【完結】転生令嬢は遠慮いたしません!

ユユ

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店舗の改装

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ティーティアは鍵を手に父伯爵と住所にある店舗を見に行った。

「一階が小さな店舗、部屋、物置、水廻り。二階が二部屋と物置、三階が一部屋ですね」

「本当に狭いな」

「数種類のカトラリーだけを販売するなら大きい方です」

窓を覗くと小さな庭があった。

「パパ、あれ…」

「ああ、井戸だな。当たりとも言える」

物件の説明書を見ると確かに井戸(手押しポンプ付き)とあり、飲用水と書いてあった。

「古過ぎない中古って感じで合ってますか」

「合ってるな」

「パ、パパ……改装しても?」

「此処で遠慮か」

「儲けから返していきますので」

「大儲けしたらな」

「ありがとうございます」

店は白と薄いブルーを基調とした内装に。
中央にショーケースのようなテーブルを置き、片側の壁の下半分には扉付きの棚を付け、上半分は壁掛け風ショーケースを付けた。カウンターは店員側に作業台と引き出しなどを付けた。

小部屋は白と薄紫とシルバーの気品ある壁紙を貼り、厚みのない一人がけソファ三つと丸テーブル。壁側に棚を付けた。
ここは商談部屋になる。

トイレは二種類、鏡とミニ洗面台。

物置は食糧や薬など様々な物を置ける棚を設置。片隅には掃除用品ロッカーを付けた。

キッチンは小さな釜戸が二つ、その熱を利用して水を温められるようにした。

収納もつけ調理器具や食器を置けるようにした。

風呂も狭いが品良くした。

二階の部屋もホテルの一室の様にした。
壁一面に収納を付けた。

入口側四分の一には縦長に靴収納、帽子と鞄の収納、コートの収納と手袋などをしまう引き出し。

中央四分の二はドレスやワンピースをかける所は扉を開ければ鏡が内側に貼り付けてあり全身チェックできたり、スカーフやベルトなどがかけられる。

残る四分の一には、上はフリースペース、中央は下着やブラウスなど畳んでしまう引き出し、一番下は書籍など重い物を置ける場所にした。

ソファを置くのか椅子とテーブルを置くのかは使う人の自由にする為、購入していない。
ドレッサーもあり、三面鏡の付いた机になっている。

引き出しも付いていて真ん中の引き出しはジュエリーが並べられるようになっていて、左の一番上の引き出しは髪留めやリボンが入るよう区切られているし反対側は化粧品が入るようになっている。仕切りは自由に調整できるという優れものにした。

ベッドは足にせず、引き出しを付けて収納にした。タオルや毛布など好きにしまえる。
マットは高級な物を購入した。

三階も似た感じになってはいるがシンメトリーにして中央に木の襖を付け、仕切ることもできるようにした。


改装を請け負う商会が真似をさせてくれたら無料でやると言うので任せた。
ただし店の内装だけは許可しなかった。
系列店と間違われたくないからだ。

代わりに一軒だけ内装のアドバイスをした。

父伯爵はお金を出さなくなって残念がっていた。



工事が終わったと知った国王陛下が…

「見にいきたい」

「はい?」

「ティーティアが考えたんだろう?見にいきたい」

「騎士団長と宰相閣下の許可が降りたらいいですよ。人数は三人まで。

内装とちょっとした備品だけしか入っていないですからね」

「分かった」



翌日、

「まさか皆様実は暇って事ないですよね?」

何故頼まれた翌日の午前中に、午後に見たいと早馬がくるの!
国王陛下!宰相閣下!騎士団長!

陛「優先順位というものがあって」

宰「商会長が興奮してたから」

団「私とティーティアの仲じゃないか」


鍵を開けて中を見せると質問攻めだ。

宰「この壁のガラスの入れ物は?」

「ここにカトラリーを並べます。壁掛け絵画のようなイメージです。石を嵌め込んであるものにしようと思っています」

団「テーブルのガラスケースには?」

「柄と特殊カトラリーです」

国「こっちは応接間?」

「商談室という感じです。宝石付きカトラリーをご注文の方だけこちらに通して詳細を詰めます」

宰「奥や上階も見てもいいのかな」

「どうぞ」

団「このトイレは男の排尿用か」

「はい」

団「ここだけ色がついているのは?」

「ここに狙ってかけると飛び散りにくいんです」

宰「うちにも欲しい」

団「うちにも」

「どうしようかな~」

陛「ティーティア、虐めるな」

「じゃあ商品化して販売しますから最初のお客様という事で」

陛「ここで売るのか?」

「内装を手掛けた商会に案を売ります」

トイレの印は設置後に実験を重ねて色付けしたので商会はしらないのだ。


二階に行くと、

宰「妻が欲しがるな」

「宰相閣下の奥様なら衣装部屋をお持ちでしょう」

宰「娘も欲しがるよ」

陛「動かせる三面鏡か」

「髪の毛がどうなってるか分かりますから。特にメイドがいなければ一人で結わないとなりません」

団「引き出しの中はどう使うんだ」

「ここにネックレスやイヤリングを並べ、ここに指輪やピアスを挟んで立てるのです。

ここは仕切りが取り外し出来て好きに動かせます。大きくなったり小さくなったり、細長くしたり。

髪飾りや化粧品をしまいます」




その後、宰相閣下の孫の部屋の改装を有料で請け負い、ウィルソン公爵家(団長)の依頼は断ったが会うたびに懇願される。


孫は3歳の男の子。

まずは三分の一をプレイルーム的なエリアに。三分の一を勉強などのエリアに。三分の一は寝室にした。

プレイルームは縁のある大きなフカフカマットを置いた。ロッククライミングができる壁にした。上から命綱が伸びていて大人の男性が細綱を調整し、もう一人の大人の男が転落に備えて下につく。

また天井からブランコを下げた。
普段は届かなくなっていて、大人がブランコを下ろして使用中付き添い、終わればまた届かない位置に戻す。

そして滑り台を作った。

「いいですか、必ず大人の男性が付き添ってください。人員を揃えないと危険な遊びです。ブランコも勝手に使わないようにきつく縛ってください。また漕ぎ過ぎないよう注意を払ってください」


勉強エリアは机をあえてシンプルにして高さを調節できるようにした。椅子も同様だ。

袖机も二つ付けた。算盤も作った。


ベッドはオープン馬車をイメージしたデザインにした。

本当は上の段をロフトのように使う階段付き二段ベッドにしたかったが転落が怖いから却下された。

ランプカバーは一つだけ鉄製の取り外しができる物を作った。沢山の小さな穴の他に少しだけ大きい穴で星座を作った。

壁に映し出されるプラネタリウムだ。
この世界にも星座という表現の仕方があった。
 
バスケットゴールも付けた。
ボールを入れて見せると宰相閣下も入るまで投げていた。





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