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婚約破棄
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避けて通れない日がやってきた。ボイズ公爵とクリスチャンが話し合いにキャロン邸に来ようとしたが、私が屋敷に入れたくないと言ったので、場所が王城に変わった。
え?どこかのお店で良かったのに…。
「ボイズ公爵がいらっしゃいました」
王宮メイドがボイズ公爵とクリスチャンを会議室に通した。
メイドは退がったが、王宮兵士は会議室に5人配置されたままだ。
公「キャロン伯爵、レティシア嬢。話し合いの余地をいただき感謝します。レティシア嬢、此度は息子が不快な思いをさせてしまい申し訳ありません」
ク「レティシア、すまなかった。ミリアナ…ボロン嬢とは単なる遊びで本気ではなかった」
父「なのに婚約者である娘と同伴しておいて、本気ではない相手と事に及ぶのですか?」
ク「そ、それは…」
父「1年以上関係が続いていたら愛人と呼ぶのですよ」
ク「ですが本当に、」
父「で、交際のきっかけは何だったのですか」
ク「学園でボロン嬢から声をかけられるようになりまして…」
父「最初の体の関係はどちらから?」
ク「…成り行きといいますか、」
ボ「息子は単に年頃で異性に免疫がなかっただけで、ボロン嬢が意図的に近付いたとしか思えないのです」
私「クリスチャン。貴方は脅迫されたわけでもなく 薬を盛られたわけでもなく ミリアナ様と関係を結び続けた。そこが問題なの。ボロン家やミリアナ様の意図は関係ないわ。そして私と同伴のパーティで事に及んだ。
貴方は私と婚姻契約書を交わしているのであって、ミリアナ様云々は関係ないの。クリスチャン・ボイズは不貞をした。契約書がある以上 婚姻前でも効力はあるの」
ク「レティシアだって私以外の男と寝ているじゃないか!」
私「は?」
ク「ディオン・ウィルソンとのことだ!」
私「ディオンは幼馴染よ」
ク「お互い別の相手と関係があったなら水に流すべきだろう!」
私「ボイズ公爵。今すぐ女医を呼んでください」
公「レティシア嬢?」
私「乙女の証が確認できればクリスチャンの有責で婚約破棄をします」
公「しかし、」
私「私は今、婚約者から裏切られた挙句に不名誉な偽りの事実で責め立てられたのです。公爵の呼んだ女医と宮廷医のお二人に確認してもらいます」
ク「あいつと寝てないのか!?」
私「医師を呼ばなくても破棄は変わりません。もうウィルソン家とボロン家の婚約は破棄されたのですから、それがクリスチャンの不貞の証明となります」
父「宮廷医を呼ばせよう」
数十分後、検診を終えた私は 宮廷医達と会議室に戻った。
医「確かにキャロン伯爵令嬢は純潔でした」
助「私も証を確認いたしました」
ク「……」
公「レティシア嬢、」
医「先にはっきりさせていただきます。ボイズ公爵。結果に意義はございますか」
公「…ありません」
医「では、記録に残します」
ク「記録?」
医「私は宮廷医ですぞ?公爵家や伯爵家に雇われた医師ではありません。何をしたのか どうだったのか、そしてボイズ公爵が異議無しと返答したと記録に残し 雇い主に報告をあげるのは当然ではありませんか」
父「感謝いたします」
私「ありがとうございました」
医師が去ると話に戻った。
私「では、不貞はボイズ公子だけだったということで、ボイズ公子有責の婚約破棄でお願いします」
ク「ボロン嬢から聞いたんだ。君が彼女の婚約者とできていると。だから…。
レティシア、私が悪かった。一度だけチャンスをくれないか。二度と他の女に手を付けないし、レティシアを大事にすると誓うから」
私「もう既に誓ったではありませんか。
幼い頃の婚約式で契約を守ると互いに誓い合ったではありませんか」
ク「レティシアっ」
私「公子。この部屋を出たら、私のことは家名でお呼びください」
ク「結局、私を愛していないからそんな簡単に縁を切ろうとするのだろう!」
父「公子!!」
ク「っ!」
父「貴方がボロン嬢と見せつけた行為を思い出しては吐き戻し、伏せっていたレティシアにあんまりではありませんか?
