23 / 33
アメデオと婚約者•2
しおりを挟む
【 アメデオの視点 】
苛立っていた。
『いっそ アイリスが潔白か医師に調べさせよう』
『なりません、王太子殿下。式の前夜にしか行えません』
『何故だ』
『あの診察は男を知っていようが女性にとっては嫌なものなのです。若くて男を知らない女性なら尚更です。それに相手は他国の王女です。命じることなどできませんし王女が受け入れたとしてもオヴェル王が知ったらどうなるか…。
式前検査で黒なら破談なのですから待ちましょう』
破談?破談なんて生ぬるい。祖国になど返すものか。奴隷として閉じ込めて一生飼い殺しにしてやる。
ようやくアイリスの未来の義妹とヴラシス王子が到着したと知らせが入った。物陰に隠れて盗み聞きしたが口裏を合わせたりはしていない。
アイリスと、黒髪に神々しい金眼の逞しい青年と、小柄な少女が目の前を通過しようとしていた。
バチっと目が合ったのは少女の薄紫色の大きな瞳だった。とても可愛い子だ。この中で一番若いし、いくらなんでもあんな下着をデザインして作らせたなんて信じられるわけがない。
王子と握手するとかなり剣を握ってきたことが分かる。その王子が私に警戒の色を見せたのだ。先ずは休ませて晩餐の後に話を聞くことにした。
少しして外務室の室長が慌て私の執務室へ来た。
「王太子殿下!ヴラシス王子殿下とキュアノス子爵令嬢が一般向けの庭園で貴族令嬢と揉めております!」
どこのバカだ!王族相手に揉めるなど死にたいのか!?現場に向かう途中でハリスに会った。
「王太子殿下にご挨拶を申し上げます。
室長、事態は治りました。令嬢達は既にヴラシス王子殿下とキュアノス子爵令嬢が制裁しており、アレ以上は望んでいないそうです」
「どんな?」
「ヴラシス王子殿下が5本の指を折り、顔にインクをかけました。インクはキュアノス嬢の指示です」
「インク?」
「そのまま3日放置するようにと…ククッ、なかなか面白い令嬢ですね。3日後の女達の反応が楽しみですよ。それでいてやり過ぎたかな?と不安を滲ませながら私を見上げるあの瞳が堪りません。ヴラシス王子殿下がいなければ求婚したいくらいです」
氷面のレオナード・ハリスが笑っていた。侯爵家の三男で令嬢達を虫の如く見下す男が…
「何が原因だったのだ」
「ドレス以外の服を着たキュアノス嬢に、ロデリオ伯爵家の次女とその取り巻きが庭園に入るなと絡んだのです。その上で腕を掴み爪を食い込ませました。そこにヴラシス王子殿下が割って入り、掴んだ手の方の指を全て折ったのです」
「なんと愚かな。謝罪に出向かねば」
「室長、既にキュアノス嬢は晩餐の支度を始める頃かと」
「ではヴラシス王子殿下に謝罪をしておこう」
晩餐の時間になって、国王と王妃の前に緊張するキュアノス嬢にヴラシス王子とアイリスがフォローを入れている。大人しく食事をし始めるとアイリスが彼女の事を話し始めた。
「エリシアは2番目の兄より弓の腕が立つのですよ」
「まあ、弓を?大変じゃないかしら」
「訓練とコツを掴むことで引くことができました」
「子爵家は軍部か何かに?」
「父は国王陛下の執務室の一員ですが軍部ではありません。私だけ少し異色なだけです」
「ご兄弟は?」
「私だけです」
「婿を取るのね?」
「はい」
母である王妃は彼女に興味を持ったようだ。
「嫁入りを望まれたら?」
「わかりません」
「そうよね。でもあなたが決められるのなら嫁入りという選択肢はあるの?」
「キュアノス家より居心地が良ければ」
「キュアノス家よりとは?」
「父は私に自由を与えてくださいます。危険がなければ好きな物を作らせてくださいますし、敷地内では怪我をしない限り慎ましくしていなくても叱られません」
「…それはまた変わっているのね。さっき国王陛下の執務室にお勤めと聞いた気がするけど」
「私には甘いのです」
「そう」
母上がチラッと私を見たのは何故だろう。
晩餐が終わり、下着の件について聞きたかったのに母上から話があると引き止められた。2人きりの食堂でワインを飲みながらじっと見ている。
