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失態 クロード
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【 クロードの視点 】
ユ「はぁ」
私「すまない」
大きな溜息を吐いているのは側近ユーグ、鼻血の始末をしているのは近侍のケヴィンだ。
私「エレナは?」
ユ「部屋に戻っています。怒っていましたよ」
でも濡れていたし反応も良かったのに…なんて言ったら袋叩きか?
ケ「後は着替えですね」
私「ありがとう」
ユ「これがセブレスター領で起きたことならクロード様は今頃慰み者になっていますよ」
私「は?」
日中にエレナから聞いたロバート達とのことと、ユーグに話したエレナの領地経営について聞いた。
私「独裁的だな」
ユ「さあ、どうでしょう」
ケ「エレナ様はまともな方なのですね。そもそも身分によって刑罰の重さが違うなど間違っていますよ」
ユ「セブレスターの場合は、判断が出来る歳だったかどうかなどを加味するそうです。
例えば、3歳の子が人を押して怪我を負わせたとします。確かに有罪ではありますが3歳の子に善悪の判断がついたかどうかが減刑の争点になります。
押したら怪我をすると認識していなければ親族に治療費と見舞金もしくは慰謝料を支払わせるに止めるそうです」
ケ「なら、クロード様を男に襲わせるかもしれませんね」
私「っ!」
ユ「そもそも何で補佐のエレナに閨事の支度をさせて客間に?エレナは一瞬不審に思ったようですが、補佐の募集に応募して此処に来たので、何か部屋に不具合があって一時的に部屋替えをしたのだろうと思い直したそうです」
私「求人を利用した新手の求婚者だと思ったんだ。
もう男児も2人いるし、私もいい歳だ。初婚に拘る必要はない。
婚姻経験も出産経験もあるなら身体の相性をみてから判断しようと思ったら…」
ア「違いましたね」
ケ「合意は無いですね」
私「……」
翌朝、メイド達が目を合わせない。
朝食後にユーグとメイド長立ち合いのもと、エレナに謝罪をした。
「申し訳ありません!」
「補佐職は夜伽相手というグラソンの隠語みたいな感じなのですかね」
「違います」
「まさか、お手付きとかいうやつですか?」
「補佐が女性だなんて聞いたことが無くて、公爵夫人になりたくて応募したのかと」
「ロバート様達を叱責なさった公爵がまさかの女性蔑視ですか」
「蔑視ではない!…か、勘違いです」
ユーグが目で“落ち着け”“下手に”と言っている。
「いろいろと言葉が浮かんできますが返事は“勘違いでした”になりそうですね。他にお話しはありますか」
「ありません」
「では今回はご縁がなかったということでお願いします」
「え?」
「グラソン家にはこれ以上補佐は必要無さそうですので本契約はせずに帰ろうと思います」
……。
言葉が見つからない私の代わりにユーグが引き留めた。
「確かにロバート達には人員補充は必要無さそうですが私のサポートをお願いしたいです。クロード様も反省していますし、私とケヴィンで散々嫌味を言っておきました。どうかクロード様の勘違いで辞めないで私を助けてください」
「……」
「エレナとなら絶対に有意義な意見交換が出来ると信じています」
「ユーグ様が責任を持つということですね?」
「責任は雇用主のクロード様が取りますが 私が必ず間に入ります」
「分かりました」
「良かった」
ユーグのおかげで挽回のチャンスをもらえて良かった。
だけど、抱きしめたら折れそうな細い身体にムラムラするようになってしまった。ユーグはエレナと真剣な話をしているのに 私はあの時の事を思い出してしまう。彼女の愛液のぬかるみに挿入してみたい、最奥まで収めて締め付けられたい、ナカも外も精液で汚したい。
エレナの反応からすると相性は悪くないはずだ。
あの時の声が、小ぶりの胸にツンと立ち上がらせた頂が私を誘惑し続ける。彼女を絶頂に導きたい。あの真面目な顔を私の与える快楽で崩したい。
「クロード様聞いておられますか」
「え? ああ、ユーグに任せる」
どうやら業務時間が終わってユーグと2人きりになっていたようだ。
「聞いておられなかったのは分かりました。
もう一度お尋ねします。クロード様はエレナがお好きですか?」
「さ、さあ」
「さあ?」
「悪くはない」
「はぁ。その程度でしたら不躾にエレナを見つめるのはお止めください」
「そんなに見ては、」
「見ていました。舐め回すように」
「……仕方ないじゃないか。あの夜の事が忘れられないんだから」
「欲求が溜まっているのですね。あと1ヶ月もしたら雪が降り出します。嬢を雇うなら早く選びに行かないと」
「……」
「ですが雇ったらエレナとのことは諦めてください。
娼婦を専属で雇って、雪解けまで屋敷に滞在させて夜伽の相手をさせるのですからバレないわけがありません。普通の女性は受け入れ難いでしょう。
そんな状態でエレナに言い寄れば今度こそセブレスターに帰ってしまいます。せっかくの人材を失いたくありませんから」
翌日、他領の娼館へ出向いた。
グラソンは年の半分以上店が閉まるので娼館は無い。雪の降らない季節は出張で女達が来ることもある。独身なら気に入った嬢がいれば雪解けまで専属契約をする場合もある。
公爵家でも数回雇ったことがあるが半年以上も屋敷の中に住まわせるのは好ましくない。子供達が幼い時期ならいいが、微妙な年頃だから影響が心配だ。
メイド達には口にしないように言うが、やはり完全には難しい。メイド達に嬢の世話をさせなければならないからどうしても話題になってしまう。
細身の女を指名して部屋に行きサービスを受けたが自慰と大差なかった。きっと嬢と契約してもやっぱり思い出してしまうだろう。
ユ「はぁ」
私「すまない」
大きな溜息を吐いているのは側近ユーグ、鼻血の始末をしているのは近侍のケヴィンだ。
私「エレナは?」
ユ「部屋に戻っています。怒っていましたよ」
でも濡れていたし反応も良かったのに…なんて言ったら袋叩きか?
