顔がイイだけのチャラ男なんて、大嫌いです! 〜カタブツ営業職女子が、美貌の新入社員に堕ちるまで〜

冬島六花

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第3章 揺れる心、秘密の会議室

3.7.切り裂かれた布地★(3,873字)

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「絢斗くん、違うっ……私は、お金が欲しいわけじゃない」

 沙月は唇を震わせながら、小さく掠れた声で言葉を吐いた。胸の谷間に突き刺さるように挟まれた一万円札が、汗に濡れてしっとりと肌に張りついている。その姿はあまりにも扇情的で、まるで男に買われた女のようだった。プライドが軋む――けれど、それ以上に、身体の奥が甘く疼く。

(違うのに……ただ愛されたいだけなのに……なんで、こんな)

 白いシャツはボタンが外れ、汗で濡れた布地が透け、豊かな胸をさらけ出している。
 ブラジャーはずり上がったまま、乳房の先が蛍光灯の下で艶やかに揺れている。
 スカートは脚の付け根までめくれ、破れたストッキングが太ももに張りつき、そこからのぞく素肌が艶めくように光る。
 そして──鋏で裂かれたショーツの奥、露わになった花びらが湿り、柔らかな光を放っている。
 そこから立ち上る甘い匂いが、空気を濃密に染めていた。

(見られてる、全部)

 絢斗はそんな沙月を前に、口元を緩めて言った。

「これは僕からの、ささやかな詫びです。……それよりも」

 言葉を切り、じらすように視線を泳がせてから、低く艶のある声で続けた。

「沙月さん。そんなにエッチな格好になったんですから……自分で、触れてみてください」

 その言葉に、沙月の呼吸が止まる。瞳が揺れ、全身が硬直する。

(嘘、今、なんて……?)

 煌々と照らされた会議室。十七階の夜景を背にした大きな窓が、彼女の裸体を余すところなく映し出す。
 誰かが外から見ているかもしれない、そんな想像が全身の血を熱くした。
 羞恥に焼かれながらも、奥底にうごめく快感の芽が、沙月の心をじわりと侵食していく。

(そんなこと、するわけない……なのに、なぜ私、震えているの?)

 絢斗の視線が肌を撫でるたび、そこから伝染するように身体が熱を持つ。秘部からは蜜が静かに溢れ、テーブルの上に小さく広がっていく。沙月の脚がわずかに震え、指先がかすかに動き始める。

(こんな格好のまま、自分で触れるだなんて)

 だが、絢斗の声が追いうちをかけた。

「ねえ、沙月さん。俺に、自分で触って気持ち良くなってるところを、ちゃんと見せてください」

 その一言で、全身が跳ねた。彼の声は優しいはずなのに、命令のようでもある。
 理性では拒絶しているのに、身体は従いたくてたまらない。
 突き刺さるのは、まるで見透かされているような、絢斗の眼差しだ。

(やめて……でも、見てほしい……絢斗くんの目で、私のいやらしい姿を)

 沙月の背中を汗が伝う。

「……わかったわ」

 ゆっくりと指先を動かす。秘部に向かって、小さく、ためらいがちに。

(絢斗くん……見てて。これは、あなたのためにすること。決して、私の望みでは、ないはず)

 沙月は震える指先で、そっと右手を股間へと這わせた。
 割れ目に触れた瞬間、じゅわりと指に絡みつく濃密な蜜が、彼女の意識を一気に奪っていく。
 すでに秘部はとろとろに濡れており、その熱が彼女の身体に広がっていく。

(こんな……私、いつの間に……絢斗くんに見られてるのに、こんなに……)

 羞恥に頬が熱く染まり、汗ばんだ掌が細かく震える。
 けれど、指は止まらない。ほんの少し触れただけで、身体が欲しがっているのが自分でもはっきりわかる。
 理性の声は、とうに遠くに霞んでいた。

 指が秘裂をなぞるように、ゆっくりと動き始める。
 そこはぬるんと濡れていて、熱い。
 指先が柔らかな突起――花芽に触れたとたん、鋭い快感が弾けるように全身を駆け巡った。

「んぁっ……!」

 腰が跳ね、太ももが震えた。
 蜜が指から伝い、透明な雫を引いて床に滴る。沙月の興奮が増していく。

(いや……なのに……気持ちよすぎて、止まらない)

 絢斗はテーブルの前に立ち、沙月の一部始終を見守っていた。茶色の瞳が艶やかに揺れ、顔は先ほどより少し、上気している。
 沙月の痴態を前に、彼もまた興奮しているのだ。

「へえ……沙月さん、意外と手慣れてますね。……そんなに、気持ちいいんですか?」

 その声が耳元に落ちるたび、沙月の中にある羞恥心が、快感へと変わっていく。
 からかわれているのに、それさえも愛されているように感じてしまう自分がいた。

(イヤなはず……なのに、言葉だけでゾクゾクして……こんなの、反則)

 指先が花芽を軽くなぞり、円を描くように愛撫すれば、全身がビクビクと波打つように震える。

「ひゃ、んっ……あ、ぁあっ」

 喉から零れ落ちる甘い声が止められない。蛍光灯の光に照らされた肌が汗に濡れ、乳房は荒い呼吸に合わせて揺れ続ける。

 谷間に挟まれた一万円札は、熱と湿気でしっとりと張りつき、紙幣の角がじんわりと胸の柔らかさに沈み込む。
 破れたストッキング、切られたショーツ、はだけたシャツ。鏡のような窓ガラスには、自分の淫らな姿が映っていた。

