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ジャンヌ王太子妃②
しおりを挟む【 ジャンヌの視点
注意:夫婦の閨表現が軽くあります 】
ニーナ様を迎えてみて思った。
この子は他の令嬢とは違う。
それに今の2人は似つかないけど、確かに兄妹の雰囲気をだしている。
レオナルド様は過剰な愛情が出ているが、自分の過失で死なせてしまった妹とやり直せるなら、こうなっても仕方がないかも知れない。
でも、それを超えた感情もある気もする。
閨については、あのように言われて悩むことになってしまった。レオナルド様ではない男に抱かれるのだから。
とはいえ、王太子妃としての義務は変わらない。王家の血筋を残すこと。
覚悟を決めて伝えると閨の予定が組まれた。
そして…
確信できた。確かに中身はレオナルド様ではない別の男だ。抱き方が全く違う。
レオナルド様は優しく淡白な方だったが、彼は優しくもあるが激しさがある。
何故か彼の方が求められているという気になる。
レオナルド様の時は達したことが無かった。
事後は拭きながら“良かったよ”と声をかけてくださったが、少し経つと自室に戻られる。
彼は一度で終わることが少ない。
一度で済ませるときは、注いだ後、必ず私を快楽に導いてから拭いてくれる。
“痛くないか”、“して欲しいことはないか”と確認してから一緒に眠る。
“気が乗らない時や、不調時には正直に言ってくれ。一緒に眠りたくなければそうする”と強要しない。
レオナルド様の時は閨の予定が組まれたらよっぽど具合が悪くない限り応じなければならなかった。
無理矢理というわけではないが、当然という雰囲気を感じていた。
彼に女の快楽を教わったとき、涙が出てしまった。
嫌だったのかと心配してくれた彼は、私が初めて達したと知ると“そうか”とだけ言ってその後は何もせず、抱きしめて寝かせてくれた。
彼は格闘家という職業だったようで日々鍛錬をするようになった。食事も指示を出し、体を作る為のメニューを取り入れている。
より引き締まり、身体に厚みがでて、芸術品のように仕上がった。
鍛錬する彼の姿に鼓動が早まる。
ニーナ様も徐々に動きがよくなり、彼と楽しそうに励んでいる。
兄妹だと理解できても、外見が似つかない男と女。彼が彼女の頬を撫でると私の胸が痛むようになった。
嬉しそうに額に口付ける彼を見たくなかった。
私はいつの間にか、レオナルド様には無かった感情を彼に持ってしまった。
ニーナ様に探りを入れても彼に対して兄妹以上の感情がまるでない。
レイノルズ公爵令息を好きだったニーナ様の魂はもう存在しない。
このニーナ様が誰かを好きになってくれたらいいのにと思ってしまう。
エリオット殿下をお茶に誘ってみた。
エリオット殿下はニーナ様のことが好きだと思う。思い切って聞いてみた。
『エリオット殿下、ニーナ様のこと、早めがよろしいのでは?』
『…私は王子とはいえ、妾の子。ニーナを幸せにできるかもわかりません。
娶れたとしても、私の立ち位置次第で彼女に苦労をかけてしまいます。
それに、兄上を差し置いてどうこう出来ません』
好きだけど、将来の不安と兄への遠慮があるということね。
将来を安定させて、あの2人の秘密を知れば可能性がありそうね。
以前王妃様にそれとなく聞いた事があった。
『レオナルドの?
それは陛下とレオナルドが決めるから私は干渉しないわ。あまりにも酷い令嬢なら反対するかもしれないけど。
あまり多いのも良くないけど、後2、3人増えるくらいはあり得るかも知れないわね』
『陛下が2、3人娶っても王妃様はかまわないのですか?』
『そういうものだもの。私に危害が無ければそれでいいわ』
この人は根っからの貴族令嬢なのだと思った。
そして、今日の閨で。
二度求められ、何度か快楽を与えてくれた彼は、いつものように…
「痛くなかったか」
「はい」
「して欲しいことはないか」
「…お願いがあります」
「なんだ」
「レオ様とお呼びしていいでしょうか。
貴方はレオナルド様ではなく、レオ様なのですよね」
「…つまり、礼桜の妻だと?」
「はい」
「分かった。これからはレオと呼んでくれ。
ジャンヌを俺の妻として大事にしよう」
「ありがとうございます」
「嫌な時は嫌と言え。いいな」
「はい」
「おいで」
その後もう一度抱かれたが、レオ様はあれでも遠慮していたようだ。身体中舐めたり吸われたり、様々な体位で攻められた。
終わると抱きしめ、私のお腹を撫でながら
「何も気にすることはない。たとえ授からなかったとしても、子を産ませる為だけに女を娶る気はない。エリオットやクロエの子を俺の次代の世継ぎとして指名すればいいだけだ。
子を産むことが義務などといった考えは捨て去れ」
「……」
「そのまま泣いて忘れてしまえ。
…だけど明日の朝、酷い顔になるがな」
「!!」
「ハハッ!ピタッと止んだな!」
「世継ぎじゃなくてレオ様との子が欲しい。
女の子が欲しい」
「……なるほど。催促なんだな?
これからは予定とは別にジャンヌを抱こう」
「えっ」
「朝で、昼間でも。 嫌か?」
「ちょっと恥ずかしいです」
「嫌じゃないならいいよな」
「はい」
有言実行だった。
2日後、朝の鍛錬を終え湯浴みをした後のレオ様に私室のソファで抱かれた。
翌日の昼には食後の散歩と言いながら、奥のガゼボの裏の茂みで抱かれた。
そこから2日後、組まれた閨があり。
3日後の昼前に執務室に呼ばれて机にうつ伏せて抱かれた。
翌日の夜中に忍び込まれて手と舌での愛撫だけだった。達する寸前で弄るのを止めること数回、そのまま去っていった。
眠れぬまま夜が明けてしまい疼いてしかたない。
朝食の席ではじっと見つめられるが話しかけられることはない。
秘部が濡れておさまらない。
レオ様の休憩時間を聞き出し、執務室に訪ねて人払いをして、彼の足元に跪きレオ様のモノを取り出すと口に含んだ。
閨教育で教わったが実践したことはない。
優しく頭や頬、耳を撫でてくれた。
顎が疲れてきたなと思うと抱き上げられ、隣の仮眠室で激しく抱かれた。
本当に恥ずかしい。
私室でも執務室でもガゼボの裏の茂みでも、使用人達にはバレている。
今日も声が聞こえてしまっているだろう。
仮面をつけて歩きたいくらいだわ。
レオ様は嬉しそうにニヤニヤしてるし。
わざとなのね!!
そんな日々を送っているうちに体調を崩した。
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