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4章
竜王国へ 〜アン編〜
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少しの沈黙の後、女の子が
「私、 私は、竜人なのでしょうか!?」
と、逆に問われた。
カミーユは、
「フード取って」
と、軽い返事だ。
少しの間、戸惑い隣の男性の顔を見て、
ふぅ~と、一息。
フードを取ってみせた。
私は、その姿に見惚れてしまった。
真っ白に、輝く髪、透き通るような水色の瞳、陶磁器のような真っ白な肌。
美少女!!
少しの沈黙の後に、
「あ、竜人ではないな~」
と、軽く言うカミーユ。
「でも、竜人に似たオーラがあるよ」
と少し真剣に。
「やはり、そうなのですね。私は、チェンダという港町でこの子と出会ったのです。微かに竜人の気配があったので、竜王国行きの船に乗せようと思い、一緒に連れてきたのです」
と……
「俺たちの目的地も、竜王国だ。一緒に行こうか。お嬢ちゃん」
と軽口をたたくカミーユ。
「カミーユ、責任持てませんわ」
「どうせ、同じ船に乗るんだ。いいじゃんか~」
「よろしくお願いします。
私は、セレンと申します。12歳です」
と、少女は言う。
「この子は、近接戦が得意なので道中何度も助けられました」
と、男の人は言う。前衛なのね。
パーティーとしては、心強いかもしれない。
私は後衛職、カミーユは、中衛職。
ハリーが、タンク的な位置で前衛。
カミーユと、サラが中衛。私が後衛。
前のパーティーみたいに、しっかり役割分担できそう。
カミーユも、今は私も前衛としてはそれなりに立ち回れる。
戦力増強と考えるべきかしら。
と、思案していると
「ここから先は、そんなに危険な旅にはならないと思うよ」
と、カミーユが私に話しかけてきた。
「でも、これから竜王国への船に乗るのよね。
船の上での心配はなくても、降りてからはわからないじやない」
「でも、この子、竜人ではないかもしれないから。とりあえず連れていくとしても何か手がかりになるような……」
と、カミーユも思案しているようだ。
「あ、あの、これ」
と少女が手に持っているものをこちらに差し出す。
ペンダントロケット。
その、表に描かれている絵を見てカミーユは
また、思案の海に……
「中には何があるの!?」
と問いかけると、首を左右に振る。
「開かないんです」
と、寂しそうにつぶやく。
「貸してくれる!?」
と、カミーユが手を出すと
恐る恐る、といった感じで少女はカミーユの手の上にペンダントロケットを置く。
と、次の瞬間パチっと小さな音がしてロケットが開いた。
中には、
少女とよく似た、竜人女性の、絵姿。
「わかった。やっぱり、俺らと行こう」
と、少女に言う。
少女は、はにかんだ笑顔をこちらに向け、
「お願いします」
と元気に返信した。
「セレン、俺はカミーユ」
「私は、アンよ。よろしくね」
新たな仲間との出会いだった。
「私、 私は、竜人なのでしょうか!?」
と、逆に問われた。
カミーユは、
「フード取って」
と、軽い返事だ。
少しの間、戸惑い隣の男性の顔を見て、
ふぅ~と、一息。
フードを取ってみせた。
私は、その姿に見惚れてしまった。
真っ白に、輝く髪、透き通るような水色の瞳、陶磁器のような真っ白な肌。
美少女!!
少しの沈黙の後に、
「あ、竜人ではないな~」
と、軽く言うカミーユ。
「でも、竜人に似たオーラがあるよ」
と少し真剣に。
「やはり、そうなのですね。私は、チェンダという港町でこの子と出会ったのです。微かに竜人の気配があったので、竜王国行きの船に乗せようと思い、一緒に連れてきたのです」
と……
「俺たちの目的地も、竜王国だ。一緒に行こうか。お嬢ちゃん」
と軽口をたたくカミーユ。
「カミーユ、責任持てませんわ」
「どうせ、同じ船に乗るんだ。いいじゃんか~」
「よろしくお願いします。
私は、セレンと申します。12歳です」
と、少女は言う。
「この子は、近接戦が得意なので道中何度も助けられました」
と、男の人は言う。前衛なのね。
パーティーとしては、心強いかもしれない。
私は後衛職、カミーユは、中衛職。
ハリーが、タンク的な位置で前衛。
カミーユと、サラが中衛。私が後衛。
前のパーティーみたいに、しっかり役割分担できそう。
カミーユも、今は私も前衛としてはそれなりに立ち回れる。
戦力増強と考えるべきかしら。
と、思案していると
「ここから先は、そんなに危険な旅にはならないと思うよ」
と、カミーユが私に話しかけてきた。
「でも、これから竜王国への船に乗るのよね。
船の上での心配はなくても、降りてからはわからないじやない」
「でも、この子、竜人ではないかもしれないから。とりあえず連れていくとしても何か手がかりになるような……」
と、カミーユも思案しているようだ。
「あ、あの、これ」
と少女が手に持っているものをこちらに差し出す。
ペンダントロケット。
その、表に描かれている絵を見てカミーユは
また、思案の海に……
「中には何があるの!?」
と問いかけると、首を左右に振る。
「開かないんです」
と、寂しそうにつぶやく。
「貸してくれる!?」
と、カミーユが手を出すと
恐る恐る、といった感じで少女はカミーユの手の上にペンダントロケットを置く。
と、次の瞬間パチっと小さな音がしてロケットが開いた。
中には、
少女とよく似た、竜人女性の、絵姿。
「わかった。やっぱり、俺らと行こう」
と、少女に言う。
少女は、はにかんだ笑顔をこちらに向け、
「お願いします」
と元気に返信した。
「セレン、俺はカミーユ」
「私は、アンよ。よろしくね」
新たな仲間との出会いだった。
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