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4章
竜王国へ 〜アン編〜
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久しぶりの野宿。
カミーユによると、明日、日の出と共に出発すれば宿に泊まれるらしいので今日は久しぶりの野宿を満喫。
とりあえず、薪を集め火を起こす。
晩御飯の野菜クズのスープと、サラダ、それから、パン。
そして、今日は贅沢に豚肉のステーキ。
ちょっと頑張ったわ。
カミーユは、私が料理をしている間に、結界石の設置とテントを、設営してくれてた。
手慣れてるわ。
やっぱり、現役は違うわね。
料理が出来上がるのを静かに待っていてくれてる。
森の家では、とにかく毎日忙しくてゆっくり料理を作るなんてあんまりなかったもの。
朝起きたら、朝食の準備を手早く済ませて
チェイスに持っていき、ソフィーを起こしに部屋に行き、朝の準備を手伝い、ていってもこのところソフィーも大きくなって自分のことは自分でするようにはなってたけど。
朝食を食べて、食器を片付けて洗濯して、畑仕事をして晩ごはんの準備。
ソフィーが寝るまでは、慌ただしい毎日だった。
ちゃんと、ご飯食べたかしら。
汚れたままベッドに入ってないかしら。
ソフィーは、どんな風に毎日を送っているかしら。
離れてそんなにたっていないのにこんなに会いたい。
生まれてから1日も離れたことなかったものね。
家族と離れるってすごく不安だわ。
ハリー、あなたはこの5年、どれだけ私達のことを思ってくれてたのかしら…
「ねぇ、アン、まだなのぉ~」
時の抜ける声でカミーユから、催促が。
「ごめんなさい。できたわ」
と2人での夕食。
カミーユから、サラとの近況報告を受けて
私は、ソフィーとナッツの近況を報告して夜は更けていく。
そして、この先の冒険に期待を胸に眠りについた。
カミーユが、朝方起こしに来て見張りを交代する。
朝食の準備をしながらカミーユが起きてくるのを待つ。
まわりの警戒をしつつ薪が足りなくてなってきたので薪を集めに、結界の外に出る。
周りには、1.2.3カ所血の跡が。
カミーユが倒してくれたのね。
この森、やっぱりすごく危険な場所なのだと再認識してしまう。
私達は、もの凄く多くの人達から守られていたのだと……
薪を拾い、結界の中に戻る。
朝食の準備の続き。
出来上がる頃、カミーユが起きてきた。
「おはよ~、アン。いい匂い」
と、子供みたいな笑顔で皿を持ち上げる。
ほっこりとした気持ちになりながら、スープをつぎ、パンを渡す。
少し多目に作ったスープもしっかり完食して
野営地をしっかり片付けて、出発!
カミーユって、こんなにかわいい人だったのだわ。
同じパーティーで活動した期間はそこまで長いものではないけれど一緒に依頼をこなしたのに全然人となりを分かってなかったのね。
ハリーに守られていたんだなぁ~と、しみじみ感じながら、森を駆ける。
森を抜けて、集落が見えてくる。
けど、カミーユは、ここはスルーして先を目指す。
集落を過ぎると道のようなものが、現れる。
そこから、少し、速度が落ちてゆっくりと走る。
少し走ると、馬車が見えた。
「おぉ~い、俺らも乗せて~」
とカミーユが速度を上げる。
前に見えてる、馬車が止まり、馬車の後ろからカミーユが手を振っている。
やっと追いつくと、
「乗せてくれるって」
と、幌のついた馬車に乗り込むカミーユ。
その後に続く。
その馬車には2人。男の人と、女の子。
親子かな!?
