4M のメモリー 16 完

三角関係になってしまいそうなほど 14

 　佐々木の前では、私たちは女同士と思われているから、嫌がる千春の身体を触ったり出来る。

可愛すぎる千春への嫉妬心は、虐めたくなって困らせたい気持ち、辱めたい気持ちは佐々木も興味を示し静観し手を出さない。

もっとも千春に手を出すようなら女装がバレないように、逆に静止させなくてはいけない複雑な立場にいた。

ちょっかいを出していると「ヤダー見ないで」と、持ち合わせていたアイマスクを彼の目に覆ってやることが、成瀬の自然の行為に見えた。

佐々木は「ハイハイ」と、アイマスクをするのを受け入れる。そのタイミングで今まで弱々しかった成瀬千春が急に強い力で、私を佐々木の前に押し出してくる。

その時、初めて一連の意味が分かったようで抱きついてやった。千春としては、その行為が良かったようで、私は遠慮しなかった。三角関係になってしまいそうなほど、佐々木に身体を寄せたのだ。

成瀬千春は、自分の影武者とでも思っているようで、遠慮なく後ろからグイグイ押すので、佐々木は倒れ込み被さるような体勢となる。

男はそんな行為に挑発されて、手が後ろに回り強く抱き寄せてくる。

・・うう、私は池田です・・と、言えないほど強く唇を奪われたのである。真逆！こんな濃厚なキスをしていたなんて・・つづく