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道場化
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エリオット様の卒業パーティから半年以上が過ぎた。
ロバート様は留年となった。
謹慎期間中に外に出たことがバレたのだ。
理由は、母の誕生日プレゼントを注文しに来たと言ったようだ。サプライズしたかったから屋敷に商人を呼ばなかった言い訳をした。
だけど夫人の誕生日は2ヶ月前。
アレはパトリシアの為のものだろう。
密告しようか悩んだが、止めておいた。
謹慎はもう半年延長になり、留年する代わりに退学を回避させた。
多額の寄付もしたようだ。順調に使い込んでくれている。貸したお金を返してくるようでは困るからね。
調査員の報告では、公爵の不在を狙ってパトリシアと豪遊し、宿で4、5時間休憩しているんだって。
私は念の為、パトリシアの姉の調査を依頼した。念には念を!
エリオット様は王太子殿下の補佐を任された。
王太子妃の懐妊は聞こえない。
そして王宮の騎士団では、格闘技が流行っている。
私と礼桜兄がクロード様とライアン様に伝授し、2人が希望者に教えている。
遡ること1ヶ月前、筋力などを付け、威力はともかく技を繰り出せるようになったから、私は蹴り技をいろいろ見せることにした。
礼桜兄、エリオット様、クロード様、ライアン様の前で技を連続して見せると通りかかった騎士達が大騒ぎした。
次に礼桜兄が旋風脚などを実演する。
『お兄ちゃん!カッコイイ!!』
『ニナが喜んでくれて良かった』
気がつくと騎士が増えていた。
もうそうなると数日で広まり、団長が礼桜兄と私に教えて欲しいと代表でお願いに来た。
クロード様とライアン様が簡単な蹴り技を覚えたら他の騎士達に伝授。
その間、私は今、
「お兄ちゃん!寝技!」
「ダメだ!ニナに痛い思いはさせられないし、非常にマズい」
「じゃあ、私が他の人と」
「益々ダメだ!!」
「ダメばっかり」
「仕方ないだろう。ニナが可愛いのが悪い」
「じゃあ投げ技」
「ニナを投げるなんて出来ないし、密着するからダメだ!」
「つまんない」
「ニナ…」
その後は湯浴みとマッサージを終えて晩餐後、王太子妃様にお呼ばれした。
「ニーナ様は伯爵様任せなのね」
「はい。私の我儘でたくさんお金を無駄にしました。だからイリス家の為になる嫁ぎ先を探してもらっています。
計画が上手く行った後、特にこれといった縁談が無かったら独立しようかなと思い始めました」
「独立?」
「平民になって働いてもいいかなと」
「きっと周囲の大反対にあうと思うから現実的ではないと思うわよ」
「やっぱりそう思いますか」
「嫁ぎ先はどんな方でもいいの?」
「あの父のことですから、いくら政略結婚だとしても変な令息や家族のいるところへは縁を結ばないと思いますので、大丈夫なはずです」
「閨があるから覚悟はいるわよ。好きでもない男の為に辛い妊娠期間にも耐えて命懸けで産むのですから。男児が2人ほど産まれるまで続くのよ?」
「そうですよね。でもこの世界ではそれが普通なのですから逃れられませんよね。
私は好きな人と婚約させてもらってダメだった前科者です。これ以上は迷惑をかけられません」
ロバート様は留年となった。
謹慎期間中に外に出たことがバレたのだ。
理由は、母の誕生日プレゼントを注文しに来たと言ったようだ。サプライズしたかったから屋敷に商人を呼ばなかった言い訳をした。
だけど夫人の誕生日は2ヶ月前。
アレはパトリシアの為のものだろう。
密告しようか悩んだが、止めておいた。
謹慎はもう半年延長になり、留年する代わりに退学を回避させた。
多額の寄付もしたようだ。順調に使い込んでくれている。貸したお金を返してくるようでは困るからね。
調査員の報告では、公爵の不在を狙ってパトリシアと豪遊し、宿で4、5時間休憩しているんだって。
私は念の為、パトリシアの姉の調査を依頼した。念には念を!
エリオット様は王太子殿下の補佐を任された。
王太子妃の懐妊は聞こえない。
そして王宮の騎士団では、格闘技が流行っている。
私と礼桜兄がクロード様とライアン様に伝授し、2人が希望者に教えている。
遡ること1ヶ月前、筋力などを付け、威力はともかく技を繰り出せるようになったから、私は蹴り技をいろいろ見せることにした。
礼桜兄、エリオット様、クロード様、ライアン様の前で技を連続して見せると通りかかった騎士達が大騒ぎした。
次に礼桜兄が旋風脚などを実演する。
『お兄ちゃん!カッコイイ!!』
『ニナが喜んでくれて良かった』
気がつくと騎士が増えていた。
もうそうなると数日で広まり、団長が礼桜兄と私に教えて欲しいと代表でお願いに来た。
クロード様とライアン様が簡単な蹴り技を覚えたら他の騎士達に伝授。
その間、私は今、
「お兄ちゃん!寝技!」
「ダメだ!ニナに痛い思いはさせられないし、非常にマズい」
「じゃあ、私が他の人と」
「益々ダメだ!!」
「ダメばっかり」
「仕方ないだろう。ニナが可愛いのが悪い」
「じゃあ投げ技」
「ニナを投げるなんて出来ないし、密着するからダメだ!」
「つまんない」
「ニナ…」
その後は湯浴みとマッサージを終えて晩餐後、王太子妃様にお呼ばれした。
「ニーナ様は伯爵様任せなのね」
「はい。私の我儘でたくさんお金を無駄にしました。だからイリス家の為になる嫁ぎ先を探してもらっています。
計画が上手く行った後、特にこれといった縁談が無かったら独立しようかなと思い始めました」
「独立?」
「平民になって働いてもいいかなと」
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「やっぱりそう思いますか」
「嫁ぎ先はどんな方でもいいの?」
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「閨があるから覚悟はいるわよ。好きでもない男の為に辛い妊娠期間にも耐えて命懸けで産むのですから。男児が2人ほど産まれるまで続くのよ?」
「そうですよね。でもこの世界ではそれが普通なのですから逃れられませんよね。
私は好きな人と婚約させてもらってダメだった前科者です。これ以上は迷惑をかけられません」
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