだな」
「では、帰って面倒事を片付けようではないか。わしは、怒っているのだぞ」
するとクレアが、「どうするの!?」
と楽しそうに聞いてくる。
「夜にでも話してやる。帰るぞ」
と、魔法陣へと歩く。
地上に帰ってきて、すぐにリビングへ移動。
マディソン妃が、エイデンがいないのを不思議に思ったのか父王に、
「陛下、エイデンはどこですか!?」
「さあなぁ、ルーカスにでも聞いて、救助隊でも出した方がいいかもしれん」
顔が青ざめて、今にも倒れそうなマディソン妃。
「ま、それはこちらで手配してやる。
お前には、話があるのでな。それと、アンドリュー、ルーカスを呼んで参れ」
と、アンドリューがいないけどどこいったんだ!?さっきまで一緒だったよな!?
少しおいて、ドアからアンドリューに連れられてルーカスが入ってくる。
そして、父王は2人を見据え
「2人を本当の夫婦にしてやろう」
と、突然何が起こったのか分からず混乱する2人。
「マディソン妃、今日、この場にてソナタを離縁することとする。以上だ。早く出て行く準備をするんだな」
「何故ですか!?
そんなにその女のことが大事なんですか!?
番いではないですよね!?なぜ」
「それをソナタに教える必要はない。
ハロルド、ヴィクトリア、アシェルは間違いなく私の子だが、エイデン、レイラは私の子ではなく兄上のお子だ」
「なぜ!?
ハロルドとヴィクトリアは、その女の子ではないはすです。なぜ嘘をつくのですか!?」
「お前は王家の人間ではない。関係のないソナタにそれを知る権利はない」
「リアム、どういうことだ。なぜ急にこのようなことをする」
「兄上、ルーベンがはいたよ。
そして、たった今饌玉の儀が終わった所だ」
「そうか、エイデンは飛ばされたか。
やはり、ルーベンでは無理だったようだ。
何度もシールズには助言したのだが」
「兄上、それは詰所で話してくれ。
アンドリュー、2人を外へ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

世の中は意外と魔術で何とかなる

ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。 神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。 『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』 平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

拾われ子のスイ

蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】 記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。 幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。 老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。 ――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。 スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。 出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。 清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。 これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。 ※週2回(木・日)更新。 ※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。 ※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載) ※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。 ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

処理中です...