30 / 38
関係者達
しおりを挟む
【 第一王子 セインの視点 】
私室に着くとメイドにティアの着替えを頼んだ。
廊下で待ってると伯爵夫妻がやってきた。
「ティーティアは」
「気分が悪くてメイドご着替えさせています」
「連れて帰ろう」
「ザルドフ侯爵の名を聞いて具合が悪くなった気がします。理由を聞き出したいのでお預かりしたいのです。
今後私のいないところで接触した時に怖いので。偶然ならそれでいいのですが。
明日、送って行きますので」
「分かりました。よろしくお願いします」
伯爵夫妻を返して部屋に入るとウサギを抱きしめて丸まっているティアがいた。
ベッドに座り、ティアの頭を撫でた。
「落ち着いたら夜食を用意しよう。一緒に食べよう」
頷きながら、ベッドについている私の手の指を握ってきたティアが可愛くて仕方ない。
落ち着いたティアと夜食を食べてメイドに湯浴みを任せた。
その後はティアが寝付くまで側にいて、ティアをそのまま私のベッドに寝かせて私は客間で眠った。
翌朝、朝食後に馬に乗せて散策に行き、その先のガゼボで、ザルドフ侯爵がジョルジーヌにやったことについてティアが話した。
13歳の子供をレイプした!?
その後も専属にして痛めつけた!?
「うぐっ、懲らしめて、うぐっ、成敗したいのに、うぐっ、頭の中がグツグツして、うぐっ、胸がムカムカして…」
ティアをギュッと抱きしめるとティアも私の背中に腕を回しギュウギュウとしがみついた。
ああ、可愛いティア。
「ティア、その件は私に任せてくれないか」
「任せるって? グズっ」
「貴族への制裁は相手が逆らえないようにしなくてはならない。
特にあの侯爵家はジョルジーヌ嬢の証言だけでは返り討ちにあう。
娼館と侯爵家側から証人を得ないとならない。ヴェリテ伯爵家には無理だ。
侯爵の座から引き摺り下ろすから、任せてくれないか」
「そんなこと頼めない グズっ」
「違うよティア、これは王家の仕事なんだ。すべきことなんだよ」
「分かりました。お願いします」
「ジョルジーヌ達の聴取をするけど調査のヒントが欲しいだけだから気にしないでくれ」
「はい、セイン様」
国王陛下と王妃と宰相と団長に相談をして捜査の了承を得た。
次の天使の匙の定休日にジョルジーヌとベレニスを城に呼んで証言録を作成した。
証言を元に、金を用意していたザルドフ侯爵家の従者とチェスターという医師と娼館の支配人と世話役のデボラに焦点を絞った。
娼館からの証言は簡単だった。
「可哀想でした。何の心の準備もないまま、突然指名され、抵抗するジョルジーヌを何度も叩いて気力を奪うと前戯も無しに貫いたのです。
悲鳴が…今でも忘れられません。
あいつは二時間たっぷり凌辱して解放しました。破瓜とは思えないほどの出血がありました。
お抱えの医師なのか分かりませんが直ぐに派遣をしてきました。手際の良さから初めてではないと思います。
その後指名のたびにいきなり貫くので性癖なのでしょう」
「あの侯爵家は金があるので、逆らうと何をされるか分かりません。
だから商売に出せない年齢の子には立ち入れる場所とそうでない場所を厳しく教えていました。
しかしジョルジーヌはうっかり、客から見える場所に踏み入れてしまったのです。
年齢を告げて、許しを乞いましたが脅されました。“私に逆らうとこの娼館の全員が安心して眠れなくなるぞ”と言われ仕方なく」
二人の証言を記録に残した後、侯爵家に見張りを付けると侯爵が女遊びをする時も付き添わせる侍従が一人いた。
彼が休みの日に自宅で連行し、尋問を行った。
「貴方が責任が向くことは恐らくない。
積極的に犯罪に加担したり首謀者していなければ」
「容疑は何ですか」
「未成年をレイプしたか否かだ」
「私は絶対にそんな下衆なことはしない!」
「普通はそうだな。安心したよ。
侯爵は間違いなく監獄行きだ。長男は似た性癖を持ち、長女は無能だ。
先日社交デビューをした次男はどうだ」
「まとものように思えます」
「侯爵家は性癖以外に何かあるか」
「少女を買っています」
「娼婦の他にか」
「領地の貧しい平民に金を与え娘を差し出させるのです。12~14歳で、飽きたり歳を取れば実家に戻します。口止め料と一緒に。
それ以外はないと思います。側近も優秀です」
「チェスター医師は専属か?」
「裏専属です。問題が起きた時だけ呼んで対処させます」
「居場所を教えてくれ。
侯爵家は降格するとは思うが取り潰しではない。次男に継がせて、夫人は領地へ。長男は領地の何処か働きに出し、長女も一番家格の低い分家の下働きに出す」
「お二人をですか」
「長男は15歳の娘に手を出した。これも違法だ。長女は学園で散々下の者を虐めていた。これを機に平民になってもらう。
