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芽を摘む E
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【 エリアスの視点 】
気持ちは伝えた。まだ足りないのか、言葉選びが悪いのか、それともそんなことでは機嫌を直せないのか。嫌われてる?
胸が痛み胃が締め上げられるような感覚に耐えていたその時、続き部屋の扉が開いた気がした。振り向くとシャルロットが立っていた。
そっとベッドに入るシャルロットを抱き寄せた。
「シャルロット…戻って来てくれてありがとう」
「苦しぃ」
「力を緩めたら離れちゃうかもしれない」
「でも私を愛でてくださるのでしょう?」
「……いいのか?」
チュッ
シャルロットが初めて自分からキスをしてくれた。
その瞬間から喜びで心が満ちてくる。
「昼まで寝ていよう」
「え?」
解す必要のないほど潤った秘部をゆっくり執拗に触れる。身体中に唇の痕を付けて俺のものだと刻む。
快楽に身を捩りながら まだかという眼差しを向ける。
シャルロットの肉を押し広げ擦って注ぎたい。
痛いほど勃ち上がり “待て”のできない飢えた犬の様に先から涎を垂らし宙を掻くが、今夜は証明しなくてはならない。
「明日は休みだから シャルロットに身体で分かってもらわないと」
30分以上、ナカに触れていない。指でひたすら陰核やヒダや膣口を愛液で刺激し続けていた。
胸も頂には触れず揉みしだき舐めていた。
体を震わせ もの言いたげなシャルロットの脚を大きく広げると期待を込めた顔をしたが、息を吹きかけると、挿入ではなかったと勘違いをしたことに顔を逸らした。
秘部を隠す柔らかな肉を左右に広げて眺めていると膣口がヒクヒクと蜜を垂らしながら懇願する。
だけどシャルロットに言葉にして俺を求めて欲しい。
指で広げて膣口をぱっくりと開けたまま、陰核を優しく口に含む。最初は唇で何度も挟むだけ。それでも腰が揺れる。付け根を舐め腹を舐め、陰核をそっと舐める。そのうち舌先で捏ねる。広げたままの膣口に唾液が少し流れ込む。
指を第一関節まで挿れて愛液と唾液を混ぜながら解す。
「ん、」
指を奥まで挿れろと言っているかのようにナカが誘ってくる。だけどまだまだ察してあげるわけにはいかない。
焦らしに焦らし、陰核を吸いヒダや膣口を指の腹で撫で回す。
「ムリ…もうムリっ」
愛撫を始めてから1時間近く経とうとしていた。
横になり、シャルロットの頬にキスをした。
「エリアス様?」
「ムリなんだろう?」
「……」
「それとも、シャルロットが上に乗ってくれるか?」
シャルロットは悩んだ挙句、跨った。
「自分で望むままにしていいぞ」
「意地悪」
モノを掴み腰を浮かせ自ら膣口へ導きゆっくりと腰を落とすシャルロットは、限界だった。
「ああっ!!」
奥手前で達して膣壁で締め上げていた。
だけどこの後は期待と違い、シャルロットは抜こうとしていた。
「シャルロット?」
「きょ、今日はもう」
それはないんじゃないか?俺のはどうしたらいいんだ。
「ひゃあっ!!」
腰を掴んでシャルロットを引き寄せ奥まで挿入した。締め付けて体を震わせていた。
「エリアス様っ」
下から突き上げ続けると“止めて”と懇願し始めた。
白い乳房が俺の動きに合わせて揺れている。
「ああっ!!」
じわっと腹が温かくなった。腰を止め見てみるとピュッと尿のように液体が出ていた。
シャルロットは顔を手で覆ってしまった。
上半身を起こし、手を下ろさせると涙を浮かべていた。
やり過ぎたか…
「シャルロット、そんなに恥ずかしがらないでくれ。俺は嬉しいよ」
チュッ
「もっと乱れて欲しい」
抱き付いたシャルロットの背中を撫で愛を囁いた。
起きたのは遅い朝だった。腕の中にシャルロットがいる。余程疲れたのだろう。彼女は昼まで起きなかった。
「シャルロット」
「あんなにしなくたって」
長時間の閨事に対し 可愛い抗議をされた。
「シャルロットが不足していたんだから仕方ないだろう。避けられた分の充填をしただけだ」
拗ねているような照れているような顔で背を向けるシャルロットの頭にキスをした。
出勤日、シャルロットの寝顔を堪能して登城した。
最初に向かったのは宰相執務室だった。
「ガルシア補佐官」
「バロー卿」
「はっきりお伝えします。
私は妻を愛しています。役目を果たした後も彼女を手放すつもりは微塵もありません。どうか横槍を入れないでいただけますか」
「彼女はそうは思っていないかもしれない」
「妻は自分が産んだ子を置いて 男に走るような女ではありません」
「ガルシア。余計なことをするな」
「閣下」
「国のために婚姻した夫婦に手を出すことは許されない。離縁をするまでは声をかけるな」
「…はい」
「バロー卿、申し訳ない。ガルシアはバロー夫妻が離縁をしない限り夫人に近寄らせないから安心して夫人を愛でてくれ」
「ありがとうございます、宰相閣下」
これで一つ解決した。
とにかく離縁さえしなければ補佐官も殿下も手を出せない。
今日は俺の任された中隊が地方へ行く日だった。
王命婚姻のため、クーデターや他国との戦争や死亡率が高い流行病でも起こらない限り城勤だ。子が産まれるまでは。
…産まれたら駆り出される?
俺の子を孕んだシャルロットを置いて?