ケ「後は着替えですね」
私「ありがとう」
ユ「これがセブレスター領で起きたことならクロード様は今頃慰み者になっていますよ」
私「は?」
日中にエレナから聞いたロバート達とのことと、ユーグに話したエレナの領地経営について聞いた。
私「独裁的だな」
ユ「さあ、どうでしょう」
ケ「エレナ様はまともな方なのですね。そもそも身分によって刑罰の重さが違うなど間違っていますよ」
ユ「セブレスターの場合は、判断が出来る歳だったかどうかなどを加味するそうです。
例えば、3歳の子が人を押して怪我を負わせたとします。確かに有罪ではありますが3歳の子に善悪の判断がついたかどうかが減刑の争点になります。
押したら怪我をすると認識していなければ親族に治療費と見舞金もしくは慰謝料を支払わせるに止めるそうです」
ケ「なら、クロード様を男に襲わせるかもしれませんね」
私「っ!」
ユ「そもそも何で補佐のエレナに閨事の支度をさせて客間に?エレナは一瞬不審に思ったようですが、補佐の募集に応募して此処に来たので、何か部屋に不具合があって一時的に部屋替えをしたのだろうと思い直したそうです」
私「求人を利用した新手の求婚者だと思ったんだ。
もう男児も2人いるし、私もいい歳だ。初婚に拘る必要はない。
婚姻経験も出産経験もあるなら身体の相性をみてから判断しようと思ったら…」
ア「違いましたね」
ケ「合意は無いですね」
私「……」
翌朝、メイド達が目を合わせない。
朝食後にユーグとメイド長立ち合いのもと、エレナに謝罪をした。
「申し訳ありません!」
「補佐職は夜伽相手というグラソンの隠語みたいな感じなのですかね」
「違います」
「まさか、お手付きとかいうやつですか?」
「補佐が女性だなんて聞いたことが無くて、公爵夫人になりたくて応募したのかと」
「ロバート様達を叱責なさった公爵がまさかの女性蔑視ですか」
「蔑視ではない!…か、勘違いです」
ユーグが目で“落ち着け”“下手に”と言っている。
「いろいろと言葉が浮かんできますが返事は“勘違いでした”になりそうですね。他にお話しはありますか」
「ありません」
「では今回はご縁がなかったということでお願いします」
「え?」
「グラソン家にはこれ以上補佐は必要無さそうですので本契約はせずに帰ろうと思います」
……。
言葉が見つからない私の代わりにユーグが引き留めた。
「確かにロバート達には人員補充は必要無さそうですが私のサポートをお願いしたいです。クロード様も反省していますし、私とケヴィンで散々嫌味を言っておきました。どうかクロード様の勘違いで辞めないで私を助けてください」
「……」
「エレナとなら絶対に有意義な意見交換が出来ると信じています」
「ユーグ様が責任を持つということですね?」
「責任は雇用主のクロード様が取りますが 私が必ず間に入ります」
「分かりました」
「良かった」
ユーグのおかげで挽回のチャンスをもらえて良かった。
だけど、抱きしめたら折れそうな細い身体にムラムラするようになってしまった。ユーグはエレナと真剣な話をしているのに 私はあの時の事を思い出してしまう。彼女の愛液のぬかるみに挿入してみたい、最奥まで収めて締め付けられたい、ナカも外も精液で汚したい。
エレナの反応からすると相性は悪くないはずだ。
あの時の声が、小ぶりの胸にツンと立ち上がらせた頂が私を誘惑し続ける。彼女を絶頂に導きたい。あの真面目な顔を私の与える快楽で崩したい。
「クロード様聞いておられますか」
「え? ああ、ユーグに任せる」
どうやら業務時間が終わってユーグと2人きりになっていたようだ。
「聞いておられなかったのは分かりました。
もう一度お尋ねします。クロード様はエレナがお好きですか?」
「さ、さあ」
「さあ?」
「悪くはない」
「はぁ。その程度でしたら不躾にエレナを見つめるのはお止めください」
「そんなに見ては、」
「見ていました。舐め回すように」
「……仕方ないじゃないか。あの夜の事が忘れられないんだから」
「欲求が溜まっているのですね。あと1ヶ月もしたら雪が降り出します。嬢を雇うなら早く選びに行かないと」
「……」
「ですが雇ったらエレナとのことは諦めてください。
娼婦を専属で雇って、雪解けまで屋敷に滞在させて夜伽の相手をさせるのですからバレないわけがありません。普通の女性は受け入れ難いでしょう。
そんな状態でエレナに言い寄れば今度こそセブレスターに帰ってしまいます。せっかくの人材を失いたくありませんから」
翌日、他領の娼館へ出向いた。
グラソンは年の半分以上店が閉まるので娼館は無い。雪の降らない季節は出張で女達が来ることもある。独身なら気に入った嬢がいれば雪解けまで専属契約をする場合もある。
公爵家でも数回雇ったことがあるが半年以上も屋敷の中に住まわせるのは好ましくない。子供達が幼い時期ならいいが、微妙な年頃だから影響が心配だ。
メイド達には口にしないように言うが、やはり完全には難しい。メイド達に嬢の世話をさせなければならないからどうしても話題になってしまう。
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