問題を起こせば領地からも追放だと言い聞かせておく。
貴方と側近にザルドフ家を任せてもいいか」
「信頼に応えられるよう頑張ります」
「証言をしてくれるな」
「はい」
「決行は二ヶ月後の私の誕生日パーティーだ。それまで今まで通り振る舞ってもらえるか」
「問題ございません」
「すまないな。侯爵の尻拭いをさせるみたいで」
「いえ、挽回と贖罪のチャンスをいただけて光栄です」
「侯爵夫妻と長男長女に招待状を出すので、当日出発したら次男と側近達に説明をしてもらえるか」
「かしこまりました」
次にチェスター医師の元を訪れた。
複数の証言が取れていること、逮捕は確実だと話すと棚から箱を持ってきた。
「この箱の中身は、ザルドフ侯爵に依頼されて治療した患者の治療記録が載っています。
何故そうなったのかも書いてあります。
押収してください」
「助かります」
「それと今度領地に連れて行かれます」
「領地に?」
「侯爵が別宅で少女を囲う時に、私を少女の自宅へ連れて行って生娘かどうかの検査を行わせるのです」
「予定通りにしてください。検診の時は侯爵は同席しますか」
「しません。いつも検診の間は親と契約書を交わしています」
「では、その時に娘に、別宅に着いたら眩暈がすると仮病を使う様に言ってください。
診察で極度の貧血で、投薬で治ると言って日数を稼いでくれませんか」
「分かりました」
「逮捕の後、証言をお願いします。
貴方はジョルジーヌに少しでも先延ばしができる様に計らったと聞いています。
医師の仕事はしていた。今回の件で罪には問いません」
「ありがとうございます」
私室に着くとメイドにティアの着替えを頼んだ。
廊下で待ってると伯爵夫妻がやってきた。
「ティーティアは」
「気分が悪くてメイドご着替えさせています」
「連れて帰ろう」
「ザルドフ侯爵の名を聞いて具合が悪くなった気がします。理由を聞き出したいのでお預かりしたいのです。
今後私のいないところで接触した時に怖いので。偶然ならそれでいいのですが。
明日、送って行きますので」
「分かりました。よろしくお願いします」
伯爵夫妻を返して部屋に入るとウサギを抱きしめて丸まっているティアがいた。
ベッドに座り、ティアの頭を撫でた。
「落ち着いたら夜食を用意しよう。一緒に食べよう」
頷きながら、ベッドについている私の手の指を握ってきたティアが可愛くて仕方ない。
落ち着いたティアと夜食を食べてメイドに湯浴みを任せた。
その後はティアが寝付くまで側にいて、ティアをそのまま私のベッドに寝かせて私は客間で眠った。
翌朝、朝食後に馬に乗せて散策に行き、その先のガゼボで、ザルドフ侯爵がジョルジーヌにやったことについてティアが話した。
13歳の子供をレイプした!?
その後も専属にして痛めつけた!?
「うぐっ、懲らしめて、うぐっ、成敗したいのに、うぐっ、頭の中がグツグツして、うぐっ、胸がムカムカして…」
ティアをギュッと抱きしめるとティアも私の背中に腕を回しギュウギュウとしがみついた。
ああ、可愛いティア。
「ティア、その件は私に任せてくれないか」
「任せるって? グズっ」
「貴族への制裁は相手が逆らえないようにしなくてはならない。
特にあの侯爵家はジョルジーヌ嬢の証言だけでは返り討ちにあう。
娼館と侯爵家側から証人を得ないとならない。ヴェリテ伯爵家には無理だ。
侯爵の座から引き摺り下ろすから、任せてくれないか」
「そんなこと頼めない グズっ」
「違うよティア、これは王家の仕事なんだ。すべきことなんだよ」
「分かりました。お願いします」
「ジョルジーヌ達の聴取をするけど調査のヒントが欲しいだけだから気にしないでくれ」
「はい、セイン様」
国王陛下と王妃と宰相と団長に相談をして捜査の了承を得た。
次の天使の匙の定休日にジョルジーヌとベレニスを城に呼んで証言録を作成した。
証言を元に、金を用意していたザルドフ侯爵家の従者とチェスターという医師と娼館の支配人と世話役のデボラに焦点を絞った。
娼館からの証言は簡単だった。
「可哀想でした。何の心の準備もないまま、突然指名され、抵抗するジョルジーヌを何度も叩いて気力を奪うと前戯も無しに貫いたのです。
悲鳴が…今でも忘れられません。
あいつは二時間たっぷり凌辱して解放しました。破瓜とは思えないほどの出血がありました。
お抱えの医師なのか分かりませんが直ぐに派遣をしてきました。手際の良さから初めてではないと思います。
その後指名のたびにいきなり貫くので性癖なのでしょう」
「あの侯爵家は金があるので、逆らうと何をされるか分かりません。
だから商売に出せない年齢の子には立ち入れる場所とそうでない場所を厳しく教えていました。
