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僕とロイ
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翌日、クリスはベルリックと昼食をとった。
「迎えに行ったんだ」
「喜んでくれたよ。
思い切って、察するのは無理だから、言葉にして欲しいって言ったら・・・・を奪われた」
「え? 聞こえない」
「(唇を奪われた!)」
「……クリスは乙女だな。良かったじゃないか」
「まだ学生だぞ」
「成人してるんだし、キスぐらいどんどんしてやれよ」
「そんなことをしたら歯止めが効かなくなる」
「だったら密室でするな。軽く唇を合わせるだけでいい」
「どこで?」
「廊下でも、どこでも、使用人がいればいい。
公園でも劇場でも夜会でも、誰かいればいい」
「人前で?」
「軽く唇を合わせるくらい婚約者ならするさ。
抑止力のためにそうしろよ」
「分かった」
数日後の昼食で、
「クリス、疲れてるな」
「連日こき使われてる」
「副団長に?」
「ロイの言う通り、副団長の前でキスをしたらこうなった」
「馬鹿だな。婚姻前に父親の前でするなよ」
「人が居ればいいって、」
「親父だけは駄目だろう。例えばだが、兄や祖父も止めておけ。
せいぜい男家族の前で許されるのは手か頭だ」
「早く機嫌直らないかな。
リリの機嫌はいいんだけどな」
「いっそのこと、副団長の手にもキスしたらどうだ」
「ベルリック卿、ちょっと」
ベルリックは先輩に呼ばれてしまったのでクリスは職場に戻った。
5日後、ベルリックが昼食を食べていると目の前に副団長が座った。
「副団長、お疲れ様です」
「ベルリック卿。私にハンドキスをしろって?」
「はい?」
「クリスに言ったんだろう?」
「まさか…」
「娘にした後、私にもしようとしたからな」
「あれは冗談で、」
「クリスは通じない。特にお前の言葉は実行することが分かった。冗談なら最後に必ず冗談だと言ってくれ」
「すみません」
「まさか私の前で娘にキスさせたのもお前か」
「…ある意味私ですが、そういう意味では言っていません」
「娘はまだ学生だ」
「副団長。積極的なのはコンラッド嬢の方です。
間違いがあってはいけないので、要望に応えるなら人前でとアドバイスしただけです」
「娘がキスをしたいと言ったのか」
「そうですが、内緒にしてください。副団長が知っていることがバレたら娘から反発を受けますよ」
「何故だ」
「そもそも成人してますし、相手は婚約者です。
唇を軽く触れさせるくらいいいだろうと思うのは当然です。副団長は同じ歳の頃、童貞でしたか?キスもしたことなかったですか?」
「……」
「そういうことですよ」
「迎えに行ったんだ」
「喜んでくれたよ。
思い切って、察するのは無理だから、言葉にして欲しいって言ったら・・・・を奪われた」
「え? 聞こえない」
「(唇を奪われた!)」
「……クリスは乙女だな。良かったじゃないか」
「まだ学生だぞ」
「成人してるんだし、キスぐらいどんどんしてやれよ」
「そんなことをしたら歯止めが効かなくなる」
「だったら密室でするな。軽く唇を合わせるだけでいい」
「どこで?」
「廊下でも、どこでも、使用人がいればいい。
公園でも劇場でも夜会でも、誰かいればいい」
「人前で?」
「軽く唇を合わせるくらい婚約者ならするさ。
抑止力のためにそうしろよ」
「分かった」
数日後の昼食で、
「クリス、疲れてるな」
「連日こき使われてる」
「副団長に?」
「ロイの言う通り、副団長の前でキスをしたらこうなった」
「馬鹿だな。婚姻前に父親の前でするなよ」
「人が居ればいいって、」
「親父だけは駄目だろう。例えばだが、兄や祖父も止めておけ。
せいぜい男家族の前で許されるのは手か頭だ」
「早く機嫌直らないかな。
リリの機嫌はいいんだけどな」
「いっそのこと、副団長の手にもキスしたらどうだ」
「ベルリック卿、ちょっと」
ベルリックは先輩に呼ばれてしまったのでクリスは職場に戻った。
5日後、ベルリックが昼食を食べていると目の前に副団長が座った。
「副団長、お疲れ様です」
「ベルリック卿。私にハンドキスをしろって?」
「はい?」
「クリスに言ったんだろう?」
「まさか…」
「娘にした後、私にもしようとしたからな」
「あれは冗談で、」
「クリスは通じない。特にお前の言葉は実行することが分かった。冗談なら最後に必ず冗談だと言ってくれ」
「すみません」
「まさか私の前で娘にキスさせたのもお前か」
「…ある意味私ですが、そういう意味では言っていません」
「娘はまだ学生だ」
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間違いがあってはいけないので、要望に応えるなら人前でとアドバイスしただけです」
「娘がキスをしたいと言ったのか」
「そうですが、内緒にしてください。副団長が知っていることがバレたら娘から反発を受けますよ」
「何故だ」
「そもそも成人してますし、相手は婚約者です。
唇を軽く触れさせるくらいいいだろうと思うのは当然です。副団長は同じ歳の頃、童貞でしたか?キスもしたことなかったですか?」
「……」
「そういうことですよ」
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