(こんな姿……誰にも見せたことない。なのに……絢斗くんには、すべて見せたい)

 絢斗が一歩、近づいた。爽やかなシトラスがふわりと香り、沙月の心臓が跳ねる。

「もっと、声を出していいですよ。会議室に二人きりだから……エッチな声、たくさん聞かせてください」

 その言葉に、沙月の指が自然と深く動く。
 秘裂をなぞり、花芽をそっと押し潰すように転がすと、甘く鋭い快感が弾けた。
 息が止まるほどの熱が、全身を駆け巡っていく。

「あっ……あぁっ、絢斗くん……!」

 喘ぎ声が、静かな会議室に響いた。
 蜜の音、彼のくすぐるようなささやき――無機質な空間はいつのまにか、愛と欲望の熱で満たされた二人だけの楽園に変わっていた。

(このまま会議室で、絢斗くんに……抱かれたい。私を、奪ってほしい)

 もう、自分の指先では満たせない。絢斗に触れてほしい。絢斗に、愛してほしい。その思いだけが、全身を包む。
 沙月の指は淫らに動き続けた。自らの蜜壺をなぞる指先が熱を帯び、潤んだ花芽を執拗に撫でるたびに、鋭く甘い刺激が全身を突き抜ける。
 何度も何度も繰り返されるその動きに、彼女は完全に快楽へ堕ちていた。

(おかしいのに、こんなこと、本当は駄目なはずなのに……もう、私、止まれない)

 汗に濡れた太ももが震え、破れたストッキングが肌に絡みついていやらしい感触を際立たせる。
 テーブルの硬く冷たい表面に尻を押しつけたまま、溢れる蜜が静かに床へと滴っていく。

「沙月さん、エロすぎます」
 
 絢斗の視線が肌に刺さる。それが蔑むようでいて、どこまでも熱く、どこまでも甘い。

(見られてる……でも、恥ずかしいのに……気持ちよすぎて、もうどうでもいい……)

 下腹に溜まった熱が、だんだんと広がっていく。
 呼吸は荒くなり、乳房が上下に揺れるたびに、ブラジャーから溢れた肌が蛍光灯の下できらめく。
 指の動きが自然と速くなり、花芽を擦りつぶすように愛撫するたび、沙月の喉から声が零れた。

「あっ、んんっ……もう、だめ……」

 達しそうな感覚が目前まで迫り、身体が震え始めたそのとき――。

「沙月さん、止めてください」

 絢斗の低い声が、静寂を破るように響いた。

(えっ? 嘘……? 絢斗くん、今、止めろって言ったの……?)

 真意を測りかねる指示に戸惑いつつも、沙月は手を止めた。
 身体が悲鳴を上げている。あと少しだった。
 指先を止められた沙月の全身が疼き、行き場を失った快楽が下腹に重く滞留する。
 唇を噛みしめ、掌をテーブルに押しつけながら、熱の行き場を必死に堪える。

(お願い……続きがほしい。このままじゃ、苦しい)

 そんな焦燥に囚われた彼女へ、絢斗が優しく、でもいたずらっぽく言った。

「……俺が舐めてあげます。ラブホのときのお礼と、今夜、俺の指示に従ってくれたご褒美ってことで。ちょっと腰、斜めにして、出してみてください」

 その言葉に、沙月は目を見開いた。

「なっ……絢斗くん、ここで……?」

 混乱が声に滲む。まるで冗談のようなその提案に、羞恥が一気に押し寄せた。しかし彼の声は本気だった。
 会議室の蛍光灯が、彼女の乱れた姿をくっきりと照らす。窓の外には、夜の街が静かに広がっている。

(駄目、こんな場所で……。でも、絢斗くんに、してもらえるの……?)

 絢斗の舌が触れたら、どうなるのか――想像するだけで、腰の奥がじんわりと熱くなる。
 蜜がふたたび零れ、空気に甘い匂いを漂わせる。沙月は潤んだ瞳で絢斗を見上げた。

(もう……任せたい。お願い……あなたに)

 絢斗はテーブルの前に膝をつき、ゆっくりと近づいてくる。

「ほら、沙月さん。遠慮しないで。気持ちよくなっていいんです」

 そのささやきに背中を押され、沙月は戸惑いながらも、身体を少し右に傾けた。
 尻をテーブルの縁寄りへとずらし、彼のために秘部をそっと差し出す。
 破れたストッキングが太ももに絡み、ショーツの残骸が脇にぶら下がる。
 蛍光灯の光が秘部を照らし、濡れた花びらが艶やかに光を反射する。

(こんなふうに……見られてるのに、恥ずかしいのに……でも、どうして……こんなに心地いいの?)

 ガラスに映る自分の姿が、目の端に揺れる。
 淫らで、どうしようもなく絢斗に委ねてしまっている自分。
 けれどその姿は、悲しくも滑稽でもない。むしろ、美しくさえ思えた。

 絢斗の顔が近づく。吐息がふわりと濡れた肌に触れた瞬間――。

「……ひっ……!」

 沙月の身体がビクリと反応する。
 拒むでも、逃げるでもない。
 ただ、その瞬間を全身で受け止めるように、深く震える。もう、抗う理由はどこにもなかった。

(ご褒美って、こんなに甘いんだ)
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