顔がイイだけのチャラ男なんて、大嫌いです! 〜カタブツ営業職女子が、美貌の新入社員に堕ちるまで〜

冬島六花

文字の大きさ
31 / 34
第4章 彼の成長、暴かれる秘密

4.5.絢斗の熱い告白(4,547字)

しおりを挟む
 沈黙が支配していた部屋の中で、ついに絢斗が動いた。こわばった表情のまま、おそるおそる口を開く。

「あの……俺からも、少し言わせてください」

 全員の視線が彼に注がれる。絢斗は深く息を吸い、背筋を伸ばして沙月を見つめた。

(絢斗くん?)

 その視線に込められた真剣さに、沙月の胸がぎゅっと締めつけられる。

「……たとえ最初のきっかけが、誰かの策だったとしても。踏み込んだのは俺自身。そして、俺の沙月さんへの気持ちに、嘘はひとつもないです」

 その一言で、沙月の心がかすかに揺れる。

(そんなふうに……言ってくれるの? この状況で?)

 絢斗は目を伏せ、記憶を辿るように語り始めた。

「入社して、営業部に配属されたとき。初めて会った沙月さんは、めちゃくちゃかっこよかったんすよ。凛としてて、誰にも媚びなくて、なのに俺には優しくて……」

 その言葉には、どこまでもまっすぐな敬意が込められていた。

「厳しかったけど、それ以上にちゃんと見てくれていました。俺の努力とか、失敗とか……すべてに目に留めて、言葉にしてくれるのが、嬉しかったです」

(ああ……そんなふうに、思ってくれていたんだ)

 絢斗の語る言葉のひとつひとつが、沙月の心に静かに染みていく。

「ある日、昼飯も食べてなさそうな沙月さんに、こっそりサンドイッチ差し入れたんす。そしたら、手放しで喜んでくれて……それだけで、俺、舞い上がっちゃって……。しかも、そのときもらったマスコット、沙月さん、ずっとポーチに付けてくれてたじゃないですか」

(あのマスコット……気づいてたんだ)

 沙月の胸に、当時のささやかな記憶が蘇る。

「それを見たときに思ったんです。俺……この人を大切にしたいって。俺の中で確信に変わった……っていうんですかね。わかったんです、沙月さんが、俺にとって特別な人だって」

 絢斗の声には、もう迷いはなかった。
 緊張していた空気が、少しずつほぐれていく。

「展示会の準備で残業して……会議室で二人っきりになったときも、俺、ただ興奮してたんじゃない。沙月さんの仕事に向き合う姿がかっこよくて、誠実で、なのに時々見せる寂しげな横顔が……もう全部、愛しくなったんですよ」

(絢斗くん……私のことを、愛しいだなんて……)

 沙月の目に、じんわりと涙が滲む。

「課長の策があったとしても、俺の気持ちは操られてなんかない。俺は、沙月さんに本気で恋して、本気で惚れて……今もその気持ちは、変わっていません」

 その声は震えていた。でも、それは恐れの震えではなかった。
 抑えきれない熱と、真実への誠意がこもった、勇気の音だった。

「たとえ、会議室でのことが、葛西課長の目論見通りだったとしても……俺にとっては遊びじゃありませんでした。俺のすべてで、これまでの時間を真剣に生きてきたんです。……俺、沙月さんに本気です」

(どうして……こんなにまっすぐなの……?)

 溢れそうな涙を堪えながら、沙月は土下座の姿勢からゆっくりと顔を上げた。
 絢斗の目には、熱と涙が滲んでいた。

「絢斗くん……!」

 声が詰まって、言葉にならない。
 それでも彼の姿がまぶしくて、まっすぐで、痛いほど優しくて――涙が零れそうだった。

 敦子は息を飲み、何も言わず絢斗を見つめていた。
 葛西課長は無言のまま、腕を組んでソファに腰を沈めている。けれど、その視線はどこか、遠いものを見つめているようだった。

「……絢斗くん、ありがとう。私も、ほんっとうに最低な人間なんだけど……あなたを愛してる気持ちは本当です」

 沙月はゆっくりと立ち上がり、彼の元へ歩み寄る。そして、そっと彼の手に自分の手を重ねた。

(許されるわけではないけれど、せめて、自分の気持ちは正直に言えたわ)

