30 / 34
第4章 彼の成長、暴かれる秘密
4.4.記録された音声★(3,061字)
しおりを挟む
緊迫した空気の中、ICレコーダーから流れる音声は容赦なく続いていた。
『ほら、沙月さん、俺にお願いしてください……俺を満足させるくらい、ちゃんとお願いできるまで……ご褒美は、お預けですよ?』
『お願い……私のエッチな×××に、絢斗くんの硬い×××、挿れて……』
絢斗の煽る声に、沙月が甘く懇願する。
そして、二人の肉体が激しく交わる湿った音と喘ぎ声が、四人のいるリビングに響き渡る。
『あぁっ……イクっ……絢斗くん……!』
『……沙月さん、俺も……っ!』
パチュン、パチュン。
湿った肉音が響けば、沙月の脳裏が赤裸々な記憶に塗り替えられていく。
(やめて……もうやめて)
顔から血の気が引いていくのがわかる。
羞恥、恐怖、悔しさ――あらゆる感情が胸をかき乱し、沙月は呼吸すらままならなかった。
「これ……たしかに、沙月と絢斗くんの声……よね?」
敦子が驚愕と困惑の入り混じった目で沙月を見る。
「葛西課長……どうしてこんな音声を……? 一体、どこで……?」
敦子の問いに、葛西課長は冷えた目で笑い、平然とした口調で答えた。
「どこって? 最初から最後まで。音声も録ったし、僕自身も物陰から、しっかりとこの目で見届けたよ。張ってたからね、君たちを」
その言葉に、部屋の空気が一気に凍りついた。
(……嘘。そんな……全部、見られてたの?)
あの夜の愛撫も、喘ぎも、甘いささやきも――葛西課長に、見られていた。
心の奥で何かが崩れる音がした。
(もう、終わった……)
穴があったら入りたい。いや、地中深く埋もれて消えてしまいたい。
羞恥と罪悪感が怒涛のように押し寄せ、呼吸が浅くなる。
「マジすか……課長に、あれ全部……?」
絢斗が小さな声で呟き、顔を蒼白にして肩を落とす。
沙月はもう耐えきれなかった。
握っていた拳をほどき、ソファから降りて、その場に膝をつく。
「葛西課長……謝らせてください」
そして、ゆっくりと額を床に落とした。
土下座。
額がひんやりとした床に触れ、汗ばんだ髪が頬に張りつく。
涙が今にも零れそうで、必死に唇を噛みしめる。
(ごめんなさい。全部……私のせい)
「……嘘をついて、本当に申し訳ありませんでした」
掠れた声で懺悔する。
頭を下げたまま、どうか許されることなどないとわかっていながら、それでも謝るしかなかった。
(私が絢斗くんを守りたかった。それだけ。でも、結局……こんな形で、すべてを壊してしまった)
葛西課長は、沙月の頭越しにじっと彼女を見下ろす。
やがて、長く深い溜め息をひとつ。
「……沙月さん。君には失望したよ。仕事では優秀だったのに、こんな形で裏切られるとは……」
その声は怒りよりも、深い悲しみに満ちていた。
ICレコーダーを静かに手に取り、スーツのポケットにしまう。
「沙月、そんな……顔を上げてよ」
敦子が慌てて駆け寄るが、沙月は動けなかった。
手も、声も、出せない。
(もう、立ち上がる資格すらない)
「……俺のせいっす。全部……俺が悪かった。すみませんでした」
絢斗が頭を下げ、ふたたび沈黙が部屋を包む。
空調の音だけが、虚しく響く。
土下座する沙月の背中に、信頼と絆の崩壊の音が、重くのしかかっていた。
(もう、戻れない)
どれだけ言葉を尽くしても、この夜が焼きつけた現実は消えない。
あの夜の愛が、こんなにも冷たく、自分たちを追い詰めることになるなんて――。
しばらくの間、沈黙が部屋を支配する。
ICレコーダーの音声が止まってから、部屋の空気は最悪だ。
その中で、敦子が静かに、けれど確信を孕んだ声で口を開いた。
「あの……差し出がましいことを言うようですが……これって最初から、葛西課長の仕組んだことじゃないですか?」
言葉は静かだったが、空気を切り裂くような鋭さを持っていた。
沙月と絢斗が、ハッとして同時に敦子を見つめる。
(なに……? 今、なんて……?)
葛西課長は眉を上げ、低く問い返す。
「どういうことだ? 僕は圧倒的に、100%の被害者だろう?」
口調は冷静。けれど、どこか動揺を隠しているような、余裕を演じているような雰囲気にも見える。
敦子は少しおずおずとしながらも、ゆっくりと言葉を重ねた。
「……人事部では有名なんですよ。葛西課長が未だに独身なのは、〝NTR《寝取られ》〟あるいは〝寝取らせ〟の趣味があるからだって。つまり、部下の女性に手を出しつつ、わざと若い男性を近づけて寝取らせて……そういうのを楽しんでるんだって」
言葉の最後に、かすかに震えが混じる。
でも、それは怯えではなく、事実を明かす覚悟の揺らぎだった。
(そんな……嘘でしょ?)