「話とは何でしょう」
「エリシア・キュアノス…随分と可愛い子ね」
「そうですね」
「あの子は妃にはできないけどアイリスを迎えた後なら愛妾にすることも可能よ。まだ学生なら内定を出しておけばいいわ」
「子爵令嬢ですよ?」
「だから愛妾なんじゃない。子を産めば私が妃として昇格させるわ」
「一体どういうことですか。キュアノス家に何かあるのですか?」
「違うわ。好みなの」
「はい?」
「あの顔も素直さもいいわね。私の側に置きたいけど、侍女だとあなたの子を産ませられないもの」
「アイリスと近すぎます」
「アイリスは正妃、エリシアは愛妾。あの感じではエリシアはアイリスの座を欲しがらないわ。むしろ拒絶するでしょうね。アイリスは王女としての教育を受けてきたのだから複数人娶ることも承知しているはずよ。将来別の妃を迎えたときにエリシアの存在がアイリスの支えになるはずよ」
「ヴラシス王子が絶対に渡さないはずです」
「エリシアは子爵家の令嬢なの。先に子爵を説得した方の勝ちよ」
「私は反対です。王太子の愛妾など不向きです」
「空いている宮に住まわせればいいわ。そこで好きに過ごさせれば彼女の願いは叶うもの。
ふふっ、それに少し計算高いところも好きだわ。明日お茶に誘ってみるわ。あなたが嫌ならカルゼンに娶らせるわ」
「カルゼンこそ嫌がりますよ」
「弓を扱う令嬢なら別よ」
参ったな。
ヴラシス王子を呼び出して話を聞いてから警告をすることにした。私の勘では彼は敵にしない方がいいタイプだと判断したからだ。
彼の部屋に行くと不在だった。彼の護衛騎士からは“寝る間際までエリシア嬢から離れません。呼びますか?”と言われた。
アイリスの様子を見に行くと彼女もいなかった。“王女殿下はキュアノス子爵令嬢のお部屋にいらっしゃいます”
多分、キュアノス嬢を愛妾に迎えたら、心配しなくてはいけないのは私の方だ。既に婚約者は私よりキュアノス嬢に夢中のようだ。
苛立っていた。
『いっそ アイリスが潔白か医師に調べさせよう』
『なりません、王太子殿下。式の前夜にしか行えません』
『何故だ』
『あの診察は男を知っていようが女性にとっては嫌なものなのです。若くて男を知らない女性なら尚更です。それに相手は他国の王女です。命じることなどできませんし王女が受け入れたとしてもオヴェル王が知ったらどうなるか…。
式前検査で黒なら破談なのですから待ちましょう』
破談?破談なんて生ぬるい。祖国になど返すものか。奴隷として閉じ込めて一生飼い殺しにしてやる。
ようやくアイリスの未来の義妹とヴラシス王子が到着したと知らせが入った。物陰に隠れて盗み聞きしたが口裏を合わせたりはしていない。
アイリスと、黒髪に神々しい金眼の逞しい青年と、小柄な少女が目の前を通過しようとしていた。
バチっと目が合ったのは少女の薄紫色の大きな瞳だった。とても可愛い子だ。この中で一番若いし、いくらなんでもあんな下着をデザインして作らせたなんて信じられるわけがない。
王子と握手するとかなり剣を握ってきたことが分かる。その王子が私に警戒の色を見せたのだ。先ずは休ませて晩餐の後に話を聞くことにした。
少しして外務室の室長が慌て私の執務室へ来た。
「王太子殿下!ヴラシス王子殿下とキュアノス子爵令嬢が一般向けの庭園で貴族令嬢と揉めております!」
どこのバカだ!王族相手に揉めるなど死にたいのか!?現場に向かう途中でハリスに会った。
「王太子殿下にご挨拶を申し上げます。
室長、事態は治りました。令嬢達は既にヴラシス王子殿下とキュアノス子爵令嬢が制裁しており、アレ以上は望んでいないそうです」
「どんな?」
「ヴラシス王子殿下が5本の指を折り、顔にインクをかけました。インクはキュアノス嬢の指示です」
「インク?」
「そのまま3日放置するようにと…ククッ、なかなか面白い令嬢ですね。3日後の女達の反応が楽しみですよ。それでいてやり過ぎたかな?と不安を滲ませながら私を見上げるあの瞳が堪りません。ヴラシス王子殿下がいなければ求婚したいくらいです」
