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第2章「新たな地、灯ノ原」
第18話「赤い瞳の恐怖 ラグーの静かな怒り」
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若矢はタイニーを地面に寝かせると、女性を睨みつける。女性はクスリと笑う。
「……私の名前は『魅月』。高位の鬼の1人よ」
魅月と名乗ったその鬼は、ゆっくりと若矢の元へと近づいてくる。
若矢は彼女の赤い瞳を見た瞬間、背筋が凍るような恐怖を覚えた。それは今までに感じたことのない強いものであった。
(こ……怖い!)
だがそれでも若矢は立ち向かう。タイニーを傷付けられた怒りが彼を奮い立たせていたのだ。
「タイニーをお前なんかに喰わせるかっ!」
と叫びつつ、若矢は拳を突き出す。しかしそれは簡単に避けられてしまう。
「単純ねぇ」
嘲笑する魅月の爪が襲いかかる。若矢は慌ててそれを躱すが体勢を崩してしまった。
そしてそこに蹴りを入れられてしまいその場に倒れ込む。そんな若矢に馬乗りになると、魅月はニヤリと笑う。
だが次の瞬間、その魅月の首が刎ね飛ばされた。
「——!?」
若矢は一瞬、何が起きたのか理解できなかったが、魅月の首を刎ねたのはフラフラと苦しそうに立ち上がったタイニーだった。
「若矢は殺させない! 絶対に!!」
タイニーは再び槍を巨大化させると、それを魅月の体に突き刺す。若矢は体が自由になり、後ずさりした。
「や、やった……タイニー」
が、しかし……。
「ざ~んねん。あなたはもう味見したから、あとでゆっくり食べてあげる……。そこで寝ててね?」
その声は刎ね飛ばされた、魅月の首から発されている。次の瞬間、残った体の手から放たれた突風を受け、タイニーは地面に転がった。
「わ、わか……や……」
すでに限界だったタイニーはそのまま、気を失ってしまったようだ。
「タイニー! よくも、この!!」
若矢は起き上がろうとするも、いつものように力が発揮できない。
そうしている間に、地面に転がった魅月の首は溶けるように地面に消えていき、残った胴体に再び頭部が形成されていく。その様子に思わず絶句する若矢。
「な……く、首がっ——!? ば、化け物か……」
若矢は恐怖で足がすくんでしまっている。
「あの猫ちゃんは後回し。それよりも早くあなたを食べたいのよ。私」
そういいながらゆっくりと歩み寄ってくる魅月に対して、若矢は恐怖で動くことが出来ない。
「う……うわぁあああ!!」
恐怖に駆られた若矢は、なんとか立ち上がると同時に思わずその場から逃げ出した。
(な、なにやってるんだ俺は!? タイニーを置いていけないのに……体が……!!)
本能が思考よりも先に、目の前の恐怖から逃げようと彼の体を動かしていたのだ。だが恐怖で足がもつれてしまい、早く走ることができない。必死に足を動かしているつもりだが、まるで鉛を引きずっているかのように体が重いのだ。
「うふふ、鬼ごっこ? いいわよ、付き合ってあげる……」
そんな若矢の後ろからゆっくり歩いてくる魅月。
「はぁっ、はぁ……」
若矢は息を切らしながらも足を止めずに走り続けるが、一向に前に進んでいる気がしない。
(なんなんだ!? なんなんだ、アイツは——!! これまで出会ったどんな奴よりも恐ろしい……。でも……!! でも、ここで俺が逃げたらタイニーが!)
若矢は深呼吸をすると、ようやく覚悟を決めた。そして立ち止まり振り返ると、魅月を睨みつけた。
「あらぁ? やっと観念してくれたの?」
魅月は嬉しそうに笑う。
「俺はもう逃げない! お前をここで倒してタイニーを助けるんだ!」
と叫び、拳を握りしめる若矢。だがその体は震えている。
そんな若矢を見て、魅月はさらに笑みを深める。
「……いいわね、その表情」
と言いながら舌なめずりをした。
若矢の体がビクッと跳ね上がる。
(な、なんなんだ!あの赤い瞳を見てから、俺はおかしくなってる……。この恐怖はなんだ?)