沙月は土下座したままの体勢から、驚愕のあまり顔を上げた。
頭の中で、過去の出来事が点と点をつなぐように浮かび上がっていく。
絢斗の配属。自分への急接近。展示会での二人きりの時間。
あの夜。
そして、あまりに用意周到だった録音――。
(まさか……全部、最初から……?)
「え、マジすか? 課長が寝取られ好き……?」
絢斗の戸惑いの声が漏れる。
葛西課長は一瞬、表情を崩しそうになるが、すぐに作ったような微笑みで打ち消す。
「えーっと……東雲敦子さん。そんな根も葉もない噂を真に受けるのか? 僕はただ、部下の不適切な行動を是正しようとしただけだ。……NTR趣味? 何をそんな、馬鹿なことを……」
冷静な否定。けれどその声には、どこか芝居じみた余韻があった。
(……寝取られ? 寝取らせ? そんなの、よくわからないし、信じられない。……でも、そうだとしたら、合点がいく……?)
沙月は拳を膝に置いたまま、揺れる心を抑えきれず、葛西課長に問いかける。
「葛西課長。もしかして……本当なんですか? 私と絢斗くんがこうなるのを……最初から、見越してたんですか?」
声は震えていた。でも、問いの核心は、怒りでも悲しみでもなく、真実を知りたいという気持ちだった。
葛西課長は一瞬、沙月を見つめたまま言葉を失い、やがて小さく息を吐く。
「……沙月さん。君がそう思うなら、そういう見方もできるかもしれないな」
(……ごまかしてる。はぐらかしてる)
その言葉に、沙月の胸がぎゅっと締めつけられた。
「だけど……僕が君を愛していたのは、本当だ。それだけは信じてくれ」
静かな声。その響きは、どこか哀しげだった。
(愛……? これが、愛?)
言われて、胸の奥がざわめく。
でもそれは、ときめきでも、優しさでもなく――混乱と疑念の渦だった。
「沙月、大丈夫?」
敦子がそっと肩に手を添えてくる。でも、沙月は何も言えなかった。
感情の整理が追いつかない。
「……もし、東雲さんの言う、葛西課長の寝取られ趣味が本当だったとしたら……俺ら、課長の掌で転がされてたってことですか?」
絢斗の声が、重く響く。
怒りよりも、裏切られた虚無が滲んでいた。
誰も、すぐには口を開けなかった。
部屋の空調の音だけが、沈黙の隙間を埋めるように淡々と流れている。
(信じられない。葛西課長のこと、信じてたのに……いや、それを責めるのはおかしいか。私は、私の意志で、絢斗くんに堕ちてしまったのだもの)
沙月の視線が、テーブルの上にあったICレコーダーのあった場所に落ちる。
そこにはもう何もない。けれど、たしかに残っている。
あの音声も、あの夜も。
そして、誰が誰をどう〝利用〟していたのかという、冷たい問いも。
物語は、予想もしなかった暗い回廊へと足を踏み入れようとしていた。
『ほら、沙月さん、俺にお願いしてください……俺を満足させるくらい、ちゃんとお願いできるまで……ご褒美は、お預けですよ?』
『お願い……私のエッチな×××に、絢斗くんの硬い×××、挿れて……』
絢斗の煽る声に、沙月が甘く懇願する。
そして、二人の肉体が激しく交わる湿った音と喘ぎ声が、四人のいるリビングに響き渡る。
『あぁっ……イクっ……絢斗くん……!』
『……沙月さん、俺も……っ!』
パチュン、パチュン。
湿った肉音が響けば、沙月の脳裏が赤裸々な記憶に塗り替えられていく。
(やめて……もうやめて)
顔から血の気が引いていくのがわかる。
羞恥、恐怖、悔しさ――あらゆる感情が胸をかき乱し、沙月は呼吸すらままならなかった。
「これ……たしかに、沙月と絢斗くんの声……よね?」
敦子が驚愕と困惑の入り混じった目で沙月を見る。
「葛西課長……どうしてこんな音声を……? 一体、どこで……?」
敦子の問いに、葛西課長は冷えた目で笑い、平然とした口調で答えた。
「どこって? 最初から最後まで。音声も録ったし、僕自身も物陰から、しっかりとこの目で見届けたよ。張ってたからね、君たちを」
その言葉に、部屋の空気が一気に凍りついた。
(……嘘。そんな……全部、見られてたの?)