氷面のレオナード・ハリスが笑っていた。侯爵家の三男で令嬢達を虫の如く見下す男が…
「何が原因だったのだ」
「ドレス以外の服を着たキュアノス嬢に、ロデリオ伯爵家の次女とその取り巻きが庭園に入るなと絡んだのです。その上で腕を掴み爪を食い込ませました。そこにヴラシス王子殿下が割って入り、掴んだ手の方の指を全て折ったのです」
「なんと愚かな。謝罪に出向かねば」
「室長、既にキュアノス嬢は晩餐の支度を始める頃かと」
「ではヴラシス王子殿下に謝罪をしておこう」
晩餐の時間になって、国王と王妃の前に緊張するキュアノス嬢にヴラシス王子とアイリスがフォローを入れている。大人しく食事をし始めるとアイリスが彼女の事を話し始めた。
「エリシアは2番目の兄より弓の腕が立つのですよ」
「まあ、弓を?大変じゃないかしら」
「訓練とコツを掴むことで引くことができました」
「子爵家は軍部か何かに?」
「父は国王陛下の執務室の一員ですが軍部ではありません。私だけ少し異色なだけです」
「ご兄弟は?」
「私だけです」
「婿を取るのね?」
「はい」
母である王妃は彼女に興味を持ったようだ。
「嫁入りを望まれたら?」
「わかりません」
「そうよね。でもあなたが決められるのなら嫁入りという選択肢はあるの?」
「キュアノス家より居心地が良ければ」
「キュアノス家よりとは?」
「父は私に自由を与えてくださいます。危険がなければ好きな物を作らせてくださいますし、敷地内では怪我をしない限り慎ましくしていなくても叱られません」
「…それはまた変わっているのね。さっき国王陛下の執務室にお勤めと聞いた気がするけど」
「私には甘いのです」
「そう」
母上がチラッと私を見たのは何故だろう。
晩餐が終わり、下着の件について聞きたかったのに母上から話があると引き止められた。2人きりの食堂でワインを飲みながらじっと見ている。
「話とは何でしょう」
「エリシア・キュアノス…随分と可愛い子ね」
「そうですね」
「あの子は妃にはできないけどアイリスを迎えた後なら愛妾にすることも可能よ。まだ学生なら内定を出しておけばいいわ」
「子爵令嬢ですよ?」
「だから愛妾なんじゃない。子を産めば私が妃として昇格させるわ」
「一体どういうことですか。キュアノス家に何かあるのですか?」
「違うわ。好みなの」
「はい?」
「あの顔も素直さもいいわね。私の側に置きたいけど、侍女だとあなたの子を産ませられないもの」
「アイリスと近すぎます」
「アイリスは正妃、エリシアは愛妾。あの感じではエリシアはアイリスの座を欲しがらないわ。むしろ拒絶するでしょうね。アイリスは王女としての教育を受けてきたのだから複数人娶ることも承知しているはずよ。将来別の妃を迎えたときにエリシアの存在がアイリスの支えになるはずよ」
「ヴラシス王子が絶対に渡さないはずです」
「エリシアは子爵家の令嬢なの。先に子爵を説得した方の勝ちよ」
「私は反対です。王太子の愛妾など不向きです」
「空いている宮に住まわせればいいわ。そこで好きに過ごさせれば彼女の願いは叶うもの。
ふふっ、それに少し計算高いところも好きだわ。明日お茶に誘ってみるわ。あなたが嫌ならカルゼンに娶らせるわ」
「カルゼンこそ嫌がりますよ」
「弓を扱う令嬢なら別よ」
参ったな。
ヴラシス王子を呼び出して話を聞いてから警告をすることにした。私の勘では彼は敵にしない方がいいタイプだと判断したからだ。
彼の部屋に行くと不在だった。彼の護衛騎士からは“寝る間際までエリシア嬢から離れません。呼びますか?”と言われた。
アイリスの様子を見に行くと彼女もいなかった。“王女殿下はキュアノス子爵令嬢のお部屋にいらっしゃいます”
多分、キュアノス嬢を愛妾に迎えたら、心配しなくてはいけないのは私の方だ。既に婚約者は私よりキュアノス嬢に夢中のようだ。
1,056
あなたにおすすめの小説
殿下に寵愛されてませんが別にかまいません!!!!!