やっとパンとスープを口にすることが出来るようになって、この場に連れてこれたのです。
貴方の言葉をそのままお返ししましょう。レティシアを愛していないからボロン嬢と1年以上も体を繋げていたのでしょう?簡単にボロン嬢の言葉を信じたのでしょう?そしてパートナーでありながら娘を置き去りにしてボロン嬢と部屋に篭った。
もう娘は貴方に触れられたくはないのです」
ク「レティシア」
父「ウィルソン家は大変ですよ。挙式を1ヶ月後に控えていたのですから。そちらにも謝罪に行かれましたか?娘とのことは誤解だと判明したのですから、しっかりと誠意をお示しになることでしょう。ですよね?ボイズ公爵」
公「謝罪をします」
私「今後は、いかなる催しも私を招待なさらないでください。どうぞお幸せに」
ク「あんな女とは結婚しない」
私「ミリアナ様は人気のご令嬢ではありませんか。公子が1年以上関係を持つほどの方ですよね?」
ク「遊びだから手を付けた女だ。それしか価値はない」
私「そうですか。どちらにしても招待なさらないようお願い申し上げます」
伯「違約金はかなりの額になりますが、どうしますか」
公「一括で支払います」
伯「では、署名をお願いします」
え?どこかのお店で良かったのに…。
「ボイズ公爵がいらっしゃいました」
王宮メイドがボイズ公爵とクリスチャンを会議室に通した。
メイドは退がったが、王宮兵士は会議室に5人配置されたままだ。
公「キャロン伯爵、レティシア嬢。話し合いの余地をいただき感謝します。レティシア嬢、此度は息子が不快な思いをさせてしまい申し訳ありません」
ク「レティシア、すまなかった。ミリアナ…ボロン嬢とは単なる遊びで本気ではなかった」
父「なのに婚約者である娘と同伴しておいて、本気ではない相手と事に及ぶのですか?」
ク「そ、それは…」
父「1年以上関係が続いていたら愛人と呼ぶのですよ」
ク「ですが本当に、」
父「で、交際のきっかけは何だったのですか」
ク「学園でボロン嬢から声をかけられるようになりまして…」
父「最初の体の関係はどちらから?」
ク「…成り行きといいますか、」
ボ「息子は単に年頃で異性に免疫がなかっただけで、ボロン嬢が意図的に近付いたとしか思えないのです」
私「クリスチャン。貴方は脅迫されたわけでもなく 薬を盛られたわけでもなく ミリアナ様と関係を結び続けた。そこが問題なの。ボロン家やミリアナ様の意図は関係ないわ。そして私と同伴のパーティで事に及んだ。
貴方は私と婚姻契約書を交わしているのであって、ミリアナ様云々は関係ないの。クリスチャン・ボイズは不貞をした。契約書がある以上 婚姻前でも効力はあるの」
ク「レティシアだって私以外の男と寝ているじゃないか!」
私「は?」
ク「ディオン・ウィルソンとのことだ!」
私「ディオンは幼馴染よ」
ク「お互い別の相手と関係があったなら水に流すべきだろう!」
私「ボイズ公爵。今すぐ女医を呼んでください」
公「レティシア嬢?」
私「乙女の証が確認できればクリスチャンの有責で婚約破棄をします」
公「しかし、」
私「私は今、婚約者から裏切られた挙句に不名誉な偽りの事実で責め立てられたのです。公爵の呼んだ女医と宮廷医のお二人に確認してもらいます」
ク「あいつと寝てないのか!?」
私「医師を呼ばなくても破棄は変わりません。もうウィルソン家とボロン家の婚約は破棄されたのですから、それがクリスチャンの不貞の証明となります」
父「宮廷医を呼ばせよう」
数十分後、検診を終えた私は 宮廷医達と会議室に戻った。
医「確かにキャロン伯爵令嬢は純潔でした」
助「私も証を確認いたしました」
ク「……」
公「レティシア嬢、」
医「先にはっきりさせていただきます。ボイズ公爵。結果に意義はございますか」
公「…ありません」
医「では、記録に残します」
ク「記録?」
医「私は宮廷医ですぞ?公爵家や伯爵家に雇われた医師ではありません。何をしたのか どうだったのか、そしてボイズ公爵が異議無しと返答したと記録に残し 雇い主に報告をあげるのは当然ではありませんか」
父「感謝いたします」
私「ありがとうございました」
医師が去ると話に戻った。
私「では、不貞はボイズ公子だけだったということで、ボイズ公子有責の婚約破棄でお願いします」
ク「ボロン嬢から聞いたんだ。君が彼女の婚約者とできていると。だから…。
レティシア、私が悪かった。一度だけチャンスをくれないか。二度と他の女に手を付けないし、レティシアを大事にすると誓うから」
私「もう既に誓ったではありませんか。
幼い頃の婚約式で契約を守ると互いに誓い合ったではありませんか」
ク「レティシアっ」
私「公子。この部屋を出たら、私のことは家名でお呼びください」
ク「結局、私を愛していないからそんな簡単に縁を切ろうとするのだろう!」
父「公子!!」
ク「っ!」
父「貴方がボロン嬢と見せつけた行為を思い出しては吐き戻し、伏せっていたレティシアにあんまりではありませんか?
やっとパンとスープを口にすることが出来るようになって、この場に連れてこれたのです。
貴方の言葉をそのままお返ししましょう。レティシアを愛していないからボロン嬢と1年以上も体を繋げていたのでしょう?簡単にボロン嬢の言葉を信じたのでしょう?そしてパートナーでありながら娘を置き去りにしてボロン嬢と部屋に篭った。
もう娘は貴方に触れられたくはないのです」
ク「レティシア」
父「ウィルソン家は大変ですよ。挙式を1ヶ月後に控えていたのですから。そちらにも謝罪に行かれましたか?娘とのことは誤解だと判明したのですから、しっかりと誠意をお示しになることでしょう。ですよね?ボイズ公爵」
公「謝罪をします」
私「今後は、いかなる催しも私を招待なさらないでください。どうぞお幸せに」
ク「あんな女とは結婚しない」
私「ミリアナ様は人気のご令嬢ではありませんか。公子が1年以上関係を持つほどの方ですよね?」
ク「遊びだから手を付けた女だ。それしか価値はない」
私「そうですか。どちらにしても招待なさらないようお願い申し上げます」
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