あの夜の愛撫も、喘ぎも、甘いささやきも――葛西課長に、見られていた。
心の奥で何かが崩れる音がした。
(もう、終わった……)
穴があったら入りたい。いや、地中深く埋もれて消えてしまいたい。
羞恥と罪悪感が怒涛のように押し寄せ、呼吸が浅くなる。
「マジすか……課長に、あれ全部……?」
絢斗が小さな声で呟き、顔を蒼白にして肩を落とす。
沙月はもう耐えきれなかった。
握っていた拳をほどき、ソファから降りて、その場に膝をつく。
「葛西課長……謝らせてください」
そして、ゆっくりと額を床に落とした。
土下座。
額がひんやりとした床に触れ、汗ばんだ髪が頬に張りつく。
涙が今にも零れそうで、必死に唇を噛みしめる。
(ごめんなさい。全部……私のせい)
「……嘘をついて、本当に申し訳ありませんでした」
掠れた声で懺悔する。
頭を下げたまま、どうか許されることなどないとわかっていながら、それでも謝るしかなかった。
(私が絢斗くんを守りたかった。それだけ。でも、結局……こんな形で、すべてを壊してしまった)
葛西課長は、沙月の頭越しにじっと彼女を見下ろす。
やがて、長く深い溜め息をひとつ。
「……沙月さん。君には失望したよ。仕事では優秀だったのに、こんな形で裏切られるとは……」
その声は怒りよりも、深い悲しみに満ちていた。
ICレコーダーを静かに手に取り、スーツのポケットにしまう。
「沙月、そんな……顔を上げてよ」
敦子が慌てて駆け寄るが、沙月は動けなかった。
手も、声も、出せない。
(もう、立ち上がる資格すらない)
「……俺のせいっす。全部……俺が悪かった。すみませんでした」
絢斗が頭を下げ、ふたたび沈黙が部屋を包む。
空調の音だけが、虚しく響く。
土下座する沙月の背中に、信頼と絆の崩壊の音が、重くのしかかっていた。
(もう、戻れない)
どれだけ言葉を尽くしても、この夜が焼きつけた現実は消えない。
あの夜の愛が、こんなにも冷たく、自分たちを追い詰めることになるなんて――。
しばらくの間、沈黙が部屋を支配する。
ICレコーダーの音声が止まってから、部屋の空気は最悪だ。
その中で、敦子が静かに、けれど確信を孕んだ声で口を開いた。
「あの……差し出がましいことを言うようですが……これって最初から、葛西課長の仕組んだことじゃないですか?」
言葉は静かだったが、空気を切り裂くような鋭さを持っていた。
沙月と絢斗が、ハッとして同時に敦子を見つめる。
(なに……? 今、なんて……?)
葛西課長は眉を上げ、低く問い返す。
「どういうことだ? 僕は圧倒的に、100%の被害者だろう?」
口調は冷静。けれど、どこか動揺を隠しているような、余裕を演じているような雰囲気にも見える。
敦子は少しおずおずとしながらも、ゆっくりと言葉を重ねた。
「……人事部では有名なんですよ。葛西課長が未だに独身なのは、〝NTR《寝取られ》〟あるいは〝寝取らせ〟の趣味があるからだって。つまり、部下の女性に手を出しつつ、わざと若い男性を近づけて寝取らせて……そういうのを楽しんでるんだって」
言葉の最後に、かすかに震えが混じる。
でも、それは怯えではなく、事実を明かす覚悟の揺らぎだった。
(そんな……嘘でしょ?)
沙月は土下座したままの体勢から、驚愕のあまり顔を上げた。
頭の中で、過去の出来事が点と点をつなぐように浮かび上がっていく。
絢斗の配属。自分への急接近。展示会での二人きりの時間。
あの夜。
そして、あまりに用意周到だった録音――。
(まさか……全部、最初から……?)
「え、マジすか? 課長が寝取られ好き……?」
絢斗の戸惑いの声が漏れる。
葛西課長は一瞬、表情を崩しそうになるが、すぐに作ったような微笑みで打ち消す。
「えーっと……東雲敦子さん。そんな根も葉もない噂を真に受けるのか? 僕はただ、部下の不適切な行動を是正しようとしただけだ。……NTR趣味? 何をそんな、馬鹿なことを……」
冷静な否定。けれどその声には、どこか芝居じみた余韻があった。
(……寝取られ? 寝取らせ? そんなの、よくわからないし、信じられない。……でも、そうだとしたら、合点がいく……?)
沙月は拳を膝に置いたまま、揺れる心を抑えきれず、葛西課長に問いかける。
「葛西課長。もしかして……本当なんですか? 私と絢斗くんがこうなるのを……最初から、見越してたんですか?」
声は震えていた。でも、問いの核心は、怒りでも悲しみでもなく、真実を知りたいという気持ちだった。
葛西課長は一瞬、沙月を見つめたまま言葉を失い、やがて小さく息を吐く。
「……沙月さん。君がそう思うなら、そういう見方もできるかもしれないな」
(……ごまかしてる。はぐらかしてる)
その言葉に、沙月の胸がぎゅっと締めつけられた。
「だけど……僕が君を愛していたのは、本当だ。それだけは信じてくれ」
静かな声。その響きは、どこか哀しげだった。
(愛……? これが、愛?)