魅月の瞳に魅入られたかのように体の自由が利かなくなるのだ。それでも必死に耐えながら拳を構え続ける若矢だったが……。
「転生者は、どんな味がするのかしらねぇ?」
若矢のことを超人的な身体能力を誇る転生者だと知っていて襲ってくるということは、かなり戦闘に自信があるという証拠だ。
「う、うおぉおおっ!!」
若矢は恐怖を払拭するように叫びながら走り出すと、魅月に向かって拳を放つ。だがその攻撃はいとも簡単に避けられてしまった。
続けて目にも留まらぬ速さで拳を突き出し続けるも、ただの一発も当たらず、魅月は口元に笑みを浮かべながら避け続ける。
「うふふ、結構いい拳持ってるのね?」
と余裕を見せ、魅月は若矢の攻撃を全て避けきっている。
(くそっ! なんで当たらないんだ!!)
焦りを見せる若矢だったが、その隙を魅月が見逃すはずもなく……。
「じゃあそろそろ私から行くわよ」
そう言うと魅月はゆっくりと近づいて来る。
「く、来るなぁあ!!」
そんな叫びも虚しく、若矢は一瞬で間合いを詰められてしまう。
魅月は目にも留まらぬ速さで若矢に蹴りを入れると、彼の体は吹き飛び壁に激突した。
「ぐはっ!?」
若矢はそのまま地面に倒れ込む。
(な、なんて威力なんだ……。一撃で意識を失いそうだ……)
朦朧とする意識の中、若矢はゆっくりと立ち上がるものの足がふらついてしまう。
そんな彼に魅月は、なおもゆっくりと近づいてくる。
「あら?まだ立てるんだぁ」
迫って来る彼女を見て、背筋が凍るような感覚に襲われる若矢。
「うふふ、じゃあ次は……」
と魅月は地面を蹴って一瞬で距離を詰めてきた。若矢は慌てて回避しようとするが間に合わず、再度、蹴りを喰らってしまう。
「ぐっ……!」
そのまま地面に倒れ込む若矢だったが、すぐに立ち上がろうとする彼の体の上に馬乗りになり押さえつけられる。
「あら?まだ立ち上がるの?すごいわねぇ」
と言いながら彼女は顔を近づけてくる。その瞳はとても妖しく輝いていた。
必死に抵抗するものの力が入らず抜け出せないでいると彼女はその赤い瞳を爛々と輝かせ、鋭い牙をむき出しにしながら口を開けた。
「うふふ、いただきまぁす……」
魅月が舌を伸ばし、若矢の首筋を舐めようとした時だった。何かの気配を感じ取った魅月は、若矢から離れて距離を取る。
「本能に従うことで活路を見出せる場合もあるが、恐怖は思考を鈍らせる。そんなに怯えておっては本来の力は出せんぞ?」
夜の闇からカツッカツッという靴音と共に聞こえてくる声に対して、魅月は警戒を緩めずにいる。
一方の若矢は、聞き覚えのあるその声に驚きを隠せない。
「……まったく。鬼宴週じゃから夜は出歩くなとあれ程言っておいたのに……。若矢くんもタイニーも、聞き分けが悪いのぅ」
暗闇の中からゆっくりと姿を見せたのは、ラグーだった。
「ラグーさん!」
と驚きの声を上げる若矢に、優しく微笑み返すとタイニーの元へと歩み寄る。そして地面に転がったまま気を失っているタイニーを抱える。
「油断したようじゃな、タイニーよ」
その背後から迫る魅月。若矢が危ない、と叫ぼうとしたが、魅月の攻撃に対しラグーは背を向け、見ることもなく躱していた。
そしてタイニーを地面に置くと魅月の方へゆっくりと振り返る。
「ふむ、高位の鬼じゃな? どうじゃ? ワシの相手をしてみるかの?」
ラグーはいつもの柔和な表情を崩していないが、その体から漂うオーラは凄まじいものがあった。その迫力に魅月も思わず一歩後ずさりをするほどだ。
「……いいえ、私は相手しないわ……。代わりにこいつが——」
魅月の言葉と共に倒れていたはずの太鬼が起き上がりラグーに飛び掛かるが、魅月が言い終わる前に裏拳一発で太鬼の顔を叩き割り消滅させてしまう。その圧倒的な力に魅月も言葉を失っているようだ。
だが、次の瞬間には口元に笑みを浮かべた。そんな魅月にラグーは呆れたようにため息を吐く。
「孫をこんな目に遭わせたことは決して許せん。……が、今はこやつの傷の治療が大事じゃ。このまま退くというのであれば、ここは見逃すぞ? ワシは無駄な殺生をするつもりはないからの」
静かな怒りを灯すラグーを、笑みを浮かべながら見ていた魅月だったが戦闘の構えを解く。
「はぁ~残念。せっかく転生者を味見するチャンスだったのに、思わぬ超強敵……。まぁ鬼宴週は始まったばかりだし、気長にいこうかしら。じゃあね、転生者の坊や」
それだけ言って、若矢を一瞥すると魅月は笑いながら闇の中へと消え去った。
「……私の名前は『魅月』。高位の鬼の1人よ」
魅月と名乗ったその鬼は、ゆっくりと若矢の元へと近づいてくる。
若矢は彼女の赤い瞳を見た瞬間、背筋が凍るような恐怖を覚えた。それは今までに感じたことのない強いものであった。
(こ……怖い!)
