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2章
出生の秘密
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それからマチルダと合流して、旅の準備のため3人で街へと出た。
まずは、武器と防具。
中々良い感じのものが見つからない。
どうしたものか。防具はとりあえずのものが準備できたが、俺の身体に合う大剣がないのだ。仕方がないので鍛冶屋で打ってもらうことにした。
だが、出来上がるのに10日程かかるといわれたのでとりあえずロングソードを購入した。
旅の途中で手に入ることを祈る。
カンは、普通に剣を、マチルダは、タガーを。
マチルダの洋服やらテントやら諸々見て回る。
ある程度見て回ると日が陰ってきたので城に帰ることにした。
あとは、船の手配と食糧などカンにお願いしてそれまではゆっくりしておくしかないかな。
その夜、父王からの呼び出し。
俺は、父王の執務室へ来ていた。
アンドリューも一緒だ。
「ハロルド、話は神竜様より聞いた。色々と調べにドワーフ国と魔国、余裕があれば人間の国にも行くと聞いた。クレアのことも」
ティア様、人間の国まで付け加えておられましたか……
「3年だ。3年で帰ってこい」
また、無茶を!ドワーフ国はいいとして魔国は未知の世界。
調べるのにどれほどかかるのか……
「約束はできません。クレアは帰らせます」
「わかった」
いいのかそれで!?
「先に、ドワーフ国に向かい、魔国へと入ります」
「そうか。神亀様に失礼のないようにな」
「はい」
「して、いつ頃出発するのだ!?」
「カンが船と食糧の手配を済ませしだいでしょうか。クレアの都合もあるでしょうし」
とにかく早目に出発したいのだが…
「ドワーフ国の王都まで船で行くとすれば、2月半ほどの旅程となる。準備にも少し時間がかかるだろう。リアムそれまでにドワーフの王に連絡をとっておかなければ」
「そうしてくれると助かります」
「何事も前準備があれば、スムーズにいくか。クレアのためだ!」
心の声がダダ漏れだ。父王。
あの森から離れてもうすでにひと月ほどたつ。旅にどれほどの時間がかかるのか……
とてもじゃないが耐えられないぞ!!
アン、ソフィー…‥(泣)
「リアム、エルフ国との戦の準備もある。クレアクレアと言ってる場合ではない。アシェルにはまだ荷が重いぞ」
確かに、その可能性は十分にある。
あちらの出方次第ではあるが。
「ハロルド、アシェルが正式に王太子に任命されるまでまだあと2年ある。少なくともそれまでは王籍を抜くわけにはいかん。それを踏まえて行動するのだぞ」
「承知しました」
「ハロルド、お前にはカンもついておる。連絡はこまめにするよう言ってはあるがとにかく身に危険を感じたらすぐに連絡をよこせ。近くにいるわけではないからな。対処が遅れれば命取りだ」
「はい。心得ております」
慎重に行動しないとな。
俺に何かあれば、アンとソフィーも危ない。
まずは、武器と防具。
中々良い感じのものが見つからない。
どうしたものか。防具はとりあえずのものが準備できたが、俺の身体に合う大剣がないのだ。仕方がないので鍛冶屋で打ってもらうことにした。
だが、出来上がるのに10日程かかるといわれたのでとりあえずロングソードを購入した。
旅の途中で手に入ることを祈る。
カンは、普通に剣を、マチルダは、タガーを。
マチルダの洋服やらテントやら諸々見て回る。
ある程度見て回ると日が陰ってきたので城に帰ることにした。
あとは、船の手配と食糧などカンにお願いしてそれまではゆっくりしておくしかないかな。
その夜、父王からの呼び出し。
俺は、父王の執務室へ来ていた。
アンドリューも一緒だ。
「ハロルド、話は神竜様より聞いた。色々と調べにドワーフ国と魔国、余裕があれば人間の国にも行くと聞いた。クレアのことも」
ティア様、人間の国まで付け加えておられましたか……
「3年だ。3年で帰ってこい」
また、無茶を!ドワーフ国はいいとして魔国は未知の世界。
調べるのにどれほどかかるのか……
「約束はできません。クレアは帰らせます」
「わかった」
いいのかそれで!?
「先に、ドワーフ国に向かい、魔国へと入ります」
「そうか。神亀様に失礼のないようにな」
「はい」
「して、いつ頃出発するのだ!?」
「カンが船と食糧の手配を済ませしだいでしょうか。クレアの都合もあるでしょうし」
とにかく早目に出発したいのだが…
「ドワーフ国の王都まで船で行くとすれば、2月半ほどの旅程となる。準備にも少し時間がかかるだろう。リアムそれまでにドワーフの王に連絡をとっておかなければ」
「そうしてくれると助かります」
「何事も前準備があれば、スムーズにいくか。クレアのためだ!」
心の声がダダ漏れだ。父王。
あの森から離れてもうすでにひと月ほどたつ。旅にどれほどの時間がかかるのか……
とてもじゃないが耐えられないぞ!!
アン、ソフィー…‥(泣)
「リアム、エルフ国との戦の準備もある。クレアクレアと言ってる場合ではない。アシェルにはまだ荷が重いぞ」
確かに、その可能性は十分にある。
あちらの出方次第ではあるが。
「ハロルド、アシェルが正式に王太子に任命されるまでまだあと2年ある。少なくともそれまでは王籍を抜くわけにはいかん。それを踏まえて行動するのだぞ」
「承知しました」
「ハロルド、お前にはカンもついておる。連絡はこまめにするよう言ってはあるがとにかく身に危険を感じたらすぐに連絡をよこせ。近くにいるわけではないからな。対処が遅れれば命取りだ」
「はい。心得ております」
慎重に行動しないとな。
俺に何かあれば、アンとソフィーも危ない。
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