 絢斗と沙月の行動が茶番に見えたのか、葛西課長が大きく溜め息をついた。
 その音が、舞台の終幕を告げるように重く響く。

「はぁ……。やれやれ、君たちには完敗だ。……さぁて、どっこいしょっと」

 膝に手を突き、大仰な仕草で立ち上がる。
 その動作には芝居がかった軽さと、どこか哀れな疲労感が混ざっていた。

(葛西課長……あきれ果てているわよね)

 沙月は無意識に、絢斗の手を強く握る。課長は一同を見回し、静かに口を開いた。

「実はね、東雲さんの言う通りさ。僕には〝寝取られ趣味〟……いや、正しくは〝寝取らせ趣味〟ってやつがある」

 その告白に、空気が凍りつく。

(え……! 葛西課長、まさかの告白!?)

「沙月さんに交際を申し込んだのは、真面目な君は断れないだろうと踏んだからだ。強引な手段で、君にアプローチしたというわけさ。そして……半年ほど前かな、管理職級の会議で今年度の新入社員リストを見たとき、沙月さんと絢斗くんの組み合わせが、どうにもそそられてしまってね。人事の配置は部長の仕事だが、僕が〝さりげなく〟進言した。沙月さんを千堂くんのメンターにつけてくれってね」

(嘘でしょ……そんな理由で、私たち……)

 沙月から、じわじわと力が抜けていく。課長の口元が、皮肉に歪む。

「その後の展開は……まさに理想的だった。君たちは次第に距離を縮め、会議室での淫らなオフィスラブを……最高の〝ご褒美〟として、僕に届けてくれた」

 笑いながら告げるその言葉が、ナイフのように突き刺さる。

「葛西課長……本当に、全部あなたの計画通りだったってことですか?」

 沙月の声が震える。本当だとしたら、最低最悪な恋のキューピッドだ。
 口にするのも苦しい。けれど、聞かずにはいられなかった。

(信じてた。……葛西課長は私に愛があるんだって)

 絢斗の手を握る力が、無意識に強くなる。

「ええっ! ってことは、マジで俺たち……課長に遊ばれてたってことですか?」

 絢斗の呟きが、濁流のように落ちる。
 葛西課長はジャケットの皺を伸ばしながら、平然と続けた。

「会議室でのたまらない交わり、沙月さんが焦って取り繕う姿、そして今この場で、映画みたいなロマンティックな愛を語る千堂くん……僕にとっては、どれも最高の〝贈り物〟だったよ」

 その声は、まるで鼻歌を口ずさむような満足感に満ちていた。
 まるで自分が演出家だとでも言いたげに、部屋の空気をねじ曲げる。

「葛西課長……そんな趣味のために、沙月を……!」

 敦子が怒りを込めて声を上げる。

「傷つけたつもりはないよ。……むしろ楽しんでたじゃないか、沙月さん。あの夜の声……生涯の思い出になったよ」

「なっ……!」

 沙月の顔がみるみる真っ赤に染まる。羞恥と怒りが同時に込み上げ、膝の上の拳が震え出す。

(許せない……でも、何も言い返せない……!)

 それでも、課長は平然と、冷たく告げた。

「……もう、僕の用は済んだ。君たちの今後に興味はない」

 そう言い放ち、コートを手にドアへ向かう。最後に振り返り、いつもの笑みを浮かべる。

「沙月さん、絢斗くん。仕事では……引き続き、期待してるよ。じゃあ、おやすみ」

 静かにドアが閉まり、課長の姿が消える。その音が、まるで〝終幕の拍子木〟のように響いた。
 沙月は絢斗の手を握ったまま、呆然とその場に立ち尽くす。

(これが……全部、現実……?)

