【完結】そろそろ浮気夫に見切りをつけさせていただきます

ユユ

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お茶汲みより勉強

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ユーグ様は隣の公爵執務室へ私を連れて行った。

「エレナ様 このテーブルを使ってもらいますか」

「はい、ユーグ様。
私は部下にあたりますので エレナと呼び捨ててください」

「そうですね。
エレナは自領経営をしていたのですよね」

「補佐達も優秀でしたし、分家も誠実でしたので難しいことはございませんでした。私がすることは決済と補佐達が判断しかねる問題への対処と、業務改革や労働環境の見直しです」

「その問題とは?」

「どちらの橋を優先して掛けるかとか、土地に関する揉め事とか、貴族の処罰や流行病の対策や様々あります」

「橋はどうしましたか?」

「掛けた場合の交通量と、利用者の統計を調べさせて優劣を付けました」

「土地の揉め事とは?」

「隣り合う土地に住む者達の諍いでした。
広さはどちらも大差ないと思うのですが、互いに相手が広いし境界線を超えていると主張するので、今の境界線に石杭を打ちました。その上で土地を交換するよう命じました」

「交換?」

「土地は正確には貸し出しで領主のものです。なのに変な争いですよね。それに互いが相手の方が広いと言っているのですから交換すればお互いに広いと思っている方に移れて満足ですよね」

「確かに。そう主張したなら交換が手っ取り早い。で、交換して静かになりましたか?」

「いえ。どちらも交換を渋って、二度と文句を言わないと誓わせてそのままにしました」

「そうですか。貴族の処罰はどうしましたか」

「ぶつかって令嬢が倒れたという理由で8歳の少女を滅多打ちにして殺してしまいました。
令嬢は17歳。気を付けねばならないのは令嬢の方です。それに余所見をしていて、荷車の番のために立ってじっとしていた少女にぶつかったのです。
明らかに非は令嬢にあります」

「それは酷い」

「だから滅多打ちにしました」

「え?」

「死ぬまで」

「え!?」

「それでも不公平です。8歳の子は非が無いのに恐怖と痛みの中で死んだのです。令嬢は自業自得です」

「令嬢の親は何も言わなかったのですか?」

「先ずは森の中に建てた半地下の牢屋に令嬢を1ヶ月滞在させました。食事は1日2度、お風呂は4日に一度川へ連れて行きました。それはもう虫との戦いです。裁判が始まる頃には大人しくなりました。

領法に基づいて裁きました。裁判もしました。
先方は陛下に上訴しましたが、いくら国王陛下といえども無闇に領法を侵害することなどできません。

此方は先に詳細な調書を提出してあります。8歳の少女の遺体の絵を描かせて添付しましたし、血の付いた服も同梱しました。アレを見ても令嬢の罪を軽くしろと言うのなら、あのまま半地下で20年の収監にしたでしょうね。

手入れも出来ず虫の攻撃に遭い続けた20年後の令嬢は 家門にとっても負債です。顔も体も虫に刺されたり噛まれた跡や掻きむしった傷跡、シミやシワで醜くなります。それに正気を保てるかどうか。

結局 木の棒で滅多打ちになりました」

「それでも貴族令嬢を滅多打ちで殺すなんて、どんな領法なのですか」

「父が病にかかる前までは他の領地の法律と同じように貴族に都合のいい法律でした。
私は身分や地位が刑罰に大きく左右されてはいけないと意義を唱えて、故意の損害に関しては損害金の他に同じ目に遭わせるという領法にしました。出来ないこともありますので、出来る限りですが。

かなり反対は出ましたが無茶は強いていません。
貴族として紳士淑女として振る舞えていれば問題はありません。
ぶつかって少女が軽い怪我をしても治療費と少しの見舞金で終わった話なのです」

「その後 令嬢のご両親は?」

「社交で騒いで味方を探していましたので、こちらは領地内の掲示板に令嬢の犯した罪と結果を記載して貼り出しました。ついでに号外を出して領内の貴族に配布しました。

生前の少女の顔と被害後の顔を並べて描いて送ったので静かになりました。頭皮は裂け頭蓋骨は割れて脳が飛び散って 片目は飛び出し 口は、」

「分かりました。エレナ、グラソンの領法と判例を読んで自習してもらってもいいですか?」

「はい」



その日の夜、夕刻に帰ってきた公爵と夕食を食べ、何故か客間に通されてメイド達が私を磨き上げた。

“本日はこちらでおやすみ下さい”と言い残して消えた。

これって……いやいや、補佐の求人に応募したのだからそんなことは無いはず。

疲れたのでベッドに入り眠りについた。


「ん…」

胸の辺りが気持ちいい。

「はあっ」

胸の間から下腹部にかけて吸われている?

クチュ

秘部に誰かの指が埋まる。

「大丈夫そうだな」

夢じゃない!!

ゴン

「いっ!」

慌てて起き上がると男の顔に頭が当たった。

「何しているんですか!」

男が持ち込んだであろうランプで顔を確認できた。
私の体を弄っていたのは公爵だった。


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