「冒険者ですか!?」
と、男の人に話しかけられた。
「はい。依頼の帰りです。そちらは!?」
「はい。しがない商人ですよ。
この子と2人で商いをしながら、旅をしています」
と答えた。
何か事情がありそうだ。
男の人とは違い、目深くフードを被った女の子。
あまり、深入りしない方が良さそう。
と、隣をみるとカミーユが、真剣な顔で女の子をガン見している。
「失礼よ。カミーユ」
と私は言うが、
「ねぇ、君、竜人でしょ」
と、確信を持って問いかける。
カミーユによると、明日、日の出と共に出発すれば宿に泊まれるらしいので今日は久しぶりの野宿を満喫。
とりあえず、薪を集め火を起こす。
晩御飯の野菜クズのスープと、サラダ、それから、パン。
そして、今日は贅沢に豚肉のステーキ。
ちょっと頑張ったわ。
カミーユは、私が料理をしている間に、結界石の設置とテントを、設営してくれてた。
手慣れてるわ。
やっぱり、現役は違うわね。
料理が出来上がるのを静かに待っていてくれてる。
森の家では、とにかく毎日忙しくてゆっくり料理を作るなんてあんまりなかったもの。
朝起きたら、朝食の準備を手早く済ませて
チェイスに持っていき、ソフィーを起こしに部屋に行き、朝の準備を手伝い、ていってもこのところソフィーも大きくなって自分のことは自分でするようにはなってたけど。
朝食を食べて、食器を片付けて洗濯して、畑仕事をして晩ごはんの準備。
ソフィーが寝るまでは、慌ただしい毎日だった。
ちゃんと、ご飯食べたかしら。
汚れたままベッドに入ってないかしら。
ソフィーは、どんな風に毎日を送っているかしら。
離れてそんなにたっていないのにこんなに会いたい。
生まれてから1日も離れたことなかったものね。
家族と離れるってすごく不安だわ。
ハリー、あなたはこの5年、どれだけ私達のことを思ってくれてたのかしら…
「ねぇ、アン、まだなのぉ~」
時の抜ける声でカミーユから、催促が。
「ごめんなさい。できたわ」
と2人での夕食。
カミーユから、サラとの近況報告を受けて
私は、ソフィーとナッツの近況を報告して夜は更けていく。
そして、この先の冒険に期待を胸に眠りについた。
カミーユが、朝方起こしに来て見張りを交代する。
朝食の準備をしながらカミーユが起きてくるのを待つ。
まわりの警戒をしつつ薪が足りなくてなってきたので薪を集めに、結界の外に出る。
周りには、1.2.3カ所血の跡が。
カミーユが倒してくれたのね。
この森、やっぱりすごく危険な場所なのだと再認識してしまう。
私達は、もの凄く多くの人達から守られていたのだと……
薪を拾い、結界の中に戻る。
朝食の準備の続き。
出来上がる頃、カミーユが起きてきた。
「おはよ~、アン。いい匂い」
と、子供みたいな笑顔で皿を持ち上げる。
ほっこりとした気持ちになりながら、スープをつぎ、パンを渡す。
少し多目に作ったスープもしっかり完食して
野営地をしっかり片付けて、出発!
カミーユって、こんなにかわいい人だったのだわ。
同じパーティーで活動した期間はそこまで長いものではないけれど一緒に依頼をこなしたのに全然人となりを分かってなかったのね。
ハリーに守られていたんだなぁ~と、しみじみ感じながら、森を駆ける。
森を抜けて、集落が見えてくる。
けど、カミーユは、ここはスルーして先を目指す。
集落を過ぎると道のようなものが、現れる。
そこから、少し、速度が落ちてゆっくりと走る。
少し走ると、馬車が見えた。
「おぉ~い、俺らも乗せて~」
とカミーユが速度を上げる。
前に見えてる、馬車が止まり、馬車の後ろからカミーユが手を振っている。
やっと追いつくと、
「乗せてくれるって」
と、幌のついた馬車に乗り込むカミーユ。
その後に続く。
その馬車には2人。男の人と、女の子。
親子かな!?
「冒険者ですか!?」
と、男の人に話しかけられた。
「はい。依頼の帰りです。そちらは!?」
「はい。しがない商人ですよ。
この子と2人で商いをしながら、旅をしています」
と答えた。
何か事情がありそうだ。
男の人とは違い、目深くフードを被った女の子。
あまり、深入りしない方が良さそう。
と、隣をみるとカミーユが、真剣な顔で女の子をガン見している。
「失礼よ。カミーユ」
と私は言うが、
「ねぇ、君、竜人でしょ」
と、確信を持って問いかける。
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