言われて、胸の奥がざわめく。
でもそれは、ときめきでも、優しさでもなく――混乱と疑念の渦だった。
「沙月、大丈夫?」
敦子がそっと肩に手を添えてくる。でも、沙月は何も言えなかった。
感情の整理が追いつかない。
「……もし、東雲さんの言う、葛西課長の寝取られ趣味が本当だったとしたら……俺ら、課長の掌で転がされてたってことですか?」
絢斗の声が、重く響く。
怒りよりも、裏切られた虚無が滲んでいた。
誰も、すぐには口を開けなかった。
部屋の空調の音だけが、沈黙の隙間を埋めるように淡々と流れている。
(信じられない。葛西課長のこと、信じてたのに……いや、それを責めるのはおかしいか。私は、私の意志で、絢斗くんに堕ちてしまったのだもの)
沙月の視線が、テーブルの上にあったICレコーダーのあった場所に落ちる。
そこにはもう何もない。けれど、たしかに残っている。
あの音声も、あの夜も。
そして、誰が誰をどう〝利用〟していたのかという、冷たい問いも。
物語は、予想もしなかった暗い回廊へと足を踏み入れようとしていた。
0
あなたにおすすめの小説
契約妻のはずが豹変した夫の激愛に浸されています
結祈みのり
恋愛
両親の不仲の影響で、恋愛や結婚に夢のない春華は、約二年前、実家のしがらみから逃れるために大手企業の御曹司・聡と結婚した。親からの結婚の催促にうんざりしていた彼は、同じく自由を求める春華に契約夫婦になろうと提案してきたのだ。お互いを縛らず、周囲に結婚相手を明らかにしない単なる同居人。そんな関係が続いていたある日、ひょんなことから後輩に告白された春華。それを知っても夫の態度はいつも通り――と思っていたら、なんだか独占欲めいたものに変わっていって……!?
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
エリート御曹司は傷心の彼女に溢れる深愛を甘く刻み込む
松本ユミ
恋愛
旧題:君に捧げる一途な愛~御曹司は傷ついた彼女を守りたい~
木下志乃は付き合っていた彼氏を妹に奪われた過去があり、恋愛に消極的になっていた。
ある日、志乃と同じ会社で働いている無口で堅物と言われている経理部課長の小笠原政宗と知り合う。
いろんな偶然が重なり、一緒に過ごす機会が増えた志乃と政宗。
次第に政宗のことが気になり始めるけど、元カレの裏切り行為に心に傷を負った志乃はどうしても一歩踏み出せずにいた。
そんな志乃を「誰よりも大切にする」と言って政宗は一途な愛で包み込み、二人の距離は縮まっていく。
だけど、ひょんなことから政宗がとある会社の御曹司だと知った志乃。
政宗本人からそのことを聞かされていない志乃はショックを受けてーーー。
大嫌い!って100回言ったら、死ぬほど好きに変わりそうな気持ちに気付いてよ…。
菊池まりな
恋愛
25歳の朱里は、同じ部署の先輩・嵩にずっと片想いをしていた。けれども不器用な朱里は、素直に「好き」と言えず、口から出るのはいつも「大嫌い」。彼女のツンデレな態度に最初は笑って受け流していた嵩も、次第に本気で嫌われていると思い込み、距離を置き始める。
そんな中、後輩の瑠奈が嵩に好意を寄せ、オープンに想いを伝えていく。朱里は心の奥で「私は本当は死ぬほど好きなのに」と叫びながらも、意地とプライドが邪魔をして一歩踏み出せない。
しかし、嵩の転勤が決まり、別れが迫ったとき、朱里はついに「大嫌い」と100回も繰り返した心の裏にある“本音”を告白する決意をする――。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
不遇な令嬢は次期組長の秘めたる溺愛に絡め取られる。
翼 うみ
恋愛
父の会社を立て直す交換条件のため、ほぼ家族に身売りされた形で関東最大級の極道・桜花組の次期組長に嫁入りしたジェシカ。しかし母を亡くして以降、義母と義妹に虐げられていたジェシカは実家を出られるなら、と前向きだった。夫となる和仁には「君を愛することはない」と冷たく突き放される。それでもジェシカは傷つくことはなく、自分にできることを探して楽しんでいた。
和仁には辛い過去がありそれ故に誰のことも愛さないと決めていたが、純真で健気なジェシカに段々と惹かれてゆき――。
政略結婚から始まる溺愛シンデレラストーリー。
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる