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シュノー家で夕食会
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その後は公爵夫人とギリアス公子の妻も加わった。
だが公爵と話が弾み ずっと話をしていた。
時折エレノアにも分かる話題を作って話を振った。
「もっと早くお招きしたかったわ。黙っているととても冷たい感じがするけど、話題は幅広いし気遣いも忘れないし笑顔も素敵だし。
エレノアがコロッと落とされるわけね」
「お母様」
「モーガン様のご兄弟とは思えませんわ」
「若奥様は兄の同級生でしたね」
「ええ。同じクラスだったわ。親しくはなかったけど。
フレデリック様、若奥様は止めてくださる?フローラと呼んでください」
「はい、フローラ様」
「お義姉様、フレデリックのお兄様はどんな方ですの?」
「…難しいわね。いつもふわっとした笑顔を浮かべている方よ。たまに何故それを疑問に思ったのかしらというようなことで頭を悩ませていたわね」
「例えばどんなことですか?」
「何故空は青いのか、とか」
全員が押し黙った。
兄上は外でも口にしていたのだな。
父上が屋敷の外では止めろと言っていたのに。
「お、お顔はどうでしょう。そんなに似ていらっしゃらないのですか?」
「違うわね。綺麗なお顔をしていたわ。髪は薄茶色、瞳は赤紫だったかしら」
「兄は母似です。母もフワッとした人です。父が、子を産む前はもっと酷かったと言っていました」
俺は父上似だ。兄上は外も中も母上似だ。
母上と兄上だけにすると相乗効果でヤバい。
だから母上には侍女が 兄上には侍従が常に付き添い、二人きりにしない。
「フレデリック様、卒業パーティはエレノアをエスコートしてくださると聞いたのだけど」
「はい。凍結は解除されたのでお誘いしました」
「衣装が合わせられたら良かったけど、時間がないわね」
「逆に合わせない方がいいですよ。まだ白紙に戻ったばかりですから。準備してあったように思われては、せっかくのアルメット王子有責の白紙に良からぬ噂話が立ちます」
「そうね」
「でもこれだけなら許されると思いますか?」
俺はポケットから箱を取り出してエレノアに差し出した。
「私?」
「少し早いけど卒業祝いだ」
エレノアの瞳の色の宝石を使ったブローチを見て今までで一番の笑顔を見せた。
「素敵…ありがとうございます」
「ドレスの色に合わなかったら無理につけなくていい。腐るものじゃないから別の機会につけられるだろうから」
「何がなんでもつけるわ」
いびられるかと思ったのに公爵夫妻は歓迎してくれた。
遅くなり泊まっていけと言われたが屋敷に帰った。
「クッ…」
「どうなさいましたか?」
「ロバートにも見せたかったよ。公子の百面相。今頃ヤケ酒を飲んでるかもしれないな」
「それはそれは。公女様は受け取られましたか?」
「受け取ったよ。ありがとう、ロバート」
「お役に立つことができて光栄です」
エレノアが避妊薬を飲まなかったあの夜から1ヶ月後、秘匿夜会で約束通り会った。
「リック」
「今夜はノアの希望を聞こう。何して欲しい?」
「っ!」
「決まるまで待つよ」
困ってるなぁ。
「だが時間はなくなるぞ」
「イ……」
「イ?」
「……イチャイチャしたいです」
エレノアは目を逸らしながら か細い声で言った。
「しないで?」
「…したいです」
「どんな風に?」
「え?」
「いろいろあるから具体的に言葉で言ってもらわないと」
「っ!」
「たっぷり焦らして欲しいとか?」
「……」
「犯されるようにして欲しいとか?」
「……リックとくっついていたいです…肌の温かさを感じたいんです」
「…分かった」
仮面を外そうとするエレノアを止めた。
「ここでしか仮面は楽しめないぞ」
「っ!」
上着を脱いでエレノアを抱きしめた。
エレノアも甘えるように抱き付いた。
「俺の可愛いノア。脱がせていい?」
