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卒業イベント到来!
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今日は卒業パーティ!
私の未来は何も決まっていないけど、衣食住はあるからいいか。
エリオット様から贈られたドレスと宝石は、とても豪華なものだった。
予算を指定するんだった!
校長、陛下と挨拶があり、ダンスの時間だ。
今日は王太子殿下も来賓できている。
援護射撃してくれそうで安心だわ。
ちゃんと父はレイノルズ公爵を誘って来てくれているし。
侍従(変装したジスラン)が書類鞄持ってるから大丈夫ね!
ダンスが始まった。
私の成績では2番目のグループだった。
最後のグループじゃないからいいよね。
「ニーナ。ダンスが終わったら話したい」
「邪魔が入ると思います」
「えっ?」
「多分今日は騒動が起こる予定で、もし起きたら他の日がいいかもしれません」
「分かった。ダンスをしながら話す」
2番目のグループが始まった。
「さらにダンスが上手くなったのですね」
「この日のために猛特訓したよ」
「そうなのですね」
「ニーナ。もし婚約者が決まっていないなら申し込みたい。ニーナが好きなんだ」
「…ありがとうございます、だけど父を通していただけますか。父が決めることなので」
「ニーナの気持ちが知りたい」
「考えたことがありません」
「嫌ではない?」
「…はい」
「なら伯爵に申し込む」
「はい」
「…いつも通りでいてくれ」
「来た!」
「えっ」
「ダンスが終われば騒動が起きますので離れてください」
「嫌だ」
「エリオット様!」
「今度は引かない」
「…相手を自爆させたいのです」
「分かった」
ダンスが終わり、次のグループと入れ替わっていた時にそれは訪れた。
「ニーナ・イリス!!」
呼び捨てかよ。…はいはい。
ロバートの周りから人が消え、その腕にしがみつくのはドレスというより、土産物の埴輪をデコ盛りして限界突破した感じのパトリシアがしがみ付いている。
いくらかけたんだろう。
「さっさとこっちにこい!!」
蹴り飛ばしたいけど我慢我慢!
「謹慎中では?」
「そんなことはどうだっていい!!」
あ~。校長聞いてるよ?
「お前とは今日限りで婚約を破棄する!!」
「分かりました。今を持って破棄を受け入れます。もう他人です。
念のため、理由をお聞かせください」
「それはお前が私の愛するパトリシアを虐めていただろう!」
「証拠は?」
「パトリシアの証言だ!」
「それは証拠とは言いません。
それに婚約者のいる令息に付き纏うなと注意した程度です。それを虐めと呼ぶなら貴族ではいられませんよ?」
「私はお前のそういう所が嫌いなんだ!生意気に私に意見しやがって!!
しかも第二王子を使って公衆の面前でパトリシアを辱めただろう」
「レイノルズ公爵令息より身分の高いエリオット殿下に乗り換えようとしたところ、失敗しただけです。本人から聞きましょう」
「そこの子爵令嬢が気安く誘いをかけてきた。断りもなく名前を呼ぶような女とダンスなどしたくないから断った。悪いか?」
「っ!!」
「私はそんなことはしていません!グスン」
「私を嘘つき呼ばわりか?食堂にいた多くの生徒が証人だぞ?」
「……」
「黙り込むな。誘ったのか誘わなかったのかどっちだ!嘘を述べれば後で訴えるからな」
「ううっ……」
「泣けば済むのか?お前が起こした騒動だ。泣いてるなら訴える。王族相手に馬鹿か」
「パトリシア、言ってやれ!」
「あ…」
「子爵家の財産で払いきれるかな?」
「誘いました」
「パトリシア?」
「声が小さい!!」
「誘いました!!」
「よし。レイノルズ公爵令息。いいがかりだったんだがな」
「パトリシアが?誘った?」
「本人が認めただろう」
「…」
「跪いて謝罪しろ」
「なっ!」
ロバートが跪いて謝罪した。
「申し訳ございません」
「それで、何で虐めたら婚約を破棄できるんだ?そんな法律はないぞ。契約書に書いてあるのか?」
「公爵夫人に相応しくありません!
殿下には関係ありません!」
「レイノルズ公爵令息、貴方は“愛するパトリシア”と言いましたわね。破棄されたのは貴方よ」
「は?」
「貴方がさっき不貞を宣言したんだから、そうなるでしょう」
「不貞など…」
「では、ミルズ子爵令嬢のお腹の子は貴方の子ではないのですね?」
「何で知ってる」
「そんなドレス着てたらねぇ。
大きくなってしまったお腹を隠そうと酷いドレスになってしまったのが分かりますわよ」
「俺の子じゃ…」
「酷い!この子はロバート様の子よ!!」
来た~っ!!
「破棄されるのはレイノルズ公爵令息ですわ。ミルズ子爵令嬢、ロバートさんとお幸せに」
「冗談じゃないわ!!」
よし!!爆弾到着!!