孕んでいなくても離れられるわけがない。
俺との子が産まれたらもっと離れられるわけがない。
辞め時かもしれない。
気持ちは伝えた。まだ足りないのか、言葉選びが悪いのか、それともそんなことでは機嫌を直せないのか。嫌われてる?
胸が痛み胃が締め上げられるような感覚に耐えていたその時、続き部屋の扉が開いた気がした。振り向くとシャルロットが立っていた。
そっとベッドに入るシャルロットを抱き寄せた。
「シャルロット…戻って来てくれてありがとう」
「苦しぃ」
「力を緩めたら離れちゃうかもしれない」
「でも私を愛でてくださるのでしょう?」
「……いいのか?」
チュッ
シャルロットが初めて自分からキスをしてくれた。
その瞬間から喜びで心が満ちてくる。
「昼まで寝ていよう」
「え?」
解す必要のないほど潤った秘部をゆっくり執拗に触れる。身体中に唇の痕を付けて俺のものだと刻む。
快楽に身を捩りながら まだかという眼差しを向ける。
シャルロットの肉を押し広げ擦って注ぎたい。
痛いほど勃ち上がり “待て”のできない飢えた犬の様に先から涎を垂らし宙を掻くが、今夜は証明しなくてはならない。
「明日は休みだから シャルロットに身体で分かってもらわないと」
30分以上、ナカに触れていない。指でひたすら陰核やヒダや膣口を愛液で刺激し続けていた。
胸も頂には触れず揉みしだき舐めていた。
体を震わせ もの言いたげなシャルロットの脚を大きく広げると期待を込めた顔をしたが、息を吹きかけると、挿入ではなかったと勘違いをしたことに顔を逸らした。
秘部を隠す柔らかな肉を左右に広げて眺めていると膣口がヒクヒクと蜜を垂らしながら懇願する。
だけどシャルロットに言葉にして俺を求めて欲しい。
指で広げて膣口をぱっくりと開けたまま、陰核を優しく口に含む。最初は唇で何度も挟むだけ。それでも腰が揺れる。付け根を舐め腹を舐め、陰核をそっと舐める。そのうち舌先で捏ねる。広げたままの膣口に唾液が少し流れ込む。
指を第一関節まで挿れて愛液と唾液を混ぜながら解す。
「ん、」
指を奥まで挿れろと言っているかのようにナカが誘ってくる。だけどまだまだ察してあげるわけにはいかない。
焦らしに焦らし、陰核を吸いヒダや膣口を指の腹で撫で回す。
「ムリ…もうムリっ」
愛撫を始めてから1時間近く経とうとしていた。
横になり、シャルロットの頬にキスをした。
「エリアス様?」
「ムリなんだろう?」
「……」
「それとも、シャルロットが上に乗ってくれるか?」
シャルロットは悩んだ挙句、跨った。
「自分で望むままにしていいぞ」
「意地悪」
モノを掴み腰を浮かせ自ら膣口へ導きゆっくりと腰を落とすシャルロットは、限界だった。
「ああっ!!」
奥手前で達して膣壁で締め上げていた。
だけどこの後は期待と違い、シャルロットは抜こうとしていた。
「シャルロット?」
「きょ、今日はもう」
それはないんじゃないか?俺のはどうしたらいいんだ。
「ひゃあっ!!」
腰を掴んでシャルロットを引き寄せ奥まで挿入した。締め付けて体を震わせていた。
「エリアス様っ」
下から突き上げ続けると“止めて”と懇願し始めた。
白い乳房が俺の動きに合わせて揺れている。
「ああっ!!」
じわっと腹が温かくなった。腰を止め見てみるとピュッと尿のように液体が出ていた。
シャルロットは顔を手で覆ってしまった。
上半身を起こし、手を下ろさせると涙を浮かべていた。
やり過ぎたか…
「シャルロット、そんなに恥ずかしがらないでくれ。俺は嬉しいよ」
チュッ
「もっと乱れて欲しい」
抱き付いたシャルロットの背中を撫で愛を囁いた。
起きたのは遅い朝だった。腕の中にシャルロットがいる。余程疲れたのだろう。彼女は昼まで起きなかった。
「シャルロット」
「あんなにしなくたって」
長時間の閨事に対し 可愛い抗議をされた。
「シャルロットが不足していたんだから仕方ないだろう。避けられた分の充填をしただけだ」
拗ねているような照れているような顔で背を向けるシャルロットの頭にキスをした。
出勤日、シャルロットの寝顔を堪能して登城した。
最初に向かったのは宰相執務室だった。
「ガルシア補佐官」
「バロー卿」
「はっきりお伝えします。
私は妻を愛しています。役目を果たした後も彼女を手放すつもりは微塵もありません。どうか横槍を入れないでいただけますか」
「彼女はそうは思っていないかもしれない」
「妻は自分が産んだ子を置いて 男に走るような女ではありません」
「ガルシア。余計なことをするな」
「閣下」
「国のために婚姻した夫婦に手を出すことは許されない。離縁をするまでは声をかけるな」
「…はい」
「バロー卿、申し訳ない。ガルシアはバロー夫妻が離縁をしない限り夫人に近寄らせないから安心して夫人を愛でてくれ」
「ありがとうございます、宰相閣下」
これで一つ解決した。
とにかく離縁さえしなければ補佐官も殿下も手を出せない。
今日は俺の任された中隊が地方へ行く日だった。
王命婚姻のため、クーデターや他国との戦争や死亡率が高い流行病でも起こらない限り城勤だ。子が産まれるまでは。
…産まれたら駆り出される?
俺の子を孕んだシャルロットを置いて?
孕んでいなくても離れられるわけがない。
俺との子が産まれたらもっと離れられるわけがない。
辞め時かもしれない。
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