【完結】浮気者と婚約破棄をして幼馴染と白い結婚をしたはずなのに溺愛してくる

ユユ

文字の大きさ
4 / 30

婚約破棄

しおりを挟む
避けて通れない日がやってきた。ボイズ公爵とクリスチャンが話し合いにキャロン邸に来ようとしたが、私が屋敷に入れたくないと言ったので、場所が王城に変わった。

え?どこかのお店で良かったのに…。

「ボイズ公爵がいらっしゃいました」

王宮メイドがボイズ公爵とクリスチャンを会議室に通した。

メイドは退がったが、王宮兵士は会議室に5人配置されたままだ。

公「キャロン伯爵、レティシア嬢。話し合いの余地をいただき感謝します。レティシア嬢、此度は息子が不快な思いをさせてしまい申し訳ありません」

ク「レティシア、すまなかった。ミリアナ…ボロン嬢とは単なる遊びで本気ではなかった」

父「なのに婚約者である娘と同伴しておいて、本気ではない相手と事に及ぶのですか?」

ク「そ、それは…」

父「1年以上関係が続いていたら愛人と呼ぶのですよ」

ク「ですが本当に、」

父「で、交際のきっかけは何だったのですか」

ク「学園でボロン嬢から声をかけられるようになりまして…」

父「最初の体の関係はどちらから?」

ク「…成り行きといいますか、」

ボ「息子は単に年頃で異性に免疫がなかっただけで、ボロン嬢が意図的に近付いたとしか思えないのです」

私「クリスチャン。貴方は脅迫されたわけでもなく 薬を盛られたわけでもなく ミリアナ様と関係を結び続けた。そこが問題なの。ボロン家やミリアナ様の意図は関係ないわ。そして私と同伴のパーティで事に及んだ。
貴方は私と婚姻契約書を交わしているのであって、ミリアナ様云々は関係ないの。クリスチャン・ボイズは不貞をした。契約書がある以上 婚姻前でも効力はあるの」

ク「レティシアだって私以外の男と寝ているじゃないか!」

私「は?」

ク「ディオン・ウィルソンとのことだ!」

私「ディオンは幼馴染よ」

ク「お互い別の相手と関係があったなら水に流すべきだろう!」

私「ボイズ公爵。今すぐ女医を呼んでください」

公「レティシア嬢?」

私「乙女の証が確認できればクリスチャンの有責で婚約破棄をします」

公「しかし、」

私「私は今、婚約者から裏切られた挙句に不名誉な偽りの事実で責め立てられたのです。公爵の呼んだ女医と宮廷医のお二人に確認してもらいます」

ク「あいつと寝てないのか!?」

私「医師を呼ばなくても破棄は変わりません。もうウィルソン家とボロン家の婚約は破棄されたのですから、それがクリスチャンの不貞の証明となります」

父「宮廷医を呼ばせよう」


数十分後、検診を終えた私は 宮廷医達と会議室に戻った。

医「確かにキャロン伯爵令嬢は純潔でした」

助「私もを確認いたしました」

ク「……」

公「レティシア嬢、」

医「先にはっきりさせていただきます。ボイズ公爵。結果に意義はございますか」

公「…ありません」

医「では、記録に残します」

ク「記録?」

医「私は宮廷医ですぞ?公爵家や伯爵家に雇われた医師ではありません。何をしたのか どうだったのか、そしてボイズ公爵が異議無しと返答したと記録に残し 雇い主に報告をあげるのは当然ではありませんか」

父「感謝いたします」

私「ありがとうございました」

医師が去ると話に戻った。

私「では、不貞はだけだったということで、ボイズ公子有責の婚約破棄でお願いします」

ク「ボロン嬢から聞いたんだ。君が彼女の婚約者とと。だから…。
レティシア、私が悪かった。一度だけチャンスをくれないか。二度と他の女に手を付けないし、レティシアを大事にすると誓うから」

私「もう既に誓ったではありませんか。
幼い頃の婚約式で契約を守ると互いに誓い合ったではありませんか」

ク「レティシアっ」

私「公子。この部屋を出たら、私のことは家名でお呼びください」

ク「結局、私を愛していないからそんな簡単に縁を切ろうとするのだろう!」

父「公子!!」

ク「っ!」

父「貴方がボロン嬢と見せつけた行為を思い出しては吐き戻し、伏せっていたレティシアにあんまりではありませんか?
やっとパンとスープを口にすることが出来るようになって、この場に連れてこれたのです。
貴方の言葉をそのままお返ししましょう。レティシアを愛していないからボロン嬢と1年以上も体を繋げていたのでしょう?簡単にボロン嬢の言葉を信じたのでしょう?そしてパートナーでありながら娘を置き去りにしてボロン嬢と部屋に篭った。
もう娘は貴方に触れられたくはないのです」

ク「レティシア」

父「ウィルソン家は大変ですよ。挙式を1ヶ月後に控えていたのですから。そちらにも謝罪に行かれましたか?娘とのことは誤解だと判明したのですから、しっかりとをお示しになることでしょう。ですよね?ボイズ公爵」

公「謝罪をします」

私「今後は、いかなる催しも私を招待なさらないでください。どうぞお幸せに」

ク「あんな女とは結婚しない」

私「ミリアナ様は人気のご令嬢ではありませんか。公子が1年以上関係を持つほどの方ですよね?」

ク「だから手を付けた女だ。それしか価値はない」

私「そうですか。どちらにしても招待なさらないようお願い申し上げます」

伯「違約金はかなりの額になりますが、どうしますか」

公「一括で支払います」

伯「では、署名をお願いします」

 


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。

古森真朝
ファンタジー
 「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。  俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」  新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは―― ※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。

完結 貴族生活を棄てたら王子が追って来てメンドクサイ。

音爽(ネソウ)
恋愛
王子の婚約者になってから様々な嫌がらせを受けるようになった侯爵令嬢。 王子は助けてくれないし、母親と妹まで嫉妬を向ける始末。 貴族社会が嫌になった彼女は家出を決行した。 だが、有能がゆえに王子妃に選ばれた彼女は追われることに……

あなたなんて大嫌い

みおな
恋愛
 私の婚約者の侯爵子息は、義妹のことばかり優先して、私はいつも我慢ばかり強いられていました。  そんなある日、彼が幼馴染だと言い張る伯爵令嬢を抱きしめて愛を囁いているのを聞いてしまいます。  そうですか。 私の婚約者は、私以外の人ばかりが大切なのですね。  私はあなたのお財布ではありません。 あなたなんて大嫌い。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

婚約者から婚約破棄をされて喜んだのに、どうも様子がおかしい

恋愛
婚約者には初恋の人がいる。 王太子リエトの婚約者ベルティーナ=アンナローロ公爵令嬢は、呼び出された先で婚約破棄を告げられた。婚約者の隣には、家族や婚約者が常に可愛いと口にする従妹がいて。次の婚約者は従妹になると。 待ちに待った婚約破棄を喜んでいると思われる訳にもいかず、冷静に、でも笑顔は忘れずに二人の幸せを願ってあっさりと従者と部屋を出た。 婚約破棄をされた件で父に勘当されるか、何処かの貴族の後妻にされるか待っていても一向に婚約破棄の話をされない。また、婚約破棄をしたのに何故か王太子から呼び出しの声が掛かる。 従者を連れてさっさと家を出たいべルティーナと従者のせいで拗らせまくったリエトの話。 ※なろうさんにも公開しています。 ※短編→長編に変更しました(2023.7.19)

処理中です...