驚いた顔をしたエレノアは涙を浮かべた。
「はい」
丁寧に脱がせていくと恥ずかしがった。
全て脱がせると俺も脱いでエレノアを抱き上げベッドに降ろした。俺が背もたれに背を預けながら横になるとエレノアに乗れと合図を送る。
戸惑うエレノアの手を引き寄せた。
上に乗せて抱きしめると毛布を掛けた。
「卒業パーティの後、俺の屋敷に連れて帰ったら公爵は怒るか?」
「屋敷に?」
「仮面を外して交わり合いたい」
「それは恋人としてだと思っていいの?」
「君の家族がそれを許すなら」
「お父様やお母様が許してくれたら貴方の恋人だって言っていいの?」
「兄君も」
「兄様は…」
「兄君は跡継ぎだ。許しは必要なんだよ。そうでなければ秘匿夜会でしか会えない。
俺達には縁談が毎日のように届いている。その中から選ぶことになるだろうから公には出来ない」
「どのくらい届いているの」
「さあ。届いたものは父が見るから知らないが、執事はかなりの量だと言っていた。大半が嫁入り希望らしい」
「嫌…貴方が他の令嬢を妻にするなんて耐えられない」
「君の家族の許しがなければ そうするしかない」
「許しがあれば?」
「恋人だと宣言し、父の判断を仰ぐ。
父には少し待つよう言われている。
君の家族の許しがあり君が強く望むなら、俺たちの結婚を反対することはない」
「…結婚したら毎日こうやって一緒に?」
「毎日交わることは難しいが病気や怪我でも負わない限り同じベッドで寝よう。
君が俺を裏切らないなら婚約以降は他の女を抱くことは一生無い」
「約束するわ。絶対に貴方を裏切ったりしない。貴方以外の男に身体を許したりしない」
「なら しっかり可愛がらないとな」
エレノアを降ろし覆い被さり長いキスをした。恋人同士のようなキスに彼女の体の力が抜けた。
その夜は体位を変えても抱きしめて密着させ、奥で小さな抽送を繰り返した。優しく奥にキスをするように突き続け、エレノアが達しても止めなかった。
二度目の吐精が終わる頃には彼女は放心していた。
避妊薬を口移しで飲ませ、身体を拭くと、乾いている側に彼女を寝かせて時間まで抱きしめた。
だが公爵と話が弾み ずっと話をしていた。
時折エレノアにも分かる話題を作って話を振った。
「もっと早くお招きしたかったわ。黙っているととても冷たい感じがするけど、話題は幅広いし気遣いも忘れないし笑顔も素敵だし。
エレノアがコロッと落とされるわけね」
「お母様」
「モーガン様のご兄弟とは思えませんわ」
「若奥様は兄の同級生でしたね」
「ええ。同じクラスだったわ。親しくはなかったけど。
フレデリック様、若奥様は止めてくださる?フローラと呼んでください」
「はい、フローラ様」
「お義姉様、フレデリックのお兄様はどんな方ですの?」
「…難しいわね。いつもふわっとした笑顔を浮かべている方よ。たまに何故それを疑問に思ったのかしらというようなことで頭を悩ませていたわね」
「例えばどんなことですか?」
「何故空は青いのか、とか」
全員が押し黙った。
兄上は外でも口にしていたのだな。
父上が屋敷の外では止めろと言っていたのに。
「お、お顔はどうでしょう。そんなに似ていらっしゃらないのですか?」
「違うわね。綺麗なお顔をしていたわ。髪は薄茶色、瞳は赤紫だったかしら」
「兄は母似です。母もフワッとした人です。父が、子を産む前はもっと酷かったと言っていました」
俺は父上似だ。兄上は外も中も母上似だ。
母上と兄上だけにすると相乗効果でヤバい。
だから母上には侍女が 兄上には侍従が常に付き添い、二人きりにしない。
「フレデリック様、卒業パーティはエレノアをエスコートしてくださると聞いたのだけど」
「はい。凍結は解除されたのでお誘いしました」
「衣装が合わせられたら良かったけど、時間がないわね」
「逆に合わせない方がいいですよ。まだ白紙に戻ったばかりですから。準備してあったように思われては、せっかくのアルメット王子有責の白紙に良からぬ噂話が立ちます」