だがそれでも若矢は立ち向かう。タイニーを傷付けられた怒りが彼を奮い立たせていたのだ。
「タイニーをお前なんかに喰わせるかっ!」
と叫びつつ、若矢は拳を突き出す。しかしそれは簡単に避けられてしまう。
「単純ねぇ」
嘲笑する魅月の爪が襲いかかる。若矢は慌ててそれを躱すが体勢を崩してしまった。
そしてそこに蹴りを入れられてしまいその場に倒れ込む。そんな若矢に馬乗りになると、魅月はニヤリと笑う。
だが次の瞬間、その魅月の首が刎ね飛ばされた。
「——!?」
若矢は一瞬、何が起きたのか理解できなかったが、魅月の首を刎ねたのはフラフラと苦しそうに立ち上がったタイニーだった。
「若矢は殺させない! 絶対に!!」
タイニーは再び槍を巨大化させると、それを魅月の体に突き刺す。若矢は体が自由になり、後ずさりした。
「や、やった……タイニー」
が、しかし……。
「ざ~んねん。あなたはもう味見したから、あとでゆっくり食べてあげる……。そこで寝ててね?」
その声は刎ね飛ばされた、魅月の首から発されている。次の瞬間、残った体の手から放たれた突風を受け、タイニーは地面に転がった。
「わ、わか……や……」
すでに限界だったタイニーはそのまま、気を失ってしまったようだ。
「タイニー! よくも、この!!」
若矢は起き上がろうとするも、いつものように力が発揮できない。
そうしている間に、地面に転がった魅月の首は溶けるように地面に消えていき、残った胴体に再び頭部が形成されていく。その様子に思わず絶句する若矢。
「な……く、首がっ——!? ば、化け物か……」
若矢は恐怖で足がすくんでしまっている。
「あの猫ちゃんは後回し。それよりも早くあなたを食べたいのよ。私」
そういいながらゆっくりと歩み寄ってくる魅月に対して、若矢は恐怖で動くことが出来ない。
「う……うわぁあああ!!」
恐怖に駆られた若矢は、なんとか立ち上がると同時に思わずその場から逃げ出した。
(な、なにやってるんだ俺は!? タイニーを置いていけないのに……体が……!!)
本能が思考よりも先に、目の前の恐怖から逃げようと彼の体を動かしていたのだ。だが恐怖で足がもつれてしまい、早く走ることができない。必死に足を動かしているつもりだが、まるで鉛を引きずっているかのように体が重いのだ。
「うふふ、鬼ごっこ? いいわよ、付き合ってあげる……」
そんな若矢の後ろからゆっくり歩いてくる魅月。
「はぁっ、はぁ……」
若矢は息を切らしながらも足を止めずに走り続けるが、一向に前に進んでいる気がしない。
(なんなんだ!? なんなんだ、アイツは——!! これまで出会ったどんな奴よりも恐ろしい……。でも……!! でも、ここで俺が逃げたらタイニーが!)
若矢は深呼吸をすると、ようやく覚悟を決めた。そして立ち止まり振り返ると、魅月を睨みつけた。
「あらぁ? やっと観念してくれたの?」
魅月は嬉しそうに笑う。
「俺はもう逃げない! お前をここで倒してタイニーを助けるんだ!」
と叫び、拳を握りしめる若矢。だがその体は震えている。
そんな若矢を見て、魅月はさらに笑みを深める。
「……いいわね、その表情」
と言いながら舌なめずりをした。
若矢の体がビクッと跳ね上がる。
(な、なんなんだ!あの赤い瞳を見てから、俺はおかしくなってる……。この恐怖はなんだ?)
魅月の瞳に魅入られたかのように体の自由が利かなくなるのだ。それでも必死に耐えながら拳を構え続ける若矢だったが……。
「転生者は、どんな味がするのかしらねぇ?」
若矢のことを超人的な身体能力を誇る転生者だと知っていて襲ってくるということは、かなり戦闘に自信があるという証拠だ。
「う、うおぉおおっ!!」
若矢は恐怖を払拭するように叫びながら走り出すと、魅月に向かって拳を放つ。だがその攻撃はいとも簡単に避けられてしまった。
続けて目にも留まらぬ速さで拳を突き出し続けるも、ただの一発も当たらず、魅月は口元に笑みを浮かべながら避け続ける。
「うふふ、結構いい拳持ってるのね?」
と余裕を見せ、魅月は若矢の攻撃を全て避けきっている。
(くそっ! なんで当たらないんだ!!)