しかしジョルジーヌはうっかり、客から見える場所に踏み入れてしまったのです。
年齢を告げて、許しを乞いましたが脅されました。“私に逆らうとこの娼館の全員が安心して眠れなくなるぞ”と言われ仕方なく」
二人の証言を記録に残した後、侯爵家に見張りを付けると侯爵が女遊びをする時も付き添わせる侍従が一人いた。
彼が休みの日に自宅で連行し、尋問を行った。
「貴方が責任が向くことは恐らくない。
積極的に犯罪に加担したり首謀者していなければ」
「容疑は何ですか」
「未成年をレイプしたか否かだ」
「私は絶対にそんな下衆なことはしない!」
「普通はそうだな。安心したよ。
侯爵は間違いなく監獄行きだ。長男は似た性癖を持ち、長女は無能だ。
先日社交デビューをした次男はどうだ」
「まとものように思えます」
「侯爵家は性癖以外に何かあるか」
「少女を買っています」
「娼婦の他にか」
「領地の貧しい平民に金を与え娘を差し出させるのです。12~14歳で、飽きたり歳を取れば実家に戻します。口止め料と一緒に。
それ以外はないと思います。側近も優秀です」
「チェスター医師は専属か?」
「裏専属です。問題が起きた時だけ呼んで対処させます」
「居場所を教えてくれ。
侯爵家は降格するとは思うが取り潰しではない。次男に継がせて、夫人は領地へ。長男は領地の何処か働きに出し、長女も一番家格の低い分家の下働きに出す」
「お二人をですか」
「長男は15歳の娘に手を出した。これも違法だ。長女は学園で散々下の者を虐めていた。これを機に平民になってもらう。
問題を起こせば領地からも追放だと言い聞かせておく。
貴方と側近にザルドフ家を任せてもいいか」
「信頼に応えられるよう頑張ります」
「証言をしてくれるな」
「はい」
「決行は二ヶ月後の私の誕生日パーティーだ。それまで今まで通り振る舞ってもらえるか」
「問題ございません」
「すまないな。侯爵の尻拭いをさせるみたいで」
「いえ、挽回と贖罪のチャンスをいただけて光栄です」
「侯爵夫妻と長男長女に招待状を出すので、当日出発したら次男と側近達に説明をしてもらえるか」
「かしこまりました」
次にチェスター医師の元を訪れた。
複数の証言が取れていること、逮捕は確実だと話すと棚から箱を持ってきた。
「この箱の中身は、ザルドフ侯爵に依頼されて治療した患者の治療記録が載っています。
何故そうなったのかも書いてあります。
押収してください」
「助かります」
「それと今度領地に連れて行かれます」
「領地に?」
「侯爵が別宅で少女を囲う時に、私を少女の自宅へ連れて行って生娘かどうかの検査を行わせるのです」
「予定通りにしてください。検診の時は侯爵は同席しますか」
「しません。いつも検診の間は親と契約書を交わしています」
「では、その時に娘に、別宅に着いたら眩暈がすると仮病を使う様に言ってください。
診察で極度の貧血で、投薬で治ると言って日数を稼いでくれませんか」
「分かりました」
「逮捕の後、証言をお願いします。
貴方はジョルジーヌに少しでも先延ばしができる様に計らったと聞いています。
医師の仕事はしていた。今回の件で罪には問いません」
「ありがとうございます」
419
あなたにおすすめの小説
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
最愛の人に裏切られ死んだ私ですが、人生をやり直します〜今度は【真実の愛】を探し、元婚約者の後悔を笑って見届ける〜
腐ったバナナ
恋愛
愛する婚約者アラン王子に裏切られ、非業の死を遂げた公爵令嬢エステル。
「二度と誰も愛さない」と誓った瞬間、【死に戻り】を果たし、愛の感情を失った冷徹な復讐者として覚醒する。
エステルの標的は、自分を裏切った元婚約者と仲間たち。彼女は未来の知識を武器に、王国の影の支配者ノア宰相と接触。「私の知性を利用し、絶対的な庇護を」と、大胆な契約結婚を持ちかける。
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
これが普通なら、獣人と結婚したくないわ~王女様は復讐を始める~
黒鴉そら
ファンタジー
「私には心から愛するテレサがいる。君のような偽りの愛とは違う、魂で繋がった番なのだ。君との婚約は破棄させていただこう!」
自身の成人を祝う誕生パーティーで婚約破棄を申し出た王子と婚約者と番と、それを見ていた第三者である他国の姫のお話。
全然関係ない第三者がおこなっていく復讐?
そこまでざまぁ要素は強くないです。
最後まで書いているので更新をお待ちください。6話で完結の短編です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる