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やっぱりこの学校は
今日なのか
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僕はスマホを持って自分の部屋に行く。僕が開いたのはメール、画面に書いてある名前はボス。
『ボス。』
と一言だけメールで送る。即既読がつき
『なにをしていた?』
と帰ってきた。手が震えながら
『直也を誘い続けていました』
と返す。
『はぁ。今すぐ、俺のところに来い。今がどんな状況なのか分かってるだろう?お前の力が必要だ。こっちに槇と葉研究員とお前の兄がいる。そこで4人に新しい任務を与える。すぐに来い。』
『分かりました。』
僕はメールが来なくなったことを確認して、クローゼットを開ける。ずっと着なかった服が仕舞われている。白衣だ。白衣のポケットを探ると薬が入っている瓶を見つけ、飲む。唾と一緒に飲み込む。数回咳き込む。
白衣を持って、部屋を出た。
「白斗っ。」
直也の心配そうな声が一階から聞こえる。
「・・・」
一階まで降りる。
「直也。ごめん。」
「白斗はこのことを知ってた?」
「知らない。知らなかった。でも、いつかはこうなるって思ってたから。」
「ちゃんと約束。」
「守る。守るようにする。約束だからね。直也。」
白斗の体を抱き締める。
「僕はちゃんと直也の元に戻ってくるから。」
「お願いね。」
直也が珍しく泣いている。直也の顔を触って、
「八重君が見てるよ。直也。ごめんね。ごめんね。」
「うん。うん。白斗。」
僕は直也を置いて家を出た。八重君の表情はなんだか申し訳なさそうだった。
『ボス。』
と一言だけメールで送る。即既読がつき
『なにをしていた?』
と帰ってきた。手が震えながら
『直也を誘い続けていました』
と返す。
『はぁ。今すぐ、俺のところに来い。今がどんな状況なのか分かってるだろう?お前の力が必要だ。こっちに槇と葉研究員とお前の兄がいる。そこで4人に新しい任務を与える。すぐに来い。』
『分かりました。』
僕はメールが来なくなったことを確認して、クローゼットを開ける。ずっと着なかった服が仕舞われている。白衣だ。白衣のポケットを探ると薬が入っている瓶を見つけ、飲む。唾と一緒に飲み込む。数回咳き込む。
白衣を持って、部屋を出た。
「白斗っ。」
直也の心配そうな声が一階から聞こえる。
「・・・」
一階まで降りる。
「直也。ごめん。」
「白斗はこのことを知ってた?」
「知らない。知らなかった。でも、いつかはこうなるって思ってたから。」
「ちゃんと約束。」
「守る。守るようにする。約束だからね。直也。」
白斗の体を抱き締める。
「僕はちゃんと直也の元に戻ってくるから。」
「お願いね。」
直也が珍しく泣いている。直也の顔を触って、
「八重君が見てるよ。直也。ごめんね。ごめんね。」
「うん。うん。白斗。」
僕は直也を置いて家を出た。八重君の表情はなんだか申し訳なさそうだった。
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