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エリオット殿下と学食
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結局、週末の学校が終わってから王宮へ行き泊まることになった。
あの後直ぐに手紙が来て、そう書いてあった。王太子妃様に話したとも。
多分、王太子殿下の家族や、ニーナの家族にも別世界のことを話さないといけないのでは?と思うが、誰に話すかは打ち合わせをしなければならない。
それに練習をしよう、とも書いてあった。
筋トレ開始しないと。
ケイン兄様のお下がりをもらい、早朝と夕方に自主トレを行う。
『ニーナ、お前、ロバートを力で倒すつもりなのか?』
『ニーナ、令嬢の筋肉はダンスや所作でつければいいのよ?』
『ニーナ……お前は太っていない!例えそうであっても可愛い娘だ!どんどん肥えていいぞ!』
兄様。場合によっては正解です。
入角家は格闘一家。
父は柔道の紅白帯の保有者、母は剣道八段。
礼桜兄はプロの総合格闘家。
茉由奈姉は空手からテコンドーへ転身した。
凄さとかよく分からない。
父はボランティアで子供に教えている。
礼桜兄の試合は見せてもらえない。
友人や近所の人や親戚に“新奈の兄ちゃん凄いな”と言われるが、適当に“そうだね”と返事をするしかない。
茉由奈姉はさっぱりわからない。
外か道場で稽古をするからだ。
暴れまわるから家の中では無理らしい。
私はと言うと、無し。
まっすぐ家に帰るよう言われていた。
新奈は家族全員から外で格闘技を習うことを反対されていた。
きっと才能が無かったのだろう。
だけど、家族全員それぞれから習っている。
幼い頃から死ぬ前日まで。
才能は無い相手でも、末っ子が不憫で教えてくれたのかもしれない。
実はどうだったのか聞いてみようと思う。
だけど数日じゃ無理だな。動きが悪い。
きっとお兄ちゃんもそうだろう。
ストレッチは入念に。
レオナルド王太子殿下とケイン兄様は同い年だけど学校は別だ。
レオナルド王太子殿下は王立学校。
ケイン兄様は騎士学校。
騎士になるつもりがないのに何故か。それはクロエ様を守りたかったから。
「お兄様」
「何だ」
「私はお兄様のような方をお父様が見つけてくださったら結婚したいです」
「…何を壊した?」
「は?」
「欲しい物は父上が買ってくれるだろう?」
「違います」
「母上には難しいことを望むな」
「酷い」
学校へ行くと、早速昼休みにエリオット殿下が教室に訪ねてきた。
「ニーナ嬢。食堂に行くぞ」
「へ?」
「早く来てくれ」
「は、はい」
教室は大騒ぎだ。
小走りで後を追うと歩く速度を遅くしてくれた。
「いつもは何を?」
「友人と同じ物か、友人が迷って止めた方です」
「……今日は?」
「殿下は?」
「其方が好きな物を頼め」
特にない。なら、作っている人に聞こう。
「すみませ~ん!お勧めは何ですか~?」
「あら、可愛いお嬢様だこと」
「今日はAランチがお勧めです」
「Aランチお願いします」
「お嬢様は何が好きかい?」
「いろいろ食べたいですけど、庶民的な料理が最近は食べたいです」
「わかった!明日もおいで!Cランチを頼むんだよ」
「はい!ありがとうございます」
遠慮したが、お代は殿下が出してくれた。
「……ニーナ嬢は、意外だな」
「何がですか」
「打ち解けやすいのだな」
「そうですか?」
「庶民の味か」
「家では出てきませんから」
「そうだな」
「ですが今度お忍びをしてみようと思います」
「絶対だめだ!」
「なんでですか」
「危険だからだ!」
新奈の時もダメで、ニーナもダメなの?
なんで私だけ……。
「っ! そんな顔をするな。今度連れて行ってやる」
「絶対?」
「多分」
「なんだ。では、この話は最初から無かったことに」
「ダメだ!」
「殿下は私の保護者じゃないです」
「保護者だ。昨日、兄上から頼まれただろう」
「あれは、アイツに関してのみの話です。限定です」
「はぁ、何も分かっていないのだな」
「……そのようですね」
「……ニーナ嬢?」
後は黙って食べて教室に戻った。
友人からは詮索されたが『監視だ』と言ったら引き下がった。
帰って王太子殿下に手紙を出した。
“第二王子殿下は私の兄ではありません。
私に関する頼み事をしないで!”
夜、返事が届いた。
“事情は聞いた。エリオットは口下手なようだ。
今度話すがエリオットの言う通りだ。
エリオットと近衛と影を付けるから陽が出ている間だけ寄り道してもいい。
伯爵には別途手紙を渡した。
前日までに教えてくれたら手配する”
お兄ちゃん。
私のお忍びに、第二王子と近衛騎士様と影を巻き込めるわけないじゃない!