私の未来は何も決まっていないけど、衣食住はあるからいいか。
エリオット様から贈られたドレスと宝石は、とても豪華なものだった。
予算を指定するんだった!
校長、陛下と挨拶があり、ダンスの時間だ。
今日は王太子殿下も来賓できている。
援護射撃してくれそうで安心だわ。
ちゃんと父はレイノルズ公爵を誘って来てくれているし。
侍従(変装したジスラン)が書類鞄持ってるから大丈夫ね!
ダンスが始まった。
私の成績では2番目のグループだった。
最後のグループじゃないからいいよね。
「ニーナ。ダンスが終わったら話したい」
「邪魔が入ると思います」
「えっ?」
「多分今日は騒動が起こる予定で、もし起きたら他の日がいいかもしれません」
「分かった。ダンスをしながら話す」
2番目のグループが始まった。
「さらにダンスが上手くなったのですね」
「この日のために猛特訓したよ」
「そうなのですね」
「ニーナ。もし婚約者が決まっていないなら申し込みたい。ニーナが好きなんだ」
「…ありがとうございます、だけど父を通していただけますか。父が決めることなので」
「ニーナの気持ちが知りたい」
「考えたことがありません」
「嫌ではない?」
「…はい」
「なら伯爵に申し込む」
「はい」
「…いつも通りでいてくれ」
「来た!」
「えっ」
「ダンスが終われば騒動が起きますので離れてください」
「嫌だ」
「エリオット様!」
「今度は引かない」
「…相手を自爆させたいのです」
「分かった」
ダンスが終わり、次のグループと入れ替わっていた時にそれは訪れた。
「ニーナ・イリス!!」
呼び捨てかよ。…はいはい。
ロバートの周りから人が消え、その腕にしがみつくのはドレスというより、土産物の埴輪をデコ盛りして限界突破した感じのパトリシアがしがみ付いている。
いくらかけたんだろう。
「さっさとこっちにこい!!」
蹴り飛ばしたいけど我慢我慢!
「謹慎中では?」
「そんなことはどうだっていい!!」
あ~。校長聞いてるよ?
「お前とは今日限りで婚約を破棄する!!」
「分かりました。今を持って破棄を受け入れます。もう他人です。
念のため、理由をお聞かせください」
「それはお前が私の愛するパトリシアを虐めていただろう!」
「証拠は?」
「パトリシアの証言だ!」
「それは証拠とは言いません。
それに婚約者のいる令息に付き纏うなと注意した程度です。それを虐めと呼ぶなら貴族ではいられませんよ?」
「私はお前のそういう所が嫌いなんだ!生意気に私に意見しやがって!!
しかも第二王子を使って公衆の面前でパトリシアを辱めただろう」
「レイノルズ公爵令息より身分の高いエリオット殿下に乗り換えようとしたところ、失敗しただけです。本人から聞きましょう」
「そこの子爵令嬢が気安く誘いをかけてきた。断りもなく名前を呼ぶような女とダンスなどしたくないから断った。悪いか?」
「っ!!」
「私はそんなことはしていません!グスン」
「私を嘘つき呼ばわりか?食堂にいた多くの生徒が証人だぞ?」
「……」
「黙り込むな。誘ったのか誘わなかったのかどっちだ!嘘を述べれば後で訴えるからな」
「ううっ……」
「泣けば済むのか?お前が起こした騒動だ。泣いてるなら訴える。王族相手に馬鹿か」
「パトリシア、言ってやれ!」
「あ…」
「子爵家の財産で払いきれるかな?」
「誘いました」
「パトリシア?」
「声が小さい!!」
「誘いました!!」
「よし。レイノルズ公爵令息。いいがかりだったんだがな」
「パトリシアが?誘った?」
「本人が認めただろう」
「…」
「跪いて謝罪しろ」
「なっ!」
ロバートが跪いて謝罪した。
「申し訳ございません」
「それで、何で虐めたら婚約を破棄できるんだ?そんな法律はないぞ。契約書に書いてあるのか?」
「公爵夫人に相応しくありません!
殿下には関係ありません!」
「レイノルズ公爵令息、貴方は“愛するパトリシア”と言いましたわね。破棄されたのは貴方よ」
「は?」
「貴方がさっき不貞を宣言したんだから、そうなるでしょう」
「不貞など…」
「では、ミルズ子爵令嬢のお腹の子は貴方の子ではないのですね?」
「何で知ってる」
「そんなドレス着てたらねぇ。
大きくなってしまったお腹を隠そうと酷いドレスになってしまったのが分かりますわよ」
「俺の子じゃ…」
「酷い!この子はロバート様の子よ!!」
来た~っ!!
「破棄されるのはレイノルズ公爵令息ですわ。ミルズ子爵令嬢、ロバートさんとお幸せに」
「冗談じゃないわ!!」
よし!!爆弾到着!!
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