 横から敦子がそっと声をかける。

「沙月……大丈夫?」

 その声に返す言葉は見つからない。けれど、絢斗は変わらず、優しく真剣だった。

「すみません。ひどい夜になってしまいましたが……何度でも言います。俺の沙月さんへの気持ちは本物です」

 沙月は、ゆっくりと彼の手を握り返す。
 二人のやりとりを目の当たりにした敦子は、沙月と絢斗を交互に見つめて溜め息をついた。

「……まったく、あんたたちってほんっと、どうしようもないわねぇ」

 そう言って、肩をすくめながらも、口元には優しい笑みが浮かんでいた。

(敦子……そうやって、いつも救ってくれるのね)

 沙月は少し涙ぐんだ目で、親友の姿を見つめる。

「沙月、私は前から思ってたのよ。あなたたち、なんだかんだで超・お似合いのカップルだって。……今夜はたっぷり惚気を聞かされて、もう私はぐったり。そろそろ帰るわね。明日からも、よろしく頼んだわよ?」

 そう言ってバッグを手に取り、玄関へ向かう敦子。
 ドアノブに手をかけたところで、いたずらっぽく振り返る。

「絢斗くんに夢中で、仕事を疎かにしちゃダメよ? ……コンビニ袋の端に見えてたコンドームの箱、気づいてるんだからね?」

「ちょっ……!?」

 沙月は顔を真っ赤に染め、思わず声を上げた。

(ま、まさか……バレてたなんて……!)

「当たり前よ! 仕事で成果を出すのが営業職としての使命なんだからっ!」

 声がわずかに上ずり、絢斗も照れ笑いを浮かべる。

「マジですか!? 俺、ぜんぜん気づかなかったです」

 敦子はクスッと笑い、二人を見つめて言葉を添えた。

「でも、そういう沙月だからこそ、絢斗くんも惚れたんでしょう? まったく、可愛い後輩に手ェ出すなんて、最高にスキャンダラスよ」

(……なんかもう、完敗ね)

 敦子の瞳には、からかいの裏に、深い友情とあたたかい祝福の光が宿っていた。

「ねぇ沙月、聞いたことある? 相手の顔がきっかけで惚れた恋は、長続きするんだって。沙月は最初から千堂くんの顔にゾッコンだったもんね。きっと長続きするよ。……じゃあね、お二人さん。おやすみなさい」

 軽く手を振り、敦子はドアを開けて出て行く。
 足音が遠ざかれば、ふたたび静寂が部屋に戻ってきた。
 沙月はリビングに戻ってソファに腰を下ろし、深呼吸する。

(嵐のような夜だったわね……でも)

「敦子さん、良い人ですね。なんか……ほっとしたっす」

 絢斗が隣でぽつりと呟く。
 沙月は彼を横目に見て、ふっと微笑んだ。

「そうね。彼女は同期でもあるけれど、大切な親友でもあるの。敦子には、いつも助けられてるわ。今夜も……私たちの味方でいてくれた」

 ふと視界の端に映る、キッチンカウンターのレジ袋。その隅からのぞく小さな箱を見て、頬が自然とゆるむ。

(コンドームの箱にも、気づかれていたなんてね)

「沙月さん、俺がさっき言ったこと、全部全部、本音ですから。課長がどうとか、仕組まれたとか関係なくて、俺……本当に、沙月さんが好きなんすよ」

 まっすぐに見つめてくる絢斗の瞳に、沙月はそっと手を伸ばし、彼の手を握った。

「私もよ、絢斗くん。でも敦子の言う通り、仕事を疎かにはできない。それが私のルールだから」

 その声には、キャリアウーマンとしての毅然とした強さが宿っている。

「もちろん、了解です。俺も最強の社会人を目指してるんで、これからもビシバシ指導してください!」

 絢斗が元気に頷き、二人の距離が、自然と近づいていく。

(絢斗くんを、そして自分の気持ちを、もう二度と裏切りたくない)

 コンビニの袋から缶ビールとチューハイを取り出し、缶ビールを絢斗に手渡す。

「……展示会の成功と、これからの私たちに」

 缶を開けながら沙月が声を上げると、絢斗がすかさず返す。

「乾杯!」

 カチン、と小さな音が部屋に弾ける。その音は、緊迫した夜の幕引きに、ささやかな華を添えていた。
 こうして寄り添い合えることが、今の沙月にとって何よりの救いだった。
 仕事と愛情。両方を大切にしていきたい――沙月はそう願っていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

契約妻のはずが豹変した夫の激愛に浸されています

結祈みのり
恋愛
両親の不仲の影響で、恋愛や結婚に夢のない春華は、約二年前、実家のしがらみから逃れるために大手企業の御曹司・聡と結婚した。親からの結婚の催促にうんざりしていた彼は、同じく自由を求める春華に契約夫婦になろうと提案してきたのだ。お互いを縛らず、周囲に結婚相手を明らかにしない単なる同居人。そんな関係が続いていたある日、ひょんなことから後輩に告白された春華。それを知っても夫の態度はいつも通り――と思っていたら、なんだか独占欲めいたものに変わっていって……!?

あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜

瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。 まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。 息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。 あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。 夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで…… 夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。

完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす

小木楓
恋愛
完結しました✨ タグ&あらすじ変更しました。 略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。 「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」 「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」 大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。 しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。 強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。 夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。 恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……? 「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」 逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。 それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。 「一生、私の腕の中で溺れていろ」 守るために壊し、愛するために縛る。 冷酷な仮面の下に隠された、 一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。 ★最後は極上のハッピーエンドです。 ※AI画像を使用しています。

エリート御曹司は傷心の彼女に溢れる深愛を甘く刻み込む

松本ユミ
恋愛
旧題:君に捧げる一途な愛~御曹司は傷ついた彼女を守りたい~ 木下志乃は付き合っていた彼氏を妹に奪われた過去があり、恋愛に消極的になっていた。 ある日、志乃と同じ会社で働いている無口で堅物と言われている経理部課長の小笠原政宗と知り合う。 いろんな偶然が重なり、一緒に過ごす機会が増えた志乃と政宗。 次第に政宗のことが気になり始めるけど、元カレの裏切り行為に心に傷を負った志乃はどうしても一歩踏み出せずにいた。 そんな志乃を「誰よりも大切にする」と言って政宗は一途な愛で包み込み、二人の距離は縮まっていく。 だけど、ひょんなことから政宗がとある会社の御曹司だと知った志乃。 政宗本人からそのことを聞かされていない志乃はショックを受けてーーー。

大嫌い!って100回言ったら、死ぬほど好きに変わりそうな気持ちに気付いてよ…。

菊池まりな
恋愛
25歳の朱里は、同じ部署の先輩・嵩にずっと片想いをしていた。けれども不器用な朱里は、素直に「好き」と言えず、口から出るのはいつも「大嫌い」。彼女のツンデレな態度に最初は笑って受け流していた嵩も、次第に本気で嫌われていると思い込み、距離を置き始める。 そんな中、後輩の瑠奈が嵩に好意を寄せ、オープンに想いを伝えていく。朱里は心の奥で「私は本当は死ぬほど好きなのに」と叫びながらも、意地とプライドが邪魔をして一歩踏み出せない。 しかし、嵩の転勤が決まり、別れが迫ったとき、朱里はついに「大嫌い」と100回も繰り返した心の裏にある“本音”を告白する決意をする――。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

不遇な令嬢は次期組長の秘めたる溺愛に絡め取られる。

翼 うみ
恋愛
父の会社を立て直す交換条件のため、ほぼ家族に身売りされた形で関東最大級の極道・桜花組の次期組長に嫁入りしたジェシカ。しかし母を亡くして以降、義母と義妹に虐げられていたジェシカは実家を出られるなら、と前向きだった。夫となる和仁には「君を愛することはない」と冷たく突き放される。それでもジェシカは傷つくことはなく、自分にできることを探して楽しんでいた。 和仁には辛い過去がありそれ故に誰のことも愛さないと決めていたが、純真で健気なジェシカに段々と惹かれてゆき――。 政略結婚から始まる溺愛シンデレラストーリー。

『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』

鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、 仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。 厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議―― 最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。 だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、 結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。 そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、 次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。 同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。 数々の試練が二人を襲うが―― 蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、 結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。 そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、 秘書と社長の関係を静かに越えていく。 「これからの人生も、そばで支えてほしい。」 それは、彼が初めて見せた弱さであり、 結衣だけに向けた真剣な想いだった。 秘書として。 一人の女性として。 結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。 仕事も恋も全力で駆け抜ける、 “冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。

処理中です...