あの後直ぐに手紙が来て、そう書いてあった。王太子妃様に話したとも。
多分、王太子殿下の家族や、ニーナの家族にも別世界のことを話さないといけないのでは?と思うが、誰に話すかは打ち合わせをしなければならない。
それに練習をしよう、とも書いてあった。
筋トレ開始しないと。
ケイン兄様のお下がりをもらい、早朝と夕方に自主トレを行う。
『ニーナ、お前、ロバートを力で倒すつもりなのか?』
『ニーナ、令嬢の筋肉はダンスや所作でつければいいのよ?』
『ニーナ……お前は太っていない!例えそうであっても可愛い娘だ!どんどん肥えていいぞ!』
兄様。場合によっては正解です。
入角家は格闘一家。
父は柔道の紅白帯の保有者、母は剣道八段。
礼桜兄はプロの総合格闘家。
茉由奈姉は空手からテコンドーへ転身した。
凄さとかよく分からない。
父はボランティアで子供に教えている。
礼桜兄の試合は見せてもらえない。
友人や近所の人や親戚に“新奈の兄ちゃん凄いな”と言われるが、適当に“そうだね”と返事をするしかない。
茉由奈姉はさっぱりわからない。
外か道場で稽古をするからだ。
暴れまわるから家の中では無理らしい。
私はと言うと、無し。
まっすぐ家に帰るよう言われていた。
新奈は家族全員から外で格闘技を習うことを反対されていた。
きっと才能が無かったのだろう。
だけど、家族全員それぞれから習っている。
幼い頃から死ぬ前日まで。
才能は無い相手でも、末っ子が不憫で教えてくれたのかもしれない。
実はどうだったのか聞いてみようと思う。
だけど数日じゃ無理だな。動きが悪い。
きっとお兄ちゃんもそうだろう。
ストレッチは入念に。
レオナルド王太子殿下とケイン兄様は同い年だけど学校は別だ。
レオナルド王太子殿下は王立学校。
ケイン兄様は騎士学校。
騎士になるつもりがないのに何故か。それはクロエ様を守りたかったから。
「お兄様」
「何だ」
「私はお兄様のような方をお父様が見つけてくださったら結婚したいです」
「…何を壊した?」
「は?」
「欲しい物は父上が買ってくれるだろう?」
「違います」
「母上には難しいことを望むな」
「酷い」
学校へ行くと、早速昼休みにエリオット殿下が教室に訪ねてきた。
「ニーナ嬢。食堂に行くぞ」
「へ?」
「早く来てくれ」
「は、はい」
教室は大騒ぎだ。
小走りで後を追うと歩く速度を遅くしてくれた。
「いつもは何を?」
「友人と同じ物か、友人が迷って止めた方です」
「……今日は?」
「殿下は?」
「其方が好きな物を頼め」
特にない。なら、作っている人に聞こう。
「すみませ~ん!お勧めは何ですか~?」
「あら、可愛いお嬢様だこと」
「今日はAランチがお勧めです」
「Aランチお願いします」
「お嬢様は何が好きかい?」
「いろいろ食べたいですけど、庶民的な料理が最近は食べたいです」
「わかった!明日もおいで!Cランチを頼むんだよ」
「はい!ありがとうございます」
遠慮したが、お代は殿下が出してくれた。
「……ニーナ嬢は、意外だな」
「何がですか」
「打ち解けやすいのだな」
「そうですか?」
「庶民の味か」
「家では出てきませんから」
「そうだな」
「ですが今度お忍びをしてみようと思います」
「絶対だめだ!」
「なんでですか」
「危険だからだ!」
新奈の時もダメで、ニーナもダメなの?
なんで私だけ……。
「っ! そんな顔をするな。今度連れて行ってやる」
「絶対?」
「多分」
「なんだ。では、この話は最初から無かったことに」
「ダメだ!」
「殿下は私の保護者じゃないです」
「保護者だ。昨日、兄上から頼まれただろう」
「あれは、アイツに関してのみの話です。限定です」
「はぁ、何も分かっていないのだな」
「……そのようですね」
「……ニーナ嬢?」
後は黙って食べて教室に戻った。
友人からは詮索されたが『監視だ』と言ったら引き下がった。
帰って王太子殿下に手紙を出した。
“第二王子殿下は私の兄ではありません。
私に関する頼み事をしないで!”
夜、返事が届いた。
“事情は聞いた。エリオットは口下手なようだ。
今度話すがエリオットの言う通りだ。
エリオットと近衛と影を付けるから陽が出ている間だけ寄り道してもいい。
伯爵には別途手紙を渡した。
前日までに教えてくれたら手配する”
お兄ちゃん。
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