【完結】道をそれた少女は別世界でも竹刀を握る

ユユ

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お義姉様ぁ!

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歓談に割りいる人はあの高飛車王女だった。  

ブ「ちょっと貴女!」

名前を呼ばれたわけではない。

キョロキョロと周りを見渡すフリをした。

ブ「貴女よ!一番小さい女よ!」

爪先立ちをしてみたが、それでも一番小さかった。

オ「ククッ」

ノエルくんが私を背に隠した。

ブ「どきなさい!王女の前に立ちはだかるだなんて!何て不敬なの!」

ノ「私の婚約者なので」

そこに救世主が現れた。

エ「あら、ブリジット王女殿下。声を荒げてはしたない。殿下はあの頃とお変わり無くて残念ですわ」

王女が青筋を立てて向いた先は 声の主エリーゼ様だった。

ブ「あ、貴女はっ!」

エ「庭園で、自分のドレスと似たドレスを着ていた令嬢に詰め寄っていたって伺いましたわ。
アドニアは替えのドレスが用意できないほど困窮なさっていたのね。一枚プレゼントして差し上げましょうか?」

ブ「そ、そんなことは」

エ「一々 自分より身分の低い者に牙を剥く王族なんてどんな目で見られるか教わらなかったのかしら」

ブ「エ、エリーゼ様」

エ「貴女はアドニアの顔として参加しているの。
国益を損ねるかどうかは貴女次第なのよ」

ブ「申し訳ございません」

エ「この子は私の義妹なの。手出し無用よ」

ブ「し、失礼いたしました」

サ「ブリジット!何をしているんだ!」

ブ「兄様」

サ「妹が失礼をいたしました。エリーゼ様、お久しぶりでございます」

エ「サミュエル王太子殿下、アドニアの為に王女は表に出さない方がよろしいですわ」

サ「ご忠告、痛み入ります」

エ「クリスティーナちゃん、怖かったわね。もう大丈夫よ」

私「お義姉様ぁ~」

エ「いい子ね」

拳を握りしめていたのがバレていた。


オ「君がクリスティーナ嬢の婚約者?」

ノ「はい」

オ「名前は」

ノ「スプラナード公爵家の三男 ノエルと申します。クリスティーナとは幼馴染でずっと一緒に過ごしてまいりました。
今は婚約となりました」

オ「幸せ者だね」

ノ「仰る通りです」

オ「義姉にも恵まれてるみたいだね」

ノ「はい。素晴らしい方が嫁いてきてくださって感謝しております」

私「(私も)」

エリーゼ様に囁いた。
 
エリーゼ様がニッコリ微笑んだ。

王妃「さあ、クリスティーナ嬢。公子とお散歩していらっしゃい」

私「ありがとうございます。失礼いたします。
ノエルくん、行こう」

ノエルくんと手を繋いで続きを食べに向かった。




クリスティーナとノエルが場を離れ、イリスが王妃と移動した後。

オ「ファーズ侯爵、クリスティーナ嬢はいつ婚約を?」

侯「一昨日です」

オ「取り消してくれないだろうか」

侯「と言いますと?」

オ「第二妃に迎えたい」

侯「クリスティーナはファーズ家の跡継ぎですのでご希望には添えません。例えそうでなくとも国外に出す気はございません」

オ「第二妃では不服か」

侯「愛する妻の忘れ形見なのです。
瓜二つで純粋な娘を手離すなど、考えたくもありません」

オ「一人娘か」

侯「左様でございます」

オ「てっきり男兄弟がいるのかと」

侯「クリスティーナ 一人です」

オ「惜しいな」







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