真田三代記

赤井よろい

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岩櫃城

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武田の三堅城といわれた岩櫃城

群馬県岩櫃城へ行った。
群馬原町駅で降りて、駅前の岩櫃真田忍者ミュージアム「にんぱく」を見学した。
VRで真田騎馬隊との対戦は迫力があり楽しかった。
ここから徒歩で、岩櫃城の出城柳沢城→岩櫃城→岩櫃山→郷原駅の行程です。
群馬原町駅というか、下界では曇。
両城趾は霧雨。
岩櫃山に登るに従い小雨。
岩櫃山頂は曇。
小雨の山腹を下り、里に出ると曇。

各地によく山城に霧がでてという伝説があるけど、距離はないのにこんなに天候が違うのね。

山城の柳沢城はやたら急峻堅固で防御土木が必要無さそうな位でした。
同時に登り始めた老夫婦は、何分も歩かないうちにあきらめて引き返しました。
頂上部に堀切が確認できました。
昔行者や信者がやったであろう胎内潜りや坑道跡もあり興味深かったです。

岩櫃城は岩櫃山の山腹にあり、岩櫃城から岩櫃山はすぐだと個人的に勘違いしていました。

岩櫃山は高い山じゃないけどほぼ全て急傾斜で鎖場多し。雨で滑り転倒滑落しましたが数メートルで自然に止まり怪我なく無事標準行程の倍近い時間で下山しました。
こんな怖かったのは初めてでした。
武田の三堅城とは、甲斐の岩殿城、駿河の久能山城、上野の岩櫃城ですが、岩櫃城が一番要害堅固を身をもって体験しました。


永禄四年、上杉謙信と武田信玄の川中島の大激戦は双方とも勝利を宣言しているが、その後武田の領地が拡張してるので武田の勝利と言えるだろう。
そんななか、岩櫃城は永禄6年(1563)上杉方の斎藤越前憲広から、武田方の真田幸隆が事前に内応者を念入りに作って奪った城だ。
ゲーム「信長の野望」でも“城取りとは、人の心を攻めるもの”と幸隆が述べてますね。
幸隆はむろん合戦にも参加したが調略の名人と言われてますね。幸隆は武田信虎に敗れて浪人して、信虎を追放した信虎の長男武田信玄に招かれて実力を発揮して武田24将の一人になります。
幸隆は武田軍の北信州侵攻作戦では敵方の武将の調略に大活躍しました。
彼の息子は有名な真田昌幸ですが、昌幸の息子の幸村も高名ですね。

また後年岩櫃城は天正10年真田昌幸が、武田軍が滅亡して落人となった武田家当主勝頼を迎えて、既に天下人となった織田信長の大軍相手に籠城すると息巻いていた城です。
結果は勝頼は来ることはなく、信長も三か月後本能寺で死にましたので籠城戦はありませんでした。
この時信州の小大名に過ぎない昌幸が天下人の信長を迎え打つとは昌幸は気が狂ったに違いない。信長の石高は真田の100倍ある。石高🟰兵力である。武田信玄にちょっと可愛がられたからといって調子に乗っている。信長に逆らったら皆殺しである。岩櫃城一帯は草も生えない焼け野原となり真田ももう終わりと近隣の土豪は皆が皆噂した。
だがこの三年後に昌幸は、少年の頃から参謀将校として武田信玄に大事に育てられた天才的軍略家として天下に知られることになる。
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