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恋焦がれる
恋などしない・・・いや、できない
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僕は逃げた。逃げていた。足が動いている。疲れているのに休みたいのに足が止まらない。でもそれでもいい。どこか先輩が来ない場所。そう遠くに、遠くに逃げたい。
「凪様?」
誰かの声が・・・誰かではない時咲の声が聞こえた。
「あ、れ?」
「凪様のお母様が私の家に来て凪様の具合が悪いと聞き来ました。」
「お母様が?」
「はい。」
「そうか。帰って良い。」
「で、ですが、何か悪い夢でも見ていたのではないですか?うなされていたので・・・」
「・・・なんか言っていたか?」
「・・・・先輩と」
「まぁ、とにかくだ。僕は大丈夫。茅鶴様がご飯を作って待っているんだろう?こっちも薫兄さんが帰って来る。」
「はい、では私は帰ります。」
「そうしてくれ、」
一人になるとやっぱり考えてしまう。
僕は本当に恋をしているのだろうか?いやいやまさかそんなことはないはずだ。だって僕は婚約者のいる身、ダメなはずだ。違反のはずだ。伝統破りのはずだ。
時咲に、お母様にお父様に何を思われるか・・・考えただけで鳥肌が立つ。
「凪。居る?」
「兄さん?」
「話がある。」
「?何?どうしたの?」
「俺は、要家の当主の座から降りる。だから時期当主はお前、凪だ。」
「え?なんで?当主は兄さんで僕は繋家の者になるんでしょう?」
「俺が繋家の者になる。父も了承している。母は特に何も・・」
「待って、そんな簡単に・・」
「簡単じゃない、考えて、考えて導き出した結果だ。」
薫兄さんはそう言ってどこかに行ってしまう。僕もそれについて行き外に出た。後をつけて繋家の敷地内に入った。インターホンを押したのか家からは繋家の者で薫兄さんの婚約者、そして時咲の姉茅鶴様が出てきて抱き締めた。
「茅鶴!」
「薫様!」
「幸せになろう!」
そう大きな声で聞こえた。茅鶴は手で口を押さえてその場にしゃがみ込んでしまった。
僕は手を握りしめた。
ああ、僕に恋なんってできるわけない
「凪様?」
誰かの声が・・・誰かではない時咲の声が聞こえた。
「あ、れ?」
「凪様のお母様が私の家に来て凪様の具合が悪いと聞き来ました。」
「お母様が?」
「はい。」
「そうか。帰って良い。」
「で、ですが、何か悪い夢でも見ていたのではないですか?うなされていたので・・・」
「・・・なんか言っていたか?」
「・・・・先輩と」
「まぁ、とにかくだ。僕は大丈夫。茅鶴様がご飯を作って待っているんだろう?こっちも薫兄さんが帰って来る。」
「はい、では私は帰ります。」
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一人になるとやっぱり考えてしまう。
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「待って、そんな簡単に・・」
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薫兄さんはそう言ってどこかに行ってしまう。僕もそれについて行き外に出た。後をつけて繋家の敷地内に入った。インターホンを押したのか家からは繋家の者で薫兄さんの婚約者、そして時咲の姉茅鶴様が出てきて抱き締めた。
「茅鶴!」
「薫様!」
「幸せになろう!」
そう大きな声で聞こえた。茅鶴は手で口を押さえてその場にしゃがみ込んでしまった。
僕は手を握りしめた。
ああ、僕に恋なんってできるわけない
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