さくら
恋愛
王太子アルベルト殿下の婚約者であった令嬢リリアナ。けれど、ある日突然「裏切り者」の汚名を着せられ、殿下の寵愛を失い、婚約を破棄されてしまう。
――でも、リリアナは泣き崩れなかった。
「殿下に愛されなくても、私には花と薬草がある。健気? 別に演じてないですけど?」
庶民の村で暮らし始めた彼女は、花畑を育て、子どもたちに薬草茶を振る舞い、村人から慕われていく。だが、そんな彼女を放っておけないのが、執着心に囚われた殿下。噂を流し、畑を焼き払い、ついには刺客を放ち……。
「どこまで私を追い詰めたいのですか、殿下」
絶望の淵に立たされたリリアナを守ろうとするのは、騎士団長セドリック。冷徹で寡黙な男は、彼女の誠実さに心を動かされ、やがて命を懸けて庇う。
「俺は、君を守るために剣を振るう」
寵愛などなくても構わない。けれど、守ってくれる人がいる――。
灰の大地に芽吹く新しい絆が、彼女を強く、美しく咲かせていく。
ワザとダサくしてたら婚約破棄されたので隣国に行きます!
satomi
恋愛
ワザと瓶底メガネで三つ編みで、生活をしていたら、「自分の隣に相応しくない」という理由でこのフッラクション王国の王太子であられます、ダミアン殿下であらせられます、ダミアン殿下に婚約破棄をされました。
私はホウショウ公爵家の次女でコリーナと申します。
私の容姿で婚約破棄をされたことに対して私付きの侍女のルナは大激怒。
お父様は「結婚前に王太子が人を見てくれだけで判断していることが分かって良かった」と。
眼鏡をやめただけで、学園内での手の平返しが酷かったので、私は父の妹、叔母様を頼りに隣国のリーク帝国に留学することとしました!
身代わり令嬢、恋した公爵に真実を伝えて去ろうとしたら、絡めとられる(ごめんなさぁぁぁぁい!あなたの本当の婚約者は、私の姉です)
柳葉うら
恋愛
(ごめんなさぁぁぁぁい!)
辺境伯令嬢のウィルマは心の中で土下座した。
結婚が嫌で家出した姉の身代わりをして、誰もが羨むような素敵な公爵様の婚約者として会ったのだが、公爵あまりにも良い人すぎて、申し訳なくて仕方がないのだ。
正直者で面食いな身代わり令嬢と、そんな令嬢のことが実は昔から好きだった策士なヒーローがドタバタとするお話です。
さくっと読んでいただけるかと思います。
氷の騎士と契約結婚したのですが、愛することはないと言われたので契約通り離縁します!