「そうね」
「でもこれだけなら許されると思いますか?」
俺はポケットから箱を取り出してエレノアに差し出した。
「私?」
「少し早いけど卒業祝いだ」
エレノアの瞳の色の宝石を使ったブローチを見て今までで一番の笑顔を見せた。
「素敵…ありがとうございます」
「ドレスの色に合わなかったら無理につけなくていい。腐るものじゃないから別の機会につけられるだろうから」
「何がなんでもつけるわ」
いびられるかと思ったのに公爵夫妻は歓迎してくれた。
遅くなり泊まっていけと言われたが屋敷に帰った。
「クッ…」
「どうなさいましたか?」
「ロバートにも見せたかったよ。公子の百面相。今頃ヤケ酒を飲んでるかもしれないな」
「それはそれは。公女様は受け取られましたか?」
「受け取ったよ。ありがとう、ロバート」
「お役に立つことができて光栄です」
エレノアが避妊薬を飲まなかったあの夜から1ヶ月後、秘匿夜会で約束通り会った。
「リック」
「今夜はノアの希望を聞こう。何して欲しい?」
「っ!」
「決まるまで待つよ」
困ってるなぁ。
「だが時間はなくなるぞ」
「イ……」
「イ?」
「……イチャイチャしたいです」
エレノアは目を逸らしながら か細い声で言った。
「しないで?」
「…したいです」
「どんな風に?」
「え?」
「いろいろあるから具体的に言葉で言ってもらわないと」
「っ!」
「たっぷり焦らして欲しいとか?」
「……」
「犯されるようにして欲しいとか?」
「……リックとくっついていたいです…肌の温かさを感じたいんです」
「…分かった」
仮面を外そうとするエレノアを止めた。
「ここでしか仮面は楽しめないぞ」
「っ!」
上着を脱いでエレノアを抱きしめた。
エレノアも甘えるように抱き付いた。
「俺の可愛いノア。脱がせていい?」
驚いた顔をしたエレノアは涙を浮かべた。
「はい」
丁寧に脱がせていくと恥ずかしがった。
全て脱がせると俺も脱いでエレノアを抱き上げベッドに降ろした。俺が背もたれに背を預けながら横になるとエレノアに乗れと合図を送る。
戸惑うエレノアの手を引き寄せた。
上に乗せて抱きしめると毛布を掛けた。
「卒業パーティの後、俺の屋敷に連れて帰ったら公爵は怒るか?」
「屋敷に?」
「仮面を外して交わり合いたい」
「それは恋人としてだと思っていいの?」
「君の家族がそれを許すなら」
「お父様やお母様が許してくれたら貴方の恋人だって言っていいの?」
「兄君も」
「兄様は…」
「兄君は跡継ぎだ。許しは必要なんだよ。そうでなければ秘匿夜会でしか会えない。
俺達には縁談が毎日のように届いている。その中から選ぶことになるだろうから公には出来ない」
「どのくらい届いているの」
「さあ。届いたものは父が見るから知らないが、執事はかなりの量だと言っていた。大半が嫁入り希望らしい」
「嫌…貴方が他の令嬢を妻にするなんて耐えられない」
「君の家族の許しがなければ そうするしかない」
「許しがあれば?」
「恋人だと宣言し、父の判断を仰ぐ。
父には少し待つよう言われている。
君の家族の許しがあり君が強く望むなら、俺たちの結婚を反対することはない」
「…結婚したら毎日こうやって一緒に?」
「毎日交わることは難しいが病気や怪我でも負わない限り同じベッドで寝よう。
君が俺を裏切らないなら婚約以降は他の女を抱くことは一生無い」
「約束するわ。絶対に貴方を裏切ったりしない。貴方以外の男に身体を許したりしない」
「なら しっかり可愛がらないとな」
エレノアを降ろし覆い被さり長いキスをした。恋人同士のようなキスに彼女の体の力が抜けた。
その夜は体位を変えても抱きしめて密着させ、奥で小さな抽送を繰り返した。優しく奥にキスをするように突き続け、エレノアが達しても止めなかった。
二度目の吐精が終わる頃には彼女は放心していた。
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