焦りを見せる若矢だったが、その隙を魅月が見逃すはずもなく……。
「じゃあそろそろ私から行くわよ」
そう言うと魅月はゆっくりと近づいて来る。
「く、来るなぁあ!!」
そんな叫びも虚しく、若矢は一瞬で間合いを詰められてしまう。
魅月は目にも留まらぬ速さで若矢に蹴りを入れると、彼の体は吹き飛び壁に激突した。
「ぐはっ!?」
若矢はそのまま地面に倒れ込む。
(な、なんて威力なんだ……。一撃で意識を失いそうだ……)
朦朧とする意識の中、若矢はゆっくりと立ち上がるものの足がふらついてしまう。
そんな彼に魅月は、なおもゆっくりと近づいてくる。
「あら?まだ立てるんだぁ」
迫って来る彼女を見て、背筋が凍るような感覚に襲われる若矢。
「うふふ、じゃあ次は……」
と魅月は地面を蹴って一瞬で距離を詰めてきた。若矢は慌てて回避しようとするが間に合わず、再度、蹴りを喰らってしまう。
「ぐっ……!」
そのまま地面に倒れ込む若矢だったが、すぐに立ち上がろうとする彼の体の上に馬乗りになり押さえつけられる。
「あら?まだ立ち上がるの?すごいわねぇ」
と言いながら彼女は顔を近づけてくる。その瞳はとても妖しく輝いていた。
必死に抵抗するものの力が入らず抜け出せないでいると彼女はその赤い瞳を爛々と輝かせ、鋭い牙をむき出しにしながら口を開けた。
「うふふ、いただきまぁす……」
魅月が舌を伸ばし、若矢の首筋を舐めようとした時だった。何かの気配を感じ取った魅月は、若矢から離れて距離を取る。
「本能に従うことで活路を見出せる場合もあるが、恐怖は思考を鈍らせる。そんなに怯えておっては本来の力は出せんぞ?」
夜の闇からカツッカツッという靴音と共に聞こえてくる声に対して、魅月は警戒を緩めずにいる。
一方の若矢は、聞き覚えのあるその声に驚きを隠せない。
「……まったく。鬼宴週じゃから夜は出歩くなとあれ程言っておいたのに……。若矢くんもタイニーも、聞き分けが悪いのぅ」
暗闇の中からゆっくりと姿を見せたのは、ラグーだった。
「ラグーさん!」
と驚きの声を上げる若矢に、優しく微笑み返すとタイニーの元へと歩み寄る。そして地面に転がったまま気を失っているタイニーを抱える。
「油断したようじゃな、タイニーよ」
その背後から迫る魅月。若矢が危ない、と叫ぼうとしたが、魅月の攻撃に対しラグーは背を向け、見ることもなく躱していた。
そしてタイニーを地面に置くと魅月の方へゆっくりと振り返る。
「ふむ、高位の鬼じゃな? どうじゃ? ワシの相手をしてみるかの?」
ラグーはいつもの柔和な表情を崩していないが、その体から漂うオーラは凄まじいものがあった。その迫力に魅月も思わず一歩後ずさりをするほどだ。
「……いいえ、私は相手しないわ……。代わりにこいつが——」
魅月の言葉と共に倒れていたはずの太鬼が起き上がりラグーに飛び掛かるが、魅月が言い終わる前に裏拳一発で太鬼の顔を叩き割り消滅させてしまう。その圧倒的な力に魅月も言葉を失っているようだ。
だが、次の瞬間には口元に笑みを浮かべた。そんな魅月にラグーは呆れたようにため息を吐く。
「孫をこんな目に遭わせたことは決して許せん。……が、今はこやつの傷の治療が大事じゃ。このまま退くというのであれば、ここは見逃すぞ? ワシは無駄な殺生をするつもりはないからの」
静かな怒りを灯すラグーを、笑みを浮かべながら見ていた魅月だったが戦闘の構えを解く。
「はぁ~残念。せっかく転生者を味見するチャンスだったのに、思わぬ超強敵……。まぁ鬼宴週は始まったばかりだし、気長にいこうかしら。じゃあね、転生者の坊や」
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