柚屋志宇
恋愛
「お前を愛することはない」
『氷の騎士』侯爵令息ライナスは、伯爵令嬢セルマに白い結婚を宣言した。
セルマは家同士の政略による契約結婚と割り切ってライナスの妻となり、二年後の離縁の日を待つ。
しかし結婚すると、最初は冷たかったライナスだが次第にセルマに好意的になる。
だがセルマは離縁の日が待ち遠しい。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
つかぬことを伺いますが ~伯爵令嬢には当て馬されてる時間はない~
有沢楓花
恋愛
「フランシス、俺はお前との婚約を解消したい!」
魔法学院の大学・魔法医学部に通う伯爵家の令嬢フランシスは、幼馴染で侯爵家の婚約者・ヘクターの度重なるストーキング行為に悩まされていた。
「真実の愛」を実らせるためとかで、高等部時代から度々「恋のスパイス」として当て馬にされてきたのだ。
静かに学生生活を送りたいのに、待ち伏せに尾行、濡れ衣、目の前でのいちゃいちゃ。
忍耐の限界を迎えたフランシスは、ついに反撃に出る。
「本気で婚約解消してくださらないなら、次は法廷でお会いしましょう!」
そして法学部のモブ系男子・レイモンドに、つきまといの証拠を集めて婚約解消をしたいと相談したのだが。
「高貴な血筋なし、特殊設定なし、成績優秀、理想的ですね。……ということで、結婚していただけませんか?」
「……ちょっと意味が分からないんだけど」
しかし、フランシスが医学の道を選んだのは濡れ衣を晴らしたり証拠を集めるためでもあったように、法学部を選び検事を目指していたレイモンドにもまた、特殊設定でなくとも、人には言えない事情があって……。
※次作『つかぬことを伺いますが ~絵画の乙女は炎上しました~』(8/3公開予定)はミステリー+恋愛となっております。
心を病んでいるという嘘をつかれ追放された私、調香の才能で見返したら調香が社交界追放されました
er
恋愛
心を病んだと濡れ衣を着せられ、夫アンドレに離縁されたセリーヌ。愛人と結婚したかった夫の陰謀だったが、誰も信じてくれない。失意の中、亡き母から受け継いだ調香の才能に目覚めた彼女は、東の別邸で香水作りに没頭する。やがて「春風の工房」として王都で評判になり、冷酷な北方公爵マグナスの目に留まる。マグナスの支援で宮廷調香師に推薦された矢先、元夫が妨害工作を仕掛けてきたのだが?
【完結】元悪役令嬢は、最推しの旦那様と離縁したい
うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
「アルフレッド様、離縁してください!!」
この言葉を婚約者の時から、優に100回は超えて伝えてきた。
けれど、今日も受け入れてもらえることはない。
私の夫であるアルフレッド様は、前世から大好きな私の最推しだ。 推しの幸せが私の幸せ。
本当なら私が幸せにしたかった。
けれど、残念ながら悪役令嬢だった私では、アルフレッド様を幸せにできない。
既に乙女ゲームのエンディングを迎えてしまったけれど、現実はその先も続いていて、ヒロインちゃんがまだ結婚をしていない今なら、十二分に割り込むチャンスがあるはずだ。
アルフレッド様がその気にさえなれば、逆転以外あり得ない。
その時のためにも、私と離縁する必要がある。
アルフレッド様の幸せのために、絶対に離縁してみせるんだから!!
推しである夫が大好きすぎる元悪役令嬢のカタリナと、妻を愛しているのにまったく伝わっていないアルフレッドのラブコメです。
全4話+番外編が1話となっております。
※苦手な方は、ブラウザバックを推奨しております。
【完結】「政略結婚ですのでお構いなく!」
仙桜可律
恋愛
文官の妹が王子に見初められたことで、派閥間の勢力図が変わった。
「で、政略結婚って言われましてもお父様……」
優秀な兄と妹に挟まれて、何事もほどほどにこなしてきたミランダ。代々優秀な文官を輩出してきたシューゼル伯爵家は良縁に恵まれるそうだ。
適齢期になったら適当に釣り合う方と適当にお付き合いをして適当な時期に結婚したいと思っていた。
それなのに代々武官の家柄で有名なリッキー家と結婚だなんて。
のんびりに見えて豪胆な令嬢と
体力系にしか自信がないワンコ令息
24.4.87 本編完結
以降不定期で番外編予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる